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「大森さんは歌詞という枠の中だけでなく、言葉が走っている感じがして」(峯田)

——やがて大森さんが音楽活動をはじめて、メジャーデビューにも至りますが、しばらくは「銀杏BOYZが好きだった」ということをあまり言いたくなかったそうですね。

大森:「言いたくなかった」というより、「あぁ、銀杏が好きな人なのね」っていうことになって、そこから外に出られなくならないようにしたいという。そこだけは気をつけていたんですよ。本当に峯田さんのことが好き過ぎて、関西人なのに東北弁を喋る人とか。

一同:爆笑

大森:あとは大学時代のこともあります。高校生の頃に銀杏BOYZを知って、東京の美大に進学するにあたって一応サークルとかを覗いてみたんですけど、「好きなバンドは何?」と聞かれたから「銀杏BOYZ」と答えたら死ぬほどバカにされたんですよ。

一同:爆笑

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峯田:美大に行って「銀杏BOYZが好きです」は絶対ダメだろうね(笑)。僕の時代で言えば、美大に行ってさ「ブルーハーツが好きです」って言ったらやっぱり絶対バカにされたと思うし。

大森:だから、「東京では『好きなバンドはスーパーカーです』と言っておかなといけないんだな」っていう。なので、しばらくは銀杏が好きなことを知らない人に言わないようにしていました。

——大森さんが音楽活動を始めた頃……2008年くらいだと、銀杏BOYZはライブの本数がどんどん減っていって、やがて何年も表だった活動がなくなるトンネル時代に突入します。

峯田:そう。2008年まではよくやってたけど、以降は本当にライブをやらなくなったんですよね。

大森:でも、あの頃はもうしょうがないだろうなと思っていました。だって、私が最初に行ったライブのときから「それはできなくなるよね」っていうステージばかりでしたので。

——怪我したりして、延期になったり。

大森:「きっと大変なんだろうな。そんな『無理をしてでもやれ!』とは言えないな」と思って見ていました。

峯田:でも、大森さんが音楽活動をし始めて、ちょうどメジャーデビューする直前くらいに、確かライブハウスのフライヤーか何かで、あのメールで見た四文字と同じ名前を発見したんです。「あれ? これもしかしたら、昔俺にメールをくれていた人じゃないかなぁ」みたいに思って。「でもそうか。年齢的に言えば、銀杏を見てくれていた人たちが学校を卒業して、歌とかを作っていてもおかしくない頃だよなぁ」って。
 あとさ、大森さんにはメールを3回しか返してないらしいけど、この人のメールはすごく才能があった。なんか才能がある奴って、何をやらせても面白いじゃん。感性がすごい。まずさっき言ったその「大森靖子」のメールを開けると、20行くらいバーッと文章が書いてある。しかも、まぁ内容は悲惨だし、笑えないような内容かもしれないんだけど、でもどこかで「この人は才能がある人だな」と思ったんだよ。
 それは後で曲を聴いても同じように感じたんだよね。なんだろうな……大森さんの言葉がさ、歌詞という枠の中だけでなくて、その言葉が走っている感じがして。

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「何かを考えるよりも先に、もう書いていることは今もずっとあります」(大森)

——大森さんの歌詞を見ると、一つの物事とか情報から、色んなことを考えられるんだなと思いました。そういうことですか?

峯田:それもあると思うし、なんか全部大森さんの言葉になってるんだ。これが面白いと思った。

大森:歌詞とか日記とか、なんでもそうなんですけど、何かを考えるよりも先に、もう書いていることは今もずっとあります。単純になんかを書くのが楽しいからやっているという。峯田さんに送っていたメールにしても、「もしかしたら峯田さんが読んでくれるかもしれないから」って思って、それが楽しくてただ書いて送ってたという。

峯田:でも、そういうものを歌詞にすると強いんだよね。僕も曲を書いているときに、「歌詞も作んないといけねぇけど、ネタないんだよなー」って思って「歌詞を書こう!」と思って向き合おうとするとダメなんですよ。でもさ、昔好きな人に送ったメールとか、「どうしても伝えたいな」って思って書いてはみたけど、送れないままになった手紙とかってさ、歌詞にするとすごく強いんだ。そうやって作った曲もあったし。

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