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バンドにとって変わり続けることって、刺激的だし、それが魅力を感じる理由なんだなって思いました(長屋晴子)


―もう1つ共通点を挙げるとしたら、2組とも男女混合のバンドです。男性と女性がいることによるメリットなどあれば教えていただけますか。


長屋:これまで、私が歌詞を書くことが多かったんですが、最近は他のメンバーが作詞をすることもあって。そうやって知らない価値観を自分の中に入れて歌うというか、知らない人になりきって歌うのは楽しいなと思います。私たちって、男性と女性が2人ずつなんですよね。だから、だれも1人にならないのも良いと思っています。ライブや曲について考えている時に、「男性目線だったら、どう思う?」って聞けたりできるし、どちらの意見も尊重できて。幅広い視野で考えることができているんじゃないかなと思っています。



金井:僕たちはショートケーキの苺っていう言い方をよくするんですが、白ご飯に梅干しというか、焼きそばに紅ショウガというか…、紅一点なんですよね。そのおかげで、僕たちに華やかさや彩りを加えてくれているなと思っています。ただ緑黄色社会さんは4人ですけど、僕たちは5人なので多数決ができちゃうんですよ。


―2対3で答えを出すことができますね。


金井:でもそれって、一番普通の結果になっちゃうというか、誰の予想も裏切らない答えになってしまうので彼女だけがピンときていることや感覚があるときは、ちゃんと気に掛けるようにしています。僕と(東出)真緒ちゃんって15年以上の付き合いになるんですけど、すごくアーティスティックなところがあるので、彼女にしか見えていないことがあって。それがもしかしたらすごく面白いことかもしれないって思うので、聞くようにしています。女性だからというより、彼女がスペシャルだからかもしれませんね。


―先ほど、緑黄色社会さんはみんなで曲を作っていくことが多いとおっしゃっていましたが、BIGMAMAさんは、これまでみんなで作っていたけど最近は変えたというインタビューを拝見しました。


金井:学生時代からずっと、スタジオに集まってみんなで作っていました。でも、それを長年続けていると、なんか凝り固まっている感じがしてきて。なので、最近は「今回はスタジオに入らないで作ろう」とか、「今回は俺が決定権を持とう」というように、バリエーションを付けています。結果的にできあがるのはBIGMAMAの新曲ですが、シーズンごとに作り方を変えています。


長屋:私たちも、2015年にドラムが脱退した時がある意味ターニングポイントで、打ち込みっぽい曲を作ってみたりとか、色んな挑戦をしてきました。今の金井さんのお話を聞いて、バンドにとって変わり続けることって、刺激的だし、それが魅力を感じる理由なんだなって思いました。なので、これからも、色んな作り方に挑戦していきたいです。


―ではバンド結成当初のことも少しお伺いさせてください。金井さんは学園祭でTOTALFATを見たことがきっかけでバンドを結成されたそうですが、金井さんにとってTOTALFATはどんな存在なんですか。


金井:動物が初めてみた生き物を親だと思う感覚ってあるじゃないですか。僕にとってTOTALFATは、そんな存在です。バンドっていうものの象徴がTOTALFATというか。

僕らが高校1年の時、彼らは3年だったんですが、後に自分たちの曲を書いてCDを発売して、全国ツアーをするんですよ。なので、僕らも「親がやっていることが当たり前」みたいな感じで、バンドを始めるということはコピーバンドをやるのではなく、曲を作ってCDを作って、ツアーをするんだって育っちゃったので、全然当たり前のことではなかったことから始まりました。

しかも音楽的なノウハウは全然なかったので、どうやって皆の心を奪っていこうかって考えていた時にYellowcardというアメリカのバンドと出会って。めちゃくちゃセンセーショナルだったので、教室の後ろの方にヴァイオリンが弾けるやつがいたので声をかけて3年の時に学園祭でYellowcardの曲をやりました。自分が作ったものを人が喜んでくれることが嬉しいっていう、ただそれだけで。「次は、どうやって、びっくりさせよう」「次は、どうやって裏切ろう」って思い続けながら、全然一本道ではないんですけど、逸れたり、また戻ったりしながら、今までずっと続いているような感じです。



―長屋さんにとって、そういう先輩のような存在の方はいますか。


長屋:個人的に尊敬していた方は、いきものがかりさんや大塚愛さんです。あと、バンドに興味を持ったきっかけはRADWIMPSさんとか、チャットモンチーさんとか…。People In The Boxさんも、すごく好きです。


―バンドみんなで目指している人達はいますか。


長屋:みんな、好きなアーティストがバラバラで。「こういうジャンルをやりたい」とか、「こういうバンドになろう」って思ったわけではなく、ただみんな音楽が好きで集まったメンバーなんですよ。実力とか趣味趣向を何も聞かずに組んだ結果、すごく良いメンバーが集まったので、運命的な出会いだったと思っています。でも、みんな寛容だし幅広い視野を持っていて。お互いの好きな曲を共有し合ったりすることも、よくあって。だから、今まで続けてこられたのかなと思っています。

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お互いが思っていることが繋がって、良い日になるといいなって。(金井政人)
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