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 InterFM897とぴあのタッグによる新イベント「STAND ALONE」が、4月23日、品川にあるクラブexで開催された。この「STAND ALONE」は、ロック・シーンで活躍するアーティストが、たったひとりその歌と楽器とで勝負をする、弾き語りによる対バン・イベント。イベントの今後を占う(?)、記念すべき第1回目の出演は、山中さわお(the pillows)とホリエアツシ(ストレイテナー)という、公私ともに長い付き合いのあるふたりが揃った。事前に行われた対談時から、普段から弾き語りライブはやるけれども、もっとこぢんまりとした会場で飲みながらやっているとか、こんなユルい俺たちが1回目で大丈夫なのかなどと口にしていたふたりだったが、軽口を叩きながらもビシッと決める、さすがのステージを見せる一夜となった。

 まず登場したのは、山中さわお。「こんばんは、今日はホリエアツシのライブにようこそ。ミスター宴会芸、山中さわおです」と会場に挨拶をし、すでに心地よくアルコールも入れているのか「安心してください、チケットの千円分のライブはします。あとの分は、ホリエ君がやってくれますから」などなどと会場をわかせたりと、のっけから饒舌だ。なかなか歌に入らないが、この助走のトークでおとなしかったオーディエンスも心が解き放たれた様子。弾き語りであるけれど、静かに、かしこまって聴かなくてもいいのだという雰囲気が、自然と会場に広がっていく。

山中さわお_1

そんななかで、1曲目にthe pillowsの「Last Holiday」を高らかに響かせた。弾き語りとはいえ、使うのはいつものエレキギターで、足元にはいくつものエフェクターが並ぶ。心地よいストロークや、エフェクティヴなフレーズを織り交ぜたギター・サウンドに、力強い歌声をのせ聴かせていった。そして続く曲からは、カバーを披露。山中が東京に出てきた20歳くらいの時から好きで、形は違ったものの影響を受けた先輩の曲を、とTheピーズの「どっかにいこー」を。そして、15歳の頃から神様のように思っていたという佐野元春の「約束の橋」を、「初めて歌うので不安があるけれど――と、ハードルを下げたところで、まあまあいければいいかな」と、歌い上げる。また、後輩バンドであるシュリスペイロフの「レコード」も、カバー。いいなと思った曲は、それがたとえ若手バンドの曲でもさらりと歌ってみせる。そして、ストレイテナーのカバー「EVERGREEN」の前には、今日本でいちばんかっこいいバンド、世界に誇れるバンドだと熱弁をふるい、「いやあ、酒がすすむなあ」とじつに嬉しそうな顔をしながら、ギターを爪弾く。こういう姿を見ると、ロック少年のまま大人になった人なんだなと、改めて思う。