up!!!

メニューを開く

Google Playで「uP!!!」アプリをダウンロード

 
※iOS6以降およびAndroid4以降対象。
記事一覧

Music

BLUE ENCOUNT×yonige、頼れる先輩と一味...
 音楽専門チャンネル「スペースシャワ...

BLUE ENCOUNT×yonige、頼れる先輩と一味違う後輩が岡山で熱演「LIVE HOLIC vol.16」【ライブレポート】
 音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」と、ぴあ&KDDI(au)が手がける直感エンタメサイト「uP!!!」が主催するライブイベント【uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV】。初顔合わせとなる先輩バンドと後輩バンドの2組が火花を散らす、このイベント。2014年7月の札幌を皮切りに、福岡、名古屋、岡山、東京、大阪、仙台、香川、東京での特別編2日間、新潟、広島の地を経て、4年目となる2018年を迎えた。今年は幕開けとして1月と2月に渡り、高松、福岡、大阪、岡山と全国4ヶ所を初のツアー方式で開催。過去に後輩として出演したバンドであるKEYTALK、androp、04 Limited Sazabys、BLUE ENCOUNTが、今度は先輩バンドとして登場する。  ツアー4カ所目となる【LIVE HOLIC vol.16】は、岡山CRAZYMAMA KINGDOMでBLUE ENCOUNTとyonigeが初顔合わせのツーマンを。開場して開演まではスクリーンで、過去に、それぞれのバンドが出演した音楽情報バラエティー番組「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」が上映された。  先攻はyonige。牛丸ありさ(Vo&G)の「大阪、寝屋川、yonigeです」という極めてシンプルな一言により、1曲目『さよならプリズナー』へ。「なんにもない なんにもない なんにもない なんでもない日々です」という歌い出しからして、虚無感しかない。素っ気なく虚無感を歌われる事で、何気なく自分の事を歌ってもらっている様な気がするからこそ、yonigeにのめり込む若者が多いのではなかろうか。「あのこのゆくえ」などサウンドは次第にドカドカ度を増していくが、必要以上に煽る事は無い。MCでのイベント説明も、しっかりと触れようとする後輩バンドが多い中、2015年にBLUE ENCOUNTが後輩バンドとして出てた事に軽く触れ、「光栄です」の一言で〆る。【LIVE HOLIC】初の女性ボーカル出演となった彼女らだが、女性ならではのドライさというか、落ち着きというか、今までの男性後輩バンドとは一味違う冷静さが個人的には心地よかった。  ただ、大阪は寝屋川ならではという表現が正しいかどうかわからないが、いざ本格的に喋り出すと、良い意味でのアホさ(褒め言葉)がある。ごっきん(Ba)の「桃太郎ときびだんごで生計を立てている岡山のみなさん!」という何でもない一言から、どうしても牛丸がきびだんごが食べたくて、BLUE ENCOUNTの楽屋にあったきびだんごをリハーサルで御本人たちがいない間に1個拝借した話が淡々と明かされる。横で、ごっきんは「悪いやっちゃでー!」と笑っているだけ。ヤンチャエピソードではあるが、彼女ら特有のチャーミングさで笑えてしまうのが素敵だ。独特の魅力である。そう思えば、このタイミングでいきなりごっきんが【LIVE HOLIC】担当者に「初めてのガールズバンドは、かっこいいバンドを出したかった!」と言われて、「心打たれました!」といい話をしだす。でも、結局照れ隠しでアホ話になるが、ソリッドでバキバキな「ワンルーム」を鳴らす事で一気にかっこよく見せる。  牛丸「言い残した事ないか?」、ごっきん「マジで何もない! 全部言った!」…、いやいや告知とか色々あるでしょと思わずコッチがツッコみたくなったが、そこからのラスト2曲の振り切れ具合が笑ってしまうくらいに凄かった。唐突なラストスパートであろうと、ふたりが髪を振り乱して全力で音を鳴らす姿を見たら、どうでもよくなる。自分たちのやりたい事をやりたいようにやる潔さが美しかった。  後攻はBLUE ENCOUNT。登場SEが鳴った瞬間の観客によるハンドクラップの迎え方が尋常じゃない盛り上がりに。田邊駿一(Vo&Gt)も「すげー! すげー! むちゃくちゃ良い感じだね!」と笑顔を見せる。1曲目『survivor』から観客も大熱唱し、初っ端からダイバーも続出。とにかく熱狂的に求められている事が充分にわかる。黄色い声援が飛びまくるが、田邊は「全国区のテレビにも出てるからね!」と笑って受け止めながらも、緊張しすぎて親からも注意された裏話を明かす。ここで田邊は2年8ヶ月前に同地で後輩バンドとして【LIVE HOLIC】に出演した事と、担当者を信用できる人と話す。どのように【LIVE HOLIC】が成り立っているかを懇切丁寧に観客に伝える姿からは、しっかりと先輩バンドを引き受けているのだなと感じた。  またyonigeについても、2年前に初めてイベントで共演した事を踏まえ、「本当にどんどんかっこよくなっている」と褒める。そして、「敬意を込めて言います」と前置きした上で、「大人気ないくらいにボコボコにします!」と宣言。そこからぶちかます『THANKS」』は、2年8ヶ月前も鳴らされたナンバー。観客への感謝の念を感じまくる。肩車で担がれた観客がハンドクラップをしながら、舞台を真剣に観る姿も印象的であった。  田邊は「何でもいいからぶつけにきて!」と繰り返し、ラストナンバー『LAST HERO』前のMCでは「もっともっとお前のヒーローになって帰ってくるから、お前も誰かのヒーローになって帰ってこい!」とも言い切った。この2年8ヶ月で観客にとっての頼れる兄貴、頼れるリーダーさえも引き受けた事が伝わってくる。そして、観客も全幅の信頼を寄せている。駆け抜ける様に終わった8曲であった。アンコールでは、3月21日にリリースされるニューアルバム『VECTOR』から、オープニングナンバーの『灯せ』を。最後はシャイなyonigeを呼び込み、観客全員と記念撮影。  今年に入っての4本のツアーは終わり、いよいよ2月12日(月・祝)に東京・新木場STUDIO COASTで開催される番外編イベント【LIVE HOLIC extra】へと繋がる。yonigeは、過去に【LIVE HOLIC】に出演経験のあるSUPER BEAVER、Nothing’s Carved In Stone、UNISON SQURE GARDENと、これまた熱いイベントで揉まれる事に。そして、今後の【LIVE HOLIC】が、どの様に展開していくかも誠に楽しみである。 Text:鈴木淳史 Photo:渡邉一生 その他情報 ■ uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC オフィシャルサイト ■ BLUE ENCOUNT オフィシャルサイト ■ yonige オフィシャルサイト  

Music

雨のパレード、サイダーガール、SHE‘S、...
 2018年早々から、高松、福岡、大阪、...

雨のパレード、サイダーガール、SHE‘S、yonigeが過去の出演バンドと熱戦!!「LIVE HOLIC extra vol.2 」【ライブレポート】
 2018年早々から、高松、福岡、大阪、岡山で行われた先輩、後輩バンドによるガチンコのツーマン・ライブ・シリーズ、LIVE HOLIC。そこに出演した若手バンドが一堂に会した「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC extra vol.2 supported by SPACE SHOWER TV」が2月12日、新木場STUDIO COASTで開催された。ライブ猛者とのツーマンという武者修行的ライブを経てきたのは、雨のパレード、サイダーガール、SHE’S 、yonigeの4組。そこに、過去にLIVE HOLICに出演したSUPER BEAVER、Nothing’s Carved In Stone、UNISON SQUARE GARDENがゲストとして招かれて、総勢7バンドによる、なかなかない組み合わせのイベントが実現した。チケットはソールドアウトし、トップバッターを務めるサイダーガールから会場は満員で、観客の期待感がフロアの温度を上昇させていた。 大阪でサイダーガールと対バンをした04 Limited Sazabysが、VTRでバンドを呼び込むという粋な計らいで、ステージへと登場したサイダーガール。04 Limited Sazabysからの「俺らとやったときは微炭酸だったけど、いっぱい振っておいたから。頭からぶしゅーっとやってくれるはず」という愛のあるゲキをもらい、「エバーグリーン」「ドラマチック」と疾走感の高い曲で観客の手をあげさせる。Yurin(Vo/Gt)は、「04 Limited Sazabysにはライブでボコボコにやられた、でもめちゃくちゃかっこよかった」とエネルギーを注入されたことを語り、後半はフジムラ(Ba)と知(Gt)がステージの先端で身を乗り出して勢いを加速させた。荒々しくも爽快に、汗をほとばしらせる爆発感が1番手にふさわしい。 スペシャの番組「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」のアシスタントVJ・菅沼ゆりがMCを務めるトークコーナーなどを挟み、続くアクトはSUPER BEAVER。サウンドチェックから本番さながらのパワーで盛り上げ、本番も、一瞬にして会場全体を味方につけてしまう。ロックからパンク、ラウドシーンからも引く手数多の、吸引力の高い“ライブ”を見せつける。「今日は、“ゲスト”っていう超かっこいい立ち位置でやってきました。……慣れないって」と笑う渋谷龍太(Vo)。結成14年目を迎えバンドとしてはしっかり脂が乗りながらも、「気合いとか根性とか、そういう暑苦しいのが大好きだ」と言って汗と涙のしみた歌を響かせ、「青い春」「人として」と観客のシンガロングを指揮する。力強くフロアを抱きしめるようなライブは、この4人の真骨頂だろう。 続いて登場した雨のパレードは、そこまでのエネルギッシュな陽のパワーとは一転した独自の空気やグルーヴを生み出した。都会的なソウル、R&Bの香りと甘美なシューゲイザーが入り混じり、じわりじわりと低温火傷させていくアンサンブルに、フロアが酔いしれていく。「みんなで深いところまで、潜ってみませんか」。福永浩平(Vo)の言葉で、「epoch」からよりディープに耽美な音の迷路に誘う。デジタルクワイア的なエフェクティヴなヴォーカルが心地好い。「素敵な先輩、素敵な仲間と戦えて嬉しい」(福永)。そう言って、ラストは3月にリリースされるアルバムから新曲「MARCH」を贈った。 次にバトンを受けたNothing’s Carved In Stoneは2014年7月に行われた、記念すべきLIVE HOLIC第1回のアクトだ(後半に出演するUNISON SQUARE GARDENとのツーマン)。「あの日の熱狂があって、ここまでLIVE HOLICが続いたのかなと自負している。面白くなきゃ、こういうイベントは続かないからね」と村松拓(Vo/Gt)。歴史の一歩目を刻んだライブから4年、イベントは新世代のバンドへと繋がって枝葉を広げていることが、この一言からもわかる。自負はあると言いつつ、いやそれだからか、“圧倒”というほかないパワーで、壮大な音のタペストリーを編み上げて、スタジオコーストを瞬時に熱狂させる。ニュー・アルバム『Mirror Ocean』から新曲「Mythology」も披露し、進化を続けるロックモンスターぶりを見せた。 LIVE HOLIC初の女性ヴォーカルのバンドとなった、yonige。のっけから、「さよならアイデンティティー」「アボカド」と、ヒリヒリとしたリアルな痛みと毒っ気が混じったキラーチューンを連投。しれっとポーカーフェイスでいて、フロアを揺らすキャッチーさ、心をまっすぐ射抜くポップさがいい。後のトークコーナーで、じつは緊張していたと語った牛丸ありさ(Vo/Gt)とごっきん(Ba)だが、「LIVE HOLIC後半戦、楽しんでますか。あと2曲やって、帰ろうと思います。ごっきん、何かいうことある?」(牛丸)、「マジでなんもない」(ごっきん)と平熱なMCでの佇まいと、楽器をかき鳴らした瞬間にグイっとスイッチが入るギャップが面白い。切なさをバーストさせたラスト「最愛の恋人たち」の轟音と、その痺れるような余韻に大きな歓声が湧いた。 続いては、UNISON SQUARE GARDEN。「今日は先輩として呼ばれたので、先輩風吹かしてやろうと思って、肩で風切って楽屋に行ったら、大先輩のNothing’s Carved In Stoneと同じ楽屋でした」(斎藤宏介/Vo&Gt)と言って観客を笑わせつつ、興奮で息をするのも忘れてしまうくらいの怒涛の展開とスペクタクルなアンサンブルで魅せるステージが、最高だ。スリリングな3ピースの音の駆け引きやプログレッシヴな展開に、観客が前のめりで食らいついている。ニュー・アルバム『MODE MOOD MODE』から「君の瞳に恋してない」、そして「Invisible Sensation」「天国と地獄」と畳み掛けた後半は、そのフロアから立ち上る熱や興奮が目に見えるようだった。 そして「LIVE HOLIC extra vol.2」のトリを務めたのは、大阪出身のピアノロック・バンド、SHE’S。これだけのアクトの演奏を受けてステージに立つのは相当なプレッシャーもあったと思うが、「今回のイベントの最後が、後輩のバンドで終わるというのはちゃんと意図があることなんだと思う」(井上竜馬/Vo)と託されたバトン・想いを背負っていく気概が、スケール感のある演奏に映っていた。「Un-science」「Freedom」の高揚感、重厚なクライマックス感のあるアンサンブルで聴かせた「Ghost」、自然とフロアのハンドクラップやシンガロングが生まれる「Over you」「遠くまで」と、多幸感あふれるサウンドで会場を包み込んだ。アンコールに立ったSHE’Sは、「今度は先輩バンドとして、ステージに立てるように音楽を続けて、このイベントも続いていきますようにと願いを込めて」と「Curtain Call」を歌った。頼もしい言葉と、音楽にこれからへの期待が募る。それぞれのバンドの今と、イベントとしての成長も感じる一夜となった。 このライブの模様は、4月13日(金)21:30~23:00、スペースシャワーTVにて放送されるので必ず目撃してほしい。 Text:吉羽さおり Photo:岸田哲平=雨のパレード /サイダーガール / SHE’S / yonige Viola Kam (V‘z Twinkle)= SUPER BEAVER / Nothing’s Carved In Stone / UNISON SQUARE GARDEN オンエア情報 スペースシャワーTV 「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV」 初回放送:4月13日(金)21:30~23:00  

Music

04 Limited Sazabys×サイダーガール、大...
音楽専門チャンネル「スペースシャワーT...

04 Limited Sazabys×サイダーガール、大阪で圧倒的な成長と勢いを見せた「LIVE HOLIC vol.15」【ライブレポート】
音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」と、ぴあ&KDDI(au)が手がける直感エンタメサイト「uP!!!」が主催するライブイベント「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV」。初顔合わせとなる先輩バンドと後輩バンドの2組が火花を散らす、このイベント。2014年7月の札幌を皮切りに、福岡、名古屋、岡山、東京、大阪、仙台、香川、東京での特別編2日間、新潟、広島の地を経て、4年目となる2018年を迎えた。今年は幕開けとして1月と2月に渡り、高松、福岡、大阪、岡山と全国4ヶ所で開催。過去に後輩として出演したバンドであるKEYTALK、androp、04 Limited Sazabys、BLUE ENCOUNTが、今度は先輩バンドとして登場する。  2018年第3発目となる【LIVE HOLIC vol.15】は、04 Limited Sazabysとサイダーガールが初顔合わせのツーマンを。開場後はスクリーンで、過去に、それぞれのバンドが出演した音楽情報バラエティー番組『チュートリアルの徳ダネ福キタル♪』が上映された。また、開演直前に影アナによるスタッフの前説で、サイダーガールが04 Limited Sazabysを高校時代によく聴いていたエピソードも明かされた。イベントコンセプトに沿った丁寧な説明で思わず感心する。  先攻はサイダーガール。先日放送された「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」に、バンドのマスコットキャラクター“サイダガちゃん”の特製お面で出演した3人。この日も特別に、その姿で現れた。演奏前から、観客が前方に押し寄せている事が2階席から見える。それだけに1曲目「エバーグリーン」が始まった瞬間に改めて観客が前方に押し寄せた状況は、勢い溢れる凄くエキサイトした瞬間であった。ギターリフからして疾走感しかない4曲目「スワロウ」など、序盤は一気に駆け抜ける。  Yurin(Vo.Gt)がMCで『LIVE HOLIC』の説明、そして先月からの4本のツアー説明を、まるでスペシャの人かと思うくらいに丁寧に観客に話し掛ける。その上で「フォーリミの後輩というか、子分になりたい!」などと謙虚ジョークを飛ばしたところで、「なまけもの」へ。個人的には、この日のサイダーガールにおけるハイライトであった。序盤、勢いでぶっ飛ばしてきた彼らが気だるさを感じさせるミドルテンポで、「あーあ 何にもやりたくないわ」とくだらない毎日について歌う。それを観客がハンドクラップをしながら口ずさむ。高揚感の共有も大切だが、虚無感の共有はもっと大切である。日常生活なんてやるせない事ばかりで、そんな気持ちを抱えた観客たちにとっては、よりリアルに感じた歌であったと想う。  Yurinは改めて自分の口から高校時代に04 Limited Sazabysに出逢った事、そして初めて聴いた楽曲が「buster call」だと明かす。だからこそ、同じステージに立っている喜びを本気で噛みしめている事も伝わってくる。終盤は、来月リリースのニューシングル「パレット」から、Yurinがハンドマイクでギターを下ろして自由に歌う「メランコリー」と、より加速した勢いを感じた「オーバードライブ」の3連発で〆られた。  後攻は04 Limited Sazabys。サイダーガールの時から前方に観客が押し寄せる現象の凄みを感じていたが、また輪をかけたように、その現象は凄みを増していく。1曲目「swim」からダイバーは続出し、続く「Warp」の時点で、彼らが完全にその場を支配している事に気付く。ちょうど2年前同じ場所で後輩として先輩のORANGE RANGEと初ツーマンをしていた彼らの圧倒的な成長に驚かされる。とにかく観客が求めているし、一挙手一投足全てに大きな反応が返ってくる。  3曲終わったところで、スタッフが大きな升に入れられた豆と赤鬼のお面をGEN(Ba.Vo)に渡す。赤鬼のお面を被ったGENが観客に豆を投げるという愉快な逆転関係に。そんな楽しい一幕から、GENは「あんな良い曲を歌う若い芽は潰さなきゃ!」と笑いながら、自分たちもORANGE RANGEを高校時代に聴いていたと、サイダーガールと自分たちの関係を照らし合わせながら語る。そして「fiction」の様な衝動的なナンバーから「Letter」の様な情緒的なナンバーまで幅広く聴かせていく。  主催のスペシャについても、GENは「『LIVE HOLIC』や『スペシャ列伝』に呼んでもらって、今は番組もやってるし、今やファミリーとして信用しています」と話し、その流れから、メジャーデビュータイミングの2015年4月にスペシャの“POWER PUSH!”に選ばれた「Terminal」へ。馴れ過ぎた関係性ではなく、良い意味で緊張感を持った関係性を、このイベントに関わる全ての人間が持っているからこそ、このイベントには訴えかけるエモさがあるのだと毎回感じる。  アンコールでは5月11日の大阪城ホールワンマンについても触れて、「Squall」を披露。この曲がセットリスト的にはラストナンバーであったが、GENは「もう1曲暴れられる曲を!サイダーガールとの出逢いの曲!!かかってこいよー!!!」と、まさかの「buster call」を急遽鳴らす。サイダーガールのメンバーが袖で大喜びしながら暴れている姿が何とも可愛らしく、とても印象に残った。最後は出演者全員と観客全員で記念撮影を行ない、大熱狂のまま幕を閉じた。  今後、サイダーガールは2月12日(月・祝)に東京・新木場STUDIO COASTで開催される番外編イベント「LIVE HOLIC extra vol.2」にも出演。過去に「LIVE HOLIC」に出演経験のあるSUPER BEAVER、Nothing’s Carved In Stone、UNISON SQURE GARDENと、これまた熱いイベントで揉まれる事に。そして、次回の【LIVE HOLIC vol.16】は、2月10日(土)岡山CRAZYMAMA KINGDOMにて、BLUE ENCOUNTとyonigeの初ツーマンとして開催される。 Text:鈴木淳史 Photo:渡邉一生 その他情報 ■ uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC オフィシャルサイト ■ 04 Limited Sazabys オフィシャルサイト ■ サイダーガール オフィシャルサイト  

Music

androp×雨のパレード、初顔合わせの福岡...
【招待・第2弾】uP!!! SPECIAL LIV...

androp×雨のパレード、初顔合わせの福岡で互いの「熱」をぶつけ合う!「LIVE HOLIC vol.14」【ライブレポート】
【招待・第2弾】uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV(2月公演) 詳細はこちら  音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」と、ぴあ&KDDI(au)が手がける直感エンタメサイト「uP!!!」が主催するライブイベント「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV」。初顔合わせとなる先輩バンドと後輩バンドの2組が火花を散らす、このイベント。2014年7月の札幌を皮切りに、福岡、名古屋、岡山、東京、大阪、仙台、香川、東京での特別編2日間、新潟、広島の地を経て、4年目となる2018年を迎えた。今年は幕開けとして1月と2月に渡り、高松、福岡、大阪、岡山と全国4ヶ所で開催。過去に後輩として出演したバンドであるKEYTALK、androp、04 Limited Sazabys、BLUE ENCOUNTが、今度は先輩バンドとして登場する。  2018年第2発目【LIVE HOLIC vol.14】は、福岡DRUM LOGOSでandropと雨のパレードが初顔合わせのツーマンを。開場して開演まではスクリーンで、過去に、それぞれのバンドが出演した音楽情報バラエティー番組「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」が上映された。  先攻は雨のパレード。静寂の中、大澤実音穂(Dr)がドラムパッドを叩き、山崎康介(Gt)がシンセサイザーを弾いていく。4人編成のバンドではあるが、既存のバンドスタイルには捉われないなと思いつつ、1曲目「Change your mind」を聴いていたら、福永浩平(Vo)が「自由に!」と叫んだ。福永自身がハンドマイクで気持ち良さそうに体を揺らしながら歌っていて、自由だなと眺めていただけに、まさしくと思う。その上で「Change your mind」、つまり、あなたの心を変えようとしている訳で、何とも大胆不敵だなと初っ端から期待が膨らむ。  2曲目「Tokyo」。時に福永がシンセサイザーを触りながら歌い、ムーディーでもあるが、歌詞を聴くと東京の街で虚無感に襲われながら生きる若者の姿がリアルに描かれている。洒落たサウンドにより、ウェットさを感じさせないが、音楽への誠実さを感じるナンバー。福永の「『LIVE HOLIC』は、先輩と後輩がバーサスする。そして、我々が戦うのはandrop。我々の地元九州で、高校時代に聴いていたバンドと出来るのは嬉しい」というMCも、更に響く。4月という新しい季節を迎える人々への卒業ソング「MARCH」も披露するが、平熱に見せながら、このバンドが確実に熱いメッセージを持つ事がわかった。  「What’s your name?」では、「奇跡を起こしてDance Music」と歌詞にもあるように、とにかく自由に踊らせようとする。ビール片手に自由に楽しそうに踊る観客も出てきた中、ラストナンバー「new place」へ。「今日はバーサスという事なんで、勝ちに来た。後輩だけど。次は先輩で出たい」という力強いMCも印象的だったが、曲中もマイクを通さず言葉にならないシャウトを繰り返す。観客全員も手をあがる中、どんどんサウンドは激しくノイジーになっていく。最初、冷静な感を受けただけに、最後、情熱で持っていく様は誠に恰好が良かった。  後攻はandrop。1曲目「Voice」から自然にハンドクラップが起き、自然に手も上がっていく。佐藤拓也(Gt&Key)が鍵盤を弾き、まだ始まったばかりだと言うのに、伸びやかな空気が出来上がっている。もちろん後輩が温めた空気もあるだろうが、流石は先輩というキャリアの積み重ねを感じた。内澤崇仁(Vo&Gt)の「まだ、いけるでしょ!?」というMCからも余裕が伝わってくる。続く「Sunny day」では爽やかなサウンドに見せかけ、前田恭介(Ba)のベースによって不穏さもある楽曲。ダイナミックな新曲「Joker」も畳み掛け、内澤が喋り出す。  「前に『LIVE HOLIC』に出たのは2014年で、4年ぶりに帰ってこれました。それも、まさかの先輩で。でも、雨のパレードで、みんなが持っていかれてるのを観て、自分も持って行かれそうになって。だから、先輩として良いところをみせたいです」。3年3ヶ月前の「vol.2」では先輩のストレイテナーとバーサスした彼らが、今回は先輩の意地を見せ、後輩に負けたくない気持ちをストレートに明かした良いMCであった。未発表曲も披露したが、まさしく感謝の気持ちをストレートに表現した楽曲で、現在の彼らの調子良さが伝わる。  「最後にみんなで歌いたい曲があります!」と内澤が宣言してからの「Yeah! Yeah! Yeah!」では、その名の通り「Yeah! Yeah! Yeah!」という歌声が観客全員で合唱された。アンコールでは内澤のみが登場して、ひとりで「Tokei」を弾き語る。  実は、その前に雨のパレードとの出逢い、この日も歌われた「Tokyo」という楽曲が好きだという事を長く長く熱い想いを込めて、ゆっくりじっくりと内澤は話していた。アンコールラストは福永を呼び込み、雨のパレード「Tokyo」をセッション。福永いわく「『A-Studio』の笑福亭鶴瓶さんみたいだった!」という内澤のひとり喋りは強い気持ちと強い愛しかなく、改めてツーマンの素晴らしさを感じた。この文章に何度も何度も登場するように、このツーマンは「熱」という言葉がポイントになった様に想う。緩やかで穏やかなイメージもある2組だけに、その熱は余計に沁みた。  今後、雨のパレードは2月12日(月・祝)に東京・新木場STUDIO COASTで開催される番外編イベント「LIVE HOLIC extra vol.2」にも出演。過去に「LIVE HOLIC」に出演経験のあるSUPER BEAVER、Nothing’s Carved In Stone、UNISON SQUARE GARDENと、これまた熱いイベントで揉まれる事に。まだまだ始まったばかりだが、2018年の「LIVE HOLIC」は、まだまだ熱くなりそうだ。そして、次回の【LIVE HOLIC vol.15】は、2月3日(土)なんばHatchにて、04 Limited Sazabysとサイダーガールの初ツーマンとして開催される。 Text:鈴木淳史 Photo:渡邉一生 イベント情報 uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV 会場:高松、福岡、大阪、岡山、東京の全国5箇所 出演者、各公演のスケジュールは下記よりご確認ください。 ※高松、福岡公演は終了しました。 uP!!!受付 uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV 【招待・第2弾】uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV(2月公演)受付期間:2018年1月26日(金) 12:00まで 詳細はこちら   その他情報 ■ uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC オフィシャルサイト ■ androp オフィシャルサイト ■ 雨のパレード オフィシャルサイト  

Music

【LIVE HOLIC vol.15対談】GEN(04 Limi...
【招待・第2弾】uP!!! SPECIAL LIV...

【LIVE HOLIC vol.15対談】GEN(04 Limited Sazabys)×Yurin(サイダーガール)「ツーマンだと、勝負!タイマン!みたいな気持ちになるんですよ」
【招待・第2弾】uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV(2月公演) 詳細はこちら  2018年の年明けから全国5ヵ所での開催が決定した、ツーマン・ライブ・シリーズ「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV」。今回は、過去に後輩として出演したバンドが、先輩となって前回と同じステージに立つという特別な一夜となる。2月3日、大阪なんばHatchのステージには04 Limited Sazabysとサイダーガールが登場する。メロコアからロック/ポップシーン、ラウドシーンを縦横無尽に行き来し、今やライブバンドとして大きな会場から主催フェスも沸かせるフォーリミと、その爽やかなバンド名同様、青春の憂いや切なさ、陰りをも、ポップな魔法で甘酸っぱく、きらめきのある物語へと昇華するニューカマー、サイダーガール。共振するポップ心を持ちつつも、これまで出会えそうで出会えなかった両者だけに、いい化学反応が起こりそうな予感だ。この対談で初対面となったGEN(04 Limited Sazabys)とYurin(サイダーガール)に、それぞれの音楽についてライブについて、語り合ってもらった。 ──今回が初の対バンだということで、今日の対談で少しでもお互いを知っていただければと思います。Yurinさんは学生時代から、04 Limited Sazabysを聴いていたそうですね。 Yurin:そうです、高校3年とか大学の時だったんですけど。SOUND TVというインディーズ系のバンドのPVが観られる動画サイトがあって──。 GEN:懐かしいなあ。 Yurin:そこでよくメロコアが流れていて、04 Limited Sazabysも流れていたんです。僕は高校生の頃、パンクとかメロコアがすごく好きで。ずっといろんなバンドを探して聴いていて。フォーリミを初めて聴いたときは、すごく新しいなと思いました。声質とかメロコアの感じも、聴いたことがなかったタイプのバンドで、めっちゃいいなって思って、そこからずっと聴いてます。ほんとですよ? GEN:ありがたいですね(笑)。いつもは、そういうことを言っている側だったので。 ──いよいよ、“先輩”になってきたのでは。 GEN:最近になって言われるようになりました。「高校生の時に聴いていました」とか、「登校中に聴いてました」って言われると、そんな前から知ってくれているんだって。たしかに長くやってきたもんなという感じですしね。そんな年になってきたのかと思って。 ──サイダーガールは結成の仕方が、とても今っぽいなと思うんです。メンバーそれぞれ、動画サイトで自分の曲を投稿をしていた3人で結成しているんですよね。 GEN:最初は、誰発信ではじまったの? Yurin:ギターの知が、リーダーで。彼が、僕とベースを誘ってくれて、結成したんです。それまで個々の活動でオリジナルの曲を作っていたりしたんですけど、結成するまでお互いの顔も知らないくらいで。 GEN:今風だなあ。 ──学生時代などは、周りにバンドをやろうという子はいなかったんですか。 Yurin:僕は地元が九州なんですけど、家の近くにライブハウス自体が少なくて。オリジナルでライブがたくさんできるような環境がなかったんです。なので、早い段階で、東京に行こうかな、上京したいなというのはありました。上京しようというタイミングでバンドに誘ってもらえたので、すごくよかったなと思います。 ──GENさんは、サイダーガールの音楽についてはどう思いましたか。 GEN:まず曲がめちゃくちゃいいなと思いましたね。絶対みんな好きじゃないですか。ポップスとして、センスのある気持ちのいい音楽だなって思いましたね。 Yurin:ありがとうございます。 GEN:もっと複雑にしたりアレンジを練りこむこともできると思うんですけど、そうしてないのもいいなと思いましたね。そういう集まり方をしたバンドって、わりとみんなプレイヤーとしてもスキルが高いから、(技術的に)見せてくるっていうところもあるじゃないですか。それもすごくかっこいいんですけど、そうじゃないっていうのがいいなって。 Yurin:いや単純に、それぞれがヘタくそなんですよ(笑)。 ──みなさんプレイヤー気質というよりも、作曲家タイプですかね。 Yurin:曲を作るのが楽しくて。作った曲をバンドでやってみたいなというメンバーなんです。なので、ギターの知も、もともとはドラムを叩いていたんですけど、曲を作りはじめてからギターをはじめて。バンド結成と同じくらいのタイミングでギターをやっているんですよね。 GEN:それまではバンドも一切やってなかったんだ。学校のクラスではみんな、どんな感じだったのか、気になるよね(笑)。僕みたいなタイプだと、元気で、テンション高いし目立つ方だから、バンドやりたいって言えば自然とその場がやろうって空気になると思うんですけど。それよりは、思いを内に秘めて、家でひとりでコツコツ練習をしているようなタイプだよね? Yurin:もともとそんなにアクティブな方ではないというか。どちらかと言えば、インドアで、家でいろいろする方が楽しいタイプだったので。 ──バンドやりたいともなかなか言えず。 GEN:昔だったら多分、僕みたいな声のでかいやつしか届かなかったようなことが、ネットの時代になって、じつはむちゃくちゃすげえみたいな人がいっぱい出てこられるじゃないですか。そういうのはいいなって思いますね。 ──思いを秘めている分、自分の音楽のビジョンとか美学は突き詰めていそうですが、その点はどうですか。 Yurin:メンバーそれぞれ、こだわりはありますね。サイダーガールは、全員曲を作るんですけど、曲を書いた人が歌詞もつけるんです。なので、その曲に対する、それぞれのこだわりというのはあるかもしれないですね。僕の場合は……結構、ほかのふたりは悪く言えば女々しいというか、湿度のある感じの曲や歌詞を作るんですけど。僕は、学生時代にメロコアやパンクが好きだったのもあって、尖り気味で……って自分で言うのもなんですけど(笑)。カラッとした方が好きですね。そういうところで、ふたりとはちがうこだわりはあるかもしれないです。 ──だからこそ、フォーリミが琴線に触れたんですね。 GEN:僕ら自体はカラッとしてるとは思うんですけど、でも湿度っていうのもあると思いますしね。さっきYurin君はパンクとかを聴いていたっていうことでしたけど、僕は、ずっとパンクは聴いてきたけど、サブカルチャー的なバンドも聴いていたんですよね。クリープハイプとかBase Ball Bearとかフジファブリックとかも好きで、でもパンクも聴いているっていう感じだったので。だから、逆だけど一緒という感じだと思うんですよね。サイダーガールの曲を聴いたとき、イントロの感じがちょっとGOOD4NOTHINGっぽいなと思ったりとか、確かにメロディック好きなんだろうなっていうのは感じましたね。 Yurin:そうですね。でもずっと、メロコアとか速いビートというイメージが04 Limited Sazabysにはあったんですけど、「swim」(2014年1stシングル「YON」収録)を聴いたときに、ああ、ポップだなと思ったんです。 GEN:「こういうのもやるのか、こいつら」と(笑)。でも、確かに『Marking all!!!』(2010年/1stミニアルバム)から知っていてくれたら、「swim」を聴いたときはびっくりしたかもしれないですね。僕らも出すときに、これでいいのかなって、ちょっと思いましたからね。 Yurin:めちゃくちゃいい曲じゃないですか。引き出しというか、幅がすごいなと思ったんです。 ──自分も多彩な音楽ルーツも、どんどん04 Limited Sazabysとしても出していいなというのはあったのでしょうか。 GEN:そうですね、それこそさっきも言っていたようにHi-STANDARDを聴いているときも、フジファブリックを聴いたりとか。パンク生まれだけどサブカルで育っている感じなので。もちろんいろいろ好きなものはあるんですけど、インディーズ時代は、“僕らはパンクバンドだ”とか、“僕らはメロコアバンドだ”っていう規格が誇りっていうのが、微妙にあったと思うんです。だから、こういうことやっちゃダメだろうとか、これは俺らじゃないでしょうっていう行き止まりが、昔はたくさんあって。でも少しずつ状況が変わるにつれて、殻を破れるようになってきましたね。今は何をやっても、“らしく”なるようになったので。 ──だからこそ今、04 Limited Sazabysはパンクシーン、ポップシーン、ラウドシーンに橋をかけられるようなバンドになっていると思うんですよね。 GEN:僕らは、活動も特殊なんですよね。メロコアシーンからはじまったんですけど、ポップシーンとか歌もの、ラウドとか、どこへでも、どのイベントもやれるタイプだったので。それは絶妙に、いいとこどりかもしれない(笑)。 ──それはある程度、想定もしていたことですか。 GEN:してなかったんですけどね。でも、最初は英語詞ではじめて、日本語の曲を書きはじめたときに、ギターロックのバンドともやりたいと思って。でも実際にやってみるとみんな、圧倒的に技術的にうまい人ばかりだし、全然まだまだだって思わされたんですよね。ラウドとやってもみんなうまいし。メロコアは、所謂うまい/ヘタじゃないかっこよさっていうのもあったと思うんです。その人のバンドマンとしてのかっこいい生き様や輝きが、バンドのかっこよさだっていうような。そういう場所で育ったのも、僕らはよかったと思うんです。 ──サイダーガールはこれからどんどんライブをやっていくところだと思いますが、今思うサイダーガールのライブのあり方とはどういうものですか。 Yurin:僕らもまだ、ライブって何だろうなって感じなんです。最初は、歌もののギターロックをやっていこうという感じではあったんですけど、最近はよりたくさんの人に触れてもらうには、どうすればいいだろうというところから、ピアノの音だったり同期も使うようになって。それをはじめてから、自分たちでの楽しみ方、自分たちのライブの楽しみ方がわかってきて。楽しめることによって、お客さんも楽しんでいるなっていうのが、分かるようになってきたんです。どちらも楽しんでやらないとダメなんだなっていう考えになりました。最初の方は、「まだうまくないしな」とか「こんなに大勢の前に立って大丈夫かな」っていうのがすごくあったんですけど。最近は、ただただ楽しもうっていう考えに至りました。 ──04 Limited Sazabysはライブということでは、ジャンルがちがう、異種格闘的な戦いを多くしてきていると思うんですが、そういう経験から、サイダーガールに伝えられることはありますか。 GEN:今でこそ自分たちのお客さんがいっぱい入るようになって、自分たちの曲、自分たちのことを知ってくれているお客さんを前にやることが増えたんですけど。どうしてもアウェイな時ってあるじゃないですか。自分たちのことを全然知らないとか、期待されてないとか、興味がないっていうときに、いかに届けられるかじゃないですかね。そこで勝ち続けてこれれば、お客さんは増えるし。僕らはそこで戦ってこれたかなという気はしているので。さっき、自信がなくて自分が楽しめなかったというのもあったと思うんですけど。完全に“ショー”みたいな感じで、お客さんを楽しませることだけに集中するタイプの人もいていいと思うし、それもいいと思うんです。僕らはそうじゃなくて、僕らが興奮して、僕らが楽しんで、それを伝染させるっていうものなんですよね。だから、ショーというよりは“ライブ”をしたいとずっとやってきたかなと思う。 Yurin:僕らのお客さんは、じっと音楽を聴いてくれる人が多いんです。それもそれで正解だと思うし、いいと思っているんですけど。より楽しさというか、本当に幸せな空間なんだなっていうのが、目に見えて伝わるライブをフォーリミはやっているなというのは、いつも思いますね。 ──今回対バンすることで、サイダーガールのお客さんも「こんなふうに楽しんでもいいんだな」という発見もありそうですね。 GEN:ドン引きされちゃうかもしれないけど(笑)。 Yurin:その時は、僕らが怒るので(笑)。 ──2月3日のLIVE HOLIC Vol.15は04 Limited Sazabysとしては、ちょうど“Squall tour”のワンマンのシリーズが終わった直後で、いい熱やテンションを持ったまま迎えられそうなライブで、とても楽しみですね。 GEN:僕らは、ずっと対バン文化で育ってきたので。とくにツーマンだと、勝負!タイマン!みたいな気持ちになるんですよ。そういうときの方が、絶対にいいライブができますしね。先に出た相手がすごくいいライブをすると、相乗効果で、それを超えて僕らがいいライブをできたりするんですよね。 ──こういうツーマンという形式でも、先輩として呼んでもらえることも増えていますか。 GEN:まだあまりないかもしれないですね。最近だと、後輩のバンドのENTHとか、My Hair is Badが呼んでくれたのは嬉しかったですね。ずっと呼んでいた側から、呼ばれるようになって。しかもENTHだったら、渋谷のクアトロがソールドアウトした状態で呼んでくれて、マイヘアだったらZepp Sapporoがソールドした状態で呼んでくれて。それはすごく、感慨深かったし、嬉しかったんですよね。自分がいいと思っていた後輩たちが、ちゃんとついてきてくれている感じというか。なんなら、抜かれるんじゃないかっていうプレッシャーを与えてくれるのはいい刺激になります。僕らが、先輩に早く追いつきたい、あいつら早くいなくなれとか思っていた気持ちと、逆になってきたんだなって(笑)。 ──もしかしたら、そう思っている後輩もいるかもしれませんからね(笑)。 GEN:そういう危機感を持ちはじめましたね。だから、早く若い芽は摘まなきゃなっていう。 Yurin:怖い(笑)。 ──では、サイダーガールとしてはこの日はどう臨みますか。 Yurin:僕らも、対バン・イベントが好きというか、いろんなバンドと対バンしたいなという気持ちがあるので。しかも今回は本当に初めての対バンなので。共演者としてライブを見るのも楽しみだし、共演者として僕らがフォーリミの前にライブをするというのも楽しみだし。 GEN:サイダーガールがいいライブをしてくれるほど、僕らもいいライブができるので。 Yurin:いい感じで、フォーリミにバトンタッチできるようなライブをするために、これからさらに練習します。 Text:吉羽さおり Photo:高田梓 イベント情報 uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV 会場:高松、福岡、大阪、岡山、東京の全国5箇所 出演者、各公演のスケジュールは下記よりご確認ください。 ※高松、福岡公演は終了しました。 uP!!!受付 uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV 【招待・第2弾】uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV(2月公演)受付期間:2018年1月26日(金) 12:00まで 詳細はこちら   その他情報 ■ uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC オフィシャルサイト ■ 04 Limited Sazabys オフィシャルサイト ■ サイダーガール オフィシャルサイト  

Music

3000人が大熱狂。ヤバイTシャツ屋さんが...
 ライブシーンで大ブレイク中のヤバイT...

3000人が大熱狂。ヤバイTシャツ屋さんが待望のニュー・アルバム『Galaxy of the Tank-top』を銀河最速初披露したフリーライブ!【uP!!!NEXTライブレポート】
 ライブシーンで大ブレイク中のヤバイTシャツ屋さんが、1月9日に東京・豊洲PITでフリーライブ『uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん ~大人が色々頑張ってくれたおかげで無料で出来るライブ~』を開催。アンコールを含む全23曲を披露するフルボリュームのステージで、超熾烈なチケット争奪戦を勝ち抜いた強運な3000人のオーディエンスたちを熱狂させた。  この日はヤバTにとって2018年1発目のワンマンライブ。しかも、1月10日リリースの2ndフルアルバム『Galaxy of the Tank-top』のフラゲ日ということもあり、冬の海風が吹きつける会場周辺には会場前から大勢のファンが集結。周囲を見回すと、『Galaxy of the Tank-top』の全曲トレーラー映像をスマホでチェックしながらライブの予習をしている人の姿も見受けられる。 「始まるよ~!」の声が響くと、SEとともにメンバーがステージに登場。大歓声の中、「1曲目から新曲やらせてもらいます!」と、いきなりニュー・アルバム『Galaxy of the Tank-top』の1曲目に収録されている「Tank-top in your heart」を披露。フラゲ日が故に、観客の大半はこの瞬間に初めて聴くはずのナンバーなのに、場内は途中のギターソロやデスボ・ゾーンにも手を高らかに上げて熱狂。するとステージの後ろに巨大なタンクトップ神が降臨。キュートだけど巨大なタンクトップ神の姿に、場内から地鳴りのような歓声が上がる。さらに続けてタンクトップ繋がりでおなじみの「Tank-top of the world」を披露。さっきまで腕を組んで新曲を神妙に聴いていた後方のオーディエンスたちも、すっかり笑顔で飛び跳ねているのが見える。 「始まりましたよ~。『uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん ~大人が色々頑張ってくれたおかげで無料で出来るライブ~』。無料ライブ、最高やんな」とこやまが観客に問いかけると、「大人がほんまにいろいろ頑張ってくれたおかげで出来るんやで」と、ベース&ボーカルのしばたありぼぼが続ける。再びこやまが、「初めてヤバイTシャツ屋さんを見る人!」と場内に問いかけると、予想外に多くの手が挙がる。「ワンマンやのにアウェイ?」と動揺しつつも、「今日めちゃめちゃ曲やります。にわかの人もめちゃくちゃいると思いますけど、周りの人見て乗ってください(笑)」と、初見の観客もさりげなくフォローするこやま。さらに、すでにダイブの坩堝と化している最前の観客にも、「死なんといでや。危ないと思ったら後ろの方で見てな」と、ライブバンドらしい気遣いを見せる。  今作収録の「メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲」では、曲の途中でさりげなく「ヘドバン!」と合図。<しゃがめしゃがめ~>と、歌詞で歌われてる通りに観客を促すと、実際にフロアの全員がしゃがみ込んでからのジャンプ!を決める。また、新曲の中でもとくにユニークな「DANCE ON TANSU」では誰もが手を左右に振ってダンス。「初披露です」というこやまのMCで始まった「眠いオブザイヤー受賞」では、冒頭から場内中がシンガロング。つまり、大半の観客がライブ前に既発のシングルやトレーラーを聴き込んだりフラゲしたりして、新曲をしっかりチェックしてからライブに挑んでいる、ということに違いない。そもそも、発売前のニュー・アルバムからの新曲(一部既発のシングルにも収録)にも関わらず、「メロコアバンドの~」のように、まさに曲名通り、フェスやライブでよく見かけるあの一体感まで作れてしまうヤバTの音楽知識と楽曲のクオリティ、改めて侮れない。  この日は次々と披露される『Galaxy of the Tank-top』からの新曲とともに、「喜志駅周辺なんもない」や「ZIKKA」、「寝んでもいける」などの旧曲もたっぷりと披露。MCでは、雄叫びをあげる観客をいじったり、しばたがニャンコスターのものまねを披露したり、「出身中学の軟式テニス部は岡崎体育とヤバイTシャツ屋さんを排出した音楽の名門」と、コア過ぎる地元、関西ネタで場内を笑わせる。さらに<uP!!!のスタッフめちゃ優しい、uP!!!のスタッフ感じがいい、uP!!!のスタッフ接しやすい>と、アドリブを交えて歌うなど、演奏以外の時間もオーディエンスをたっぷり楽しませていく。 「ネクストブレイクと言われるようになったここ1〜2年。最近はもう、ブレイクせんでもええんちゃうかな、ずっとネクストブレイクのまま消えないという事がええんちゃうかなって思ってるんです。だから、「uP!!!NEXT」に出れて良かった。そういう気持ちを周りくどく歌った歌、行きます」とこやまの言葉で、「流行のバンドのボーカルの男みんな声高い」へ突入。曲名だけで初見の客の心をつかみ、なおかつ思わずうなづく歌詞の内容、そして何よりも、楽曲自体のクオリティとライブで鍛えた演奏力でオーディエンスを虜にしていくバンド力の高さこそが、ヤバTの真の魅力だと再確信する。 「今日のライブ楽しかったっていう人?(場内中が挙手)全員CD買ってくれ。CDが売れないと言われてる時代やから、だからこそ僕らはCDを買ってほしい。細かいところまでこだわって作ってるわけですよ」というこやまの熱いMCの後は、オリコン週間ランキング2位を獲得したヒット曲「ハッピーウェディング前ソング」を披露。紅白の銀テが発射され、祝宴ばりのめでたい演出に歓声が上がる。アンコールでは再び巨大なタンプトップ神が降臨。そして、今後披露されるであろう亀田誠治氏プロデュースによる「肩 have a good day -2018 ver.-」ではなく、聴き納めとしてオリジナル版「肩 have a good day」を披露。ドラムのもりもりもとの美しい口笛が響いた後、ピンスポットが照らす中、アカペラで熱唱するこやま。最後に、「ヤバイTシャツ屋さんが初めて作った曲やって帰りたいと思います」というこやまのMCで「ネコ飼いたい」をアグレッシヴに披露。観客のスマホのライトが揺れる感動的な場面で熱唱される<ネコ飼いたい>というシュールなフレーズ。シリアスで熱い演奏とのギャップに思わず笑いと涙がこみ上げてくる。 「ありがとうございました!『uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん ~大人が色々頑張ってくれたおかげで無料で出来るライブ~』、これで終了ですー!CD買ってくれよ~!」。全23曲を披露した後、こやまの絶叫が豊洲PITにこだまする。「アルバム買おーっ!」。終演後、熱気冷めやらぬ会場内で楽しそうに話す観客の声が耳に飛び込んできた。いや本当に、ヤバイTシャツ屋さんの2ndフルアルバム『Galaxy of the Tank-top』は、音楽性の高さと面白さと感動が詰まった最高の一枚なので、年末年始にボーナスやお年玉を手に入れた人は絶対に手に入れた方がいい。 Text:早川加奈子 Photo:高田梓

Music

KEYTALK×SHE’S、LIVE HOLIC4年目の幕開...
【招待・第2弾】uP!!! SPECIAL LIV...

KEYTALK×SHE’S、LIVE HOLIC4年目の幕開けとなる高松で火花を散らす!「LIVE HOLIC vol.13」【ライブレポート】
【招待・第2弾】uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV(2月公演) 詳細はこちら  音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」と、ぴあ&KDDI(au)が手がける直感エンタメサイト「uP!!!」が主催するライブイベント「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV」。初顔合わせとなる先輩バンドと後輩バンドの2組が火花を散らす、このイベント。2014年7月の札幌を皮切りに、福岡、名古屋、岡山、東京、大阪、仙台、香川、東京での特別編2日間、新潟、広島の地を経て、4年目となる2018年を迎えた。今年は幕開けとして1月と2月に渡り、高松、福岡、大阪、岡山と全国4ヶ所で開催。過去に後輩として出演したバンドであるKEYTALK、androp、04 Limited Sazabys、BLUE ENCOUNTが、今度は先輩バンドとして登場する。  2018年第1発目【LIVE HOLIC vol.13】は、高松festhalleでKEYTALKとSHE’Sが初顔合わせのツーマンを。開場して開演まではスクリーンで、過去に両バンドが出演した音楽情報バラエティー番組「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」が上映された。  先攻はSHE’S。1曲目「Un-science」から、井上竜馬(Vo,Key)が鍵盤を奏でながら、両手を大きく使い観客を煽っていく。登場SEから観客によるハンドクラップが起きていた程、会場は温まっていたので、続く「Freedom」の様な疾走感ある楽曲では、より観客は盛り上がる。  「香川は2年ぶり3回目…、甲子園的に言うと!」など井上は関西出身らしく、MCでも流暢に観客に話し掛けていく。その流れで昨年12月にリリースされたアルバム収録の「White」の様なしっとりしたナンバーを聴くと余計に沁みる。結婚式をテーマにしたという説明もされた上で聴くと、リアリティーも増す。マイクを持ってセンターに出た井上は、ファルセットも効かした歌声で観客を魅了していく。  赤い照明がドラマチックだった「Flare」や白いスモークが神秘的だった「Ghost」などを経て、井上が語り出す。「このまま後輩で終わるつもりはなくて、先輩として『LIVE HOLIC』に帰ってきます。変化を恐れず、どんどん変化して進んでいきます!」。そして「Change」が披露されたが、このMCから力強さを感じた。思えば、1年3ヶ月前はKEYTALKも同地で後輩として出演していた訳で、次の高松に彼らが先輩として出演したら、こんなに格好いい事は無いだろう。  終盤は、観客が自然に『もっと遠くまで~』と間奏で歌い出した「遠くまで」から、井上が鍵盤ではなくギターを演奏した「Curtain Call」と続いた。「全員に歌います! 照明さん、すみません、みんなの顔が見えるようにして下さい!」と井上が訴えかける様に歌っていく。真っ直ぐぶつかっていく心意気は、確実に観客に伝わったと想う。  後攻は、1年3ヶ月前に同地で先輩のNICO Touches the Wallsと初ツーマンを果たしたKEYTALK。今回は、先輩として帰ってきた。1曲目を1月24日(水)リリースのニューシングル「ロトカ・ヴォルテラ」で攻めてくるあたりからも、先輩としての自覚と自信を感じる。まぁ見事にバキバキと音が決まっていき、一瞬で観客が呑みこまれているのが伝わってきた。この1年3ヶ月で完全に成長を遂げた事がわかる。小野武正(Gt)がガッツポーズをするようにリズムを取っていくのも、観ているだけで小気味よい。まさしく鉄壁のサウンド。そこに「高松、高まってますか~!?」というフランクなMCまでされたら、観客は虜になること間違いない。  ギターが鳴っただけで、歓声が起きて前方に観客が詰め寄った「sympathy」、「バミューダアンドロメダ」など、ただただ勢いを感じる。そして首藤義勝(Vo&Ba)と、巨匠こと寺中友将(Vo&Gt)というタイプの違うふたりの声が合わさっていくのが何よりも気持ち良い。  改めて感じたのは、彼らは盛り上げのプロ集団である。しかし、小野がMCで「SHE’Sがメロウなイメージなので、僕らもメロウなセットリストで」と語っていた様に、楽しいお祭り騒ぎだけではなく、切ない胸騒ぎを感じる楽曲も多い。しっかりと後輩を考えた上でのメリハリが効きまくったセットリスト…、流石である。  ラストスパートとでも言おうか、ダンスビートでEDMサウンドも効果的な「Summer Venus」から巨匠のビール一気呑みも豪快だった「MATSURI BAYASHI」と畳み込む。アンコールの「MONSTER DANCE」では一度終わったと見せかけて、八木優樹(Dr)がMCでSHE’Sを呼び込む。最高のお祭り騒ぎで振り切って、気持ちよく〆に。小野の「SHE’Sも、いつか高松に来るんだよな!?」という呼びかけに、井上が「はい! 先輩で帰ってきます!」と最後に締めくくったのも美しかった。  今後、SHE’Sは2月12日(月・祝)に東京・新木場STUDIO COASTで開催される番外編イベント「LIVE HOLIC extra vol.2」にも出演。過去に「LIVE HOLIC」に出演経験のあるSUPER BEAVER、Nothing’s Carved In Stone、UNISON SQUARE GARDENとの熱いイベントで揉まれる事に。始まったばかりだが、2018年の「LIVE HOLIC」は、まだまだ熱くなりそうだ。そして、次回の【LIVE HOLIC vol.14】は、1月19日(金)福岡DRUM LOGOSにて、andropと雨のパレードの初ツーマンとして開催される。 Text:鈴木淳史 Photo:渡邉一生 イベント情報 uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV 会場:高松、福岡、大阪、岡山、東京の全国5箇所 出演者、各公演のスケジュールは下記よりご確認ください。 ※高松公演は終了しました。 uP!!!受付 uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV 【招待・第2弾】uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV(2月公演)受付期間:2018年1月26日(金) 12:00まで 詳細はこちら   その他情報 ■ uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC オフィシャルサイト ■ KEYTALK オフィシャルサイト ■ SHE’S オフィシャルサイト  

Music

【LIVE HOLIC vol.13対談】小野武正(KE...
uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC supppor...

【LIVE HOLIC vol.13対談】小野武正(KEYTALK)×井上竜馬(SHE’S)「ツーマンならではの空気感にしたいなというのはありますよね」
uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV ■チケット発売中!詳細はこちら 2018年の年明けから全国5カ所での開催が決定した、ツーマン・ライブ・シリーズ「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC」。今回は、過去に後輩として出演したバンドが、先輩となって前回と同じステージに立つという特別な一夜となる。その2018年第1発目を飾るのが、1月12日香川県高松festhalleで行なわれる、KEYTALKとSHE’Sのライブだ。イベント等での共演はあるが、ツーマンでの顔合わせは初という両バンド。洋楽をルーツに透明感と物語性の高いピアノロック、ピアノエモを奏でるSHE’Sと、今や日本最高峰の祭りをぶち上げるバンドであり、高いエネルギーとアンサンブルのスキルで折り上げるKEYTALKが、ガチンコでぶつかる一夜となる。そのライヴを前に、小野武正(KEYTALK)と井上竜馬(SHE’S)に自己紹介をかねて、お互いの腹の中を探ってもらった。 ──KEYTALKは昨年、この高松festhalleでNICO Touches the Wallsとのライブがありました。その時のライブはどうでしたか。 小野:なかなかこれまで対バンする機会がなかったので、いい機会をいただいて、仲良くなれて。楽しかったですね。 ──そして今回は先輩バンドとして、再び同じステージに立つのですが、おふたりは、面識はあるんですか。 井上:以前、新潟でのイベントでご一緒させていただいて。 小野:その時に初めてSHE’Sのライブを観たんですよね。印象として、静かなイメージだったけど……高松までに、作品を聴き込んでおきます(笑)。 井上:お願いします! ──井上さんは、KEYTALKはどういうバンドだと? 井上:僕は、10代の頃にCDレンタルショップでバイトしていて。その時からKEYTALKのことは知っていたし、アルバムも聴いてました。従業員は無料レンタルできるので、気になるバンドはすべて聴き漁れるという特権があったので(笑)。あとはネットとかでインタビューが上がれば、それを読んでいたり。 小野:大したこと言ってないけどね。 井上:楽しむということ、踊るということに特化していて、とにかく踊らせたいとバンドを始めたみたいなことが書いてあって。ライブも何度も観ているんですけど、それが体現されたライブだったり、作品だなと。 小野:え、対バンするよりも前に観てくれてるの? 井上:前から観てました。 ──当時から、バイト先でKEYTALKはかかっていた感じですか。 井上:メジャーデビューの前から、よくかかっていて。僕もインディーズのアルバムから、よく聴いてました。 小野:いやいや、バイト時代はお世話になりました。 井上:はははは! ──こういう、10代の時にKEYTALKを聴いていましたという人たちが、後輩のバンドとして出てくる時期なんですね。 小野:どうなんですかね、そういう感覚はなかったんですけど。 井上:高校の後輩、軽音部の後輩とかはKEYTALKのコピーしてた子もいましたね。 小野:高校で? あれ、でも4つ違いくらいだよね? 井上:僕が25歳の年です。 小野:俺が29歳だから、そんなに変わらないんだよね。 ──KEYTALKとしては今まで、同年代や同期のバンドと一緒になることが多かったですかね。 小野:そうですね、あまりいなかったですね。でも、4つ下だからあまり下だっていう感じはしないけどね。 井上:いや、4つは大きいですよ(笑)! 小野:あんまり変わらないよ。じゃあ、マイヘア(My Hair is Bad)と一緒くらいか。 井上:マイヘアの一つ下ですね。 小野:でも、ミセス(Mrs.GREEN APPLE)よりも上でしょ。それは、別に後輩じゃないよ(笑)。もう、SHE’Sは完全にタメっすよ。 井上:いや、おかしいおかしい(笑)。 小野:むしろ先輩ですよ。SHE’Sさん、何卒、お手柔らかに! ──4つちがうと、聴いてきた音楽なども少しずつちがいがありそうですけど、どうでしょう。 小野:高校生の頃は、なに聴いてた? 井上:高校生の時はひたすら海外のエモ系のバンドを聴いてましたね。ピアノエモだとMaeというバンドがいちばん好きで。あとはCopelandとか、Coldplayとかもそうですけど。 小野:Copelandね、うんうん。俺も高校の時めっちゃ聴いてた。 井上:そうなんですか? それは意外。 小野:高校、大学生のあたりはマスロックがめっちゃ好きで、Tera MelosとかMaps&Atlases、あとはDischord Recordsのバンドがすごく好きで、Faraquetとかをよく聴いていたかな。ピアノが入った音楽はあまり聴いてなかったですけど、エモ系は好きでしたね。でもたしかに、SHE’Sはそんな感じだもんね。静かさと激しさと、きれいなメロディがあって。 ──小野さんは、どちらかというとハードコア寄りのものが多かったですか。 小野:僕はギターなので、やっぱりギターが出ているものが好きなんですよね。マスロック、ポストロックのギターがすごく出ているものが好きで。だから、ループするようなアルペジオよりも、ギターがどんどん展開していくようなFaraquetみたいなバンドが好きでしたね。 ──井上さんは、ピアノエモなどを聴いて、自分でもこういうバンドをやっていこうと。 井上:そうですね。でも、中学時代はひたすらメロコアとかを聴いていたので。 小野:メロコアだと海外のバンド? 井上:日本のバンドも聴いてました、ELLEGARDENから。 小野:高校1年の時にELLEGARDENの「Supernova」とかコピーしてたな。 井上:そこから海外のポップパンクにいって、エモにいって、ピアノエモにたどり着いた感じだったので。 小野:ポップパンクだと、The Off Springとか? 井上:オフスプもですね、あとはSimple Planとか。 小野:New Found Gloryとかね、なるほどそっちか。俺、明るい方にいかなくて、暗い方にばっかりいっちゃってて。Bad Religionがめっちゃ好きで。明るいものが苦手で。今もそうなんですけど。 井上:今もそうなんですか? ──KEYTALKはイメージ的には明るい感じがありますよね。 小野:KEYTALKも、お祭りお祭りいってるけど、使ってるコードはいわゆるメジャーコードじゃないんだよね。メジャーコードの曲は好きだけど、「MONSTER DANCE」なんかも、マイナー調なんですよね、踊れ踊れって歌ってますけど。F、G、Em、Amというコード進行でやってますからね。好きなんですよね、そっちが。 ──SHE’Sは逆に、どんどんキラキラとしていっているように思います。 井上:それこそ僕も、SHE’S自体をはじめた時はすごく暗かったので。まさに、Copelandにも近かったというか。Death Cab For Cutieとかも好きで、全部英語の歌詞で、暗くて、っていうものだったんですけど。日本語詞を使いはじめて、どんどん明るくなっていってる感じですかね。 ──日本語詞になって行ったのは、何が大きかったんですか。 井上:英語、大変やなと思って(笑)。 小野:たしかにね、作詞するのがね。 井上:作詞するのも、覚えるのも、伝えるのも、大変やなって思って。 ──日本でポップスとしてやるなら、日本語詞でというのもあった? 井上:そうですね。でもそれも、洋楽のメロディ感とかダイナミックなメロディラインを大事に、日本語が合わへんかったら、英語も使いたいし。あまり固執はしてないんです。絶対に英語がダメというのはないんですよね。 ──KEYTALKは、歌詞に関しては日本語詞でというのはありますか。 小野:もともと僕らも英語詞で、途中から日本語詞になったんですよね。メロディのハマりもいい曲が、その時々で出てきたのもあって。ちょうど僕らがバンドをはじめたての時は、英語詞のバンドの方が多かったんですよね。日本語詞のバンドもいたんですけど。まだ当時は、今よりもJ-POPとロックバンドの垣根があった時代で。今はあまりないと思うんですけど。だから、日本語詞に抵抗というのは、今の人はまったくないと思うんですけど、わりと僕ら世代は、英語詞から日本語詞に変えるというのは、どうなんだろうという挑戦みたいのはあったと思うんです。そのなかで真っ先に、cinema staffとかがああいうサウンドでうまく日本語と調和させて、エモとポップの融合みたいのを図っていたバンドもいますしね。そういう、瀬戸際にいたと思いますね。もともと、バンアパ(the band apart)がめっちゃ好きで、そこからいくと最初は英語詞だったんですけど。そこから日本語詞を混ぜたり、試行錯誤をして今に至ります。 ──なるほど。その試行錯誤を経て、日本語詞になったから今があるような感じもありますね。届かないところまで、届いたというか。SHE’Sとしても、伝わる深さというのはより濃くなったと思いますか。 井上:そうですね。今でも英語の曲も書いたりするんですけど。自分がお客さんやったとしたら、なかなか歌詞を覚えられへんし、一緒に歌ったりする楽しさはきっと減ってしまうから。日本語詞でしっかりと気持ちを歌っている曲の方が、伝わっているなというのは、実感しますね。 ──では、ライブの話も伺いたいのですが、それぞれライブで大事にするものはなんですか。 小野:その時その時の瞬発力、爆発力っていうのがライブの醍醐味だと思うんですけど。それをどう出していくかですかね。 ──それはライブを重ねながら、そういうことに気づいていった感じですか。 小野:ライブ経験を経て、テクニックとかをつけていくと、その初期衝動からどんどん離れていっちゃうんですよね。かといって、がむしゃらにやっていればいいわけではなくて。だから、最初から大事なことには気づいていたんだけど、その気づいていたものが再現できたり、できなかったりを繰り返していったのもあると思いますね。最初から気づいていると思うんですよね、みんな。ライブを見て「かっけえ!」って感情があると思うので。最初に気づいているのにも関わらず、どんどん遠のいていっちゃう難しさが、バンド活動、ライブ活動にはあると思うんですよね。そこをどうしたらできるのかは、試行錯誤の連続ですかね。 ──SHE’Sとして今、ライブで大事にしているのはどんなことですか。 井上:僕らの場合、アッパーな曲も多いんですけど、ピアノでのバラードというのもあるし。それも一つの強みでもあるので、そこをより、見せたいというか。しっかりライブの場で盛り上がりたいという曲と、聴くことに徹してほしい曲という、その空気づくりは常に考えていて。あとは、100パーセントじゃ伝わらないから、120パーセントくらいで臨まなあかんのやろなっていうのは、最近気づいたことで。 小野:なるほど、面白いね。 井上:僕野球部やったんですけど、優勝を目指さな3位にすら入られへんみたいなことはずっと言われていたんです。その精神で。 小野:それは、根性論的な話なの? 井上:根性論ですね(笑)。自分では頑張って100パーセント伝えているつもりでも、案外伝わってなかったりもして。じゃあもっとこう伝えたいって、その1曲のなかで、どうしたらいいんやろうっていうのは、ヴォーカルなりには考えていますね。 小野:例えばそれが120パーセント伝わっちゃったらどうなるんだろう。本当はクールなところもあるのに、熱すぎちゃう人なんだって思われるっていうか。 井上:ひとつのライブを通してというよりは、1曲のなかの、ここのCメロだけっていう。その言葉だけが伝えたかったら、そこに全神経を注ぐというか。「今、ここを伝えたいねん!」っていうのを感じとってくれたら、それでいいし、それで、この人熱いなってなっても、次の曲でバラードをやれば、ああちがうところもあるなって。 小野:バランスがとれると。 井上:とれたら、ベストですね。 ──対バンでも、ツーマンでのライブは特別なものがあると思います。今回は、お互いにやったことがないタイプのツーマンでもあるので、面白いことになりそうですね。 小野:本当にそうなんですよね。すでに、アンコールも一緒にやろうとお願いしてるんですよ。SHE’Sの雰囲気とは全然ちがうんですけど、すいませんっていう感じで。 井上:そんなことないです(笑)。提案してもらえて嬉しかったです。 小野:でも、ツーマンならではの空気感にしたいなというのはありますよね。楽しみですね。 ──最後に、井上さんから、後輩の立場としてライブに向かう前に先輩に聞いておきたいことってありますか。 井上:昨年、NICO Touches the Wallsと、後輩としてやった時に、どういう気持ちでライブに臨みましたか。 小野:どうだったっけなあ(笑)。ツーマンでやる時って、相手のバンドのお客さんのことも考えるんだけど、NICOのお客さんにも響くセットリストとか、ライブ・パフォーマンスをっていうのもありましたね。あまりハードコアにわーっとやりすぎちゃうと、ちがうなっていうのもあったり。いつも通りやるんだけど、結構KEYTALKってそういうところがあるんですよ。対バン相手のテンション感で変わってくるところもあったりして。それは意識的にセットリストに組み込んだり、立ち振る舞いもワンマンとは違う感じになりますね。同じ土俵に立ったら先輩、後輩は関係ないから、どういう感じでやったら初めて見てくれる人が楽しんでくれるかなとかは考えたかな。 井上:ありがとうございます! 僕らの場合は、今までは音楽性としても結構、同じ感覚のツーマンが多かったので。モッシュとダイヴがあるようなバンドとツーマンはほとんどしたことがなくて。 小野:ほんと? まあ、うちらも頻繁にモッシュとかダイブがあるわけじゃないからね。でも、SHE’Sとしては異色な感じになるんだね。 井上:そうですね。セットリストも今考えているんですけど、どうしようかなと思ってます。 小野:うちらがSHE’Sに寄せていくからね。気にせずで(笑)。 井上:わかりました(笑)。どれだけ素の自分でやれるか、頑張ります。 Text:吉羽さおり Photo:高田梓 イベント情報 uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV 会場:高松、福岡、大阪、岡山、東京の全国5箇所 出演者、各公演のスケジュールは下記よりご確認ください。 uP!!!受付 uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV チケット発売中!予定枚数に達し次第受付終了 詳細はこちら   その他情報 ■ uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC オフィシャルサイト ■ KEYTALK オフィシャルサイト ■ SHE’S オフィシャルサイト  

Music

【LIVE HOLIC vol.14対談】内澤崇仁(an...
uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC supppor...

【LIVE HOLIC vol.14対談】内澤崇仁(androp)×福永浩平(雨のパレード)「タイトルには“VS”とあるので、バチバチにやりたいかなと思っています」
uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV ■チケット発売中!詳細はこちら 2014年にスタートし全国各地を巡っている、ライブで圧倒的な存在感を誇るアーティストによるツーマン・イベント「LIVE HOLIC」。2018年は、年明けから全国5ヶ所での開催が決定した。今回の公演では、過去のツーマンで後輩バンドとして出演した4バンドが、キャリアを積んだ先輩バンドとしてタフな姿を見せる場でもあり、ライブシーンで勢いのある若手バンドを迎え入れるという、スペシャルなステージとなる。そして、1月19日福岡DRUM LOGOSで対決するのは、2014年10月に行った第2回公演に出演したandropと2016年にメジャーデビューを果たした雨のパレード。いずれも、モダンなアプローチや実験精神をバンド・サウンドへと昇華し、かつ歌心を持った2バンドということで、かなり面白い化学反応が起きそうな一夜だ。今回はこのイベントに先駆けて、フロントマンふたり──内澤崇仁(androp)、福永浩平(雨のパレード)を招集し、互いについてイベントについて語らってもらった。 ──おふたりは、初めて会ったのはいつぐらいですか。 福永:たしかちゃんと会ったのは、WEAVERの対バン・イベントですよね(2016年12月18日恵比寿Garden Hall「Music Holiday vol.1~対バン始めました」)? 内澤:そうなのかな。でも、それよりも前、まだ雨のパレードがメジャーになる前の音源をもらっていて。どこかで会っているのか、人づてでもらっているのかは記憶にないんですけど、白盤(視聴盤)をもらっていて、聴いていたんですよね。 福永:そうだったんですね。僕はもともとずっとandropを聴いてましたね。MVも高校の頃から観てたし。ホームページもめっちゃかっこいいから、ちょっとパクろうと思ってたし(笑)。 ──andropは、音楽だけでなくビジュアル面もこだわっていますからね。 福永:それは、めちゃくちゃ影響されていると思います。 内澤:ありがたいですね。 福永:ジャケット大賞をとった作品あったじゃないですか、あれがすごくかっこよくて。 内澤:3rdアルバムの『door』(MUSIC JACKET AWARD 2011で準大賞を受賞)ですね。 ──内澤さんは、雨のパレードの音楽を聴いてどう思っていましたか。 内澤:今っぽいんですけど、ちゃんと洋楽の文化を受け継いでいる音楽で、それを日本的に、しっかりと自分たちの音像で鳴らしているというのは、すごくかっこいいなと思っていて。ついに、こういうバンドが日本にもきて、それが売れるようになるんだっていう、すごく楽しみな印象でしたね。 ──先ほどアートワークの話が出ましたが、福永さんはandropの音楽のどんなところに惹かれているんですか。 福永:僕は結構、音的にいいかもなと思っても、ジャケットに引っ張られてあまり聴けないアルバムがあったりするんですけど、andropは音もアートワークも、トータルでものすごく好きな先輩ですね。音楽ももちろん好きで。この前、ラジオでAimerさんの曲が流れていて、めっちゃいい曲やんってずっとリピートして聴いていたら、それが内澤さんが作った曲で。すぐに「さすがですね。めっちゃいい曲です」ってLINEしました。 内澤:そのLINEの次の日くらいには、会っていたりするんだけどね(笑)。 福永:andropはちゃんとこだわりが見えるのがいいんです。自分が信じる“この音楽がいい”っていうものに、プライドや誇りがあって。そこは多分、自分も同じように──若い言葉で言えば、バイブスがあるんじゃないかなと思ってます。 内澤:そういうことを感じてもらえるのは、すごく嬉しいですね。 ──andropとしては、音へのこだわりも強く、つねに実験を繰り返しているようなバンドでもありますしね。 内澤:僕らは、レコーディングするぞっていってするわけではなくて、なんとなくスタジオに入って、ずっと音を追いかけている感じで制作をすることが多いので。録るマイクだったり、シールドやピックからこだわることからはじまって、何時間も、何日もかけて、ひとつの音を作ったりしますね。 ──曲作りの時間も長いんですか。 内澤:元々のデモは、自分が作ることが多くて。自分が頭から最後まで作ったものを、スタジオに持って行って、スタジオでトラックを一個ずつ生に差し替える作業をするんですけど。そのときに、みんなのイメージ通りにしていくという行程ですね。なので、曲を作ること自体はスケジュールの合間にやるみたいな感じかな。 ──雨のパレードの場合は、どういう制作方法ですか。 福永:僕らは、セッションから作ることが多いですね。曲によって、いろんな方法があって。例えば、最近だとJamila Woodsとかが好きで、ヒップホップっぽいトラックに歌ものをのせていて、好きなアーティストなんですけど。そういうニュアンスを作りたいと言って、まずビートを叩いてもらって、じゃあ康介(山崎/Gt&Syn)さんはこの曲ではギターじゃなくて鍵盤かなとか、そういう感じで進めていきますね。スタジオでメンバーと一緒に作る感じなんですけど、一個一個の音色やアプローチ、音使いまですべて、自分がいいと思えるまで作り込むので。そこは、似ているんだと思いますね。 内澤:雨のパレードは、リズム・パターンがすごくかっこいいですよね。それも、メンバーで作り上げていくんだね。 福永:そうですね。僕が言ったことに対して、メンバーひとりひとりからのレスポンスがあって、そこから、「ここはちょっと違うかな」とか「これは、僕は考えつかなかったな」というものが出てきて、それで曲が完成していくので。自分ひとりでは作れない曲たちなのかなと思ってます。 内澤:そういう音のこだわりも感じていたんですけど、さっき言っていたパッケージだったり、ビジュアル面でもこだわりが強いよね。この間会ったときに、「これ、自分で作ったんですよ」って言っていたのが、シングルの『Shoes』で(2017年8月リリース)。帯まで自分で考えて作っているんですよって話をしていて、それは本当にすごいなと思いましたね。 福永:(笑)。あのときは、「Shoes」という曲だから、ジャケットはこういうふうにしたいなというのを、レコード会社のデザイン担当の人に言ったら、「そこまでイメージができているなら、もう浩平くんがやっちゃえば?」って言われて。じゃあ、やりますかっていう(笑)。そういうことを学ぶ学校にも行っていたので。 内澤:ノウハウはあったんだね。 福永:歌詞カードまで全部やりました。 内澤:そういう話を聞いて、すごいなと思いましたね。 ──andropはアートワークやMVなど、ビジュアル面に関しては、さまざまなクリエイターとチームを組んで生み出すことが多いですね。 内澤:そうですね。いいと思った人にお願いをして、お互いが納得のいくまでやっていくパターンが多いので。帯まで自分でとか、文字を選んでとかここに配置してというところまで、自分でできるとは思わなかったですね。それを自分でやってる人がいるんだっていうので、まず驚いて。 福永:でも、先見の明というか、一緒に何かを作りたいと思う感度の高い人を見つけることってすごいことだと思うんですよ。アートワークとかに関しては、とくにそうで。最近、雨のパレードは感性が合うスタイリストさんをようやく見つけたんですけど。andropは、そういうところを見つける能力がすごく高いバンドだと思うんです。 内澤:トライ&エラーですけどね。 ──つねにアンテナを張ることも大事ですよね。先ほど福永さんは新譜を聞くことが多いという話が出ましたが、やっぱり新しいものには目がいくし、気になる感じですか。 福永:そうですね、海外の新譜ばかり漁ってますね。 内澤:僕は、最近はあまり音楽は聴いてないかもしれないですね。研究しちゃうところがあるので、なんとなく流すくらいになってます。やっぱり段々と、日本の音楽でも海外の音楽でも、昔のこういうルーツがあって今の音楽があるんだなっていうことを考えてしまって。海外のアーティストの新譜を聴くと、これは何十年代の何々が元になってるのかもなとか、何と何が混ざってこうなっているんだろうなっていう、文化の進み具合を音楽で知るみたいなのがあるんですけど。そういう聴き方をしちゃう自分が、なんか残念っていうか。 ──新鮮さがない? 内澤:そうですね。なので、ふとした感じで聴くっていうのを大事にしていて。ラジオをかけ流すとか。そういう方が、インスピレーションがわくことがあるんですよね。 ──音楽をあまり聴いていない時間というのは、今は何にあてているんですか。 内澤:何やっているんですかね? 制作ですかね。 福永:内澤さん、プライベートがめっちゃ謎ですよね。 ──曲を作っているときは、ほかの音楽からは距離を置く感じですか。 内澤:聴いてないですね、ぼーっとしてたりとかするんですかね(笑)。でも、曲が生まれる瞬間が、最近は決まってきていて。お風呂に入っていたり、シャワーを浴びているときで──。 福永:一緒! 何もないまっさらな感じで。体を洗うとか、シャワーを当てるという単純作業をする脳の役割と、クリエイティヴの脳の役割が、分けやすいんだと思うんですよね。だから、じっとして考えているよりも、歩いたりしているときの方が、多分浮かぶんです。 内澤:歩くのは、たしかにそうだね。 福永:お風呂はめっちゃわかります。昔から、真っ暗にして入るんですよ、暗いところ大好きで。 内澤:どっちがシャンプーかリンスか、わからないじゃない(笑)。でも、同じ感覚なのかもしれない。僕もサーっというシャワーの音のなかに、いろんなメロディとか言葉とかが、浮かんでくるというか。 福永:めっちゃお洒落なこと言う。全然、俺のとちがうやん! 内澤:ちょっとホワイトノイズっぽいというかね。そのなかだと、自分が何か思い描いているものが見つけやすいんじゃないですかね。 ──新鮮なもの、新しいものを打ち出していきたいという欲求は、ふたりとも高いですか。 内澤:どうなんでしょうね、どう? 福永:僕はすごく新譜好きだから、このアプローチを早くやってみたいとか、このジャンルにトライしてみたいっていう感覚があるんですよね。つねに新しいものを出していきたい感じですね。だから、曲のストックとかあまり作りたくないんですよ。 内澤:ああ、古くなっちゃうんだ。 ──andropはそういうことでいうと、以前に作って温めていたような曲も新しいアルバムに入ったりしますよね。 内澤:7年前の曲とかを、新曲ですって発表したりしますしね。結構、寝かせますよ、ワインのように(笑)。 福永:それはすごい。 内澤:僕レディオヘッドが好きなんですけど。レディオヘッドが出したアルバム『A Moon Shaped Pool』が、僕がまだ10代のときくらいにライブかなんかで聴いたことがあるような曲(「True Love Waits」)を、新譜として出したことがあって。それはすごいなと思いましたね。そのときに聴いたものと、メロディは一緒だけど、アプローチは全然ちがって。この長い年月で、進化しているんですよね。それはいいなと思ったというか。ずっと試行錯誤して、納得する形で出すのに、何年かかかったということなんだろうなというのを、レディオヘッドの曲を聴いて思ったので。僕らも、そんな感じがするというか。 福永:ああ。でも、そういうのはあるかもしれない。今作っている次のアルバムの曲でも、メロだけ一緒で、コード進行もアレンジもガラッと変えた曲が入るので。 ──最初に作ったときは、何かしっくりこない感じがあるんですか。 福永:その曲はメジャーのコード進行で、あるCMを狙ってたような曲なんですけど──。 内澤:わかる、わかる(笑)。 福永:それには当たらなそうだったので、思い切りマイナーな進行にしました。 内澤:わかるよ。僕らも今、4、5年前にそうやって作った曲を、今、新曲でやろうとしてる(笑)。そうやってできた曲を寝かせて、年月が経ってちがう角度から見たときに、こんな切り取り方があるんだな、新しい曲になりそうだなっていうことだと思うんですよ。 ──元々の曲を聴いて見たくなりますね、そう言われると。 福永:全然ちがったりしますからね。 ──今の話を聞いていると、2バンドともに制作真っ只中というところですね。andropはライブ直前の1月10日にシングル「Joker」がリリースとなります。ライブでも披露できる感じですか。 内澤:やりたいですね。もうライブでも何度かやっていて。ちなみに「Joker」は映画『伊藤くんA to E』の主題歌ということでイトウの日に(1月10日)にリリースなんですけど。 福永:なるほど! 内澤:メンバーにも伊藤(彬彦/Dr)がいますしね。 ──雨のパレードは新曲が聴けたりするんですかね。 福永:3月にアルバムがリリースされるんですけど(笑)。どうでしょうか。 内澤:2バンドとも、制作が終わってからのライブで、相当弾けられるんじゃない? 福永:すごい表情してると思いますよ(笑)。でも、大好きな先輩と、自分の地元九州(鹿児島県出身)でライブできるわけなので。しかもタイトルには“VS”とあるので、バチバチにやりたいかなと思っていますね。 内澤:andropは前回、先輩のストレイテナーとこの福岡DRUM LOGOSでライブをして。4年ぶりに、先輩として戻ってこれてよかったなと思いますね。福岡は、andropとしても大好きな土地だと公言している場所なんです。そこでライブができるのがすごく嬉しいのと、あとは雨パレは本当にかっこいい音楽を鳴らすバンドで、これからの日本の音楽シーンを引っ張って行くようなバンドになると思うので。負けないようにというか。雨パレの素晴らしい音楽を僕らも体感しながら、僕らの大好きな場所・福岡で音楽を楽しんで鳴らせたらなと思ってます。 ──素晴らしいコメントありがとうございます。 Text:吉羽さおり Photo:高田梓 イベント情報 uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV 会場:高松、福岡、大阪、岡山、東京の全国5箇所 出演者、各公演のスケジュールは下記よりご確認ください。 uP!!!受付 uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC suppported by SPACE SHOWER TV チケット発売中!予定枚数に達し次第受付終了 詳細はこちら   その他情報 ■ uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC オフィシャルサイト ■ androp オフィシャルサイト ■ 雨のパレード オフィシャルサイト  

Music

THE BAWDIES×sumika、ライブバンドとし...
 音楽専門チャンネル「スペースシャワ...

THE BAWDIES×sumika、ライブバンドとして定評のある2組が初競演!!「LIVE HOLIC vol.12」【ライブレポート】
 音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」と、ぴあ&KDDI(au)が手がける直感エンタメサイト「uP!!!」が主催するライブイベント「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV」。札幌、福岡、名古屋、岡山、東京、大阪、仙台、香川、東京での特別編2日間、そして新潟の地を経て、12月7日(木)に広島CLUB QUATTROにて第12回目が開催された。今回はTHE BAWDIESとsumikaが出演。なお、この2組によるツーマンライブはこの日が初めてとなる。 開場して開演まではスクリーンで、THE BAWDIESのROY(Vo&B)とsumikaの片岡 健太(Vo&Gt)が出演した音楽情報バラエティー番組「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」が上映される。また、番組MCのチュートリアルと菅沼ゆりから観客へのメッセージも紹介された。 虹色の様なカラフルなライトに照らされ、メンバー全員笑顔で登場したのは先攻のsumika。1曲目は、ハミングの様なポップなシャウトから始まるのが特徴的な「Answer」。2分半というショートナンバーだが、一瞬で会場をポップな空気に包みこむ。とにかくメンバーが明るく楽しそうなので、どんどん観客も、その空気に巻き込まれていく。今のsumikaの人気状況や順調さが手に取る様にわかる。 当たり前だが、ただ彼らは楽しいだけのバンドではない。MCで片岡は、「僕らは弱小バンドですが、心から尊敬できない人とは知名度が上の人であろうと、それからいっぱいお金をもらっても対バンしないというルールがあります。今日は尊敬と愛情を持ってやっていきます!」と力強く語った。男気、心意気を強く感じた言葉であり、何よりもTHE BAWDIESへの敬意を表している。そんな熱いMCから語りかけるような歌い方で「ソーダ」へ。より歌に魂がのった瞬間であった。 楽曲の幅の広さを感じさせ、ムーディーな一面にドキドキしてしまう「Summer Vacation」の後、またもや片岡が語り出す。約8年前くらいにインディーズ時代のTHE BAWDIESを知った時の衝撃…、そして、ようやく対バンできるという喜びを時間をかけて明かす。THE BAWDIESも主催のスペシャも常に変わり続けるかっこよさが変わらないという点にも触れ、自分も音楽を本気でやりだした18歳の時から気持ちが変わらない事を伝えて、ラストナンバー『「伝言歌」』へ。伝えたい気持ちを浴びまくった観客からは終了後も拍手が鳴りやまず、片岡は「これが全てです。何も間違えてなかったと思います。この後、しっかりとTHE BAWDIESを観てください。それだけは伝えたい」と伝えて、舞台を去った。 これだけsumikaが観客の魂を揺さぶりまくった後、先輩のTHE BAWDIESは、どう出るのかと楽しみにしていたが、1曲目「IT'S TOO LATE」が鳴った瞬間、ぶっ飛ぶほどの出音の凄みを感じた。ROYのシャウト一発…、そこに乗っかっていくロックンロールサウンド。かっこよすぎて痺れてしまう。後輩の男気、心意気に、しっかりと音で呼応していく。これぞ、まさしく対バン。ROYはMCで片岡について、「なつき方が可愛い! 兄弟いないから、ROY兄と呼んでくれるのが嬉しい!」と、はしゃぐ姿も逆に可愛かった。しかし片岡同様、熱い言葉も投げかける。「自分たちが転がり続けてきたから、新しい世代と対バンができる。これからも転がり続けないといけない。だから新しいアルバムから」と言って、鳴らされたのは「THE EDGE」。ロックで転がり続けてのロックンロールと感動しながら、常に今が最高なのもロックンロールと興奮してしまった。 より唸りを上げるシャウトで会場全体が熱を帯びていく。「今日来て下さったみなさんとsumikaに捧げます」と言ってから歌われた「LEMONADE」では、一転してミディアムナンバーで歌心をこれでもかというくらいに届ける。この緩急の付け方がかっこよすぎて…、思わず笑みがこぼれてしまった。そして、本当の意味で笑ってしまったのは、もはやお馴染みとなった「HOT DOG」前の小芝居! 今回は特別バージョンで照明やナレーションもフルに駆使して、客演にはsumikaの片岡と小川も迎えられた。この模様は是非とも放送で観て頂きたい! アンコールでは再び片岡を迎えて、アコースティックバージョンで「DAYDREAM BELIEVER」を。ROYは英語で、片岡は日本語でと互いのスタイルを貫いてのセッションには音楽への真摯な姿勢を感じて、思わず涙ぐむ観客の姿も…。もちろん、ラストナンバーは「TWISTIN’ANNIE」で、しっかりと観客を飛び跳ねさせて終わる。最後はTAXMAN(G)主導によるTHE BAWDIES、sumika全員集合での「ワッショーイ!!」で〆られた。  この愛に溢れた熱いライブの模様は、年明け1月19日(金)22時から23時までスペースシャワーTVにて放送される。真っ向からぶつかった最高な2組を必ず目に焼き付けて欲しい。 Text:鈴木淳史 Photo:西槇太一 SET LIST 『uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.12 supported by SPACE SHOWER TV』 @広島クラブクアトロ 2017.12.07 <sumika> M1. Answer M2. Lovers M3.カルチャーショッカー M4.ソーダ M5.ふっかつのじゅもん M6. KOKYU M7. Summer Vacation M8. 「伝言歌」 <THE BAWDIES> M1. IT'S TOO LATE M2. NO WAY M3. YOU GOTTA DANCE M4. THE EDGE M5. EMOTION POTION M6. ROCK ME BABY M7. LEMONADE M8. KICKS! M9. HOT DOG M10. SING YOUR SONG M11. JUST BE COOL <アンコール> EN1. DAYDREAM BELIEVER(セッション) EN2. TWISTIN' ANNIE   オンエア情報 スペースシャワーTV 「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.12 THE BAWDIES×sumika」 初回放送: 1月19日(金)22:00~23:00 リピート放送あり:1月31日(水)22:00~、2月予定  

Event

【インタビュー】「観に来たらアルバム...
uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん 〜...

【インタビュー】「観に来たらアルバム買いたくなるようなライブをやれたらなと」(こやま)
uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん 〜大人が色々頑張ってくれたおかげで無料で出来るライブ〜 uP!!!をご覧の皆様の中から限定3000名様をご招待!奮ってご応募ください!!! 詳しくはこちら  この夏出演したフェス、16本!各フェスで入場規制も続出するほどロックキッズから絶大な支持を集めているバンド、ヤバイTシャツ屋さん。大阪を拠点に活動する彼らのフリーライブ「uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん~大人が色々頑張ってくれたおかげで無料で出来るライブ~」が、1月9日(火)に東京・豊洲PITで開催されることが決定。当日はなんと、ユーモアとペーソスと音楽への情熱が爆裂する待望の2ndフルアルバム『Galaxy of the Tank-top』リリース日の前日! 新年一発目を飾るフラゲ日ライブへの意気込みについて、こやまたくや(gt.,vo.)、しばたありぼぼ(ba.,vo.)、もりもりもと(dr.,cho.)の3人を直撃した。 ──ついに完成した2ndフルアルバム『Galaxy of the Tank-top』ですが、1stフルアルバム『We love Tank-top』と比べて制作面などで変化したことはありましたか? こやま:前回はアルバムを作ること自体が初めてやったんで、もともとある曲をどういう風に入れたらいいアルバムになるかな、っていうことを考えて作ったんです。でも今回は、新しく作った楽曲をしっくりくるように並べて入れる感じで作っていったんで、そういう意味では前とは作り方は変わってますね。ただ、音楽的なところではそんなに変わってなくて。楽曲に関しても、アルバムやからトリッキーなことをするぞっていうこともなく、そこは今回もすごく素直に作ったっていう感じですね。 もりもと:じわじわとした成長は出てると思うんです。あと、レコーディングというものにも慣れてきたというか。ドラム個人の話でいうと、前はわりとその時々の単発的な発想で演奏してた感じなんですけど、今回はそれをやめて、曲と向き合いながらフレーズを考えるようにはなったかなと思います。 しばた:ベースに関してもそういうとこありますね。こやまさんの作曲のクセっていうのが身に染み付いてきた分、ベースラインがつけやすくなってきた感じはありますね。 もりもと:自主(制作)の時はライブハウスでレコーディングしてましたからね。ライブハウスのステージにマイク立てて……。 しばた:途中で宅配便屋さんが来て中断したりとか(笑)。という中でやってたんですけど、当たり前やけどメジャーではちゃんとしたレコーディングスタジオになって(笑)。そこがいろんな機材をお借り出来るスタジオで、今回「ドローン買ったのに」っていう曲で、初めてアコースティックベースを借りて弾いたんですよ。ずっと弾いてみたいと思ってたけど、買ったり何なりしないといけなかったのが、そうやって実現出来るのは個人的には大きいなと思いますね。 ──あと、今回は政治に言及した曲もありますよね(笑)。 もりもと:”法律”(「ドローン買ったのに」)ですね(笑)。 こやま:今を切り取る社会派バンドですから(笑)。なんかちょっと昔に比べると、歌詞の文字数も増えてきたんですよ。前は一番と同じことを二番でも歌ってたんですけど、そこはちょっと歌詞を変えるとか。ま、それがフツーなんですけど。あと、このテーマで曲を作ってもあんま伝わらへんのんちゃうかなぁっていうのも、昔やったらそのまま書いてたところを、最近はちょっとリミッターをかけるようになっちゃってる部分もあって。そこはリテラシーが高いというか(笑)、気にしぃなんでしょうね。これを言ったらこう感じる人がいるやろうなぁとか、こういう表現にしといたら逃げれるかなぁっていうところもあったりして。「ハッピーウェディング前ソング」の<からだの相性>って言葉も、中高生も聴いてくれてるし、これ入れんのはどうかなぁ、みたいなリミッターをかけそうになってたんですけど、”前のこやまさんやったらこのまま入れてた”ってメンバーに言われて入れたりとか。そうやってギリOKなラインは探りながらやってますね。 しばた:「DANCE ON TANSU」はトガってるけどな(笑)。 こやま:「DANCE ON TANSU」みたいな誰にも伝わらへんようなやつも振り切って入れてしまうことによって、バランス的な平均値は変わってないっていう(笑)。 ──そのディスコな「DANCE ON TANSU」もそうですけど、全曲めちゃくちゃバラエティに富んでるし、演奏も充実してるし、何よりも曲がいいですよね。 しばた:うわぁ~! こやま:ありがとうございます。 ──「眠いオブザイヤー受賞」もメロディが良過ぎて自然と口ずさんでしまうし、亀田誠治さんがアレンジとプロデュースで参加された「肩 have a good day -2018 ver.-」も、曲が良過ぎてうっかり感動してる自分にちょっと腹が立つっていうか(笑)。 こやま:結構そういう意見(SNSで)見かけますよ。「とりあえず噛む」っていう曲出したときも、「ヤバTやのになんかちょっと感動して腹立つ」って。 しばた:悔しがってるんや、みんな(笑)。 ──亀田さんとの初共演はいかがでした? もりもと:生の音とピアノと一緒にレコーディングしたんですけど、なかなかそういう場にバンドが立ち会えないですからね。亀田さんがいちばん楽しそうなんですよ。いい環境作りをしてくれるというか。あと、僕らのことを好きだからこそ出来たアレンジと最後のボケっていうのが伝わってきて、僕らも熱くレコーディングにのぞめましたね。 こやま:すっごい楽しくてやりやすくて、クオリティがすげー上がるから、もう全曲プロデュースしてもらえたらええのになぁ(笑)、それも面白いなって思いましたね。 しばた:同じ目線で話をしてくださる方なんですよね。 こやま:もともとプロデュースをやってもらいたくて、でも接点がなくて。で、フェスでお会いした時に挨拶しに行ったら亀田さんから、「ヤバイTシャツ屋さん大好きなんですよ、音楽業界引っかき回してね」って言ってもらって。で、今回の編曲の件を連絡してもらったら即効返事もらえてっていう感じで、トントン拍子で実現したんです。 ──そうやって楽曲に取り組む姿勢も、曲のクオリティや演奏もものすごく真面目ですよね。音楽的な造詣の深さも感じる一方で、キャラが爆走していく。もちろんそれが絶対的なヤバTの魅力なんですけどね。 こやま:恥ずかしがり屋なんですよね。恥ずかしいからストレートに言えないっていうのがねじ曲がった結果、曲はすごい真面目やのに歌詞がおかしくなるっていう、そのスタイルに落ち着きましたね。 ──そんなヤバTの今が詰まったニューアルバム『Galaxy of the Tank-top』のリリース日の前日に、「uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん~大人が色々頑張ってくれたおかげで無料で出来るライブ~」の開催が決定しましたー。 こやま:新年一発目ですよ。しかもフラゲ日やし! でも平日やで? みんな来れるか? もりもと:日にち的に受験生は難しいかな。 こやま:受験生はヤバイな。集中して、受験に(笑)。 しばた:しかもヤバTは受験生がいちばん聴いたらあかん音楽やん(笑)。 ──フラゲ日なので、大半の人がまだニューアルバムを聴けていない、あるいは、聴きこめてないという点だけが気になりますが……。 こやま:でもこの前、新曲「Universal Serial Bus」をやってみたけど、初めて聴く曲やのに盛り上がってましたね。そやし、ファンの心理としてはむしろ新曲を初聴きする方が楽しいかもしれん。俺も好きなバンドが新曲初披露してくれたらちょっと嬉しいな。こんな曲なんや~って。俺は結構聴き込むタイプやけどな、初めて聴くやつは。 しばた:うちは対応するタイプ。聴いてるうちに曲(の展開)を予想する(笑)。 もりもと:そういう意味ではヤバTは分かりやすいかもね。でも、急にダンスタイムが来る新曲(「Universal Serial Bus」)もあるからな~。 しばた:うん。そこは気をつけてほしい。あれはちょっと想像出来ひんから。 もりもと:でもヤバTのお客さんって、結構アクティブな人も多いんで、事前にフラゲして、会場にポータブルプレイヤーとか持ってきて、本番前にみんなで聴いたりしてるかもしれないですよ。そういうこと、しがち! こやま:ほんまにいそうやな(笑)。 しばた:ライブの余韻に浸りながら、後でアルバムを聴きこんでくれるのもいいな。 こやま:観に来たらアルバム買いたくなるようなライブをやれたらなという感じですね。 ──2018年もライブをたくさんやる一年になりそうですか? こやま:そうですね。すぐにツアー(『”Galaxy of the Tank-top” TOUR 2018』)も始まるんで。あと、フェスはもう、出来るだけ出たいです。今年の夏も16本出ましたからね。自分でもすごいたくさんのフェスに出てるなと思いながら出てましたからね。怒濤やった。 しばた:普通、そんだけバンドさん見る機会もないもんな。 こやま:そもそも16本もフェス観に行かんもんな(笑)。これからも今のまま、メジャーで自主制作みたいなことをやっていけたらなっていう感じはありますね。別に僕ら自身は何も変わらず、曲の作り方も変わらず、普段はプロデューサーも何もいぃひんし、こういう感じでそのまま出来たら面白いなと思ってます。 Text:早川加奈子 Photo:高田梓 イベント出演情報 uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん 〜大人が色々頑張ってくれたおかげで無料で出来るライブ〜 出演:ヤバイTシャツ屋さん 日時:2018年1月9日(火)18:00開場/19:00開演 会場:豊洲PIT ※ドリンク代500円(別途必要) ご招待 uP!!!をご覧の皆様の中から限定3000名様をご招待!詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!ご招待(2次受付) 【完全招待制ライブ】uP!!!NEXT ヤバイTシャツ屋さん ~大人が色々頑張ってくれたおかげで無料で出来るライブ~ 受付期間:2017年12月17日(日) 23:59まで 今すぐ申し込む   その他情報 ■ ヤバイTシャツ屋さん オフィシャルサイト  

Music

ROY(THE BAWDIES)×片岡健太(sumika)...
uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.12 s...

ROY(THE BAWDIES)×片岡健太(sumika)「お客さんも、僕らもsumikaも、メンバー全員が笑って、笑顔で終われるのがいいかな」【LIVE HOLIC vol.12対談】
uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.12 supported by SPACE SHOWER TV uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選でご招待!! 詳しくはこちら 今回が第12弾となる2マンイベント「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC」は、広島を舞台にTHE BAWDIESとsumikaが対決。ロックンロールの初期衝動とフィジカルなアンサンブルが生み出す楽しさを最高温度で伝えるTHE BAWDIESと、どこか懐かしさが香るグッド・メロディとマジカルでポップなサウンドで中毒者を増やすsumika。それぞれサウンドのルーツは違うものの、音楽のとらえ方は近しい両者の2マンだけに、面白い化学反応を生み出す一夜となるのは間違いない。ライブを前に、バンドからそれぞれのフロントマンROY、片岡健太を招き、ライブへの意気込みやお互いへの思いを語らってもらった。 ──THE BAWDIESとsumikaの初のツーマンとなりますが、お互いに面識はあるんですか。 ROY:フェスとかで出会ってますね。僕らの弟分のgo!go!vanillasとsumikaが仲がいいということで、間に入ってもらってご挨拶はさせていただきましたね。 ──片岡さんから見た、THE BAWDIESやROYさんはどんな人でしょう。 片岡:スターです。ロックスター感というか、日本の音楽シーンでいい意味でちょっと浮いてるというか(笑)。あまりシーンに馴染んでいなくて、唯一無二の存在の、孤高で突っ走り続けているロックスターというイメージなので、今回は緊張しますね。 ROY:めちゃめちゃかっこいいじゃないですか、孤高のロックスターって(笑)。僕らは、馴染もう馴染もうとずっとやってきたんですけどね。なかなかこう、馴染めずにきたのもあるんですけどね。 ──ROYさんから見てのsumikaというバンドはどうですか。 ROY:音源もたくさん聴かせていただきましたけど、どんな時でもちゃんと背中を押してくれるというか。みんなの気持ちを明るくしてくれる音楽で。まっすぐなポップスだなと思いましたね。ポップスというのは、J-POPとかそういうものではなくて、誰にでもしっかりと届く音楽をやっているなと思いましたね。 ──音楽的なところでは、何かお互いに共通項はあると思いますか。 ROY:ルーツとか、何を聴いてきたとかよりも、僕らもロックンロールではありますけど、やっぱりみんなに光を当てたいというか。みんなを笑顔にするというところでいうと、ベクトルは違うけれどもみんなに届ける部分は近いのかなと感じましたね。 ──sumikaとしては、どういう思いを中心にバンドの音楽を作り出しているんでしょう。 片岡:基本的には、自分が救われたいというのが第一にあって曲を作っているんです。さっきROYさんに言っていただきましたけど、前向きな気持ちになれるというのは、自分が自分で作った曲で救われたい気持ちもあるから、そこは最終的に救いがないと、自分も滅入る曲になっちゃうので。最後は自分が救われるようにということで作って、それが聴いてくださる方に伝播していけばいいなというのがありますね。そういうマインドが、ポップというか、ポジティブにいこうよというところにつながっているんだと思います。 ──片岡さん自身の音楽のルーツというと、どういうバンドやアーティストが挙げられますか。 片岡:僕は、家族が聴いていた音楽が元にあって。親父がサザンオールスターズ、久保田利伸さん、村下孝蔵さんとかで、母親がカーペンターズが大好きだったんです。7つ上と10個上の年が離れてた姉もいるので、姉がその時に聴いていたかっこいい音楽──supercarだったり槇原敬之さんが好きとか(笑)。そういうのでお姉ちゃんのほしがるものを、ほしがっていたので。小学生にしては、無理してはいたと思うんですけど、そのぶん音楽に触れる機会を早く持てたのは大きかったかなと思います。 ──そういうものが、今自分の音楽として何らかの形でアウトプットされていると感じますか。 片岡:最終的にどういうところに着地したいかっていうのが、小学生時代に聴いていた音楽の原体験に戻るというか。小学生の自分が聴いてもよく思えるかというのは、ジャッジする基準として持てているので。小学生の時に、そういう音楽に触れられたのは大きかったなと思います。 ──ROYさんは、今片岡さんがいったような家族が聴いていた音楽からの影響もありますか。 ROY:うちの母親が70年代のアメリカに住んでいたので、その時にソウルを吸収して日本に帰ってきて、父親と出会って。僕が生まれてからずっと、レイ・チャールズとかテンプテーションズとか、アレサ・フランクリンを聴かせてくれていたらしいんですけど、その時は全然意識してなかったですね。のちに僕がそういうものを聴くようになって、「小さい頃に聴かせていたやつだよ」と聞かされて。ああ、だから心地よい感じがあったのかなっていうのはありましたね。父親は逆に、まったく音楽のことを口にしない人で。歌声も鼻歌も聴いたことないんです。 ──先ほど、THE BAWDIESがシーンに馴染めない、いい意味で浮いているなんていう話がありましたが、sumikaとしてはシーンに対しての距離感を、自分たちではどう感じているんですか。 片岡:いや、僕らも今、絶賛浮いてるなと思っていて(笑)。話をしていても、やっぱり完全一致というか、そこまで細かくバチっとはまるアーティストはいなくて。なんとなく今のシーンというのはこういうものだろうなというのは、俯瞰で見てはいるんですけど、そのなかに僕たちはいないんだろうなっていう。漠然とした孤独感というか、寂しいなと思いつつも、THE BAWDIESとか先輩が続けているのを見て、孤独と向き合うこともいい音楽を作ることとセットなのかなと思いはじめていて。最近は、その孤独も大事だなと思ってきましたけど。 ──THE BAWDIESはそういう距離感をずっと持ったままここまできた感じですね。 ROY:ずっと感じてますよ(笑)。でも、そもそも始まった段階から、流行のものをやろうという感覚もなかったので。流行のものじゃないからこそ、僕らにはルーツミュージックが新鮮に映ったわけですからね。流行とは別にやってきたからこそ、逆にそれが自分たちの武器になっているし、どの時代にいようが、自分たちは自分たちでいられる。だから、どんな流行がこようが怖くないというか。そういう気持ちでいれますよね。 ──芯さえしっかり持っていれば大丈夫という。今は、シーンとしてこれだっていうよりも、いろんなものが混在しているのも感じますよね。自由でもあるし、それぞれが何か起こそうという気概もあるというか。 片岡:昔は“1990年代”とか、10年単位でくくれたものが、最近は1年おきくらいになってきているなと思うんです。去年のバンド、とか言われちゃうような時代になってきているから。みんな、だんだん意識しないようにはなってきているかなと思うんです。こうあらなければいけないというのからは、ここ1、2年で解放されてきている気もしますね。仲間内で打ち上げとかしていても、昔よりはいい意味でお互いを意識してないというか。根本的な部分で戦いたいという気持ちになってきているから、いい傾向なのかなと思いますね。 ROY:まあでも、フェスが盛り上がっている時代だとも思うんですよね。フェスができあがってきた以前と比べると、お客さんがどう楽しむかというのを、しっかりと見ながら楽曲を作っているような雰囲気は感じますね。どれだけみんなの気分をアゲられるかっていう。それが先行してるような気もしますね。 ──それだけだと、とてももったいないですね。 ROY:その時代という、流行はもちろんあって、これがずっと続くわけでもないと思うから。そうなった時に、そこに重点を置いてやっていると戻るところがなくなってしまうのもあると思うんですね。自分がいちばんテンションが上がるものを作った結果、みんながテンションが上がるというのがいいと思うんですよね。さっき片岡くんがいっていたみたいな、まず自分があって、そのために作ったものがみんなのものになっていくのが、理想の形だと思うので。それが逆になっている流れはあるんじゃないかなとは、感じますね。 ──たしかに。だからこそ、個を持ったバンドが大事にもなっていきますね。先ほどの年代の話ではないですが、世代感みたいなものってTHE BAWDIESにはあるんですか。 ROY:ありますよ。僕らは2010年のちょい前くらいにデビューした組なんですけど、the telephonesとか9mm Parabellum Bulletとか、今はドレスコーズですけど毛皮のマリーズとか。そのあと3、4年してからガラッとシーンが変わった印象があるので。12年、13年あたりから、どんどん変わってきた気がしていますね。 ──ちょうどsumikaがスタートしたあたりですね。 片岡:結成が2013年なので。2013年結成、というバンドっていうのをこの間調べていたんですけど、最近現場で一緒になるようなバンドだとSuchmosくらいしかいないんですよね。 ──ちょっと少ないですね。なんだったんでしょうね、その頃の感じっていうのは。 片岡:僕らはsumikaの前に組んでいたバンドがあって、このままじゃよくないよねって前のバンドが休止になったんです。もう一度ゼロから作った方が、有利だろうと。シーンが変わっていくだろうなというのも、なんとなく肌で感じていたし、だったらゼロから作った方が得策じゃないかとなったんです。前のバンドのメンバーと4分の3同じなんですけどね(笑)。でもバンド名を変えた方がいいだろうというのは、きっとそのあたりでゼロからはじめた方がいいなという肌感覚的に持っていたからだろうなというのはありました。 ──前のバンドからsumikaになる上で大事にしたのはどういう部分ですか。 片岡:なににも染まらないことですかね。ゼロから作っていってるので、前のバンドから引き継いでいるものもないし、素直になろうと思いました。ちゃんと内側と向き合った上で、いいものを外に出そうという。それはメンバー全員が意識をしていましたね。sumikaをはじめようかといってから音を出しはじめるまでに、ちょっと時間が空いているんですけど。その間各々、僕は弾き語りでライブをやったりとか、ドラムは違うバンドでサポートやってみたりとか、ギターも楽曲提供をしたりとか、というので一回リセットして。本当にやりたいことや、ストロングポイントはなんだろうっていうのを、個々が持った上で集まったから。その時間も必要だったんだろうなと思うし。 ──今はバンドがスムーズに進んでいる感触ですか。 片岡:そうですね。その時にひとつ目標を立てたんです。それは、大きな会場でやるとか、CDを何枚売ろうとかではなくて、“音楽を続けること”にしたんです。おじいちゃんになるまで音楽を続けるというのが、まず第一というのが全員の根底にあるんです。それがあるから、いろんなことがジャッジしやすいんです。嫌いになるんだったら、やめようよって。聞く人が聞いたら、甘い話だなって思うかもしれないけど、自分たちが納得するのがその思いだったんです。 ──THE BAWDIESの4人の内では、何か暗黙のルールってあります? ROY:似たようなところだと思いますね。自分たちがテンション上がらないものはやらないっていう。ただTHE BAWDIESの場合は、昔から一緒にいるという、家族みたいなところがあるので。わりとなんでも、楽しい気持ちでやれてしまうっていうところはあるので(笑)。そこを、スペースシャワーさんとかにグッと掴まれて、いろんなことやらされてますけど(番組「THE BAWDIES A GO-GO!!」)(笑)。 片岡:番組見てました(笑)。 ──THE BAWDIESって、バンド内の関係性を見てるのも楽しいですしね。学生時代からの友人って、やっぱり特別なものもあるんでしょうね。 ROY:大学とかでバンドを組んだり、サークルの仲間でというのは多いんですけど。大学生くらいって俺の中では、もう人間ができ上がっているというか。小学生、中学生くらいってまだ子どもだから、その時期に一緒にいると、感覚が似て育つんですよね。大学生くらいだと、それぞれが持って育ってきたものが、ひとつに集まって面白いバンドが生まれると思うんですけど。俺らの場合は、ほとんど感覚が一緒なのが4人集まっている感じなので。 ──だいたい同じものを見て笑ったりしてるような。 ROY:そうです、そうです。 片岡:sumikaは、僕とドラム(荒井智之)がいちばん付き合いが長くて、一緒にバンドをやろうとなってから14年くらい経っているんです。ギター(黒田隼之介)も、10年前くらいから知っていて、違うバンドをやっている時に対バンをしていて。その3人ではじまったのがsumikaなんですけど。でもこれだと変化がないというか。好きなものも似ちゃうし、化学変化が起きないかなって思っていた時に、キーボードの小川(貴之)くんと知り合って。知り合って1年で一緒にバンドやろうよとなったので。知り合って間もないメンバーもいれば、10何年一緒に音楽を鳴らしているメンバーもいて。あとは、年齢の差もあるんですけど、いい感じにみんな子どもじゃないので議論とケンカを履き違えないから(笑)。ドラムとキーボードが7つ歳が離れているんですけど、バンド内で、年の離れた兄弟みたいな。 ROY:そんなに違うんだ。 片岡:僕と姉ちゃんくらい違うので(笑)。僕が姉ちゃんを見てる感覚なのかっていうのによく置き換えて、見ています。そのくらい違うと、触れてきた文化も価値観も違うし。というのが同じバンド内で話し合って、物事を決めていて。僕がふたりのちょうど真ん中くらいなので、それを見てるのも面白いんですよね。 ──メンバーの話も出ましたが、いろんなバンドと交流する時に先頭を切っていけるのは、メンバーだと誰になるんですか。 ROY:うちはTAXMAN(Gt)かな……うーんMARCY(Dr)かな。後輩だとMARCYで、同年代とか先輩だとTAXMANかな。TAXMANは基本的に社交的、でMARCYはナメられやすいので、後輩もいきやすい(笑)。 片岡:すごいバランス(笑)。うちは誰だろうな……僕になるのかな。 ROY:すばらしいことじゃない。フロントマンで社交性があるっていうのが、いちばん広がっていくところで。俺らの世代だと、テレフォンズの石毛とかね。 片岡:コミュ力が高いですね。でもみんな苦手な感じがあるんですよね、根本は。内気なメンバーばかりなので。 ──どちらかというと、打ち上げでもバンドで固まって座っているような。 片岡:昨日もライブの打ち上げがあったんですけど、打ち上げの席ってだいたいメンバーが散らばるじゃないですか。 ROY:本当はね。 片岡:僕らもう、ハジで4人固まっちゃって。 ROY:わかるわかる。待ってるんだよね。声かけてくれれば、すごく嬉しいいんですけど。 片岡:メンバー全員、うちは末っ子なんですよ。だから、甘えがちなのかもしれない。甘えん坊気質なところがあるかもしれないですね。 ROY:うちはみんなに行かせて、僕は最終的に席で待ってる(笑)。でもここまで誰もこないで、窓口で終わっちゃうんですよ。 ──意外とそんな感じなんですね、ROYさんは。 ROY:全然ダメですよ。喋るのは好きなんですけど、最終的な心を開かないというか(笑)。でもボーカルって結構そうなんですよね。人に興味がない人が多いんですよね。興味ある風にはできるんだけど(笑)。 ──誰かにいろんな話を聞かれて、喋る方が好き。 ROY:そうなんです。そうじゃないとボーカルをやらないと思うので。 片岡:たしかに。唯一バンドの中でもドラム会やベース会とかはあるけど、ボーカル会は一回くらいやったんですけど、2回目がなかったっていう(笑)。ああ、そういうことなんだなって。 ROY:集まるだけでもすごいことだよね。 ──それでは、12月のツーマン「LIVE HOLIC」に向けて、どういうライブになるか、一言ずつお願いします。 ROY:sumikaのお客さんは、THE BAWDIESを今まで見たことがないという人もいるかもしれないし、THE BAWDIESのお客さんでもsumikaを初めて見る人もいるかもしれないですけど、ライブでは明るい気持ちになるっていうのを味わっている2組だと思うので。そういうことでは交わりはいいんじゃないかと思いますね。 片岡:僕もそう思います。逆にお客さんからは、THE BAWDIESとツーマンをやってほしいという要望もあるんですよ。sumikaのことを好きでいてくれる方も、THE BAWDIESのライブに行っていたりというのもあるので。そのお客さんにとっても、嬉しい日になってくれたらいいと思いますね。 ROY:お互いのライブをちゃんと見ているから、そう言ってくれているのは、答えだと思いますね。音源だけ聴くと、このバンドとこのバンドが対バン?ってなると思うんですけど。ちゃんとライブを見てくれたら、それがわかるかなって思う。 片岡:ツーマンってなかなかない機会だと思いますし、THE BAWDIESとのツーマンは僕たちにとってもレアなことなので。お客さんのために演奏するっていう気持ちは持ちつつも、ちゃんと自分たちが成長できるライブにしたいですね。じゃないと挑ませてもらう甲斐がないと思うので。愛情持って、倒しにいきたいと思います。 ROY:予想通りの、いい雰囲気が作れると思うので。お客さんも、僕らもsumikaも、メンバー全員が笑って、笑顔で終われるのがいいかなと。そこからまたグッと距離が近くなると思いますし、この後にも発展していけたらなと思いますしね。みんなが、最高の1日だったねと思えるようなライブにしたいですね。 ──こうしてライブ前にお互いを知ることができる場ですので、お互いに聞いてみたいことや、言っておきたいということはありますか。 ROY:バニラズとは、よくお食事とかいくの? 僕とはなかなか行ってくれないんだけど。 片岡:そうなんですか(笑)?  ROY:タイミングが合わない感じで、かわされるんですけど。 片岡:バニラズは、バチっとハマる日が多くて。フェスで同日に出演したり、この間は同じ日にお互いに金沢でワンマンがあって、たまたまとっていたホテルも一緒で、ボーカルの牧と部屋で朝まで飲むっていうのもあったり。 ROY:そんなことないなあ。これだけ一緒にいて。 片岡:じゃあ、ぜひ僕とは一緒に(笑)。まず僕から仲良くしてください。 ROY:わかりました。 ──片岡さんからはどうですか。 片岡:これは全然関係ない話なんですけど、いつもステージ上のメンバーの距離感って固定しますか。 ROY:基本的には決まってるかな、大きな会場でも。 片岡:大きなところでも近いですよね? それはやっぱり狙っているんですか。 ROY:狙ってる。 片岡:やっぱりそうなんだ! 大きな会場でも、もっと広くとってもいいと思うのに、あの近さでやっているのは絶対に意味があるんだろうなと思っていたんですけど、スッキリしました。僕らもそれが大事だなと最近思っていたところだったんです。大きな会場だから、もっと距離を広げた方がいいのかとか。その時にTHE BAWDIESのライブ映像を見たら、近い!と思って。 ROY:グルーヴ感というか、しっかり演奏で合わせるという感覚じゃなくて、ほんと家族みたいなんですよ(笑)。例えばドラムがミスったとして遅れても、自然に俺らも遅れるようになってるんですよ。ちゃんとついていくというか。その呼吸感が、あの距離で。でっかいところでも、ぎゅっとしてますね。あとはやっぱり、ビートバンドならではの見え方もありますね。 片岡:確かに。画角内にバンドが収まっているというか、視線の中にメンバー一人ひとりじゃなくて、“THE BAWDIES”としているというか。フェスの会場で遠くから見ていても、THE BAWDIESっていうひとつのものとして見えるのは、すごい強いなと思っていますね。 ROY:めっちゃ分析してるじゃないですか。俺と真逆(笑)。俺は、ああ、あそこに歌詞貼ってるなとかしか見てないから。 ──そういうところ見てるんですね(笑)。ROYさんは、目の前には何も貼ってないんですか。 ROY:最近は、オーティス・レディングの写真を貼ってますね。落ち着くというか(笑)。原点に戻るっていうか。写真を見ると、自分の元の歌い方に戻るんです。しかもオーティスの写真も、わーって歌ってるものじゃなくて、Tシャツでポーズとってるようなもので。 片岡:(笑)。その話で思い出したのは、ライブ中に緊張して、自分がなに考えてるかわからなくなった時に、僕は楽器チームの顔を見るクセがあるんですよ。楽器をやっているのが、専門学校時代の同級生なんです。ジミヘン(ジミ・ヘンドリックス)みたいな髪型してるんですけど、そいつを見ると学生時代に戻れるというか。落ち着け俺、あの時を思い出せみたいのは確かにありますね。お守りみたいな存在です。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 イベント出演情報 uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.12 supported by SPACE SHOWER TV 会場:広島クラブクアトロ 日時:2017年12月7日(木) 18:00開場、19:00開演 出演:THE BAWDIES/sumika ご招待 uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選で無料ご招待します。 詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!auスマートパスご招待 【招待】THE BAWDIES、sumikaが広島で激突!「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.12」 受付期間:2017年11月24日(金) 12:00まで 今すぐ申し込む   その他情報 ■ THE BAWDIES オフィシャルサイト ■ sumika オフィシャルサイト  

Music

【インタビュー】ORANGE RANGE、16年目...
 昨年、結成15周年を迎え、ベストアル...

【インタビュー】ORANGE RANGE、16年目でふんどしを締め直す!?新たな気持ちで完成した最新作
 昨年、結成15周年を迎え、ベストアルバムのリリースや集大成的な47都道府県ツアーを行ない、大盛況でアニバーサリーイヤーを締めくくったORANGE RANGE。新たな気持ちで16年目を迎えたその第一声となるEPは、その名も『UNITY』という。結束、団結を意味するタイトルの元、これぞORANGE RANGEと言える、ユーモラスでハジけた歌が冴えた曲や、パワフルなミクスチャーロックに、バンドという形態を無視したようなシンセポップ、自己パロディ的な曲からまっすぐ言葉を届ける曲など、5人を全方位で見せるようなEPとなった。自由度の高さは相変わらず、むしろ破天荒に暴れる音楽すらもキャッチーに響かせるORANGE RANGE節は、さらに炸裂している。新作について、これからについて、5人に話を聞いた。 ──最新EP『UNITY』は、いろんなタイプの5曲が揃って、ORANGE RANGEを全方位で表現したような作品ですね。 RYO:全方位でいいですか。 NAOTO:うん、ほぼ。 RYO:ほぼ方位です。 ──まだまだこんなもんじゃないと(笑)。今作としては、テーマはありましたか。 RYO:大雑把にですけど、バラエティに富んだ、いろんなタイプの曲を並べましょうというのはありましたね。 ──そういったなかで、最初にできた曲というのは。 RYO:最初は、どっちだろう? 「脳内ポップコーン」と「Second Hand」は結構前からあったんです。2年くらい前? NAOTO:2年前くらいですかね。 ──この2曲、特に「Second Hand」はサウンド的に遊びがあって、クールでアンビエントなムードもあります。 NAOTO:さっきもRYOが言っていたように、バラエティ感を担う曲というか。5曲で、いろいろなものを入れたかったんです。うちらはバンドだけど、打ち込み全開の曲もやっているので。そういう曲も必要だろうとか。「Second Hand」は、ちょっと地味で、あまり目立たないんだけど、でも毎回アルバムには入っているような曲なんですよね。 ──どういうイメージで、「Second Hand」は作りはじめましたか。 NAOTO:ゆっくり感というか……ダラダラ感というか、ダルさというか。 HIROKI:表現が全部ネガティブだな(笑)。全然、いいように転んでいきそうな気がしない。 NAOTO:なんて言ったらいいのかな、ユルさ? ──ミディアムテンポで、いい雰囲気を持ったメロディアスな曲だなと思いますよ。 NAOTO:そうそう、“いい感じ”です。いい意味でダルい。 HIROKI:“いい意味で”、とつければ全部大丈夫な。 NAOTO:ちょっと気だるくて。メロもそこまで、パンチがあるわけでもないんだけど、歌えて。ノリ重視、雰囲気重視という曲ですね。 ──そういう曲を3人でどう歌って、味をつけていくかというのは、どんな作業ですか。 RYO:いつもメールでテーマとかが送られてくるんですけど、これはそれも具体的だったので。今言った、ダルさとか。一応、冬の散歩道みたいなテーマだったんですよ。だからって、雪が降っているとかじゃないみたいな。しんしんとしたところを歩いているような景色を想像しながら、かといって冬だけにならないようにという感じで。力の抜けた、でもネガティヴではないというラインをつくように気をつけました。 ──なかなかそのムードを描くのに難しいテーマですね。 YAMATO:そうですね。雰囲気重視というか、それこそ寒い季節を意識しつつも、あまり具体的にせずっていう感じでは作りましたね。ちょっと濁した感じで。 HIROKI:テーマについては、具体的なワードが出てくるときもあるんですけど、わりと大雑把なこともあって。抽象的なイメージのなかで自分たち自身も作っていくし。聴き手側が、自分のイメージを作れるような余白を作っていくというか。そもそもこの3人で見えている景色も違うだろうし、というところはありますね。 ──では、シンセポップ「脳内ポップコーン」の方はどうですか。 RYO:これは、ビバリーヒルズだっけ? HIROKI:これはわりとちゃんとしたストーリーが一応あったもんね。 RYO:憧れのあの子から、まさかのお誘い、みたいな。そんなテーマでした。 NAOTO:ドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」の感じというか。ドラマにこんな曲は一切ないですけどね(笑)。プロム的な感じで。 ──それがこの、カラフルで可愛らしいポップな曲に繋がっていくわけですね。 またEPの1曲目となるのが「アオイトリ」という曲です。結成15周年を経て、その第1弾作品の1曲目としては、意外な曲ですよね。映画の主題歌(映画『ありえなさ過ぎる女 ?被告人よしえ?』)でもあるということですが、ダークで、哀愁感が漂う曲は、あまりなかったタイプの曲です。この曲はどんなふうに制作がはじまったのでしょう。 NAOTO:これは、映画ありきでした。まったくこういう曲はなかったんですけど、春先くらいに映画の主題歌の話があって、台本をもらって。それを読んだら、めちゃくちゃ面白かったんですよ。ちょっと変な映画というか、好きな感じだったので、是非やらせてくださいって言って。だから、台本からの影響が大きいですね。 ──すぐに曲をイメージできたんですか。 NAOTO:すごくインパクトがあったんです。ちょっと奇抜で、展開が激しくて、めまぐるしくグルグルと展開してく妖しさもあったので。 ──まさにその感じがサウンドに映った、マイナー調の曲ですね。この曲は希望はあるけれども、そこにまだ着地していない歌ですよね。そういう歌を書くのは逆に難しさというのもあるのかなと思うんですが、どうでしたか。 HIROKI:すごいタイトな制作期間だった気がするんですけど──。 NAOTO:確かに(笑)。 HIROKI:最初にお話をいただいた時に、「でもめちゃくちゃタイトで、今月いっぱいまでなんですよ」っていう話だったんです。じゃあ、キツいんじゃないかなって言っていたんだけど、NAOTOが、「いや絶対にやる」って言っていて。そこから台本を読んで、「じゃあ、あと2日で書いて」みたいなテンションできて。2日で?と思ったけど。書いてみたら、1時間とかでバババッと書けて。それくらい映画のストーリーも特徴があったおかげで、引っ張り出せたんですよね、ワードも。 ──自分の内側からだと、なかなか引っ張り出さないような部分ですかね。 NAOTO:うん、だったと思う。 HIROKI:テーマも含めてね。 ──RYOさんはどうですか。 RYO:自分の歌っているところ以外ができた時点で、世界観がまとまってあったから。あとはちょっと違う景色を入れるというか、落ちた世界みたいなところがあればいいのかなと。ちょうど音もそういうダークなパートだったので。そういう単語を拾っていきながら作りました。 ──そんな急ピッチで曲を作ることってなかなか、ないですよね。 NAOTO:今はないですよね。と言いつつ、「チラチラリズム」も急ピッチだったんですけど(笑)。 ──こちらは沖縄のファミリーマート30周年記念のTVCMソングだということですが。曲に関しては、先方からのオーダーもあったんですか。 NAOTO:事前に、「昔のORANGE RANGEっぽい曲を作ってください」というのがあったんです。そういうわかりやすいテーマがあったので、了解!っていうスタンプで返しました(笑)。 ──ならば得意技を出せばいいのかなと。でも抵抗はなかったですか、“昔の”ORANGE RANGEっていうところでは。 NAOTO:人に言われるぶんには抵抗感はないんです。自分たちからは、なかなかそれはできないので、逆に言われてよかったなという。なかなか34歳とかになって、こういう曲はどうなのかな、とずっと思っていたりしてたんですけど。 RYO:歌詞も早かったしね。 ──言葉遊びが全開ですもんね。 HIROKI:これも、僕たちだけじゃなくて、ファミリーマートさんと一緒に打ち合わせをしていくなかで、テーマが決まっていったので。そこでの話を形に、という作業だったんですけど。そのなかでも、“昔の”っていうワードが出てきたくらいですから、求められてることはなんとなく理解できるので。そういうテイストを散りばめていった感じですね。勢いがあって、ギラギラした感じとか、言葉遊びというのは意識しました。 ──自分のどんな引き出しを開けた感じですか。 HIROKI:《そのハートに今すぐ火をつけろ》なんてさ、なかなか平成の今のフレーズじゃないじゃないですか。そういうのは逆に使ってみる、みたいのは昔からの僕のなかでのテーマでもあるんです。ダサい、かっこいいでいうとギリギリダサいっていうラインを突きたかったのはありますね。 ──「チラチラリズム」っていうタイトルもまさにそうですね。今はもうなかなか、チラリズムも使わなくなってきた感もあって(笑)。 HIROKI:もうね。今は何ていうんですかね? YAMATO:でもずっと言ってきてるもんね、「ロコローション」とか。「KIMAGURE23」でも“チラリズム”って出てるから。 HIROKI:ああ、もともと好きなのかもしれないなあ。 YAMATO:チラリズムがね。 HIROKI:そうですね。自分の癖みたいのが。 NAOTO:抑えきれずに、出ちゃってる(笑)。 YAMATO:欲望、願望がね。 HIROKI:歌のテーマ自体、そういうものにもなってるので。そういう意味では、自分に素直になれた結果かもしれない。話をした沖縄ファミリーマートさんの方たちも、みなさん年齢的には先輩なんですけど、いわゆる中堅の人たちで。僕らも、ベテランでもないし新人でもないところにいる立場で、一緒にやっていく精神が似てるなというのも感じましたね。 YAMATO:うん、打ち出したいメッセージみたいなものがね。 HIROKI:まだまだ頑張ろう、俺たちが盛り上げていこう、ここで留まるのは違うぞっていう気持ちは似ていたので。それを歌詞にしてという感じでしたね。 ──そしてYOHさんによる「Carnation」は三線を使った沖縄感が詰まったサウンドで、内容的にも歌心溢れる、染み入る曲になりましたね。 YOH:去年から今年にかけて「au presents ORANGE RANGE LIVE TOUR 016-017 ?おかげさまで15周年! 47都道府県DEカーニバル?」で全県を回ったんですけど、そのツアーの間の時間で、少しずつ進めていた曲で。そのツアーでは、笑顔を見せてくれる人もいれば、歌で泣いてくれる人もいて、そういうのを見ていて、ちゃんと聴いてもらえていたんだなっていうのを実感できたツアーだったんです。しかも全県を回ることができた感謝の気持ちもあって。でも、それだけでは曲が作れなくて。自分の身の回りのことも重ねて、友人の結婚式でのシーンを見て、思ったこととか。あとは2011年の3月以来、東北に足を運ぶ機会が、バンドとしても個人としても多かったので。そこに向かっている時の風景や、会った人とか。そこにも届けたかったんです。自分たちだけの感謝ソングだけじゃなくて、みんなで共有できる曲にしたいなと思って。そのぶん時間がかかりましたけど、メンバーやチームにいろんな意見をもらったりしながら、仕上げていった曲でした。 ──メンバーからは何か提案もありましたか。 RYO:一緒に考えていくなかで、どのくらいの熱量でやりましょうかみたいなところは話したりもしましたね。どういう言葉を使うかとか。いろいろ時間をかけながらやりましたね。 ──温めながら形にした曲だったんですね。完成しての満足感も高いのでは。 YOH:全体的な流れが、自分の中にあった構成になっているから。いわゆる歌謡曲や、J-POPの感じとはまた違うものなんですよね。オチサビが早めにきたりとか。伝えたいことが決まっているから、あまり歌謡曲的な形に当てはめたくなかったというのがあって。自分にとってはすんなりといく曲なんだけど、みんなはどう聴いてくれるのかなっていうのは、逆に気になってりしているんですけどね。その楽しみはありますね、どういうふうに聴いてくれるのかなっていう。 ──ライブで披露してくのが楽しみでもありますね。今回は5曲それぞれ歌のテンションも違うから、より反応は楽しみでもあります。先ほど15周年ツアーの話がでましたが、全県を回るツアーでファンと過ごした時間は、バンドにとっても大きなものでしたか。 HIROKI:歳を重ねるごとにっていうのもありますけど、来てくれるお客さんからだんだんと自信ももらえているし。好きなことをやっていいんだとか、これで間違ってないんだなっていうふうに思えますね。楽曲制作にしても好きなことをやれているし。あとは素直に、昔に比べたら、愛とかそういう照れ臭いことも言えるというか。今回、NAOTOが『UNITY』というタイトルを考えてくれましたけど。そういうワードって、昔の自分たちだったら、照れ臭くて却下されていたものかもしれないですけど。そういうのもすんなりと受け入れられるというか、提示できているのが、今のモードなんじゃないかなと思いますね。 ──この“UNITY”、結束とか団結というワードはどの段階で出てきたものですか。 NAOTO:曲が5曲決まってからでしたね。これ以外にもいろいろと候補はあったんですけど、これになりました。15周年の47都道府県ツアーを経て、また16年目でふんどしを締め直すじゃないですけど。そういう感じがいいなと思って。だけど、普段はこういうタイトルをつけるのって、恥ずかしいんですよ。熱いメッセージとか、熱い思いとかは恥ずかしいし、そんなにないし。だけど、“UNITY”という響きだけは好きで。だったら、気を引き締めて、16年目からも頑張っていきましょうという感じでつけられるのって、今だけなのかなって。1年後だったら、またちょっと恥ずかしいですってなるかもしれないので。 ──ということでは、メンバーとしても異論はなかったわけですね。 RYO:俺はそういうのは恥ずかしくない人なので。 NAOTO:こいつは絶対、好きなんですよ(笑)。 HIROKI:自分のあだ名も、UNITYだっけ? NAOTO:車もUNITYに乗ってるよね。 RYO:いやいやいや(笑)。 ──11月から来年2月まで「ORANGE RANGE LIVE TOUR 017-018 ?UNITY?」がスタートします。今年は集大成的なツアーや、4thアルバム『ORANGE RANGE』を再現するコンセプトツアーが続いたので、新しい作品を携えてのツアーは久し振りとなりますね。 RYO:『UNIYY』の曲がセットリストに入ってきて、毎回そうなんですけど、曲はライブをしていったらまた変わっていくので。作品を引っさげてのツアーはいつも、曲の変化を楽しみにしてますね。毎回取材で言っているんですけど、お客さんともう1回作りあげることが今回も楽しみです。 ──15周年というアニバーサリーイヤーを経て、16年目からのバンドとして思い描いているものはありますか。 NAOTO:結束力を、どうにか長続きさせたいですけどね。 HIROKI:なんか言い方がネガティヴなんだよなあ(笑)。 YAMATO:(笑)。16年もバンドが継続できているのも、改めてありがたいことだし、それこそさっき言った、中堅じゃないですけど、今が青春だと思っているくらいなので。もっと貪欲に、向上心というか、レベルアップしたいというか。いろんな面で、音楽を通して貪欲になりたいなと。また、ありがとうの気持ちは忘れずにですね。こうやって全国を回れることもいつまでできるかわからないので。1本、1本を大事に、届けに行きたいと思ってます。 ──今作もそうですが、これだけの音楽的、曲調的な幅広さを持ってるバンドはいないですからね。 YAMATO:十分に、幅の広さはあるので。また今回の5曲が多分、元ある曲たちの魅力をいっぱい引き出してくれると思うので。さらに、進化するというか。進んでいきたいなと思います。 Text:吉羽さおり Photo:高田梓   リリース情報 ORANGE RANGE NewEP『UNITY』 発売中 1,500(税抜) VICL-64866 SPEEDSTAR RECORDS   ソロ作品もリリース! delofamilia Album『filament/fuse』 発売中 2,800(税抜) VICL-64867 SPEEDSTAR RECORDS ORANGE RANGEのNAOTOとシンガーソングライターRie fuを中心にしたバンドによる、3年ぶり6作目のアルバムは、NAOTO曰くこれまでの抽象的なサウンドをより色濃くした作品だという。チルウェーブ的なアンビエントな音響と、甘美なメロディとが醸し出すムードは、まるで静かな思考の時やおぼろげな夢の世界をたゆたうような、シュールでいて美しい。ビートの効いたモダンなR&Bからゴスペル的な曲、波多野裕文(People In The Box)をゲストに迎えたダークでファンタジックな曲は音数はミニマルでいて、饒舌に物語のスリリングな気配を描く。どこまでも実験性を帯びていつつも、心地よく、そっと、様々な感情の琴線に触れてくるアルバム。ふたりの表現者としての脳のシンクロが、刺激的だ。   NEENEE Album『NEENEE N2』 発売中 2,800(税抜) VICL-64865 SPEEDSTAR RECORDS YAMATO(Vo/ORANGE RANGE)、TAKASHI(Gt/MONGOL800)、TETSUSHI(DJ/RYUKYUDISCO)、そしてマネージャーも務めるSEIJI(Ba)によるバンド、NEENEEの2ndアルバム。TETSUSHIによる陽性ビート全開のディスコチューンやロックチューンに、YAMATOの柔らかな歌やラップがのるサウンドは、トリップ感がたっぷり。「それぞれが母体がある上でのチームなので、実験的なこともできるし、柔軟。曲に仕上げていく上でのメンバー間のキャッチーボールの回数が多いんです」とYAMATOは語る。4人それぞれの“ポップ”さを掛け算して、真面目に遊び、どんどん常識的な音の形を壊しながらもフレンドリーで、ワイワイガヤガヤした開放感を感じる。同郷の4人だからこそのバイブスなのか、テーマはなく好きに作り上げたという曲は、どれも楽しく心踊るグルーヴがある。   その他 ■ ORANGE RANGE オフィシャルサイト  

Music

私立恵比寿中学 VS BiSHのガチンコ2マ...
 これまでに「チュートリアルの徳ダネ...

私立恵比寿中学 VS BiSHのガチンコ2マンLIVE!!「TOKUFUKU LIVE Connect Vol.2」【ライブレポート】
 これまでに「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE」に出演したアーティストと、これから「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」の番組やイベントに出演してもらいたいアーティストとを“つなぐ”ライブイベントとしてスタートした「TOKUFUKU LIVE Connect!」。その第2回目が、10月13日に新木場STUDIO COASTで開催された。今回の出演は、私立恵比寿中学とBiSH。スペースシャワーTVの企画担当者が、“今年いちばんのアイドル対決にしたい”と組んだツーマンであり、チケットの応募総数は2万通を超え、瞬く間にソールドアウトとなった。満員のSTUDIO COASTは開演前から凄まじい熱気で、それぞれが番組出演した際の映像がスクリーンに流れると、大きな歓声が上がっていた。そんななか、番組MCの菅沼ゆりがステージに登場。「今日のエビ中とBiSHは、例えるなら白と黒、太陽と月のような正反対の2組ですが、わたしも大ファンですごく楽しみ。外は雨で寒いけど、いちばん熱い夜にしたい」と語り、景気付けにコール&レスポンスで盛り上げると、最初のアーティストBiSHを紹介した。  アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、セントチヒロ・チッチ、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dがステージに登場すると、興奮と歓声とでフロアが大きく波打つ。1曲目の「プロミスザスター」からファン=清掃員は抜群の一体感で、それぞれのソロパート前に大きな声でメンバーの名前を叫び、盛り上げていく。事前のインタビューで、エビ中とは対照的なグループのように見えるけれど、じつはエビ中もBiSHも好きだというファンが多いと語っていた。コブシとともにエビ中のファンのサイリウムが上がり、サウンドをかき消さんばかりのコールが起こる会場は、まさにそのことを証明するもの。「is this call?」、そしてアイナのハスキーなヴォーカルが冴えるオルタナチューン「スパーク」へとつなぎ、メンバーが二手に分かれるはないちもんめのような振りでは、フロアの各所でも同じように二手に分かれて楽しみ、ハイパーなパンクチューン「GiANT KiLLERS」ではサークルができ、シンガロングの声が大きく響きわたる。猛烈な熱気とアグレッシヴに気持ちをぶつけるフロアの様子は、ロックバンドやラウド系バンドのライブのようでもあり、またBiSHはその大きなうねりを掴んで振り回す力強いパフォーマンスをする。メジャーデビューから約1年半。ツアー本数やステージ規模を大きくしながら、心身ともに音楽に向き合って格闘している真摯さが、6人を強くしているのが伝わってくる。  後半には「今日は、エビ中さんとの待望のツーマンということで、エビ中さんの曲をカバーさせていただきます」(チッチ)と、「フユコイ」をカバー。もともと「フユコイ」はBiSHを手がける松隈ケンタが編曲をした曲でもあり、BiSHとの親和性も抜群な、激エモなカバーに仕上がった。こうしてフロア全体を掌握したところで、「BiSH-星が瞬く夜に-」で会場を揺らすようなヘッドバングを生む、壮大なシーンを作り出して、エビ中のステージへとつないでいった。 “スターダストのエビ中です“のフレーズが鮮烈な「ebiture」で幕を開けた私立恵比寿中学のライブでは、フロアにたくさんのカラフルなサイリウムが瞬いた。白い制服に身を包み、真山りか、安本彩花、廣田あいか、星名美怜、柏木ひなた、小林歌穂、中山莉子が登場し「春の嵐」をエモーショナルに歌いあげ、先ほどBiSHがカバーをした「フユコイ」へと続く。歌のストーリー、ポエティックな情景を丁寧に表現していくそれぞれのヴォーカルや、振りのひとつひとつで魅了していくステージは、真っ白な衣装と相まってまさに正統派のアイドル、という佇まいだ。そして「エビ中のことを初めて見るという方も、楽しんで帰ってくださいね」という言葉から、前半の可憐さとはまたちがったポップで、元気なエビ中の扉をどんどん開け放っていく。「ラブリースマイリーベイビー」、そして「ハイタテキ!」とどんどんエネルギッシュとなって、メンバーの笑顔とパワフルな歌、躍動感たっぷりのダンスで、フロアの歓声やコール、温度も急上昇させる。右肩上がりのフロアのテンションをなだめるように、自己紹介でひと呼吸おくと、「BiSHさんが『フユコイ』をカバーしてくれたので、わたしたちもお返しをしたいと思います。聴いてください」(真山)と、BiSHの「オーケストラ」をカバー。振り付けもしっかりと体に入れ、ドラマティックな「オーケストラ」のという曲の魅力を伝えるカバーとなった。  そしてここからはさらにハジけたエビ中を全開に、「君のままで」、「サドンデス」とハイパーでシアトリカルな曲で盛り上げていく。表情をくるくると変え、7人のキャラクターが冴えまくる寸劇ちっくなダンス・サドンデスでフロアを沸騰させると、ラストはエビ中ファミリーも清掃員も一斉にジャンプさせる「HOT UP!!!」で完全燃焼! 「すごい、(フロアの)密度が高い!」(安本)という言葉そのものの熱い塊となった会場に、歓喜の拍手とコールが轟いた。  私立恵比寿中学とBiSHが揃ってのアンコールでは、この「TOKUFUKU LIVE Connect!」でしか見られないコラボを展開。総勢13人で、BiSHの「GiANT KiLLER」とエビ中の「永遠に中学生」を披露。エンディングでMCの菅沼ゆりが「奇跡の瞬間を目撃しました」と興奮気味に語る、まさに今年いちばんのアイドル対決であり、最強タッグのステージとなった。  なお、この熱いステージの模様は、スペースシャワーTVプラスにて11月18日(土)22:00〜1時間、たっぷりと放送予定。奇跡の一夜を見逃さないように。 Text:吉羽さおり Photo:上山陽介 オンエア情報 スペースシャワーTV 「TOKUFUKU LIVE Connect! Vol.2」 初回放送:11月18日(土)22:00~23:00 リピート放送:12月予定  

Music

歌やダンスのコラボも披露!! チュートリ...
スペースシャワーTV主催のライブイベン...

歌やダンスのコラボも披露!! チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE Vol.5【ライブレポート】
スペースシャワーTV主催のライブイベント「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE Vol.5」が、新木場STUDIO COASTで開催された。今回の出演は、10-FEET、 BRADIO、夜の本気ダンスの3組。いずれもスペースシャワーTVで放送中の「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」にゲスト出演したバンドたちで、開演前にはスクリーンに出演時の映像が流された。アーティストとしてのかっこよさとは一味ちがうキャラクターを掘り下げるチュートリアルとバンドのトークに、ライブ前からフロアに笑い声が上がっている。そんないい雰囲気のなか、番組MCのチュートリアルと菅沼ゆりの紹介で、トップバッターBRADIOが登場した。 「最高のパーティがはじまるぜ」とフロントマン真行寺貴秋(Vo)がソウルフルに喉を震わせると、2千人を超える観客のボルテージも上がる。「FUNKASISTA」で幕を開け、続く「Flyers」では巨大ミラーボールがきらめいてディスコティックな空間を生み出した。田邊有希(Dr)と酒井亮輔(B)による強靭なグルーヴに体を揺らし、大山総一(G)の濃ゆいギターフレーズに熱いハンドクラップを送る観客に、真行寺は「お前ら、最高だぜ」と告げるとニュー・シングル「LA PA PARADISE」をプレゼント。ファルセットがメロウなナンバーで酔わせた後は、「俺たちのソウルトレインに乗ったからには、誰ひとり置いていかないぜ」(真行寺)とゴキゲンな「スパイシーマドンナ」へ。ファンは頭から振りをつけ踊っていたが、いつのまにかその振りがフロア全体に広がっていく楽しさは、BRADIOならでは。「Back To The Funk」ではさらに、観客を右に左にと一斉にステップを踏ませるダンスでフロアを一体化。チュートリアル福田充徳と菅沼ゆりもダンサーとして登場し盛り上げると、笑顔行きのソウルトレインは終着駅へ。「音楽って素晴らしい」と叫ぶ真行寺に、歓声が湧いた。  こうしたコラボや転換中のチュートリアルと出演者のトークも本イベントの面白さだが、5回目の今回は初めてチュートリアルが漫才を披露。「まさかライブでネタをやるとは…」と言いながらも、観客の笑顔を爆笑に変えていった。  次なるバンドは、夜の本気ダンス。米田貴紀(Vo/G)の「踊れる準備はできてますか」の言葉に歓声が湧き、ニューアルバム『INTELLIGENCE』からの1曲「Call out」へ突入。新曲ながら、すでにライブのキラーチューンとしての存在感を放つキレのある「Call out」から、間髪入れずに「WHERE?」で熱狂させていく。鈴鹿秋斗(Dr)はMCで、番組出演時に“徳井ダンス”を踊ったこと、自分はダンスが下手だったことを語って、イベントらしい和やかな笑いを起こすも、曲での攻めは超本気モード。曲の繋ぎもアレンジされ、観客のステップを止めさせない容赦のなさだ。バンドの新機軸となるダイナミックな「Ride」から「SHINY」「feel so good」と続き、うねるようなマイケル(B)のベースと西田一紀(G)の華麗なギターソロでと、変幻自在におりなすロックンロールでフロアを翻弄した。ラストの「TAKE MY HAND」では、徳井義実が登場して米田と“徳井ダンス”をキメる。「せっかくなので、徳井ダンスで帰ろうと思います」と、普段はクールな4人がおちゃらけた姿を見せるじつにレアなステージとなった。  ラストの10-FEETを前に、チュートリアルと菅沼ゆり、BRADIOの真行寺と夜の本気ダンスの米田がステージに登場し、番組出演時のエピソードや、それぞれの10-FEETとの思い出の写真を披露。ちなみにチュートリアル、夜の本気ダンス、10-FEETともに京都出身。これだけ京都勢が揃うのも珍しい。  トリを務めた10-FEETは、それまでの横ノリ、縦ノリのダンスとはちがう激しいモッシュを生み出した。「アンテナラスト」のシンガロングにはじまり、「RIVER」では大きなコールが湧き、「goes on」ではフロアのあちらこちらにサークルができ、見知らぬ隣の子とも肩を組んでそのサークルを大きくする。TAKUMA(Vo/G)は「お前ら、頭から飛ばしすぎちゃうの?」と笑顔を見せ、NAOKI(B)はステージを飛び回るようにしてプレイし、会場の温度を上げる。また「太陽4号」や「ヒトリセカイ」で、歌詞の言葉をこぼさないように聴き入る観客の姿も印象的だ。熱い涙が溢れる曲から、TAKUMAとNAOKIの絶妙なツッコミでなかなか進まないKOUICHI(Dr)のMCで笑いを巻き起こし、そして「VIBES BY VIBES」「1sec.」とアグレッシヴに心と体をぶつけ合う曲へと、喜怒哀楽のすべてがこのステージに詰まっている。そしてラスト「その向こうへ」でのありったけの感情をぶつけるかのような大合唱に、思わず胸が熱くなった。  やまない歓声にアンコールに立った10-FEET。時間も少ないので1曲だけと選んだ曲は「CHERRY BLOSSOM」。チュートリアルも登場し、サビで一斉にタオルを投げる晴れやかな曲で、イベントはエンディングを迎えた。互いにこれまでにも対バンをしている3組だが、この日、この場所でしかない“ライブ”を見せてくれたステージに、観客は大きな拍手を送った。  このライブの模様は11月26日(日)22時より1時間半、スペースシャワーTVで放送決定。ライブはもちろん、コラボやトークもじっくり堪能してほしい。 Text:吉羽さおり Photo:上山陽介 オンエア情報 スペースシャワーTV 「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.5」 初回放送:11/26(日)22:00~23:30 リピート放送:12月予定  

Music

【インタビュー】チュートリアル×菅沼ゆ...
10-FEET、​BRADIO、​夜の本気ダン...

【インタビュー】チュートリアル×菅沼ゆり「統一感がないのが「徳福LIVE」の色。統一感ないことで統一されてる、みたいな」
10-FEET、​BRADIO、​夜の本気ダンス出演!徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE Vol.5 ■チケット発売中!詳細はこちら また、uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選でご招待!! 詳しくはこちら  音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」で絶賛放映中の『チュートリアルの徳ダネ福キタル♪』。そのスペシャルLIVEイベント第5弾「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪ SPECIAL LIVE Vol.5」が、10月12日(木)に新木場STUDIO COASTにて開催される。今回の出演は、10-FEET、BRADIO、夜の本気ダンスという最強のライブバンド3組。番組と同様にMCとして登場するチュートリアルの2人と菅沼ゆりが、各アーティストの魅力とイベントの見どころをユーモアたっぷりに解説! ——今回でスペシャルLIVEイベント第5弾ということで、イベント自体の雰囲気もいい感じに出来上がってきた頃かなと思うんです。 福田充徳(以下、福田):そうですね。毎回いろんなミュージシャンの方に出て頂いてるんですけど、つねにお客さんのノリがすごくいいんですよ。 徳井義実(以下、徳井):統一感がないのが「徳福LIVE」の色というか。統一感ないことで統一されてる、みたいな。 菅沼ゆり(以下、菅沼):なかなか他にないアーティストさん同士の組み合わせも含めて、みなさんに楽しんで頂けてるのかなって思いますね。 福田:しかも、お目当てのアーティストのライブだけで盛り上がるのかと思いきや、そうじゃないアーティストの時もみんな盛り上がるんですよ。そこも結構珍しいというか。結果的に出演者全員のことを観にきてる、っていう空気がお客さん全体にありますね。 ——番組の雰囲気も含めて楽しんでる感じなんでしょうね。 福田:中には番組観てなくて来てる方もいますけどね(一同笑)。でも、楽しかったって言ってくれたり、イベントをきっかけに番組を観てくれる方もいるんで、毎回雰囲気があったかいんですよ。 ——10-FEET、BRADIO、夜の本気ダンス。今回出演する3組はすでに番組にも出演されてますが、ぜひ各バンドの魅力をご紹介ください。まずは、番組に特製カレーを持ってきてくれたBRADIO。 徳井:カレー、めちゃくちゃ美味しかったなぁ、ほんまに。 菅沼:スープカレーに近い感じで、マイルドな中にもピリッとスパイシーな辛さがあって、美味しかったですね。 福田:あれうまかったぁ! 「徳福LIVE」でカレーの店出したらいいのになぁ。番組ではボーカルの真行寺くんがボケて喋って盛り上げてくれましたね。 徳井:サービス精神があるバンドやから、それがBRADIOのワイワイした楽しい音楽に、まんま反映されてるんでしょうね。 福田:うん。曲はかっこいいし、スーツ着てスタイリッシュにやるところも含めて、かっこいいアーティストやなと思います。 ——夜の本気ダンスの印象は? 徳井:僕らと同じく京都出身のバンドなんですけど、京都人らしいなぁと思いますね。表立ってわーっと言わへんねんけど、内に秘めたものがあるというか。”僕らそんなに騒ぎませんよ~”って言いながらライブでははじける、みたいな。 菅沼:確かにそういう印象ありますね。MVもライブも、まさにバンド名通りダンスチューンで激しいのに、番組に出た時は緊張もあったのか、本性を隠してるというか、ギャップがあるなって思いました(笑)。 徳井:あと、ボーカルが細長いバンドです(一同大爆笑)。 福田:確かに細長かったけども!(笑)。しかもドラムの鈴鹿くんが京都人まる出しやったなぁ。 徳井:鈴鹿くん、俺の前の相方にめっちゃ似てない? 瀬戸ってやつ。 福田:わかるわかる(笑)。 ——今回、夜ダンのライブ中にスペシャルなダンスが繰り広げられるそうですが……。 菅沼:番組に出てくださった時に夜ダンさんから、徳井さんの本気ダンスが見たいです、っていうリクエストがありましたもんね。 福田:徳井も出演してたドラマ(『セシルのもくろみ』)の主題歌(「TAKE MY HAND」)も担当してくれてたんで、一緒にコラボして、お客さんに盛り上がってもらえたらいいですよね。 ——最後は10-FEET。 菅沼:アーティストの方からも人気の高いバンドですし、すごくワクワクしています。 福田:京都を代表するバンドですし、僕らも同世代ですからね。しかも、徳井が出てた不良映画(『莫逆家族 バクギャクファミーリア』)の主題歌(「コハクノソラ」)が10-FEETやったんですよ。 ——おお、繋がりがあったんですね。 徳井:ほんまや! 福田:俺は何にも繋がってないですけどね(一同笑)。でも俺、ほんまに10-FEETが好きで普段から結構聴いてて。正直このイベントに10-FEETが出てくれるんや! って最初は思いましたからね。だって、あんなでかい会場で、自分らで『京都大作戦』を主宰してる人たちですからね。「その向こうへ」とか、好きな曲がいろいろあるんで、あの曲やってくれるかなぁって感じで、楽しみです。 ——番組出演時は、お互いの地元である京都話でも盛り上がったとか。 福田:サンショッピ(*京都市内にあったスーパー)の話とか、僕らも昔出てたクラブ(CLUB METRO)に出てた、みたいな話をしましたね。あと、ドラムのKOUICHIさんが金色の全身タイツを着て出てきて、”これ着たら何でも出来ます”みたいに言ってた時の、他メンバー2人の地獄のような冷ややかな眼差しも印象的でしたね(一同爆笑)。 ——当日は福田さんの好きな曲、聴けるといいですね。 福田:さすがにライブの曲はアーティストにお願い出来ないですからねぇ(苦笑)。やってもらえたらラッキーですけどね。 ——ところで。今回は唯一の皆勤バンドだった徳井さんのバンド、鴬谷フィルハーモニーが出演しないという残念なお知らせがあり、みんなの胸に悲しみが押し寄せています。 徳井:いやいや、そんなこと誰も気にしてないですから(笑)。 福田:紅白にアッコさんが出ない、みたいなもんですからねぇ。え~っ!出ないんですか~? みたいに騒いでますよ、世の中が。衝撃走ったわ。俺、まだ信じてないもん。出てくれると思ってるから(一同笑)。 徳井:いじり出してるやん。やっぱり出ますよー!って言っても、わーっ!!!ってならへんから(笑)。 福田:しかも打ち上げでは徳井のとこのバンド、全員がひく下ネタのオンパレード(笑)。エロいことを言って盛り上がるとかじゃなくて、ただただエロいことをしみじみ言っていくっていう……。 徳井:で、ズーーーンとなっていくっていう。ま、今回は一旦冷静になろうっていうことで(笑)。 ——そのかわりに、どこかでチュートリアルらしさを味わえたりするんでしょうか? 菅沼:だったらみんなに喜んでもらえますね! ——それにしても今回はチュートリアルのお2人を筆頭に、京都人率が高いですね。 福田:なので、内に秘めたる闘志、みたいなものはあるかもしれないですね。岡崎(体育)くんも出てたらもっと高かったなぁ。 徳井:岡崎くんは前に、「徳福LIVE」の大阪公演にSiMと一緒に出てくれて、その打ち上げでSiMと仲良くなって。で、岡崎くんのゴリゴリのロックな曲(「感情のピクセル」)をSiM主催のフェス(『DEAD POP FESTiVAL2017』)で、SiMのメンバーと一緒にやったんですよね。「徳福LIVE」がきっかけでそういうコラボが出来るって、いい場だなって思いますね。 福田:ほんまやな。打ち上げでSiMのテーブルに岡崎くんが一人入って飲んでる姿は、SiMにいじめられてんのかな? っていう風にしか見えへんかったけどな(一同笑)。実際はそこで仲良くなってくれてたみたいですね。 ——音楽的にも意味のあるイベントになってきてますね。 徳井:そうなんです!ついに意味が出来たんです(笑)。 福田:意味なんてないと思ってましたもんね、全員が全員(笑)。 ——後々どんな意味が生まれるか見逃さないように、今回も必見ですね。 菅沼:そうですね。絶対楽しいと思います。 ——そんな翌日の10月13日(金)には、同じく新木場STUDIO COASTにて、菅沼さんのMCによる「TOKUFUKU LIVE Connect! Vol.2」が開催に。こちらの見どころは? 菅沼:女子会じゃないですけど、エビ中が白ならBiSHが黒って感じで、色合いもファン層も全く違う、私立恵比寿中学とBiSHのアイドル対決ですからね。どうなるか私も本番が楽しみですし、ファンのみなさんも今から盛り上がってくださってるみたいで。楽屋ではみんな仲良くても、ステージではバチバチッと対決してほしいですね。そして、ファンもお互いが全力で応援しあうっていう、熱い応援合戦も見てみたいですね。 徳井:BiSHの激しいステージとか応援にびっくりするファンもいるやろうなぁ。 菅沼:そうですね!今から本番がとっても楽しみです。 Text:早川加奈子 Photo:高田梓 イベント出演情報 徳ダネ福キタルSPECIAL LIVE Vol.5 会場:新木場Studio Coast(東京) 日時:2017年10月12日(木)16:00開場、17:30開演 出演:LIVE ACT:10-FEET、BRADIO、​夜の本気ダンス MC:チュートリアル、菅沼ゆり チケット販売情報 本イベントのチケット販売を受付中♪ また、uP!!!ではauスマートパス会員様を抽選で無料ご招待!!ぜひご応募下さい。 uP!!!受付 10-FEET、​BRADIO、​夜の本気ダンス出演!徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE Vol.5 受付期間:予定枚数に達し次第受付終了 今すぐ申し込む uP!!!auスマートパスご招待 【招待】10-FEET、​BRADIO、​夜の本気ダンス出演!徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE Vol.5 受付期間:2017年10月4日(水) 12:00まで 今すぐ申し込む   番組情報 放送局:スペースシャワーTV 放送日:毎週金曜日22:00~23:00(30分番組) 毎週土曜日17:00~、毎週水曜日24:30~ 出演者:チュートリアル、菅沼ゆり、ゲストミュージシャン 番組公式ホームページ:http://sstv.jp/tokufuku/  

Music

【インタビュー】私立恵比寿中学×BiSH「...
私立恵比寿中学 VS BiSH「TOKUFUKU...

【インタビュー】私立恵比寿中学×BiSH「正統派アイドルとパンクなアイドルが、白黒をつける」
私立恵比寿中学 VS BiSH「TOKUFUKU LIVE Connect! Vol.2」 uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選でご招待!! 詳しくはこちら  10月13日、新木場スタジオコーストで「TOKUFUKU LIVE Connect! Vol.2」が開催される。これまでに「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE」に出演したアーティストと、これから番組やイベントでご一緒したいアーティストとを“Connect=つなぐ”趣旨のこのイベント。今回の出演は、私立恵比寿中学とBiSH。エビ中は歌って踊る正統派の“ザ・アイドル”であり、BiSHは別名“楽器を持たないパンクバンド”というアイドルシーンでは異端児的存在という、キャラクターのちがいが明快なグループ同士の共演となる。こうしたツーマンでは初顔合わせだが、話してみれば、じつは以前からお互いにファンだったということが判明。イベント当日は、両者の化学反応で予想外の展開となりそうな予感だ。 ──今回が初の対バンとなりますが、お互いどんな印象を持っていますか。 安本:BiSHさんの歌がすごく好きなんです。「プロミスザスター」とかよく聴いていて。かっこいいイメージ。 星名:3人でカラオケに行って歌ったんですよ。 BiSH:ええー! 嬉しい。 安本:個人的に、ずっと聴かせてもらっていたんです。とにかく、曲が好きで。歌詞が響くというか。同年代の子が共感できる歌がたくさんあって。学校でも、聴いている子がたくさんいるんです。 チッチ:嬉しいです。わたしたちもエビ中さんの話をよくしているんですよ。 モモコ:じつはBiSHのファンには、エビ中が好きという方が多いんです。 チッチ:「スーパーヒーロー」とか大好きですね。なんていうか、スーパーアイドルっていう感じで。 モモコ:人数多いけど、みんな仲良さそうだしね。 ──エビ中から見て、自分たちにないBiSHの面白いところってどんなところだと思いますか? 星名:パッと見て、オシャレさが伝わるというか。女の子からも共感を得られたり、支持されるところがたくさんあるんだろうなと思ってますね。エビ中って結構、親しみやすいというか飛びつきやすい感じはあると思うんですけど、BiSHはカッコよさがあって。 安本:憧れるよね。ライブでは、ダイブがあったり激しいことをやってるというのを聞くんです。それはエビ中にはないものなので、衝撃を受けました。 小林:PVにも“パンク”っていうのががっつり出ていて。エビ中では、そういうパンクっていうのはないので。パンクの──。 安本:パンクしか言ってないよ(笑)。 小林:かっこいいイメージです。 チッチ:嬉しい。ありがとうございます。 ──BiSHは、エビ中のどんなところがいいなと思っていますか? チッチ:BiSHと違って純粋なオーラが出てる(笑)。 モモコ:わかる。 チッチ:白(エビ中)と黒(BiSH)みたいなイメージですね。ちゃんと、アイドルを突き進んでいて、いつもキラキラしているエビ中さんと、BiSHは──さっき言ってくれたようにパンクで(笑)。ライブも、見に行ってました。 安本 え、嬉しい! チッチ:キラキラのパワーがいいなと思いました。 モモコ:うちらにはないからね。 星名:うちらただガキなだけなんですけどね。 安本:ほんと、ガキなんですよ。実際に今は年齢は中学生じゃないですけど、心が本当に中学生すぎて。 チッチ:でも心が中学生ってめっちゃよくない? 戻りたい~ ──エビ中が白なら、BiSHは黒だということでしたが、自分たちではBiSHをどういうグループだと思っているんですか。 モモコ:さっきも言っていたようにエビ中は親しみがあると思うんですけど、BiSHって実際に会うと、「意外に小さいんだね」とか「そんな怖くないじゃん」みたいなことを言われがちなんですよね。 アイナ:歌詞を自分たちで書いていたり、振付けも自分たちでやっているんですけど、アイドルとして言われた仕事をしっかり真っ当にというよりは、“やりたくないことはやりたくないです”っていうところがある、わがままな子たちだなと思う。 星名:それはかっこいいと思う。 アイナ:そういう意味では、エビ中はむちゃくちゃ憧れるし、本当にキラキラしてるなと思うんです。ライブでも、それが伝わってきて。さっき言っていたスーパーアイドルっていう感じがしますね。 ──BiSHでは、どんなことが歌詞になったり、活動のアイディアになるんですか。 モモコ:歌詞はひとりひとり書いたりするんですけど、その人の人間性が出ていると思いますね。その人がどんな人生を歩んできたかっていう。 チッチ:それが、そのまま出てます。 モモコ:歌詞を見ただけで、これは誰が書いたかがわかるくらいで。例えば、アイナはなぜか歌詞に虫が出てきたりして、あとちょっとキレてるよね。 チッチ:大概、世の中にキレてる。面白いよね。 モモコ:そういうパンクな感じが、アイナで(笑)。チッチはまっすぐな感じ。 チッチ:暑苦しい歌詞しか書けないんです(笑)。モモコは、なんていうのかな、モモコの世界があって。わたし、大好きなんですけど。作詞家さんみたいな感じなんです。 アイナ:独創的なんですよね。例えば、空の色を見て、みんなが青っていうものを、モモコはちがう色に見えたりするんじゃないかなって思うくらい。ちょっと視点が違ったりして。メンバーそれぞれ、ちがう感じですね。 ──では、それぞれライブで大事にしているのはどんなことですか。 安本:感性や表現方法がちがうメンバーが揃っているんですけど、やっぱり人数が多いグループなので、ちゃんと揃えなきゃいけない部分もたくさんあるので。自由にやるときは自由で、合わせるときは合わせるというメリハリはつけるようにしてます。 星名:確かに。最近は、意識してるね。 チッチ:めっちゃ真面目。私たちは、個性が強い6人なので、多分ひとりひとりこだわっているものが違うんだけど。BiSH全体で言ったらやっぱり、毎回毎回をがむしゃらにぶつかっていくということかな。 アイナ:つねに負けられないみたいな感じ。勝ちたいっていうか、負けられないっていう。 ──それは対バン相手に負けたくないって思うんですか。 チッチ:それもあるし、全部(笑)。お客さんに対してもだし。 アイナ:チッチが急に、「誰にも負けたくないんですよね!」とか言い出すんですよ。 安本:そんなこと言わなそうなのに! ──そのハングリー精神って何から生まれているんですか。 チッチ:この3年間で、確立されて気ましたね。最初の頃は、そんな感じでもなかったんですけど、やっているうちにBiSHはBiSHっていうものがあって。誰とも同じではなくて。そういうふうにやってきたら、どのシーンでも負けたくないなと思うようになって。自分でそういうことを言うようになっちゃいました(笑)。 ──エビ中は活動の中で芽生えてきた思いはありますか。 星名:わたしたちは最初の頃は、ほとんどのメンバーが歌もダンスもほとんどやったことがなくて、“ザ・学芸会”という感じの、キレのないダンス、不安定な歌唱力って言われていたんですけど。最初は、それでいいんじゃないかってやっていたんですけど。だんだんとそう言われるのが、自分たちでも悔しくなってきて。そこからは、そういうキャッチフレーズみたいなものを自分たちからは発信するのはやめようとなって。それが、メンバーそれぞれが変わって、グループが変わったきっかけのひとつかなって思います。 ──何が大きかったんですかね、悔しいとかは。 安本:メンバーが変わったりしているんですけど、出席番号12番の中山莉子が加入した時に、自分たちでも変化というか、危機感とかもあって。そういうところで変わっていったのかなと思ってます。 ──BiSHは何か変化のきっかけはあったと思いますか。 チッチ:BiSHは昨年、アユニDが加入した時に、大きく変動したので。わたしたち3人は初期メンバーなんですけど、気持ちの面でも変わったし。あとから入った2期のふたりも先輩になるというのもあって、気持ちやパフォーマンス面が変わったなと思ったりとか。昨年の12月に、ひと月くらい自分たちを磨く期間があったんです。そのあたりから、メンバーで話し合う機会も増えましたね。“BiSHとしてどうしていきたいか”を話すことが多くなってから、やっぱり意識が変わりましたね。 ──先ほどもいくつか出ていましたが、お互いの好きな曲を挙げていただけますか。 星名:よくメンバーで「オーケストラ」を聴いてます。一緒に楽屋で歌っていたりとかして。この間フェスでご一緒させて頂いた時も、ちょうど着いた時にやっていて、音が聞こえた瞬間に、わー!ってなりました(笑)。 モモコ:わたしは「夏だぜジョニー」がすごく好きで。 星名:意外なところに(笑) アイナ:ファンの人に、よくいろんなアイドルのライブ映像をもらうんですけど、そのなかでもエビ中がいちばんもらうかもしれない。自分たちで振付を考えるので、よくいろんな映像は見ますけど、エビ中の振付は面白いし、衣装がうまい具合に振りとマッチしていたりとか。すべてにおいて、かっこよさがありますね。曲を聴くのももちろん、そういうパフォーマンスをいつも見てます。汗かきながら、踊ってるのも似合うんですよね。 安本:終わった後は、いつもドロドロだよね。 小林:終わったらメイクが何もない(笑)。 ──ライブ前のそれぞれの過ごし方や、必ずやることっていうのはありますか。 アイナ:BiSHはみんな、それぞれだね。 チッチ:わたしはトイレにこもります。 モモコ:すごい迷惑してます。 チッチ:ぼーっとする時間が好きで、ずっとこもってます。いちばん安心する場所なんですよ。たまに怒られますけど。 モモコ:トイレが一個しかない時はね。わたしは靴紐を2重にするようにしてます。ほどけて靴脱げたことがあって。結ぶと気合が入りますね。 アイナ:わたしはお風呂で歌ってるのをイメージして、好きな歌を1フレーズくらい歌ってから出ますね。ライブってなると、緊張しちゃったりするから。自分が一番歌って楽しいんだっていう状況を作ってから、ステージに出て行くんです。 星名:エビ中は結構、みんなで行動してることが多いです。あと全員で必ずやるのは、瞑想の時間。出る直前に、メンバーとマネージャーさんと2、3分目を閉じて、今日のライブがこうなるようにとか。 アイナ:現代的ですね。 モモコ:今、マインドフルネスとか、瞑想って流行ってますしね。 アイナ:いいな、それやろうよ。ツーマンの時は是非一緒にやりたいです。 安本:決まりですね! ──では最後に、ライブへの意気込みを聞かせてください。 チッチ:BiSHとエビ中さんって、グループとしてちがいがあると思うので、BiSHはBiSHらしさを見せられるライブにしたんですけど。でもBiSHのファンとエビ中さんのファンとみんなで、楽しめる日にできたらいいなと思ってます。 アイナ:その通りでございます。 モモコ:負けたくないのももちろんあるんですけど、勝ち負けじゃなく、みんなで会場が楽しめたらいいですね。 安本:わたしたちはあまり対バンでライブをすることがないので、ドキドキしているんですけれど、BiSHさんが言ったように、バトル!みたいな対バンも燃えてかっこいいかもしれないけど、最後は、一緒にできてよかったーって、どっちのファンの方も、またお互いのグループを見に行きたいと思っていただけるライブにしたいなと思っています。 Text:吉羽さおり Photo:高田梓 イベント出演情報 私立恵比寿中学 VS BiSH「TOKUFUKU LIVE Connect! Vol.2」 会場:新木場Studio Coast(東京) 日時:2017年10月13日(金)18:00開場、18:45開演 出演:私立恵比寿中学 VS BiSH MC:菅沼ゆり ご招待 uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選で無料ご招待します。 詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!auスマートパスご招待 【招待】私立恵比寿中学 VS BiSH「TOKUFUKU LIVE Connect! Vol.2」 受付期間:2017年10月4日(水) 12:00まで 今すぐ申し込む   番組情報 放送局:スペースシャワーTV 放送日:毎週金曜日22:00~23:00(30分番組) 毎週土曜日17:00~、毎週水曜日24:30~ 出演者:チュートリアル、菅沼ゆり、ゲストミュージシャン 番組公式ホームページ:http://sstv.jp/tokufuku/  

Music

ACIDMAN×SUPER BEAVER、それぞれのスタ...
 ACIDMANとSUPER BEAVERが、7月7日に新...

ACIDMAN×SUPER BEAVER、それぞれのスタイルと自分たちの”言葉”で魅了する2組が新潟で激突!【ライブレポート】
 ACIDMANとSUPER BEAVERが、7月7日に新潟LOTSで行われたイベント『uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.11 supported by SPACE SHOWER TV』に出演した。  同イベントは、音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」と、ぴあとKDDI(au)が手がけるエンタメサイト「uP!!!」が主催するライブイベント。これまでも、札幌、仙台、福岡などを舞台に行われてきたが、今回が第11回目の開催となった。ACIDMANとSUPER BEAVERが2マンライブを行うのはこの日が初めて。事前に「uP!!!」のサイトには、大木伸夫(Vo・Gt)と渋谷龍太(Vo)の対談が掲載され、また、当日開演前の会場のスクリーンでは、2人がゲスト出演したスペースシャワーTVの番組『チュートリアルの徳ダネ福キタル♪』が上映された。  一番手はSUPER BEAVER。ライブは去年6月にリリースしたアルバムのタイトル曲でもある「27」からスタートした。SUPER BEAVERのバンドの魅力のひとつは、やはりステージ上のボーカリスト渋谷龍太の存在感にあるだろう。髪を振り乱しながら、マイクを両手でつかみ、前のめりに歌う姿にはスター性と華やかさがある。「東京流星群」は、バンド初期の楽曲で、今やライブの定番曲だ。マイクをフロアに向ける渋谷、前方に出てきて煽る柳沢亮太(Gt)と上杉研太(Ba)、テンション高くシンバルを連打する藤原広明(Dr)。4人の熱いパフォーマンスを受けて、フロアでも手を挙げる数、シンガロングする声が次第に増えていった。 MCでは、「このバンドを組む前から、俺たちの通ってた高校の文化祭ではどのコピーバンドもみんなACIDMANの曲をやってた。今日は“本物”と一緒に立てる」「この特別な日にあなたが目撃しているということが何よりも嬉しい」とACIDMANへの思いと観客への感謝を渋谷が語る。そのまま手拍子を誘い、それを伴奏に渋谷がアカペラで歌い始めたのは、最新シングル曲「美しい日」。続くロックナンバー「361°」「証明」といった曲でも、観客に歌を任せる場面が数多く見られた。  また、客席を見渡しながら、ひとりひとりと視線を合わせるようにし、時々満足げにうなずいたり笑ったりする渋谷の姿も印象的だった。目の前の人々と1対1で向き合うーー4人それぞれがその意思を胸に持ちステージに立つからこそ、SUPER BEAVERのライブには、他ではなかなか味わうことのできない濃密さがある。「人として」「青い春」、そしてラストナンバー「秘密」まで、全編がハイライトのような鮮烈な眩しさを放ちながら、バンド一丸となった全身全霊のパフォーマンスを披露した。  続くACIDMANは、恒例のSEとそれにあわせた観客の手拍子が鳴り響くなかステージに現れた。1曲目は「world symphony」。今年結成20周年を迎えたACIDMAN。大木、佐藤雅俊(Ba)、浦山一悟(Dr)によるアンサンブルは盤石で、3人の熟練のコンビネーションを感じさせるものだった。続いては「FREE STAR」。耳馴染みのあるイントロのギターフレーズを大木が爪弾くと、観客からは大きな歓声があがった。SUPER BEAVERの熱演に応えるように、アップテンポな人気曲でライブをスタートさせたが、続く楽曲はボサノバ風なリズムが新鮮な「レガートの森」。さらに「リピート」と続け、じっくりと歌とアンサンブルを聴かせた。  MCで大木はSUPER BEAVERのことを「真っ直ぐでシンプルなバンド」と評した。また、その日が七夕であったことにちなみ、「いきなりヘビーな話ですみません(笑)」と言いながら、ACIDMANの楽曲のテーマでもある”宇宙”について、そして命や出会いの尊さについて語った。そこからは「銀河の街」「最後の星」「世界が終わる夜」とACIDMANの真骨頂とも言える、雄大なバラード曲が続いた。宇宙と生命の成り立ちを見つめ、それをバンドの哲学と結びつけてきたACIDMAN。その思いを受け止めるべく、観客も体を揺らしながらも、真剣な眼差しをステージに注ぐ。そして本編ラストを締めくくったのは、ロックチューン「ある証明」だ。佐藤は強靭なベースラインで低音を支え、浦山もシャープなシンバルの音を響かせる。さらに、曲の終盤には大木のギターのストラップが外れるというアクシデントもあり、大木はギターをスタッフに預け、ハンドマイクで歌唱するというレアな一幕もあった。  そしてアンコールを求める拍手に誘われ再びステージに現れたACIDMANは、2002年のデビューアルバム『創』収録曲「Your Song」を披露。パンキッシュなビートを軸に、佐藤&浦山のコーラスも加わり、フレッシュな疾走感で最後まで駆け抜け、この日のライブは幕を下ろした。  この日ステージを共にしたACIDMANとSUPER BEAVER。キャリアも編成も異なるが、互いにそれぞれのスタイルを築き、自分たちの”言葉”を持っているという点においては共通していただろう。なお、この日の模様は、8月18日22時よりスペースシャワーTVにてオンエア(後日リピート放送あり)。二組のよる熱演を、ぜひ目撃してほしい。 Text:リアルサウンド編集部 Photo:AZUSA TAKADA SET LIST 『uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.11 supported by SPACE SHOWER TV』 @新潟LOTS 2017.07.07 <SUPER BEAVER > M1. 27 M2.東京流星群 M3.美しい日 M4.→ M5. 361° M6.証明 M7.人として M8.青い春 M9.秘密 <ACIDMAN> M1. world symphony M2. FREE STAR M3.レガートの森 M4.リピート M5.銀河の街 M6.最後の星 M7.世界が終わる夜 M8.ある証明 <アンコール> EN1. Your Song   オンエア情報 「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.11 supported by SPACE SHOWER TV」 初回放送: 8月18日(金)22:00~23:00 リピート放送あり:8月26日(土)23:00~、9月予定  

Music

大木伸夫(ACIDMAN)×渋谷龍太(SUPER B...
uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.11 s...

大木伸夫(ACIDMAN)×渋谷龍太(SUPER BEAVER) 「今を時めくSUPER BEAVERにかかってるよね」(大木) 「そうなんですか 頑張ります(笑)」(渋谷)【LIVE HOLIC vol.11対談・後編】
uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.11 supported by SPACE SHOWER TV ■チケット発売中!詳細はこちら 7月7日、新潟LOTSで開催される「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.11」に出演するACIDMANとSUPER BEAVER。初のツーマンを前にしたインタビューの後編では、ライブについての思いを語ってもらった。 ──渋谷さんは、フロントマンとして誰かロールモデルとなる人はいたんですか。 渋谷龍太(以下、渋谷):ピンボーカルということで、大きく言えば、甲本ヒロトさんやエレファントカシマシの宮本(浩次)さんがいますが。僕が高校時代に通いまくっていたライブハウスに出ていた人たちが、未だにヒーローなんです。僕が抱いているヒーロー像は、現場に立っている人で、そこで見せてくれたものがずっとあるので。具体的に誰かというよりは、いろんなものが混合して、漠然と自分のなかにあるんですよね。 ──ステージですごく華やかさがありますね。それはだんだんと自覚が出てきて、にじみ出てきたものですかね。 渋谷:最初からは持っていなかったと思います。僕は、まず形から入ってそれに追いついて、形から入って追いついてというタイプだと思うので。何か明確なものを自分で設けて、それに近づくためにというやり方をずっとしてきた気がします。 ──両バンドともに、今ライブにおいてどういうものが大事で、また目標としているものはありますか。 渋谷:これがベストというのははっきりとないんです。ステージングにおいては、明確なゴールみたいなものは定めてしまうと、自分のなかで変わってきてしまう気がするので。なるべくそういうものはないように。大きな、漠然としたものいいと思っているので。明確な正解やベストは、死ぬまで見えない気がしていますね。 大木伸夫(以下、大木):今渋谷くんが言ったことも、もちろんそうだと思うんです。明確なものではないけれど、いちばん美しいのは、自分がもうこれ以上ライブをやらないでいいんじゃないかなって満足した時が、素晴らしいと思うんです。そういうことって過去にも何度かあるんだけど、お客さんには伝わってなかったりとかして。みんなが合致したらそれが正解なんだと思うんです。それが何かっていうのは、よく歌えたからとか、演奏や音がよかったからとは、まったく違う次元の世界で。お客さんが何万人入ったからいい、というのではないんですよね。芸術の究極のところっていうのは、自己満足とそしてそこに居合わせた人が究極の満足感を得た瞬間に出されるんじゃないかなと思ってますね。 ──渋谷さんはACIDMANのライブを見て、何か印象的だったことありますか。 渋谷:やっぱり強いなっていうのは思います。芯の強さがしっかり見えるライブをするのは、一朝一夕では無理だし、借り物の何かでは不可能だと思うので。あそこまで行くにはどうすればいいのかっていうのは思います。見るたびにエネルギーの強さがドーン! とくるので。しかも3人で見せるエネルギーとしてあれを出されると、はあ……ってなりますね。 大木:ありがとうございます。 渋谷:そういう先輩がいてくださることは、若手のバンドマンにとっては夢のあることだと思うので。そういう背中を見せてくれる先輩がいるのは、大きな希望なんです。 ──続けることってすごく難しいけれど、大事なことですね。 大木:僕は30歳まではやらないと思ってましたね。今は、時間が足りないくらいに、まだやりたい、まだやりたいってむしろ思っているんです。ロックにとり込まれたと言えばそうかもしれないけど。バンドというものの魔力にとりつかれちゃった感じですね。 ──ACIDMANとしては昨年から結成20周年のアニバーサリーとして、ツーマンんでのツアー「ACIDMAN 20th Anniversary 2man tour」を行なっていますね。今までは、ワンマンのライブも多かったですが、ツーマンというのはやはりライブの感覚としても違いますか。 大木:全然違いますね。フェスでもいろんな対バンをしてたくさんのバンドと仲良くなって刺激はもらっているんだけど、ツーマンとなるとやっぱりガッチリとやるので。リハからライブから打ち上げからね。そうすると人間性含め全部、いろんな刺激をもらえるので。今回の20周年の対バンツアーでは、先輩や後輩、同期とか、いろんなバンドに出てもらっていて、この間は先輩の東京スカパラダイスオーケストラや同期のRIZEだし。そこでまたいろんな刺激をもらいたいなというツアーなんですよね。今までワンマンで完結していた世界から、もう少し経験値を上げたいなと思いまして。 ──打ち上げまでというのは、ツアー全編で? 大木:これまでだとSuchmos以外はそうでしたね。Suchmosは、翌朝に仕事が入っていてどうしても帰らないといけないってことで、できなかったんですよね。俺が打ち上げ代も、交通費も宿泊代も出すから、残ってやろうよって言ったけど、いやちょっとさすがに怒られちゃうのでって(笑)。 ──SUPER BEAVERも対バンでライブでは、そのままみんなで打ち上げまでやっていく感じですか。 渋谷:打ち上げは基本マストだと思いますね。 大木:おお、いいね。 渋谷:最近は、やらないというバンドも増えているんですけど、先輩方と喋っていて思うのは、僕らくらいがそういうことに重きを置いている世代のギリギリなのかなって。人によってはくだらないことだとも思うんですよ、終わった後に酒飲んでなんていうのは。 大木:ひどい時は1曲目から、そのこと考えてるからね(笑)。 渋谷:どこの店に行こうかなって(笑)。 大木:あそこうまいんだよなあ、っていう。 渋谷:でもそういう席で、いくつもの出会いと深い交友関係ができて、次のライブが決まったりしたことも何度もあったんです。 大木:そうだよね。 渋谷:そこでしかはかれないコミュニケーションの取り方があるんです。あとはやっぱり、ライブハウスではなかなかちゃんと喋れないんですよね。ツーマンの場合、交互にリハーサルをして、最初に出るバンドはもう準備に入ってしまうし。その間、基本的にどこかで音が鳴っている状況で。自分も、今からのステージのことを考えなきゃいけない状況においては、深い話はできないんですよね。終わった後に「今日は、お疲れ様でした」って乾杯した瞬間に、話せる話とかは大きな気がしているので、基本的には、マストです。もちろん帰ってすぐに何かしなきゃいけない時はあるけど、少なくともうちはメンバーの誰かが残っているようにしています。 大木:前に一度、The BONEZとTHE BACK HORNとACIDMANで打ち上げをやっていた時に、ギターの子(柳沢亮太)だったかな? 来たことがあって。 渋谷:あ、四国ですか。 大木:そうそう。MONSTER baSHの後で、仲間内で飲もうよってなった時に、The BONEZの誰かが連れて来たのかな。すごくいい子で。じつはそれがあって、今回のツーマンの話を受けたんだよね。 渋谷:そうだったんですか、それはよかった(笑)。 大木:ライブでの挨拶だけなら、そういうバンドはたくさんいるし、かっこいいバンドもいっぱいいるけれど、さっきの話に繋がるけど打ち上げの席で、「初めまして、僕はACIDMANさんの大ファンで──」って結構言ってくれて。ああそうなんだなっていう後に、LIVE HOLICの話をいただいたから。じゃあ、出ようって言って。まさに、渋谷くんが言った通りだなと思って。 ──“あの時の”っていう話が、ちゃんと繋がっていくんですね。 渋谷:メンバーそれぞれに飲む場所を探して、みんなと仲良くなりながら僕たちも転がっている気がするので(笑)。それはすごく嬉しいです、伝えておきます。 ──対バン選びは人ありきというのが重要ということですね。 大木:絶対に人ありきですね。もちろん音楽性で選ぶ場合もあるけれど、人で選ぶというのが8割だと思う。 ──何かそういったお酒の席で培ったことはありますか。 渋谷:数え切れないほどありますね。人と人が面と向かって、腹割って話すということは、多いに越したことはないと思いますね。学べないことなんてないと思っているので。その人の感性、感覚というものを引っ張り出したいし、引っ張り出してもらった時の見たことないグルーヴ感みたいなことは、いくつも経てきているので。それは確実に音楽に活きるし、ステージにも活きるし、次に会う人にも活きてくると思うので。具体的に何を学んだかはパッと出ないんですけど、毎回、大きなところで、人として何かをいただいているような気がしてますね。 大木:素晴らしいね。30歳でここまで考えているっていうのがね。 ──もう渋谷さんも下の世代と一緒になる機会も多いと思うんですが、そういう子たちがSUPER BEAVERを聴いていましたっていうこともありますか。 渋谷:たまに言っていただくことがあります。 大木:もうそういう感じなの?  渋谷:ちょっとびっくりしますね。嬉しい半面、ショックというか。 大木:最初はショックなんだよね。 渋谷:ああ、そうなのか……っていう。ありがとうって言いたいんだけど。 大木:ここからずっとショックだからね(笑)。嬉しいとショックとが両方、存在しているんですよ。マジか、嘘でしょ?っていう。高校生の時にコピーしていて「いつか同じステージに立ちたいと思っていたんです」っていう子が、同じ場所でやっていたりするとすごいなっていう。ありがたいですけどね。 ──30代になって、自分が歌に込める思いの変化や、自分たちの音楽を聴いて、こう作用してほしいなということもありますか。 渋谷:難しいですね。僕たちが伝えたいことは、ひとつ決まっているんですけど。それを受けた時に派生する形は様々だと思うんです。そこまで強要しないかな。伝えるだけ伝えたら、あとは受け取って自分のなかで変化させてほしいと思うので、その変化の形までは決めていないんです。使い方は、人それぞれだと思うので、その先まではあまり考えていないですね。 ──バンドとして世に投げかけたいことではどうですか。 渋谷:もちろん不満であったりとか、ヘイトな部分はあるんですけど、僕はヘイトはヘイトのまま伝えない方がいいなと思ってます。ヘイトで繋がる連鎖は、生産性がないので。ヘイトがあるということは、なぜそこにラブが生ずるのか、ラブとライクが生まれるのかということまで考えて、だったらそっちの方を大事にして、ラブやライクで繋がれる関係性が僕は素敵だと思うんです。世の中に対する不満やヘイトは抱えつつも、だからこそ自分たちが大事にしているライブやライクをもっと大きな形で派生させて伝えられたらなというのは思っています。 ──その、愛というものについてはACIDMANも通じるところですね。 大木:僕も基本的に伝えるテーマは、愛で。そして人が死ぬということも、同時に伝えているんですよね。すなわち、1分1秒、この瞬間を生きるということが、僕の伝えるメッセージではあるので。でも僕らの場合は昔はネガな方だったんです。性悪説で、人はこの地球にとってはウィルスなんじゃないかと思って言葉を書いていた人間が、メジャー・デビューして数年後にがらっと変えて、性善説を信じようと。美しい方を歌っていこうと。まさにその方が、生産性があると思っているので。ネガティブって本当に強いエネルギーを持っているから、そのエネルギーに勝つには数多くのポジティブなエネルギーを出すべきだなって、いつも思ってますね。 ──わかりました。それでは、今回のツーマンどういうライブになりそうですか。 大木:どういう場所に行くかですかね、打ち上げが。ソールドアウトしたら、いいところに連れて行ってもらえるんですかね(笑)? じゃあもうそこは、今を時めくSUPER BEAVERにかかってるよね。 渋谷:そうなんですか? 頑張ります(笑)。 ──会場となる新潟LOTSは、ふたりとも馴染みはあるところですか。 大木:僕はもう何度もやらさせてもらってますね。 渋谷:僕らは今までイベントでは出させていただいたことはあるんですけど、次のツアーで初めて、新潟LOTSでのワンマンが決まったんです。ずっと憧れていた場所なので。これまで新潟ではGolden Pigsというハコでやらせていただいたんですけど、そこは大中小と3ステージあって、ここをステップアップして卒業したら次はLOTSに行けるっていうのがあったんです。僕らは、新潟にツアーに行くのは遅かったんですけど、すごく人が温かいんです。この新潟の地でLOTSでと決まった瞬間に、ライブハウスの人がみんな、「まさかあいつらがね」っていうことを言ってくれたくらい、僕らにとっては聖地的なハコなんですよね。 大木:それは楽しみだね。 ──では打ち上げまで楽しめる、熱いライブを期待しています。 大木:そうだね、僕らは2、3曲やって、あとはトークして大人の余裕を見せようかと──。 渋谷:それは、余裕見せすぎじゃないですか(笑)。 大木:先、打ち上げ行ってるわっていう(笑)。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 イベント出演情報 uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.11 supported by SPACE SHOWER TV 会場:新潟LOTS 日時:2017年7月7日(金) 18:00開場、19:00開演 出演:ACIDMAN/SUPER BEAVER ■チケット発売中!詳細はこちら   その他情報 ■ ACIDMAN オフィシャルサイト ■ SUPER BEAVER オフィシャルサイト  

Music

大木伸夫(ACIDMAN)×渋谷龍太(SUPER B...
uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.11 s...

大木伸夫(ACIDMAN)×渋谷龍太(SUPER BEAVER) 初のツーマン・ライブを目前に【前編】では互いの音楽観について語り合う【LIVE HOLIC vol.11対談・前編】
uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.11 supported by SPACE SHOWER TV ■チケット発売中!詳細はこちら また、uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選でご招待!! 詳しくはこちら 「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.11」が、7月7日、新潟LOTSで開催される。意外で面白い組みわせの2組が登場するこのライブ・シリーズだが、今回の出演はACIDMANとSUPER BEAVER。もちろんツーマンでは、初の組み合わせとなる。結成して20年、宇宙や人間の真理をミクロにもマクロにも表現し独自の音楽世界、サウンドスケープを確立しているACIDMANと、ライブ・シーンの若武者としてロック?パンク・シーンでもまっすぐに“歌”や“心”を伝えるSUPER BEAVER。世代も、音楽的なプローチも違う両者が、どんなケミストリーを見せるかが楽しみなライブだ。そのライブを前に、お互いのバンドについて、ライブについて語り合ってもらった。 ──おふたりは面識はあるんですか。 大木伸夫(以下、大木):何度か、フェスの現場で会って挨拶をしにきてくれたりはあったよね。以前から名前だけは知っていたんです、スタッフが一緒だったのかな。 渋谷龍太(以下、渋谷):そうですね。 大木:デビュー当時からうちのローディをやってくれている人が、「ACIDMANのことが好きな、若くていいバンドがいるよ」と、名前だけは聞いていたんです。それで、どういうバンドなんだろうなと思っていて。数年前にようやく見ることができたんですよね。その時は時間がなくて一瞬だけだったんですけど、すごくカッコいいバンドだなと思いましたね。 渋谷:僕たち、音楽をはじめたのが高校3年生だったんですけど。その当時から、文化祭とかでは大体どのバンドもACIDMANの曲をコピーしていて。 大木:へええ! 渋谷:「赤橙」か「造花が笑う」をやっていたんです。 大木:デビュー当時の曲ですね。 渋谷:なので僕は、いろんな人の「赤橙」と「造花が笑う」を聴いているんです(笑)。ACIDMANは、僕らが学生時代から一線で活躍されているバンドという印象が強いですね。当時から今も、硬派な印象が変わらずで、どストレートなバンドだと思ってました。バンド然としたバンドだなって、思ってましたね。 ──ACIDMANが好きだ、聴いていたというバンドがどんどん増えていますね。 大木:もう、何年も前からそう言ってくれる子たちが増えてきているんですよね。最近では、二十歳くらいの子に、「中学生の時に聴いてました」と言われたりもして。渋谷くんは、今、いくつ? 渋谷:僕は、30歳になりました。 大木:9個下か。渋谷くんの少し上の35、36歳とか、20代にも、聴いていたという人が増えて。長く続けているからかもしれないけど、そういう声は嬉しいですね。 ──大木さんからは、SUPER BEAVERというバンドはどう見えているんですか。 大木:SUPER BEAVERのような、シンプルな言葉遣いで、それが嘘くさくなく、まっすぐに届くバンドってなかなか難しいんですよ。それは多分、彼の声の特性だと思うんですけど、すごくいい声をしているなと初めて聴いた時には思いましたね。 ──渋谷さんはどういうところを重視してこのバンドや、音楽をやっていますか。 渋谷:誠実であること、は曲げたくないと思ってます。誠実さっていろんなことで表に出てしまうことだと思うので。自分たちが抱いている美学を貫く形として、誠実であることとそれを曲げないでいることは、ずっと大切に持っていたいと思うんです。 ──誠実さ、それを曲げないことが大事になったのは、それまでに紆余曲折や困難があって、その思いに至ったんですか? 渋谷:そうですね。僕らは、21、22歳の時にメジャー・デビューをさせてもらったんですけども。その時何も知らなかったので、一体何が大切なのかも分かっていなかったんです。人と人との関係に重きを置いていなかったし、その重要性をまったくわかっていなかったバンドなので。自分たちの足で活動するようになってから、自分たちだけのことじゃない、人との関係はすごく大切にしなきゃいけないんだなって、わかるようになりまして。まだ至らないところはありますけど、足りないものを最初の段階で気付かさせてもらったのが、自分たちにはプラスになってきたかなと、今の年齢になって思いますね。 ──デビューした年齢ということでは、ACIDMANも近いのでは? 大木:僕らはメジャー・デビューしたのが25歳とかだから、ぜんぜん遅咲きですよ。咲いてもないのかな。遅ぺんぺん草咲きで(笑)。インディーズで最初に出たのが、23歳とかかな。だからすごく羨ましいところはありますね。真面目だな、しっかりしているなっていうのは、そういうところなんだね。 渋谷:最初に大コケしたので(笑)。ちょっと調子に乗っていた時期があって。 大木:ああ、当時の状況はちょっと話に聞いていたかな。かわいそうなバンドがいるんだなっていうので、覚えてます(笑)。 ──SUPER BEAVERはメジャーをやめてから、自分たちでレーベルを立ち上げてひたすらライブの日々に突入していきますよね。そういう自分たち発信での活動で培ったものも多い? 渋谷:そうです。僕らは4人とも東京出身で、住むところにも困っていなかったし、要はお小遣い程度のお給料があれば生活ができていたので。10代の頃から目をかけてもらっていたから、生活に密接したアルバイトをしたり、自分たちでお金を貯めて車を買って、自分たちで運転して、お金がない時は車に寝泊まりするということをしてこなかったバンドだったんです。メジャーをやめてようやく、そういうことをし出して。これをやるのにこんなにお金がかかるんだとか、CDを作るにもこういうところで、こういうふうにして、これはキャラメル包装っていうんだなとか── 大木:そういうことがわかってきた(笑)。 渋谷:CDに帯をつけると、これだけ値段が上がるものなんだなとか。そういうことを自分たちで感じることがようやくできたんです。知ることは相当遅かったと思うんですけど、知らないよりはよかったなということを、その時に経験したんですよね。 ──ACIDMANは自分たちで事務所をスタートして、今5年ほどですかね。自分たちでやるようになって、また新たな発信の仕方など増えていることもあると思いますが、状況的にはどうですか。 大木:でもね、独立する前とはあまり変わらないんですよ。デビューしてからやり方はまったく一緒で、ただ自分たちで大きなお金を管理するようになったのが、ここ5年という感じなんです。 ──そういうACIDMANからみて、SUPER BEAVERのようなやり方っていうのはどうですか。 大木:すごいなと思いますよ。さっき言っていたように、苦労しているバンドだと知っていたから。大概そういうバンドって──メジャーのやり方はそれぞれにあると思うし、良い悪いというのは置いておいて、メジャーでダメになってしまうと、潰れていってしまうことが多いんですよね。メジャーの力で一度世には出るんだけど、ほとんどのバンドが終わっていくなかで、自力で、また一からやり出して、そこでまた大きな力を得ようとしているというのは、とても素晴らしいことなんですよね。 渋谷:ありがとうございます。 大木:もうちょっと調子乗って良いと思うよ。 渋谷:わかりました(笑)。 ──フェス出演もロック系からパンク系まで幅広く、対バンのバンドもいろいろで、自分たちの活動のフィールドを線引きしていないのも感じます。 渋谷:なるべくジャンルみたいなものでくくりたくないなっていうのはあるんです。あとは、僕自身がもともとジャパコアとか80年代のUSパンクシーンが好きで。そういうものが好きで、僕らみたいな音楽をやっているバンドはなかなかいないので。こういう好みを、自分たちの活動にも影響させることができたら、多分いろんなものを取っ払えるきっかけになるのかなと思うんです。僕らはある種、超王道の音楽をやっていますが、おこがましいですけど、いろんなシーンを繋げられるようなパイオニアになりたいなということは考えているんです。 ──渋谷さんはジャパコア好きで、80年代のパンク、ハードコアが好きで、なぜSUPER BEAVERが今のような王道の形になったんですか。 渋谷:このバンドを僕がやるきっかけになったのは、ただ誘われたからだったんです(笑)。 大木:そうなんだ。 渋谷:そもそも、メジャーをやめるまでは、すごくふわふわとした気持ちでやっていたので。呼ばれたから、声かけてもらったから、メジャー・デビューできるって言われたからっていうことだったので。自分にとって音楽がどういう位置付けにあって、自分が何をしたくて、何を伝えたいのかということは、その時はなかったんです。後追いでいろんなものを見つけてきた感じですかね。やっていくことに対する魅力に気づいた後に、自分がこれをやっているのは何がしたいからなのかを考えたので。 ──先ほどの大木さんの話ではないですが、メジャーをやめても、そこで音楽をやめたり、バンドを終わりにしたくはなかったんですね。 渋谷:いえ、やめたかったんですよ。メンバーにもやめるって言いました。メジャー最後の時に、僕が勝手に大人たちのとこを回ってやめるって話をして、事務所の社長のところにも、僕やめますって言いに行って。 大木:そうだったんだ(笑)。 渋谷:でも当時のマネージャーに、最後にメンバーとちゃんと話さないとダメだよって言われて。それでメンバーにも話したんですけど、自分たちで満足いくまでやってやめるなら納得できるけど、せっかく4人ではじめたことを今はある意味、他の人に壊されている段階だよって言われて。その時は、磨耗してたから、じゃあここからお試し期間でってことで(笑)。そのお試し期間がずっと続いている感じなんです。 大木:毎年、更新でね。 渋谷:まだやってみるか、まだやってみるかっていう(笑)。まあそれは冗談ですけども、今はこれにいちばんの魅力を感じてやれているから、やめなくてよかったなと心から思ってます。 ──ACIDMANというバンドで感じるのは、初期から一貫していることで、歌のテーマ、世界観も変わらずにありますよね。 大木:そうですね、でも僕も、後からボーカルをやりだしたので。渋谷くんと同じような悩みをずっと持っていたんですよ。僕はただ単に音楽が好きだったから、それこそ元々はギタリストで、へヴィ・メタル・バンドだったので。でも前のボーカルがやめて、メロディを作って詩を書くというのが、自分のメインになってきた時にどんどん模索をしていってたんですよね。今は、渋谷くんは歌詞は書いてはいないんだよね。 渋谷:そうですね。 大木:きっと、これからどんどん詩を書いていくと思うんですよ。そうするともっと心が入ってくるから。言葉って、自分の思いの方が絶対に気持ちが乗るっていうのがあるから、そういうふうにいずれ形を変えていけばいいと思うし。俺も、そういうふうには悩んできましたね。 ──キャリアの中での伝えることの変化というのはありますか。 大木:ミュージシャンはみんなそうだと思うんですけど、毎週のようにライブをやって、毎日のように曲を作って言葉を書いていると、何のためにやっているのか、みんなわからなくなってくるんですよ。最初は“かっこいいから”なんですけど。だんだんとそこに哲学がないとそのバンドはブレていくだけで。自分のなかではひとつ、伝えたいことが明確にあったので。それを未だにやって、自分でも未だにそれを探しているというか。大好きな、人生をかけてこう追いかけるテーマ・世界観が、歌になっているんですよね。クラスにひとりくらいいるじゃないですか、宇宙バカとかオカルトマニアが。90パーセントの人がその人を笑うじゃないですか、それを何とかして100にしたいだけなんですよね。 ……つづく ※後編は近日中に公開! Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 イベント出演情報 uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.11 supported by SPACE SHOWER TV 会場:新潟LOTS 日時:2017年7月7日(金) 18:00開場、19:00開演 出演:ACIDMAN/SUPER BEAVER ■チケット発売中!詳細はこちら ご招待 uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選で無料ご招待します。 詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!auスマートパスご招待 【無料招待】uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.11 supported by SPACE SHOWER TV 受付期間:2017年6月28日(水) 12:00まで 今すぐ申し込む   その他情報 ■ ACIDMAN オフィシャルサイト ■ SUPER BEAVER オフィシャルサイト  

Music

【STAND ALONE Vol.6対談】山田将司(TH...
ぴあ presents STAND ALONE Vol.6 ...

【STAND ALONE Vol.6対談】山田将司(THE BACK HORN)×村松拓(Nothing’s Carved In Stone)「本当に嘘がつけないもんな、弾き語りって。声にも、佇まいにも雰囲気にも、全部出ちゃうから」
ぴあ presents STAND ALONE Vol.6 supported by uP!!! ■チケット発売中!詳細はこちら また、uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選でご招待!! 詳しくはこちら 初の2日間開催となる「STAND ALONE」。2日目に出演するのは、THE BACK HORN・山田将司とNothing’s Carved In Stone・村松拓のふたり。ともにバンドでは、濃密な世界へと先導し、また力強いアンセムを指揮していく役割を担う、強固な個性を持ったフロントマンでもある。これまでも何度か弾き語りのイベントに一緒に出演しているという両者だが、よりパーソナルで、歌い手としての幅広い魅力を今回のステージで見せてくれそうだ。 ──おふたりは、知り合ってどのくらいになりますか。 村松拓:8年ですかね。Nothing’s Carved In Stoneの1stアルバム『PARALLEL LIVES』が出てすぐくらいのイベントで、たしか金沢でTHE BACK HORNに出てもらったんですよね。それで打ち上げまで、可愛がってもらった感じです。 ──そこからはお互いのツアーにも呼んだりフェスやイベントでも、一緒になる機会は多いですね。今回のSTAND ALONEの共演の話は、どんな形ではじまったのですか。 村松:俺は面白くて、最初に担当の方からうちのマネージャーにメールがきたんです。村松さんぜひやってくださいという感じだったんですけど、相手がTHE BACK HORNの菅波栄純さん、って書いてあったんですよ(笑)。本当に?って思ったんですけど。 山田将司:まあ、面白いかもしれないけどね(笑)。 村松:栄純さん振り切ってるから、そういう活動もあるんだなと思いつつ、もうその時点でもやりますよと言っていたんです。で、しばらくしたら連絡がきて、“間違ってました、山田将司さんです”って。だよね、っていう。 山田:そんな経緯があったんだ。 村松:そうなんですよ。きっと、最後にふたりでセッションをしようみたいな話になるだろうなと思っていたので、栄純さんがギターを弾いて、僕が歌えばいいと思っていたんですよ。 ──そこまで考えていただいていて(笑)。 山田:俺は、拓と一緒に弾き語りのライブがありますけど、という感じだったので。ぜひ、ぜひっていう。前にも、一緒にやったことがあったしね。ただ、ふたりでというのは初めてだよね。 村松:そうですね。 山田:こうしてガチでやるのは、楽しみですね。 ──ではお互い、どういうスタイルで弾き語りのライブをしているのかは、だいたいわかっているんですね。 山田:いやいや、それは(笑)。拓は、何をしでかすかわからないので。 村松:そんなことないですよ! ──普段、弾き語りでのライブや活動というのは、長くやっているんですか。 村松:ここ5年くらいでやっている感じですね。それまで、ひとりでステージに立つことがなかったんですけど。Nothing’s Carved In Stoneはメンバーがみんな音楽が好きで、それぞれ探究心が強いんです。だから、(他のプロジェクトで)バンドから出て、帰ってくるまでの時間があるんですよね。それで、自分には歌があるから、歌一本で勝負できるところをやってみよう、からはじまって。 山田:俺も6年前くらいですかね。震災の後、浜崎貴司さんのGACHIっていうイベントに、弾き語りでオファーがきて。それが初めての弾き語りのステージで、そこから少しずつやるようになっていますね。 ──普段はバンドで活動していて、ひとりでギター持ってライブに行くっていうのは、どういう感覚なんでしょう。 山田:俺はバンドではハンドマイクなので、全然勝手が違うんですよね。 村松:でも、山田さん違和感ないですよね。 山田:そう? ギターを練習しなきゃなという気持ちは、ありましたね(笑)。“弾き叫び”というので、栄純とふたりで全国を回ったことがあって。栄純がギターで俺が歌で路上ライブもやっていたから、アコースティックの感覚はわかっていたけど、いざTHE BACK HORNの肩書きをを背負ってステージに出て、自分は何をすればいいんだろうというのはありました。初めてのライブの時は、自分の曲を何曲か作って、バンドの曲とカバーとをやってましたね。 ──自分だけでステージに立つなら、自分の曲も作っていこうと? 山田:その日だけのというのもあるし、ひとりでやる意味もあるのかなっていう。 村松:僕はあまりそこにこだわりはないですね。作ったりもしますけど、できたらいいなくらいで。あとは、カバーとその時歌いたい曲を、あまり決めずにいってやることが多いです。最初はそれよりも、バンドを背負ってやるというのが、重かった。 山田:それはあるね。 村松:今やっとこう、お客さんにひとりの人間として近い部分を見せられるような、空気を作れるようになってきたんじゃないかなという気はしていて。 ──普段のバンドのライブでは山田さんはMCをしませんが、弾き語りのステージではどうですか。 山田:バンドだと曲の雰囲気もあるし、あまり世間話はできないですからね(笑)。でも弾き語りの時は、自分の喋りたいことを喋ってもいいし、恥ずかしいとかダサいとかも全部含めて自分だ、っていうのを出していいという、許された場所だと思ってステージに立っているから。 ──先ほどカバーの話も出ましたが、どんな曲をやっていますか。 村松:自分が影響を受けているバンドが多いかもしれないですね。オアシスとか、普遍的なメロディのある曲をやることが多いかもしれないですね。日本語の曲をあまりやらないかもしれないですね。 山田:そうなんだ。 村松:でもやってみたいなと、ちょっと思いましたね。歌謡曲も好きなので。 山田:拓はいけるでしょ。女性の曲が聴きたいかな、女性シンガーの曲。 ──オーダーが入りました。 山田 ここで載っちゃったらね、やらないと(笑)。 村松:はい……やるつもりでした(笑)。山田さんはカバーで「花」を歌うじゃないですか。 山田:喜納昌吉さんの「花」を、毎回やっているんです。 村松:やるなら、あそこまでいきたいですね。なんていうかもう、“名刀”じゃないですか。山田将司が名刀を持ったみたいな感じで。名刀って、使いこなせないと全然斬れないと思うんですけど、すごい斬れますからね。 山田:ありがとうございます。 村松:山田さんとやるなら、ああいう感じまでいけないと、とは思いますね。 山田:女性の曲もたまにやるんですよ。一青窈さんの「ハナミズキ」とか、AIさんの「STORY」。あとはベッド・ミドラーの「ローズ」を都はるみさんが日本語でカバーしてる曲を歌ったりとか。中島みゆきさんやユーミンの「春よ来い」をやったり。徐々に増えてきましたね。 ──なぜ女性の曲が多いのでしょう? 山田:なんですかね。柔らかい曲というか。男性がもともと歌っていたら、印象が違うのかもしれないですけど、柔らかいメロディに触れたい感があるのかな。女性が歌うとすごく、大きな愛を感じるじゃないですか。さっき拓が言った、普遍性ということなのかもしれないけど、そういう曲を歌いたいというのはあるかもしれない。 ──バンドの曲でも、弾き語りだからこそ歌う曲はありますか。 村松:ああ、ありますね。少し前に作った曲はどうしても、ツアー中にはできないものもあって。そういうのができるのも、魅力のひとつですね。人の曲を歌うのを同じ感覚があるんですよ。普遍性とか女性の曲というのと一緒だと思うんですけど。人の曲を歌うのって、なんか役者に心理が近いというか。自分じゃない自分になれる、そういう感情に触れられるというか。昔の曲もそれに近いものがあるんですよね。だからあえてやるのは、好きですね。 ──弾き語りをやったことで、バンドや自分に返ってきたことはありますか。 村松:いっぱいあります。 山田:弾き語りの時と、バンドで歌う時の歌の感じとかはどうなの? 俺の場合は、バンドだと後ろの音が大きいからわーっとなりがちだけど。どんどん力を抜いて歌うことができるじゃない? 村松:歌の幅は、弾き語りの方がありますね。この間一緒にやってびっくりしたのが。俺は、とことん力を抜く方向に気持ちがいってるんです。いき過ぎると、聴いている人や見ている人は、感情移入する隙間がなくなっちゃう気がして。その隙間をどれだけ弾き語りで作れるかに、最近は焦点が合っていたんですよね。だから、キーも落とすし、声も張らないし、なるべく息づかいとボイスが同じレベルで聞こえてくる歌を意識していたんです。で、俺が終わって山田さんのステージを見たら、めちゃめちゃいくから(笑)。 山田:あれは、あの日のコンディションだったかな(笑)。 村松:でもそれが、あの日すごくよくて。歌にほしいものを、山田さんはそのままストレートに出してくるから。ああこれでいいんだと思いましたね。 山田:どっちもあるよね。弾き語りだと思って、ゆったりと聴けると思われるのもちょっとな、というのが半分くらいあって。どこで突き刺すかっていうか。聴かせる曲と自分がいっちゃってもいい曲と、その幅はどちらも出せるし、バンドよりも出しやすいなと思うんです。 ──それは、当日のラインナップや会場、お客さんの雰囲気を体感しながら、変わる瞬間もあるんですか。 山田:俺は、誰とやるかが大きいかな。その日に決めることはないな。 村松:俺はでも、その日に決めるといっても曲がそんなに多いわけではないので。気分が多いですね。人に合わせるのが得意じゃないので。とりあえずできることやる、みたいなところがあって。 山田:拓はね演奏はもちろん最高なんだけど、キャラクターも含めて、アコギを持って立ってるステージの雰囲気が、愛らしくてね。お客さんに愛されてるなって感じなんですよ。 村松:すげえ嬉しいんですけど(笑)。お酒が好きで、飲んでステージに立つことが多かったんですけど、ちょっといきすぎてたことがあって。 山田:そろそろ下も脱ぐんじゃねえかみたいな雰囲気出すよね。 村松:はい、許されるなら。 山田:ダメだけどね。 村松:キャラクターも見せたいもののひとつだったんですけど、もうちょっと歌に、重心を置こうというのがあって。ここ半年くらいは、酒飲まずにステージに立つようになってます。見せなくてもいいものもあるな、と。 ──では、ふたりでの初ステージということで、どんなライブになりそうですか。 山田:ふたりだから作れるものや、アンコールで何をやるかというのもあるけど、各々のステージではいつも通り、自分のやることをやってという感じじゃないかな。 村松 純粋にファンな気持ちもあるし、すごく好きなヴォーカリストで。まず、同じ日に同じステージに立ってできること自体がすごいことなので。想像を超えてくるだろうし。その期待感もある。そこに向かっていける自分をセットしていきたいですね。 山田:本当に嘘がつけないもんね、弾き語りって。声にも、佇まいにも雰囲気にも、全部出ちゃうから。もちろんバンドもそうだけど、バンド以上に隠すことができないから。肉体的な疲弊はバンドはバンドより少ないんだけど、精神的な疲弊がハンパない。やったな、今日っていう。 村松:山田さんのMCって、照明が落ちてるところで、侍がこう、刀をポンポンポンって手入れしながら、ボソッと独り言を言うみたいな感じなんですよ。そういうのも好きなんですよ。 山田:普通に喋ってるだけですけどね(笑)。 村松:そういうのも1パッケージで、その人の人間性でしかないみたいなものがあるので。それを見せたいし、楽しみですね。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 イベント出演情報 ぴあ presents STAND ALONE Vol.6 supported by uP!!! 会場:品川プリンスホテル クラブeX 日時:7月17日(月)16:00開場、17:30開演 出演:山田将司(THE BACK HORN)×村松拓(Nothing's Carved In Stone) ■チケット発売中!詳細はこちら ご招待 uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選で無料ご招待します。 詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!auスマートパスご招待 【無料招待】ぴあ presents STAND ALONE Vol.6 supported by uP!!! 受付期間:2017年7月4日(火) 12:00まで 今すぐ申し込む   その他 ■ STAND ALONE ■ THE BACK HORN オフィシャルサイト ■ Nothing's Carved In Stoneオフィシャルサイト  

Music

【STAND ALONE Vol.5対談】藤巻亮太×山...
ぴあ presents STAND ALONE Vol.5 ...

【STAND ALONE Vol.5対談】藤巻亮太×山内総一郎(フジファブリック)「これやろうってフットワーク軽くできるのは、弾き語りのよさ」
ぴあ presents STAND ALONE Vol.5 supported by uP!!! ■チケット発売中!詳細はこちら また、uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選でご招待!! 詳しくはこちら 今回、初の2日間開催となる弾き語りイベント「STAND ALONE」。その初日の舞台に立つのは、現在ソロとして活動する藤巻亮太と、フジファブリック・山内総一郎のふたり。藤巻のレミオロメンもフジファブリックもデビュー時期が近く、同じくロックシーンで活動をしながらも実は共演が少なく、しかし互いに意識はしていたバンド同士でもあったという。それぞれに自分のキャリアを積み重ねてきたからこその、打ち解けた空気があり、当日のふたりの真剣勝負がとても楽しみだ。 ──今回の共演は、藤巻さんが山内さんを指名したそうですね。 山内総一郎:嬉しいですね、光栄です。 藤巻亮太:きっかけとしては、2015年の浜崎貴司さんのGACHIという弾き語りイベントで共演をして。その時に、声をかけてくださったんですよね。ちゃんと話したのは、それが初めてに近かったんです。 山内:打ち上げで、話したんですよね。 藤巻:レミオロメンで昔、対バンしたことはあったんですけど、わりといい大人になって再会をしてという感じで。今回、STAND ALONEのお話をいただいて、あの時、素晴らしかったので、また一緒にできたらなと思って声をかけさせていただいたんです。ほんと、ギターがものすごくうまくて(笑)。 山内:いやいやいや、それほどでも(笑)。 ──藤巻さんは、弾き語りをするようになったのは、ソロでの活動をはじめてからだそうですが、何かきっかけがあったんですか。 藤巻:僕はそうでしたね。ソロになると、ミュージシャンを集めるのがめちゃくちゃ大変で。 山内:そうだろうなと思いますね。 藤巻:バンド編成でライブをしようと思ったら、リハーサルでも本番でも、みんなのスケジュールを合わせるのが大変で(笑)。それなら、バンド編成ばかりじゃなくて、アコースティック形態でライブをやるのはどうかとか、そこから徐々にメンバーを減らして、弾き語りもするようにもなったんですよね。最初は、修行みたいな感じだったんですけどね。 ──今は弾き語りでのツアーも行っていますね。山内さんは、弾き語りをするきっかけはありましたか。 山内:自分がフジファブリックで歌いはじめて、2013年くらいに誘っていただいたイベントが最初ですね。新宿ロフトで、堕落モーションFOLK2(安倍コウセイ、伊東真一)と、サンボマスターの山さん(山口隆)もいて。そこからは、先ほどの浜崎さんに呼んでいただいたり、フェスのクロージングアクトをやらせてもらったり。みんなが、帰っていくところを演奏するんですけど、立ち止まって見てくれたらいいなと思いながら、やっていて(笑)。そういうので少しずつ、やるようになっていたんですよね。 ──弾き語りでは、フジファブリックの曲を? 山内:基本はそうですね。あとは、誰かとご一緒するときは、その人と相談しながらカバーをやったりしますね。あと、バンドでもアコースティックライブをはじめたんです。パーカッションとウッドベースと、アコースティックギターとピアノっていう感じで。 藤巻:普段のライブでもやっていたよね? 山内:ホールでのワンマンライブでは、間に3曲くらい、ちょっとやかましくない曲をやろうというのもあったりしますね。でも、こうしてまったくひとりでというのは、最近のことなんです。 ──藤巻さんは先ほど“修行”と表現しましたが、弾き語りのステージはやはり普段のライブやバンドとは違った感覚がありますか。 藤巻:やっぱり、もともとレミオロメンが3ピースのバンドで、しかも20代くらいだと音の足し算じゃないですか。隙間怖い、みたいな(笑)。 山内:うんうん、わかる。 藤巻:とにかく隙間恐怖症で。メロディも詰まってくるし、ベースも動き出すし、ドラムも刻み出すしっていう、とにかく音が埋まって安心するみたいな。だけど、30代になって引き算もそろそろ覚えないとねってなってきて。弾き語りは音が少ないことが怖い、というのが最初はあったんですけど、それは固定観念なんですよね。音が少ないイコール貧しいわけではなくて。少なくても豊かなんだなと気づかせてくれたというか。言葉がより聞こえてきたりとか、生きてくる部分があるなと発見があって。少しずつ楽しくなっていきましたね。 山内:でもやっぱり修行感は、ありますよね。ちょっと度胸試してこい、みたいなところはあります。ただ、バンドより人数が少ないぶん、自分のいちばんちっちゃな音を出せるよさがあるというか。とことん小さい音で鳴らしても、マイクが拾ってくれるし。そういうものを、ひとりという単位でできるのは、弾き語りをやって楽しさのひとつになったかもしれないですね。 ──自分の曲をやるにしても、今回はこんなアレンジでやってみようとか、ひとりだからこそいろんな試行錯誤をすることもありますか。違う機材を使ってやってみようとか。 山内:藤巻さんは、あれがありますよね? 藤巻:そうそう、ストンプボックスっていう足で踏むと、バスドラみたいな音が出る楽器があって。わりと弾き語りでそれを使ってる方が多いんですよね。浜崎さんもそうだし、オリジナルラブの田島さんも以前弾き語りでそれを使っていて。ノリのいい曲だと、すごいかっこいいんですよ。 山内:あれは、確かにかっこいい。 藤巻:それはひとつ武器になるのかなと思うんですけどね。 ──山内さんは、もともとギタリストでもありましたが、何かエフェクター使ったりというのは。 山内:僕は何もやってないです(笑)。まだそこまで気が回らないというか、弾いて歌うのが精一杯なところもあるんですけど。普段、バンドでエフェクティヴなことや、飛び道具的なこともやったりするので。弾き語りの時は、シンプルにやってみてはどうかなというのもありますね。でも、アレンジで言えば、自分たちのバンドの曲をやったりするので、いつもと違うアレンジにすることもありますね。それをバンドに持って帰って、ツアーとかでバンドのアレンジにしちゃうこともあります。 藤巻:発見があるよね。僕は、弾き語りをはじめたタイミングがちょうどソロになった時だったので、ソロの曲しかやらない!っていうところからはじまっていて。でもある時、レミオロメンの曲もやってみようと思って。それは、すごく大きかったんですよね。弾き語りイコール、昔の曲を歌い直すものにもなって。ああ、こんなこと歌ってたんだとか、こういうメロディだったのかとか。自分のなかで閉じていた扉が開いて、いろんな時間軸が開通したというか。全部自分の人生じゃないか、って思えて。救われていった時期はありました。ソロだからソロの曲しかやれないわけではなくて、もっと楽しく、やりたいものを自由にやっていこうって思えたので。弾き語りは大きかったんですよね。 山内:その場の思いつきでも、できたりしますしね。メンバーに、この曲って参考資料渡さなくても、これやろうってフットワーク軽くできるのは、弾き語りのよさですね。 ──カバー曲などもありますか? 山内:ありますね。前にやったものだと、SMAPの「ダイナマイト」とか。 藤巻:ポップだね(笑)。 山内:あとは例えばフェスだったら、フェスに出演している人に、「やっていいですか?」って聞いて、やったりもしますね。斉藤和義さんがいたら、「なんかやるかもしれないです」って言っておいたり。浜崎さんからは「aiko歌ってよ」ってリクエストされたり(笑)。最近は、女性の曲が好きですね、UAさんとか。 ──ちなみに、お互いの曲を演奏する機会はなかったですか。 山内:でも僕、よくカラオケで歌ってるんですよ。 藤巻:僕もですよ(笑)。 山内:僕、家でカラオケできるので(笑)。ひとりでヘッドフォンして歌ってますよ、「3月9日」はよく歌ってます。 藤巻:そうなんだ。僕も「若者のすべて」もそうだけど、「タイムマシン」がすごく好きで。美しい曲なんですよ。 山内:以前話した時も楽屋で言ってましたね。じゃあ、ぜひ一緒にやりましょう。 藤巻:しんみりとやろうか(笑)。いいね、歌いたいな。今回は、セッションもあるんだよね? 何をやろうかな。 山内:しかも、ステージが回るんですよ? この機会に回っておかないと。 ──おふたりとも長くバンド活動をしてきて、イベントやフェスでも一緒になることは多かったと思うんですが、あまりこれまでは接点がなかったんですね。 藤巻:バンドって別れるんですよ、みんなで仲良くやっていこうというバンドと、なんていうかみんな敵だみたいな。 山内:そうそう。 藤巻:20代はとくに、そういうのがあると思う。大人は敵だ!みたいなものがね(笑)。僕らは田舎から出てきて、周りがみんなそういうふうに見えた時期があったんです。だから、20代は全然友だちができなかったですね。今になって、こうして話ができたりすると、ああ、楽しいなってすごい思う。 山内:確かに。対バンしても、とくにイベントでは、対バン相手と喋るっていうのはなかったかな。バンドで固まっちゃって。そこだけで完結しちゃって、外に出て行かないっていうか。 藤巻:必要もなかったしね。 山内:それどころじゃねえっていうのが(笑)。自分のことでいっぱいいっぱいだから。 ──その当時、お互いにどういうバンドだと思っていましたか。 山内:売れてるなぁっていう(笑)。不思議な感じではありましたね、3ピースで素朴なのに、かなりぶっ飛んだアレンジもしていたりして。そのハイブリッド感がすごいなと。振り幅のあるバンドで、でも確実に中心に歌があるバンドだなとは印象としてありました。 藤巻:フジファブリックは、実験的なことをやっていてもちゃんとポップスのなかに収まるっていうか。結構、ギリギリだなって思うアレンジもあるんだけど、ちゃんとポップで。これって、なかなかできないんですよね。だけど、メロディは美しいし。結構、聞いてましたね。 山内:それ、早く言ってほしかったな(笑)。 藤巻:これが20代ならではだよね。素直になれないっていう。 ──お互いにカラオケではこっそり歌っているっていう(笑)。 藤巻:めっちゃ歌ってましたね。 ──ではその成果をぜひ聴かせてもらえたら嬉しいです。 藤巻:じゃあ、あとはLINEでやり取りしながら決めますか(笑)。 山内:お客さんに、意外だと思ってもらえるものをやれたら、楽しいですね。 Text:吉羽さおり Photo:原田恵子 イベント出演情報 ぴあ presents STAND ALONE Vol.5 supported by uP!!! 会場:品川プリンスホテル クラブeX 日時:7月16日(日)16:00開場、17:30開演 出演:藤巻亮太×山内総一郎(フジファブリック) ■チケット発売中!詳細はこちら ご招待 uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選で無料ご招待します。 詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!auスマートパスご招待 【無料招待】ぴあ presents STAND ALONE Vol.5 supported by uP!!! 受付期間:2017年7月4日(火) 12:00まで 今すぐ申し込む   その他 ■ STAND ALONE ■ 藤巻亮太 オフィシャルサイト ■ フジファブリック オフィシャルサイト  

Music

WANIMA、約5,000人オーディエンスの多幸...
【プレゼント】WANIMAサイン入り「uP...

WANIMA、約5,000人オーディエンスの多幸感あふれたプレミアムライブ【uP!!!NEXTライブレポート】
【プレゼント】WANIMAサイン入り「uP!!!NEXT WANIMA ~Gotta Go!! Release Party~」ポスター uP!!!をご覧のauスマートパス会員様の中から抽選でプレゼント!! 詳しくはこちら ロックシーンからお茶の間まで席巻し、まさに時代の寵児となったWANIMAが6月3日にお台場・潮風公園 太陽の広場にて、『uP!!!NEXT WANIMA ~Gotta Go!! Release Party~』と銘打った、自身2回目となるワンマンを開催した。  このライヴはエンタメサイト「uP!!!」主催のショーケースイベント『uP!!!NEXT』とのコラボレーションによって実現したフリーライヴであり、先月に発表されたシングル『Gotta Go!!』のリリース記念ライヴの初日にして最終日。20倍を超える抽選を突破した約5000人が詰めかけたこともあって、開場前から周辺に溢れるファンたち。加えて、会場でのCD購入者、もしくは中学生以下の来場者にはWANIMA特製パッケージが施されたポップコーンが配布される等、野外というシチュエーションも相まって、まさにお祭りの様相。メンバーもバックヤードでは真摯にライヴへ向かう用意をしつつ、スタッフとはしゃぐ場面もあり、リラックスして思いっきり楽しむ準備を整えていた。  待ちに待った開演を迎えると、初っ端からオーディエンスの興奮は止まらない。大歓声と共に波打つ地面。KENTA(Vo./Ba.)の開会宣言から「ここから」が飛び出すと、客席からはとんでもない大合唱が巻き起こる。そのエネルギーをしっかり受け止め、まっすぐに凛々しい立ち姿のメンバーも頼もしい。「夏の面影」、「Hey Lady」と続いて披露した新曲「ララバイ」も見事な光景を描いていく。KENTAから矢継ぎ早に繰り出される言葉ひとつひとつが心に響き、その世界観へグイグイと引っ張られてしまう。  少しずつ陽が傾き、潮風に吹かれても、決して下がるどころか上がりっぱなしの熱気。「1CHANCE」や「BIG UP」等でさらに加速した後は、色気たっぷりに妖艶な「オドルヨル」や「いいから」をプレイ。様々なチャンネルで魅了していくのが彼らの強みだ。  そして、この日のハイライトとして語るべきは、"この歌はお守りに"してほしいという願いがこめられた新曲「CHARM」。両手を高く掲げ、その歌を口ずさむ約5000人のオーディエンス。どんなときも抱きしめたくなる温もりがあり、自然とその大きな愛情が会場全体を包み込んでいく様子は秀逸だった。  その後も攻め手は緩めず、溢れる想いをすべからく音に乗せた「1106」、「これからもみんなが大丈夫じゃないときに大丈夫になるよう、歌っていきたい」と力強くKENTAが語ってからの「ともに」で大団円かと思いきや、FUJI(Dr./Cho.)の「まだやりたい!」という懇願でKO-SHIN(G./Cho.)の絶叫混じりのタイトルコールも飛び出した「THANX」と新曲「これだけは」を追加。嬉しいサプライズにオーディエンスは狂喜乱舞し、客席は最高潮の盛り上がり。その反応の良さに思わず笑みがこぼれるメンバー。会場の隅々まで多幸感に満たされ、まるで映画のエンドロールを観ているようでもあった。 「CHARM」に加えて、この日が共に2回目のパフォーマンスとなった「ララバイ」・「これだけは」の2曲と、リリースパーティらしく3rdシングル「Gotta Go!!」全収録曲をパフォーマンスし、万雷の拍手を浴びながらステージを去ったメンバーではあったが、リクエストに応える形で「HOPE」と「エル」、ラストはひたすらに前を向ける「やってみよう」をアンコールとしてドロップ。ゴキゲンで心弾むバイブスを放ち続けるWANIMAの面目躍如といったところだろう。  3月に開催したさいたまスーパーアリーナでのワンマンでKENTAが「これからも僕たちを信じてついてきてください!」と高らかに宣言したが、その言葉に違わぬ素晴らしきパフォーマンス。だが、まだまだ食い足りないと言わんばかりに「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017」や「氣志團万博 2017」といったフェスにも出演が決定しているWANIMA。 誰しもが背中をグッと押させるムードを広めてくれるに違いない。 また、6月28日にはさいたまスーパーアリーナでの初ワンマンライヴの模様とツアーのドキュメンタリー映像が収録された1st DVD/Blu-ray『JUICE UP!! TOUR FINAL』をリリース。エネルギーが濃密に絡み合ったライヴはもちろんのこと、趣向を凝らしたニヤリとさせられる演出や想いをまっすぐに語った言葉も噛み締められる内容となっており、そちらも注目していただきたい。 Text:ヤコウリュウジ Photo:瀧本 JON...行秀 SET LIST 『uP!!!NEXT WANIMA~Gotta Go!! Release Party~』 @お台場・潮風公園 太陽の広場特設ステージ 2017.06.03 01.ここから 02.夏の面影 03. Hey Lady 04.ララバイ 05.1CHANCE 06.リベンジ 07.BIG UP 08.SLOW 09.オドルヨル 10.いいから 11.CHARM 12.1106 13.ともに 14.THANX 15.これだけは <アンコール> EN1. HOPE EN1. エル EN1. やってみよう   uP!!!auスマートパスプレゼント 【プレゼント】WANIMAサイン入り「uP!!!NEXT WANIMA ~Gotta Go!! Release Party~」ポスター 応募期間:2017年6月13日(火) 10:00 ~ 2017年6月30日(金) 12:00まで 今すぐ申し込む

Music

uP!!!SPECIAL New Breath 2017 Spring、...
【プレゼント】「uP!!!SPECIAL New B...

uP!!!SPECIAL New Breath 2017 Spring、4組の女性アーティストによる百花繚乱の夜!【ライブレポート】
【プレゼント】「uP!!!SPECIAL New Breath 2017 Spring Supported by au」出演者サイン入りポスター uP!!!をご覧のauスマートパス会員様の中から抽選でプレゼント!! 詳しくはこちら  KDDIとぴあが手掛けるエンタメサイト「uP!!!」がお届けするイベント「uP!!!SPECIAL New Breath 2017 Spring Supported au」が5月4日・豊洲PITにて開催された。 晴れわたる青空が広がるゴールデンウィークの折り返しを過ぎたこの日に開催されたこのイベントは、新たな生活が始まる春に、夢を叶えるための進学、就職などで新生活をスタートさせる世代に音楽のパワーを届けることをテーマにお届け。それぞれの個性を持つ女性アーティストが4組登場し会場を鮮やかなカラーで染め上げた。 オープニングアクトとして登場したのは、2015年3月にメジャーデビューを果たし、4月から5月にかけて「1st recital live tour 2017 “Spring Journey”」を展開中の瀧川ありさ。デビュー曲である「Season」でライブをスタートさせ、「色褪せない瞳」「さよならのゆくえ」の3曲を披露。アコースティックギター1本と歌のみながら、可憐なルックスからは想像し難い情感あふれる歌声と力強いギターの音色を響かせ、会場の温度をグッと上げた。 続いては、ドラム、ベース、ギター、キーボードの4人のサポートメンバーを従えて井上苑子がステージへ。自身もアコースティックギターを抱え1曲目は、映画『ReLIFE リライフ』の主題歌でもあり4月12日にリリースされたばかりの「メッセージ」を、カラフルでポップなサウンドに乗せて弾ける歌声を披露。続く2曲目では、早くもステージの右へ左へ移動し、ハンドクラップで観客を煽るように盛り上げていく。MCで「井上苑子です。井上は今日をとても楽しみにして来ました。井上も普段から聴かせていただいている方々とステージに立てるなんて!」と挨拶をすると、場内からは「そんちゃん、俺もだよ!」と声が上がる。中盤では、「井上の曲を知らない人もこの曲なら知ってるでしょ」とカバー曲である「どんなときも。」を、キーボードをバックに伸びやかな歌声で聴かせる。「今日の井上苑子のことがみんなの想い出に残ればいいなと思います」とラスト曲「だいすき。」を歌い、全7曲太陽のように明るくポジティブなパワーあふれるステージを展開してくれた。 3番目は、ライブの前日に2枚のベスト・アルバム『BEST SELECTION "blanc"』『BEST SELECTION "noir"』をリリースしたばかりのAimer。暗く落とされた照明の中、彼女から発せられる声を今か今かと待っていた静謐な会場を、1曲目の「Brave Shine」からその透明でいてどこか影を感じさせるエモーショナルなボーカルで染め上げていく。1曲にして会場の空気を一変させ観客の心を掴んだ。2曲を歌い終えると「静かですね。『NewBreath』に呼んで頂いて光栄です。心を込めて歌わせていただきます」と挨拶し、鍵盤、ギター、パーカッションのしなやかな演奏をバックに「カタオモイ」「蝶々結び」を披露。「ベスト・アルバムをリリースしてリセットして進みたいという思いを込めて書いた」という5曲目「zero」では、ボーカルとサウンドが渾然一体となり闇を切り拓いていくように、激しくパワフルな一面も見せてくれた。ラストは、「歌を歌っているときが一番幸せです。大切にしている1曲を」とデビュー曲でもある「六等星の夜」を鍵盤と歌のみで響かせた。全身全霊で届けられたAimerの歌声は、彼女がステージを去った後も、その影をくっきりと残していた。 この日のトリを飾ったのは家入レオ。デビュー5周年を迎え、4日前の4月30日には自身初の日本武道館ワンマンを大成功させたばかりの彼女が、ステージに立っただけで、その場がポジティブなパワーで満たされていく。天まで届くような力強いボーカルで放たれた「僕たちの未来」でライブをスタート。「こんばんは! 家入レオです。後ろのほうまで見えてるよ。『NewBreath』楽しんでる? 素敵な出演者ばかりで、私も後ろからライブを見てました。楽しんでいきましょう!」と、「君がくれた夏」「Silly」を、バンドメンバーの奏でるグルーヴ感あふれる演奏に乗せて歌い上げる。その後もヒット曲を続けて3曲披露し、本編最後にはデビュー曲である「サブリナ」を。ステージの右へ左へとオーディエンスに向き合いながら、圧巻のステージングで魅了した。アンコールの拍手が鳴り止まぬ中、家入レオが再びステージへ。「私のファンで来てくれるのも嬉しいし、こういうイベントは音楽が好きで集まってくれたのが嬉しいです。ゴールデンウィーク明けで、また“がんばろう”と思い出してもらえたら」とこの日最後に選んだ曲は、「それぞれの明日へ」。家入の歌が持つエネルギーが、集まったオーディエンスの明日の一歩に繋がったのは間違いない。 Text:uP!!!編集部 Photo:MASA uP!!!auスマートパスプレゼント 【プレゼント】「uP!!!SPECIAL New Breath 2017 Spring Supported by au」出演者サイン入りポスター 受付期間:2017年5月22日(月) 10:00~2017年6月5日(月) 12:00まで 今すぐ申し込む

Music

【渡辺美里×本間昭光】「大人がワクワク...
【無料招待】American Express pre...

【渡辺美里×本間昭光】「大人がワクワクしている波動が次の世代にも伝わっていくようなライブになったらいいな」
【無料招待】American Express presents THE BLUE SESSIONS vol.1 uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選で1st.Stageへ無料ご招待!! 詳しくはこちら J-WAVEが贈る、大人のライブ・シリーズ。数多くのヒット・アーティストの音楽を多彩にサポートするポップ・マエストロ、本間昭光率いるスペシャル・バンドが名ボーカリストを迎えて、Cotton Clubで一夜限りのプレミアム・セッションを繰り広げる。その第一弾に登場するのは、日本を代表する女性アーティスト、渡辺美里。まさにスペシャルなこの顔合わせに、他でもない、当の本間と渡辺が誰よりもワクワクしている。 渡辺:『オーディナリー・ライフ』(2015年発表)という、わたしのアルバムで「ここから」という曲のアレンジをしていただいて、なんて上品で、豊かな音作りをする人なんだろうと思ったんですね。本間さんは、スケジュールを合わせていただくのも大変なくらい忙しい方ですけど、でも現場ではわさわさした感じが全然なくて、とても短い時間ではあったんですが、音楽を作ることの豊かさをあらためて感じさせてくれました。そのアルバムは、わたしとしてはデビュー30周年を記念する作品だったんですが、そういう作品の制作のなかで音楽の豊かさをあらためて感じさせてくれたことは本当にうれしかったし、“こんな素晴らしいアレンジャーさんがいたんだ”と思いましたね。すごく近くにいたはずなのに、青い鳥のように(笑)、巡り巡って、やっと出会えたという感じがしました。 本間:そういうセッションやレコーディングをやった後には「こんど、飲みに行きましょうよ」という話になるんだけど、だいたい実現しないんですよ(笑)。でも、美里さんとは「ぜひ行きましょう」という話をして、それで僕の古くからの知り合いであり、美里さんのバンドでずっとドラムを叩いている松永(俊弥)さん、それから…。 渡辺:スパム春日井さん、それにわたしと本間さん。 本間:その4人で飲みに行ったんです。ちょうどその頃、僕はミュージカルの仕事を初めてやろうとしてたんですけど、なんとそのミュージカルの演出家は美里さんが出演されたミュージカルでも演出をやった人だったんですよ。「これは面白い! ここに呼ぼう」という話になって…(笑)。そこで、僕としてはご縁があるなあと思ったわけですよ。お芝居やミュージカルの話題で一緒に盛り上がれるアーティストの方というのは僕は初めてだったし、そういう広い見識を持っていながら、それをあえて見せない美里さんはかっこいいなと思ったし。実際、ミュージカルの話をいろいろ聞いたんですけど、本当に詳しいんです。で、「No.1は何か?」という話になったときに、僕が「サウンド・オブ・ミュージック」と答えたら、美里さんも「同じです」って。そこからまた話が広がったんですよ。 渡辺:本間さんが音楽について深く詳しいというのは言うまでもないですけど、わたしと好きなものが同じというのは本当にうれしくて。本間さんは、「サウンド・オブ・ミュージック」が好き過ぎて、舞台になったオーストリアのザルツブルグに出かけたっていう(笑)。わたしも番組の企画で行ったことがあるんですけど、でもあの映画が好きだからって、わざわざそのロケ地に行った人に初めて会いました。「お主、ただ者ではないな!」という感じですよね(笑)。 ——(笑)。そうした本間さんに対する信頼感はあっても、今回のオファーについては、やはりいろいろな要素を考えられたんじゃないですか。 渡辺:いや、本間さんがプロデューサーとして新しいことをはじめられるということで、とにかく面白そう!ぜひ、ぜひ参加したい!と思ったんです。 「何を歌ってください」と言われたわけではないんですけど……。 本間:何も決まってないよね(笑)。ただ、この企画が各方面に伝わるに従って、いろんな人からアイデアを出されるんですよ。「こんなの、どう?」「こういうの、やれば?」って(笑)。 ——お二人の組み合わせを聞いて、ワクワクしている人が業界関係者にも多いということですよね? 本間:そういうことなんですかね(笑)。 渡辺:そう思っていただけると、うれしいですね。わたしも、そうですから。会場がCotton Clubということで、私が過去にやらせていただいていた野外の会場とは全く違うし、その空間にあうもの、その額縁に似合うものがきっとあるはずだと思いますし、なにより本間さんとの初めてのライブ、叶えてみたい音楽の夢とワクワク感でいっぱいです。 本間:具体的な内容は当日のお楽しみということになりますが、美里さんの声がいろんなサウンドに乗ることの楽しさを堪能していただけるような内容にしようと思っています。できるだけ、みなさんがよく知っている曲を選ぼうと思っているんですが、そのなかに僕自身が楽しみたい曲も織り込もうと思ってて、それは“この曲を美里さんが歌うと、こんなにかっこいいんだよ、こんなに素敵なんだよ”ということを伝えたいということなんですけど。つまり、美里さんというシンガーの魅力を最大限に引き出せるような空間にしたいなと思って、いま選曲を進めているところです。 渡辺:「あの曲はやったことがないから歌いたい!」「この曲も好き!」というふうに広がり過ぎて、いまちょっと困ってるんですけど(笑)。 本間:(笑)、だから本当に厳選したセット・リストになると思います。 ——バンドのメンバーも豪華なラインナップになりました。 本間:みなさん、経験もあるしテクニックもあるし、歌心もある人ばかり。ただ、今回のセレクトのポイントは、なによりも音楽を深く知っているということなんですよね。単に演奏が上手い人というのではなくて、このメンバーはみんな心の部分まで音楽を掘り下げてくれる人たちなんです。そういう意味では、まさに音楽家が集まったバンドだと思いますね。 ——美里さんはどういうイメージで当日のステージに臨まれますか。 渡辺:本間さんのプロデュースでこのメンバーですから、サウンドは自分のなかで見えている音のイメージがピシッピシッと来る感じになると思うんです。“そうそう! これこれ!”というふうに。だから、わたしとしては、極上の素材と仕立てで誂えられた衣装をどう着こなすかというようなことなんじゃないかなという気がします。ただ、いちばん大事なのは、聴いてくださるみなさんが“ああ、うまいお酒を飲めた”と思える時間になることだと思いますし(笑)、きっとそういうライブになると思いますよ。 ——このライブは“大人のライブ・シリーズ”の第一弾ということなんですが、美里さんは「大人のライブ」についてはどんなイメージをお持ちですか。 渡辺: 2015年だったと思うんですけど、アメリカの優れた芸術家に贈られる賞をキャロル・キングが受賞した記念のコンサートがあって、そこでアレサ・フランクリンが「ナチュラル・ウーマン」を歌ったんですね。その映像を見たときに、わたしは涙が止まらなくなっちゃったんです。ティーンエイジャーの頃のように、素晴らしい音楽に触れて心が震えて止まらないという経験を久々にして、50歳になったいまそういう反応をしている自分がうれしかったし、アレサのことは昔から大好きだったけど、あらためてこういう歌い手になりたいと思ったんですよ。“20年後、30年後にはわたしもこうなりたい!”って。そういうふうに、自分が歌を歌わせていただくことによって、その空間にいる誰もが本当にゆったりとして、同時に心が飛び跳ねるような歌を歌いたいなと思うし、Cotton Clubという場所はそういうステージを披露するのに向いてるんじゃないかなと、直感で思ったんですよね。 ——「大人のライブ」とは演奏者も聴衆も音楽の豊かさを堪能できるライブ、ということですね。 渡辺:いまは趣味や好きなものが本当に多種多様化していますよね。音楽だけをみても、楽しみ方もジャンルも溢れるほどあるのに、逆に音楽から離れてしまうことも。大人が心から音楽を楽しめて、ご機嫌な時間を過ごせることって本当の意味で豊かだと思うんですね。「お母さんが、今日はおめかしして出かけていくけどなんか楽しそうだなとか、“大人になったら 行ってみたい!”というふうに大人がワクワクしている波動が次の世代にも伝わっていくような、そういうライブになったらいいなと思います。 本間:ラグジュアリーということだと思うんです。ラグジュアリーというのはモノマネでは生み出せないですよね。ずうっと積み重ねてきたものがないと、そういう表現はできないし、そういう空間は生まれないと思うんです。単純にクラシカルなものがラグジュアリーということではないと思うし。美里さんが話してくれたアレサ・フランクリンのステージはまさにラグジュアリーだと思うし、それは彼女の人生そのものが表現されているからだと思うんです。そういうふうに、積み重ねてきたものが自然に出てくる空間を今回のライブでは作り出したいなと思ってるんです。すごく歴史のあるホテルに行くと、初めて来たはずなのに、すごく落ち着くしリラックスできる、ということがあるじゃないですか。あるいは、わずかな滞在だったのにずっとそこに暮らしていたような気にさせてくれるとか。そういうのが、ラグジュアリー空間だと思うんです。そういう空間を感じてもらえるようなライブにしたいですよね。で、そういう空間を子供の頃に見聞きしたり、それを楽しんでいる親の姿を見たりすることが次の世代のラグジュアリーに繋がっていくはずですよね。このライブ・シリーズをぜひそういう場にしたいと思っています。 Text:兼田達矢 Photo:中川有紀子 イベント出演情報 American Express presents THE BLUE SESSIONS vol.1 出演:渡辺美里 会場:Cotton Club 時間:1st.Stage  OPEN 17:00 START 18:30 2nd.Stage  OPEN 20:00 START 21:15 【本間昭光バンドメンバー】 音楽監督・Pf:本間昭光 Dr:佐野康夫 Ba:根岸孝旨 Gt:中村タイチ Tp:吉澤達彦 Sax:竹上良成 uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選で無料ご招待します。 詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!auスマートパスご招待 【無料招待】American Express presents THE BLUE SESSIONS vol.1 ※ご招待は1st.Stageのみとなります。 受付期間:2017年6月5日(月) 12:00まで 今すぐ申し込む   リリース情報 渡辺美里『ボクはここに』 2017年7月10日 発売 Single :1,200円(税込) ESCL-4869 エピックレコードジャパン 1.ボクはここに 作詞・作曲 桜井秀俊(真心ブラザーズ) プロデュース・編曲 本間昭光 2.My Revolution (めざましクラシックス ver.)   その他 ■ THE BLUE SESSIONS オフィシャルサイト ■ 渡辺美里 オフィシャルサイト ■ 本間昭光 オフィシャルサイト  

1 2 3 4 5