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漫画、音楽、小説、その全てを手掛ける2人組クリエイター・ユニット・感傷ベクトル。かなり個性的なユニット編成だが、漫画は「ジャンプSQ.19」で連載をするほどの実力があり、音楽は「これ本当に2人だけで作ったの?」というほどハイブリッドな疾走感のあるサウンド。ロックから暑苦しさを抜いたらこうなる! とも思える彼ら流のロックサウンドは、かえってリアルにロックの本質を表現しているようにさえ思う。「これからは特に音楽に力を入れた活動をしていきたい」という2人に話を聞いた。

――感傷ベクトルの、漫画、そして音楽というフィールドで展開するというユニット構成はかなり独特な試みだと思いました。

田口:もともとは僕が、高校の授業中に描いていた漫画を自費出版するために立ち上げた同人サークルだったんです。その漫画がバンドものだったので、折角なら作中に出てくる曲を実際にCDにしたいと思い立って、一緒にバンドをやっていた春川に声を掛けて、今の感傷ベクトルの形になりました。
春川:始めた当時は、僕らの周りにこういう活動をしている人はいなかったですね。同人界隈ではポツポツと漫画+音楽という活動をしていた人もいたけど、漫画を描く人と音楽を作る人とのコラボとかで、丸っきり一つのユニットで、漫画+音楽をやるという例は少なかったと思います。
田口:漫画も好きで、バンドも好きで、好きなものをどちらも諦められないでしがみついていたら、こう言う活動形態になってしまいました。同人サークル界隈でも、僕たちの活動に興味を持ってくれる人は、いわゆる「漫画が好き」っていうタイプより、やはり「漫画も好き」「バンドも好き」っていう人が多かった気がします。

――音楽的なバックボーンはどんなアーティストのものだったのでしょうか。

田口:最初、高校時代にコピーしたのはミッシェル・ガン・エレファントでした。ミッシェルのような“ザ・ロック”的な格好よさに憧れはすごくあるんですけど、でも僕らがそれを真似てもあんな風に本当に格好よくはなれないなって。
春川:だから、やれないことはやらないっていう(苦笑)。

――感傷ベクトルのサウンドは、疾走感がある楽曲には、綺麗なボーカルが爽快で。ミドルテンポの楽曲では情景が浮かんでくるようなアレンジもあって。そして、歌詞も赤裸々だったり、痛々しかったり……全体を通すと、すごく壮大な印象で、2人でどうやって作られるのだろうと興味を持ちました。

田口:大ざっぱに「次どうする?」みたいな話し合いをしたら、あとは僕がとにかく作りたいものを色々作って、春川が気に入ってくれたらそこから練り上げていく感じです。最近スタッフさんに指摘されたんですが、アイディアを出し合うときの僕ら2人の会話は、端から見るとすごくちんぷんかんぷんらしいです。僕らの間では通じてるつもりなんですが・・・(笑)
春川:抽象的な表現が多くても、付き合いが長いせいか通じちゃうんですよね(笑)。
田口:2012年に出したアルバム『シアロア』では、一曲ずつにセットになる漫画があったので、その物語が持ってる情景を曲にどう落とし込むかを話し合って作ったのですが、今レコーディングしている新曲は、もっと個人的なこと、自分のことについて歌おうと思って作っています。フィクションの世界からちょっとだけ踏み出して、もう少しリアルな、新しい感傷ベクトルへの導入になるようなイメージで作っています。

――ライブは意識されますか?

春川:はい。今まではバンドとして認識されないんじゃないかなと思っていたところもあったので、これからはライブも熱心にやっていきたいと思っています。
田口:「中の人」の存在をちゃんと認識してもらいたいです。

――来たる3月27日(木)開催の「uP!!!NEXT VOL.6」にも出演予定ですね。

田口:とにかく緊張しています(笑)。
春川:対バンの方は、これまでライブをきちんとやってきた人たちなのでだいぶ差を付けられていると思うのですが、負けないようにがんばります。

――将来はどうなっていきたいですか?

田口:もっと色んな人に聴いてもらいたいです。そうしたら、もっと楽しいことがやれるようになっていくと思いますし。
春川:歌っていることはすごく個人的なことだったりするけど、自分たちが好きなことや思っていることを精一杯表現しようとしてるので、そこに共感したり、感じてくれる人がいるならば、嬉しいですね。
田口:そういう人たちが増えて、自分たちと同じような人が他にもいるんだなって、安心したいです。

Text:松田義人(deco)
Photo:吉田圭子 
 

感傷ベクトル
『シアロア』

Album
発売中
初回限定盤(CD+DVD) 3300円(VIZL-472)
通常盤 2800円(VICL-63866)
SPEEDSTAR RECORDS

 

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