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 ライブシーンで大ブレイク中のヤバイTシャツ屋さんが、1月9日に東京・豊洲PITでフリーライブ『uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん ~大人が色々頑張ってくれたおかげで無料で出来るライブ~』を開催。アンコールを含む全23曲を披露するフルボリュームのステージで、超熾烈なチケット争奪戦を勝ち抜いた強運な3000人のオーディエンスたちを熱狂させた。

 この日はヤバTにとって2018年1発目のワンマンライブ。しかも、1月10日リリースの2ndフルアルバム『Galaxy of the Tank-top』のフラゲ日ということもあり、冬の海風が吹きつける会場周辺には会場前から大勢のファンが集結。周囲を見回すと、『Galaxy of the Tank-top』の全曲トレーラー映像をスマホでチェックしながらライブの予習をしている人の姿も見受けられる。

「始まるよ~!」の声が響くと、SEとともにメンバーがステージに登場。大歓声の中、「1曲目から新曲やらせてもらいます!」と、いきなりニュー・アルバム『Galaxy of the Tank-top』の1曲目に収録されている「Tank-top in your heart」を披露。フラゲ日が故に、観客の大半はこの瞬間に初めて聴くはずのナンバーなのに、場内は途中のギターソロやデスボ・ゾーンにも手を高らかに上げて熱狂。するとステージの後ろに巨大なタンクトップ神が降臨。キュートだけど巨大なタンクトップ神の姿に、場内から地鳴りのような歓声が上がる。さらに続けてタンクトップ繋がりでおなじみの「Tank-top of the world」を披露。さっきまで腕を組んで新曲を神妙に聴いていた後方のオーディエンスたちも、すっかり笑顔で飛び跳ねているのが見える。

ヤバイTシャツ屋さん① ヤバイTシャツ屋さん② ヤバイTシャツ屋さん③

「始まりましたよ~。『uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん ~大人が色々頑張ってくれたおかげで無料で出来るライブ~』。無料ライブ、最高やんな」とこやまが観客に問いかけると、「大人がほんまにいろいろ頑張ってくれたおかげで出来るんやで」と、ベース&ボーカルのしばたありぼぼが続ける。再びこやまが、「初めてヤバイTシャツ屋さんを見る人!」と場内に問いかけると、予想外に多くの手が挙がる。「ワンマンやのにアウェイ?」と動揺しつつも、「今日めちゃめちゃ曲やります。にわかの人もめちゃくちゃいると思いますけど、周りの人見て乗ってください(笑)」と、初見の観客もさりげなくフォローするこやま。さらに、すでにダイブの坩堝と化している最前の観客にも、「死なんといでや。危ないと思ったら後ろの方で見てな」と、ライブバンドらしい気遣いを見せる。

ヤバイTシャツ屋さん④ ヤバイTシャツ屋さん⑤ ヤバイTシャツ屋さん⑥

 今作収録の「メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲」では、曲の途中でさりげなく「ヘドバン!」と合図。<しゃがめしゃがめ~>と、歌詞で歌われてる通りに観客を促すと、実際にフロアの全員がしゃがみ込んでからのジャンプ!を決める。また、新曲の中でもとくにユニークな「DANCE ON TANSU」では誰もが手を左右に振ってダンス。「初披露です」というこやまのMCで始まった「眠いオブザイヤー受賞」では、冒頭から場内中がシンガロング。つまり、大半の観客がライブ前に既発のシングルやトレーラーを聴き込んだりフラゲしたりして、新曲をしっかりチェックしてからライブに挑んでいる、ということに違いない。そもそも、発売前のニュー・アルバムからの新曲(一部既発のシングルにも収録)にも関わらず、「メロコアバンドの~」のように、まさに曲名通り、フェスやライブでよく見かけるあの一体感まで作れてしまうヤバTの音楽知識と楽曲のクオリティ、改めて侮れない。

ヤバイTシャツ屋さん⑦ ヤバイTシャツ屋さん⑧ ヤバイTシャツ屋さん⑨ ヤバイTシャツ屋さん⑩

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 この日は次々と披露される『Galaxy of the Tank-top』からの新曲とともに、「喜志駅周辺なんもない」や「ZIKKA」、「寝んでもいける」などの旧曲もたっぷりと披露。MCでは、雄叫びをあげる観客をいじったり、しばたがニャンコスターのものまねを披露したり、「出身中学の軟式テニス部は岡崎体育とヤバイTシャツ屋さんを排出した音楽の名門」と、コア過ぎる地元、関西ネタで場内を笑わせる。さらに<uP!!!のスタッフめちゃ優しい、uP!!!のスタッフ感じがいい、uP!!!のスタッフ接しやすい>と、アドリブを交えて歌うなど、演奏以外の時間もオーディエンスをたっぷり楽しませていく。

「ネクストブレイクと言われるようになったここ1〜2年。最近はもう、ブレイクせんでもええんちゃうかな、ずっとネクストブレイクのまま消えないという事がええんちゃうかなって思ってるんです。だから、「uP!!!NEXT」に出れて良かった。そういう気持ちを周りくどく歌った歌、行きます」とこやまの言葉で、「流行のバンドのボーカルの男みんな声高い」へ突入。曲名だけで初見の客の心をつかみ、なおかつ思わずうなづく歌詞の内容、そして何よりも、楽曲自体のクオリティとライブで鍛えた演奏力でオーディエンスを虜にしていくバンド力の高さこそが、ヤバTの真の魅力だと再確信する。

ヤバイTシャツ屋さん⑪ ヤバイTシャツ屋さん⑫ ヤバイTシャツ屋さん⑬

「今日のライブ楽しかったっていう人?(場内中が挙手)全員CD買ってくれ。CDが売れないと言われてる時代やから、だからこそ僕らはCDを買ってほしい。細かいところまでこだわって作ってるわけですよ」というこやまの熱いMCの後は、オリコン週間ランキング2位を獲得したヒット曲「ハッピーウェディング前ソング」を披露。紅白の銀テが発射され、祝宴ばりのめでたい演出に歓声が上がる。アンコールでは再び巨大なタンプトップ神が降臨。そして、今後披露されるであろう亀田誠治氏プロデュースによる「肩 have a good day -2018 ver.-」ではなく、聴き納めとしてオリジナル版「肩 have a good day」を披露。ドラムのもりもりもとの美しい口笛が響いた後、ピンスポットが照らす中、アカペラで熱唱するこやま。最後に、「ヤバイTシャツ屋さんが初めて作った曲やって帰りたいと思います」というこやまのMCで「ネコ飼いたい」をアグレッシヴに披露。観客のスマホのライトが揺れる感動的な場面で熱唱される<ネコ飼いたい>というシュールなフレーズ。シリアスで熱い演奏とのギャップに思わず笑いと涙がこみ上げてくる。

「ありがとうございました!『uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん ~大人が色々頑張ってくれたおかげで無料で出来るライブ~』、これで終了ですー!CD買ってくれよ~!」。全23曲を披露した後、こやまの絶叫が豊洲PITにこだまする。「アルバム買おーっ!」。終演後、熱気冷めやらぬ会場内で楽しそうに話す観客の声が耳に飛び込んできた。いや本当に、ヤバイTシャツ屋さんの2ndフルアルバム『Galaxy of the Tank-top』は、音楽性の高さと面白さと感動が詰まった最高の一枚なので、年末年始にボーナスやお年玉を手に入れた人は絶対に手に入れた方がいい。

ヤバイTシャツ屋さん⑭ ヤバイTシャツ屋さん⑮ ヤバイTシャツ屋さん⑯

Text:早川加奈子
Photo:高田梓

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ヤバイTシャツ屋さん待望のニューアルバム
「Tank-top Festival in JAPAN」

初回限定版には「uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん ~大人が色々頑張ってくれたおかげで無料で出来るライブ~」の選りすぐりライブ映像とおもしろ大反省会の模様を収録したDVDが付いてくる!

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