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【uP!!! × 列伝 JAPAN TOUR 2016】一問...
今回で9年目の開催となる、『スペースシ...

【uP!!! × 列伝 JAPAN TOUR 2016】一問一答インタビュー ―My Hair is Bad編―
今回で9年目の開催となる、『スペースシャワー列伝15周年記念公演 JAPAN TOUR 2016 supported by uP!!!』の出演アーティストの魅力を探るべく、一問一答インタビューを実施! 出演するバンド達にそれぞれ10個の質問を突撃取材! 列伝TOURへの意気込みや、バンドの近況を答えてもらいました。 第二弾アーティストはMy Hair is Bad!熱いライブでファンを魅了する彼らの素顔をご覧ください。 ――Q1.列伝TOURの出演が決まった瞬間の気持ちは? A.ついに来た!!という気持ちでした。 ――Q2.列伝TOUR出演発表後の反響は? A.「列伝おめでとうございます!」と二万回くらい言われました。 ――Q3.共演バンドそれぞれの印象は? A.フレデリック…踊ってない夜を知らないし、売れてる。 夜の本気ダンス…みんな足が長くて、シャツを着ていて、曲がめちゃよくて、お客さんいっぱいいる。 雨のパレード…同い年なのに、かっこよくておしゃれ。ジェラシー。 ――Q4.影響を受けたアーティストは? A.ELLEGARDENはルーツ ――Q5.バンドメンバーとの出会いは? A.中学、高校の同級生です。 ――Q6.自分のバンドを一言で表すと? A.爆発 ――Q7.最近のマイブームは? A.ポテトサラダがどんどん好きになる ――Q8.自身のバンドのイチオシMVを教えてください! A.真赤、ドラマみたいだ、アフターアワー、元彼氏として、クリサンセマム .embed-container { position: relative; padding-bottom:57.25%; height: 0; overflow: hidden; max-width: 100%; } .embed-container iframe, .embed-container object, .embed-container embed { position: absolute; bottom:15px; left:0; width: 100%; height: 100%; } ――Q9.列伝TOUR2016参戦者に一言! A.期待されてなくとも、期待を超えたい!! ――Q10.意気込みを漢字1文字で表現してください A.「瞬」 出演者 一問一答インタビュー 雨のパレード フレデリック 夜の本気ダンス イベント出演情報 【先着受付】スペースシャワー列伝15周年記念公演 JAPAN TOUR 2016 公演期間:2016年2月18日(木)~2016年3月6日(日) 会場:福岡 DRUM Be-1 ほか 出演:フレデリック/夜の本気ダンス/My Hair is Bad/雨のパレード 受付期間:2015年11月29日(日)10:00~ 予定枚数に達し次第受付終了 イベントHPはこちら 【先着受付】スペースシャワー列伝15周年記念公演 JAPAN TOUR 2016 ※受付は終了しました

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【インタビュー】BLUE ENCOUNT、【静寂...
――まずは初の日本武道館ライブの大成功...

【インタビュー】BLUE ENCOUNT、【静寂の椅子エン】、【激動の立ちエン】の2部構成のフリーライブの中身とは!?
――まずは初の日本武道館ライブの大成功、おめでとうございます! 田邊駿一:ありがとうございます! あのときはもう精一杯で。1ヵ月経とうとする今、やっと思い返せてる感じなんですよ。“武道館でワンマンやったんだ”って。 ――やっぱり違いましたか、武道館のステージは。 田邊:並々ならぬ力を入れないとあそこには立てないってわかりましたね。簡単にあそこに立てる人はいないなって。でも、ちゃんとやり切れたっていう手応えはあって、だから今はめっちゃライブが楽しいんです。 ――肩の荷が下ろせた感覚? 田邊:それもあるんですけど……武道館には神様がいるとはよく言ったもので、ステージに立ってたときにも思ってたけどあとになって神様が力をくれたなってわかるんですよ。あのあとにイベントで初めて代々木競技場第一体育館でやらせてもらったり、さらに今、絶賛学祭ツアー中だったり、ライブハウスというフィールドじゃないところでライブをやってるんですけど、そういう中でも自分たちのライブに余裕を持てるようになってきていて。“ああ、自分たちの音楽っていいんだな”って思いながらやれてるというか、そういう意味でも武道館の神様がいたんだなって思ったんですよね。ご利益をいただいた気がするというか。 辻村勇太:逆に魔物がいる、予期せぬことが起きるって先輩方は言っていて。実は武道館ライブの1ヵ月前くらいからメンバーそれぞれ、体作りをしてたんですよ。やっぱりいい体調で臨みたいので、食事とか睡眠時間とか気をつけて健康的な生活を送ろうと。 ――相当な気合いが伺えます。 辻村:でもコンディションがめちゃくちゃいいぶん、テンションも上がって、本番でめちゃくちゃ動きすぎちゃって(笑)。 田邊:みんな、体バッキバキだったもんね。俺も久々にあんな痩せたもん。 辻村:そう、みんな、けっこう仕上げてたじゃん? 動けるようになってるからこそ、いかに肩の力を抜くかが大変でした。ホント楽しすぎちゃって。そういう意味でも魔物がいたっていうか、浮かれすぎるなよ、ちゃんとやれよってメッセージをもらってる感じでした。でも、もちろん失敗や後悔もあるにはあったけど、それも含めてブルエンらしくやれたからいいかなって。 ――DJ高村の“高村ップ”も素晴らしかったです。あの……度胸が。 一同:あははははははは! 高村佳秀:それ、打ち上げでも言われました。“よくやったよ、オマエは!”って。メンタルはかなり鍛えられましたね。あの直後、自分をまたライブの空気に戻すっていうのがちょっと大変でしたけど(笑)。 ――それにしても盛りだくさんでしたよね。田邊さんから江口さんへのサプライズとか(高校時代、田邊が江口のギターを壊した際、“将来武道館に立ったら返してやるよ”と約束。本当にギターを買い、この日のステージ上で返した)。 江口達也:覚えてたことに驚きましたね。覚えていても買って返してくるようなヤツじゃないと思ってたのでちょっと見直したというか……。 辻村:評価低いな(笑)。 田邊:“いいヤツだと思った”ぐらい言ってくれてもいいのに(笑)。 江口:だって高校のときに壊したものを10年以上経って返すってよくわからないシステムじゃないですか、根本的に(笑)。でも、バンドを始めてからいろんなドラマがあって、その流れの中でまた自分のもとに返ってきたっていうのはやっぱり感慨深かったですね。 ――コール&レスポンスあり、ウェーブあり、全部入りの武道館で。 田邊:出し惜しみすることなく、ベタな武道館ライブというものを僕らがやったらどうなるのか、自分たち自身の伸びしろを知る試金石のひとつにしたかったのもあって、とにかくトゥーマッチにやらせてもらったんです。でも、すごく自信に繋がったのは今の同世代の中でもBLUE ENCOUNTはバラードがしっかり歌えるバンドなんだなって思えたことで。 ――ストリングス隊を迎えての「YOU」「はじまり」は素敵でした。ブルエンにストリングスがあんなにハマるとは。 田邊:今後どうなったとしてもバラードは作り続けていきたいなって僕らも改めて思いましたし、あそこでやってたことでそう気づけたことでもあったんですよね。 ――そして武道館で初披露された新曲「LAST HERO」がいよいよ11月23日にリリースされます。ドラマ『LAST COP』の主題歌としても話題を呼んでいますが、武道館での直談判もすごかったですね、制作スタッフに“ドラマに出させてください”って(笑)。 田邊:怒られるの覚悟でやったんですけど、まさかOKしていただけるとは。 辻村:観に来てくれた友達から“あれって仕込みなの?”って聞かれたけど(笑)。 田邊:仕込みじゃないです。ブルエンはやらせのバンドじゃないですから。むしろ行き当たりばったりすぎて、たまには誰かにいい台本を書いてほしいくらい(笑)。でもホント光栄でしたね。僕らが出演した回もつい先週オンエアしていただいて、反響もめちゃくちゃあって。僕ら、これまでにもいろいろとタイアップをさせていただいていますけど、全部BLUE ENCOUNTをわかっていただいている方々と一緒に仕事できていて、今回もすごくいい雰囲気でやれてるんですよ。僕、刑事ドラマ大好きなんです。「あぶない刑事」が大好きで、熊本にいた頃やってた再放送とかもずっと観ていて。 ――イントロからして刑事ドラマ感が溢れてます。 田邊:『あぶない刑事』大好きっ子だからこそ出てきたものだ自信を持って言えますね。これはもう『あぶ刑事』ファン、刑事ドラマファンの俺に任せとけと。80年代を彷彿とさせてやると(笑)。 ――いわゆる“お仕事”感がないのがいいなぁ。 田邊:ないですね。ブルエンは常に熱量でぶつかってますから。 ――「LAST HERO」はホント 熱量の塊みたいな1曲で。 田邊:僕らの中でも早くもアンセム化しそうな感じがすごくしてます。学祭ツアーでも毎回披露してるんですけど、エグいぐらい盛り上がりますね。リリース前にこんなに盛り上がるのは久々じゃないかな。みんな、歌ってくれるんですよ。ドラマの力も改めて感じますし、自分たちが思いを込めてやったものがちゃんと身を結んでるなって。言うてもいつも通りのブルエンなんですけどね。ドラマの主題歌だって言ってるのにどアタマが英語で始まるとか“世界がクズでも”って言っちゃってるとか。それくらい僕らの自由さを尊重してくれたのもすごくうれしかったです。 ――武道館が成功し、新曲が盛り上がり、追い風が吹いていますね。 田邊:バンドとしての血の巡りがさらによくなってます。今、アルバムの制作中なんですけど、歌うのも歌詞を書くのもすごく楽しくて。歌詞を書くペースとかすごく早くなってるもんね。 高村:しかも前よりももっと素直に書いてる気がするんですよ、メンバーから見て。読んだこっちも一発で“いい歌詞だな”って素直に思えちゃうというか。 田邊:言いたいことを簡潔に言えるようになってきてる気はします。武道館でひとつ伸びしろがわかったおかげで遠慮なくできるっていうか、歌詞に限らず“新しいすごい部分”が出てきてるんですよね。今回はバンドじゃない曲もあるし。 辻村:あるね、打ち込みの。しかも最近のサイケデリックな打ち込みではなくて、けっこうモダンな感じ打ち込みなんですよ。 田邊:他にもブルエンがやりたかったUKロックな曲とか青春パンクとかも入っていて、今回はまたすごく面白いアルバムになりそうです。 ――今、伺っただけでもかなりバラエティに富んでいそう。 江口:振り幅はヤバいですよ、今回。 田邊:今年は4枚シングルを出させていただいて、すでにどの曲もライブで欠かせない曲になってるんですよ。いわば、その4曲が入ったアルバムなわけで。めちゃくちゃ強い4つの柱があるからこそ、他の曲で面白いことをいっぱいやれてるんですよね。BLUE ENCOUNTっていう存在を去年以上に知っていただけたからこそ、より道に迷わせてやろうと思ったんです。あなたが今思っているブルエンを覆すような曲たちを揃えましたという意味で。 ――さて来年は今、お話いただいた1月11日(水)リリースのニュー・アルバム『THE END』に加え、3月からはさらにキャパの大きなツアーも控えていますが、それに先駆けるようにして“uP!!!NEXT BLUE ENCOUNT ~HERO NEVER END~”が開催されますね。 田邊:これは僕らもうれしいです! 2ステージですからね、2ステージ。 ――“uP!!!NEXT”初の2部制という。1部が【静寂の椅子エン】、2部が【激動の立ちエン】とただならぬ予感がします。 辻村:字面はちょっとアレですけど(笑)、けっこうみんなでアイデア絞って出したタイトルなので。 高村:いいと思うよ、わかりやすくて。 ――うん、これもブルエンらしいです。でも、なぜ2部制に? 田邊:完全招待制のライブだし、やるなら普通のライブじゃ面白くない、やっぱりプレミア感のあるものにしたいなと。武道館を経て、静寂も大事にできるバンドだって気づけたからこそ思いっきり椅子に座って聴いてもらおう、みたいな。 江口:武道館っていう椅子ありの会場でいいライブができたことも大きくて。今後ホールでもやりたいなと思ってるし、この先を見据えた上で、椅子で座りのみのライブを提示するっていうのは大事なことかなと。 辻村:もともとやってみたかったっていうのもありますけどね。バラードが歌えるっていう強みがありつつ、どうしてもバラード渋滞が起こってしまっていたので。 ――バラード渋滞(笑)。 辻村:いい曲がいっぱいあっても、バラードばっかり出したり、ライブで続けて演奏する機会もなかなかないけど、聴かせることに特化したライブがあってもいいよねって昔から言っていて。だったらこのタイミングでやるしかないでしょ、と。それで【椅子エン】っていうアイデアが出てきたんです。 ――ワクワクしますね。どんなライブになるんだろう? 辻村:どういうセットリストでいくか、俺らもめちゃくちゃ楽しみで。 田邊:今のところ、まったく真っ白ですけどね(笑)。あ、でもカバーはやりたいな。 ――逆に【立ちエン】も楽しみです。気持ち切り替えが大変かもしれないけど。 田邊:切り替えていかないと無理ですね。でないと【立ちエン】で俺ら、ぶっ倒れますよ(笑)。【椅子エン】は【椅子エン】でかなりエネルギー使うだろうし。ただ、バラード歌ったあとだからノドはパッカーン開いてると思いますけど。 高村:ここは、あえて違う形で2部制をやることに意義があるので。これができたら今後、いろんなことができるようになる気がします。チャレンジという意味でもいい1日になるんじゃないかなと。 ――2017年一発目のライブでもありますし。1年の計は“uP!!!NEXT”にありってことで。 田邊:はい! BLUE ENCOUNT、2017年の意思表示ができる日になるんじゃないかなって思ってます。 Text:本間夕子 Photo:矢部志保 uP!!!先行受付(2次受付) 【完全招待制】uP!!!NEXT BLUE ENCOUNT~HERO NEVER END~ 1部【静寂の椅子エン】1000名様ご招待 2部【激動の立ちエン】3000名様ご招待 開催日程:2017年1月14日(土) 会場:豊洲PIT(東京) 受付期間:~2016年12月18日(日)23:59まで ※詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!NEXT BLUE ENCOUNT~HERO NEVER END~ 申込ページはこちら   リリース情報 BLUE ENCOUNT『LAST HERO』 初回生産限定盤(CD+DVD) SINGLE 発売中 1,759円(税抜) KSCL-2797~2798 Ki/oon Music   BLUE ENCOUNT『LAST HERO』 通常盤(CD) SINGLE 発売中 926円(税抜) KSCL-2799 Ki/oon Music   その他情報 ■ BLUE ENCOUNT オフィシャルサイト  

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NICO Touches the Walls×KEYTALK、一度...
音楽専門チャンネル「スペースシャワーT...

NICO Touches the Walls×KEYTALK、一度聴いたら離れられない2組が高松で競演!【ライブレポート】
音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」と、ぴあ&KDDI(au)が手がける直感エンタメサイト「uP!!!」が主催するライブイベント「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV」。札幌、福岡、名古屋、岡山、東京、大阪、仙台の地を経て、10月16日(日)に今年オープンしたばかりの香川は高松festhalleにて第8回目が開催された。今回は、メジャーデビューして10年目を迎えたNICO Touches the Wallsと、7月にインディーズ時代の楽曲をまとめたアルバム「KTEP COMPLETE」をリリースしたKEYTALKが出演。なお、この2組によるツーマンライブはこの日が初めてとなる。  開場前から高松festhalle周辺には、イベントグッズを求めて並ぶ長蛇の列が見受けられた。開場して開演まではスクリーンで、NICOの光村龍哉(Vo&Gt)とKEYTALKの首藤義勝 (Vo&Ba)が出演した音楽情報バラエティー番組「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」が上映される。出演者のチュートリアルと菅沼ゆりから観客へのメッセージも紹介された。  激しいSEが聴こえ、赤と青の派手なライトでステージが照らされると首藤、寺中友将 (Vo&Gt)、小野武正 (Gt) 、八木優樹 (Dr) の4人が元気いっぱい若さ溢れた状態で走って現れる。手拍子で煽りまくり、インディーズ時代からの代表曲「sympathy」で幕開け。透き通る首藤の歌声と芯が通った寺中の歌声が交互に、そして時には気持ちよく合わさる。そのまま真っ赤なライトに照らされ、「パラレル」へ、フロアからは一気に「オイオイオイ!!!」と力強いコールが起きる。この日の流行語(?!)にもなった「高松、高まる~!?」のMCも大いに沸く。「YURAMEKI SUMMER」で盛り上げた後、そのまま11月23日リリースの新曲「Love me」とアップビートに攻める。  あっという間に終盤を迎えると、寺中が「NICO先輩に最高のパスを出す為に力を貸してもらっていいですか?! 俺も本気にならないといけないので、ビールを頂きます! NICO先輩に捧げます!!」と缶ビールを一気に呑み干す。ガソリン満タンで「MATSURI BAYASHI」、「MONSTER DANCE」と踊れるナンバーでフロアを最高の祭パーティー状態にして嵐のように去っていく。  一方のNICOは、光村、古村大介 (Gt) 対馬祥太郎 (Dr) 坂倉心悟 (B)と静かにスタンバイ。アコギから緩やかな音が爪弾かれ、「ストラト」へ。とにかく光村の歌が強く、一瞬で観客が心を掴まれている事がわかる。続く、「THE BUNGY」ではブルージーなギターが鳴らされ、力強いビートが襲いかかってくる。三十路を超えたキャリアの成せる技なのか、4人が音で楽しんでいる事が何よりも伝わってきた。光村が「新しいライブハウスでかっこいい音を鳴らすには、僕らとあなたたちとの熱狂しかないです!!」と煽る。メジャーデビュー当時の懐かしいナンバー「バニーガールとダニーボーイ」ではイントロが鳴った瞬間、フロアから思わず歓声が起きた。そのまま間髪入れずに「B.C.G」、「妄想隊員A」と畳み掛け、無駄のない攻めを魅せる。  ある意味、この日のハイライトは11月30日リリースの新曲「マシ・マシ」。どっしりと地に足がついた骨太のリズム&ブルース。ミディアムテンポで語りかけるような光村の言葉が、しっかりと心に響く。あまりのかっこよさに、フロア後方の関係者席で呆然と眺めるKEYTALKの姿も印象的であった。これぞ対バンという理想的な光景。  アンコールでは首藤がボーカル、小野がギターという合体バンド「NICOTALK」で登場! KEYTALKの「トラベリング」カバーを披露して、ラストは寺中と八木も加わり、NICOの「手をたたけ」カバーへ。寺中の良かれと思った賑やかしの小道具が、まさかの爆笑スリリングなアクシデントを生み出すが…、その辺りは是非ともオンエアをチェックして頂きたい! このライブの模様は、11月18日(金)24時30分~25時半までスペースシャワーTVにて。真っ向から勝負をした2組の競演を必ず観て頂きたい。 Text:鈴木淳史 Photo:渡邉一生 SET LIST 『uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.8 supported by SPACE SHOWER TV』 @高松festhalle 2016.10.16 KEYTALK 01. sympathy 02. パラレル 03. YURAMEKI SUMMER 04. Love mebr 05. HELLO WONDERLAND 06. FLAVOR FLAVOR 07. MURASAKI 08. プルオーバー 09. MATSURI BAYASHI 10. MONSTER DANCE NICO Touches the Walls 01. ストラト 02. THE BUNGY 03. BAD ROBOT 04. バニーガールとダニーボーイ 05. B.C.G 06. 妄想隊員A 07. マシ・マシ 08. 天地ガエシ 09. ニワカ雨ニモ負ケズ <アンコール> EN1.トラベリング(KEYTALK楽曲) EN2.手をたたけ   オンエア情報 スペースシャワーTV 「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.8 supported by SPACE SHOWER TV」 初回放送:11/18(金)24:30~25:30 リピート:12/2(金)23:00~、12/17(土)20:00~  

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くるり、結成当時のオリジナルメンバー...
「あなたの側で、生きてる音楽。」をコ...

くるり、結成当時のオリジナルメンバーでレア曲含めた16曲を披露!!【ライブレポート】
「あなたの側で、生きてる音楽。」をコンセプトに、スペースシャワーTVがトップミュージシャンと贈るプレミアムライブ番組「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”」。2012年の放送スタート以来、貴重なライブが繰り広げられてきたこの完全無料招待制の人気プログラムの第18弾は、今年20周年を迎えたくるり。9月1日にバンドが結成された立命館大学の音楽サークル「ロックコミューン」部室で行われた「くるりの部室ライブ」のなかで発表されたこのイベントは、初代ドラマー・森信行を迎えた特別編成での開催。代表曲、ヒット曲、レア曲を織り交ぜたセットリストを含め、まさに一夜限りの貴重なライブとなった。 渋谷WWW Xのステージに登場したのは、くるりのオリジナルメンバーである岸田繁(V/G)、佐藤征史(Ba)森信行(Dr)、そして、サポートの野崎泰弘(Key)、山本幹宗(G)。森のシンバルによるカウントから始まったオープニングナンバーは、2000年のヒットチューン「ワンダーフォーゲル」。骨太なバンド・グルーヴとともに「ハローもグッバイもサンキューも言わなくなって」というサビのフレーズが響き、オーディエンスも気持ち良さそうに身体を動かし始める。さらに90年代シューゲイズのテイストを取り入れた「LV30」を披露したあと、最初のMC。 約6,100名の応募者のなかから当選した400名のオーディエンスに「くるりです。みなさん、クジというか、抽選に当たったんやんな?大丈夫ですか、1年の運を使い果たして」と挨拶した後、メンバーを紹介。「結成時のメンバーであり、最近なぜか帯同することになりまして」と森が紹介されると、会場からひときわ大きな歓声が上がった。 その後もキャリアを象徴するナンバーが次々と演奏される。カントリーミュージックをポップに昇華したサウンドのなかで岸田、佐藤の有機的なコーラスが広がる「リバー」、抑制の効いた演奏によって、リリカルな歌の世界をじっくりと堪能できた「ばらの花」。20年のなかで生み出されてきた名曲が、オリジナルメンバーを含む“2016年のくるり”として表現されていく。 「オリジナルメンバーで久しぶりにやって。(森に向かって)どういう心境ですか?」(岸田)「楽しいです。ありがとうございます、ホント」(森)というやりとりを挟み、ライブは後半へ。クラシックの組曲のような構成を持った「ブレーメン」をダイナミックに演奏した後、くるりのアンセムのひとつである「ロックンロール」へ。心地よい推進力を備えたギターリフ、佐藤、森によるエモーショナルなビート、そして「振り返ることなく 天国のドア叩く」というフレーズともに解放されるメロディラインによって、会場の高揚感が一気に上がる。鋭利なブルーズ・フィーリングを感じさせる岸田のギターソロも最高だ。 「ベスト(3枚組オールタイムベスト『くるりの20回転』)も出しましたけど、新しいものもボチボチ作ってますので」(岸田)というMCの後は、初期の名曲「虹」。濃密なサイケデリアと和の情緒が共存したこの曲によって、本編は終了した。  最初のアンコールでは、インディーズ時代のデモ音源「もしもし」(1997年)に収録された「夜行列車と鳥瓜」、7thアルバム「ワルツを踊れ Tanz Walzer」(2007年)に収められている「ハム食べたい」などのレアな楽曲が披露された。そしてラストはデビューシングル「東京」。オリジナルメンバー3人による、もっともベーシックなスタイルで放たれたこの日の「東京」は、くるりの20周年における大きなハイライトと言っていいだろう。 このライブの模様を収録した「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~くるり~supported by uP!!!」の初回放送は12/25(日)22:00~23:00。くるりの軌跡を体感できる貴重なステージをぜひ目撃してほしいと思う。 Text:森朋之 Photo:岸田哲平 SET LIST 『SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~くるり~ supported by uP!!!』 @WWW X 2016.11.21 M01. ワンダーフォーゲル M02. LV30 M03. GO BACK TO CHINA M04. トレイン・ロック・フェスティバル M05. 太陽のブルース M06. キャメル M07. リバー M08. ばらの花 M09. 愉快なピーナッツ M10. ブレーメン M11. ロックンロール M12. 虹 <アンコール> EN1. 尼崎の魚 EN2. 夜行列車と鳥瓜 EN3. ハム食べたい EN4. 東京   オンエア情報 スペースシャワーTV 「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~くるり~ supported by uP!!!」 初回放送:12/25(日)22:00~23:00(リピート放送あり)  

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初の大阪開催!! チュートリアルの 徳ダ...
音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV...

初の大阪開催!! チュートリアルの 徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE Vol.3【ライブレポート】
音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」で放送中のレギュラー番組「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」から生まれたライブイベントが、大阪・なんばHatchで11月10日(木)に開催された。番組同様、チュートリアルと青文字系モデルとして人気を博す菅沼ゆりがMCを務めた。出演は岡崎体育、SiM、THE BAWDIES、そしてチュートリアル・徳井がプライベートで活動を続けるバンド・鴬谷フィルハーモニー。開場から開演までの間は、各出演者が番組に登場した時の回がスクリーンの幕に流された。 開演時間となり、番組紹介の映像と共にステージに颯爽と登場したMC3人から、今回このイベントが3回目にして初の大阪開催であるという説明があり、ライブはいよいよトップバッターのSiMへ。1曲目「Blah Blah Blah」からMAH(Vo)が「跳べ~!」とフロアを煽る。続く「Boring People, Fucking Grays」と、のっけからヘッドバンキングをする観客が続出。MAHは、この日の出演者の音楽がバラエティに富んでいるいることにかけて「今日は全然違う音楽で、お客さんも全然違うけど、そこに寄せていくつもりはない! でも、置いていくつもりもないから!!」と盛り上げる。「KiLLiNG ME」では観客を一度しゃがませ、そこからジャンプさせるなどフロアを大熱狂の渦に巻き込んだ。 2番手は岡崎体育。広いステージにマック1台だけが並ぶ。1曲目「Open」のサウンドが鳴り響く中、本人が普段通りの恰好でキレのいい動きを見せながら登場。“普通の楽曲にありがちなパターン”を説明する愉快なナンバー「Explain」を挟み、関西ではライブ初披露となる「MUSIC VIDEO」へ。You Tube再生回数1300万回を超え、彼の存在を一躍有名にしたナンバーだけに、観客も大熱唱。「SiM、バリかっこ良かった! ビックリした!!」なんていう素直なMCも出る中、昔のナンバー「Okazaki hyper gymnastic」も披露。バンドへのアンチテーゼ(!?)「FRIENDS」では、お馴染みの友人であるお人形も現れて、素敵な共演を魅せてくれた。 3番手は鴬谷フィルハーモニー。ボーカルは徳井、ギターは俳優の柏原収史、その他のバンドメンバーもプロのミュージシャンたちという豪華なバンド。1曲目「夏月」は、その美しい曲名とはかけ離れた下ネタが潜んだナンバー。2曲目「手コキよ今夜もありがとう」も、その名の通り下ネタナンバー! 3曲目「金銭的支援関係」では、歌詞で「パトロン」が連発される。徳井はMCで「番組司会者の権限を最大限に活かして、イベント出演をねじ込みました!」と言っていたが、充分に盛り上げて大トリのTHE BAWDIESにバトンを繋げた。 THE BAWDIESは1曲目「NO WAY」からシンプルなロックンロールをぶちかます。お揃いのスーツというスタイリッシュな見た目とは違い、ゴリゴリの音が鳴らされ、それだけで爆発しているような感覚に陥る。ライブを重ねてきたからこその出音に圧倒されてしまう。「HOT DOG」前の恒例の小芝居では、チュートリアルと菅沼も参加。番組イベントならではのコラボに微笑んでしまうが、そこからの楽曲は爆裂感が半端なく虜になってしまう。続く、「LEMONADE」では一転してミドルテンポで心地よい気分になる。11月30日にリリースされる新曲「THE EDGE」も披露されるが、初めて聴くにも関わらず観客が一瞬でノリノリになっているのが素晴らしかった。 アンコールではROY(Vo)が「音楽は感情の爆発!!」と熱く語り、「IT’S TOO LATE」を。曲の途中にはチュートリアルがメンバーと同じ特注のスーツに身を包んで登場! 最後はTAXMAN(Gt)が音頭を取り、得意の「ワッショイ!!」コールで〆られた。 ステージ転換時には各出演者がオリジナルグッズのプレゼントを兼ねて登場する一幕もあったが、イベント最後も出演者全員が再度登場して記念撮影を。そして、次回Vol.4が年明け2月に東京・豊洲PITで開催されるとの発表があり、この日のライブは幕を閉じた。この模様は、12月2日(金)21時00分からスペースシャワーTVにて放送される。 Text:鈴木淳史 Photo:半田安政(Showcase) オンエア情報 スペースシャワーTV 「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.3」 初回放送:12/2(金)21:00~22:30 リピート放送:12/7(水)19:30~、12/28(水)25:30~

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MAH(SiM)×岡崎体育、人見知りの2人が...
「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」の...

MAH(SiM)×岡崎体育、人見知りの2人がライブ前に初対面!チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.3【対談】
「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」の番組イベント第3弾、「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.3」が11月10日、大阪・なんばHatchで開催される。今回のアクトは、チュートリアルの徳井率いる鴬谷フィルハーモニー、パンク、ラウドシーンを軸に破壊力のあるサウンドで勢力を拡大するSiM、ロックンロールの気高いソウルを磨き続けるTHE BAWDIES、そして今年5月に1stアルバム『BASIN TECHNO』をリリースした話題のニューカマー岡崎体育の3組が競演する。初共演ということもあり、お互いのことを知っておきたいということで、今回はMAH(SiM)と岡崎体育にじっくりと語り合ってもらった。 ――おふたりは今日はじめての対面ですね。 MAH:THE BAWDIESとSiMは、イベントでもよく一緒になったりしていて、仲がいいんだけど。岡崎体育くんとは初めてなので、いろいろ話ができたらなと。 岡崎体育:よろしくお願いします。僕、とてつもない人見知りなんですよ。 MAH:俺もです。 岡崎体育:じゃあ、企画倒れということで。 ――初の対談ということなので、お互いに訊いてみたいことや、自己紹介のような感じからはじめましょうか。 MAH:岡崎体育のルーツは、どういうものなの? 岡崎体育:僕のルーツは、中学のときに任天堂DSのゲームソフトで「大合奏!バンドブラザーズ」という、音ゲーがあって。そのゲームに、作曲ができるサブコンテンツがあったんです。中高生のときは、それで作曲をして遊んでいたんです。大学生になって、本格的に作曲をしてみようとなって、DTMソフトを買ってパソコンで作曲をはじめるのに移り変わっていったんです。 MAH:じゃあ、ずっとひとりで? 岡崎体育:大学の頃に一度、京都の地元の友だちとバンドを組んで。1年半くらいしかやっていないんですけど、バンド経験もあるんです。 MAH:そうだったんだ。なんでひとりでやろうと思ったの? 岡崎体育:バンドの頃からすでに、自分に協調性がないのを薄々勘づいていて。曲と詞、ライブの演出もすべて僕がやっていて。一回、一回、メンバーに伝えないとダメじゃないですか。これが面倒くさいなと思っていて。あまりメンバーに自主性がなかったんですよね。 MAH:わかる(笑)。 岡崎体育:僕が付き合わせている感じになってしまっていて、空気もあまり良くなかったんです。「俺が4人いたらいいのに」とずっと思っていて。音楽活動をするにつれて、ひとりでやっていかなあかんなという気持ちが、どんどん出てきた感じでしたね。SiMはどういうルーツなんですか。 MAH:今、言われて思い出したんだけど。俺が中学生のときに、携帯電話が普及しはじめて。携帯に着メロを作れる機能で、スカの曲とかを作っていたのを思い出した(笑)。でも俺は、高校1年生でバンドを組んでから、15年、バンド一筋でやっていて。SiM自体は、高校3年のときに組んだバンドで。地元が神奈川県の湘南というところなんだけど。 岡崎体育:ヤンキー多いところですね。 MAH:そうそう。地元のライブハウスの先輩も、ゴリゴリにタトゥーが入ってる人ばかりで。レゲエバンドをやってる人が多かったんだけど、その人たちもじつは若い頃はハードコアをやっていて。ハードコアをやっていた人がレゲエをやるのが、地元では定番コースになっていたんだよね。高校生のときにそれを見ていたから、じゃあハードコアとレゲエをやってみようという感じだったかな。でも、さっき言っていた「俺が4人いたらいいのに」っていうのは、わかる(笑)。 岡崎体育:これをメンバーが見てたらどうするんですか。 MAH:大丈夫、大丈夫。バンドじゃないとできないこともあるし、ひとりじゃないとできないこともあるしね。ライブは、どこでやってたの? 岡崎体育:大学時代にバンドをやっていたとき、京都や奈良のライブハウスでやっていたんです。ひとりになってからも、その頃のツテでライブハウスでロックバンドに混ざってやっていたんです。 MAH:どっちだったのか、気になっていたんだよね。バンドと対バンしていたのか、もしくは、バリバリにクラブでもやっていたのかなっていう。 岡崎体育:一回、京都のクラブでDJに混ざってイベントに出演させてもらったんですけど。DJって基本的に、30、40分ノンストップじゃないですか。僕、曲が終わるごとにMCを挟むんです。クラブではその文化がないので、音が止まったらトラブったと思われちゃって、お客さんがトラブったのをなかったことにしようとウワーって盛り上げてくれるんです。僕は、「次の曲の説明したいから、一回、静かにして」っていうのをやってる感じで。これ、クラブ向いてへんかもしれないなと思いました。だから、バンドシーン起源でよかったなと。よく、「ネット発やろ?」って言われるんですよね。 MAH:ああ、そうか。 岡崎体育:歌や演奏を動画投稿するのが流行っているじゃないですか。僕も、ネットを使って自分をアプローチすることが多いから、ネット発だと思われていることも多いんですけど、バンド起源なんですよね。 MAH:それはみんな誤解してるかもしれない。とくにバンド界隈の人は、勘違いしている人もいるんじゃないかな。 岡崎体育:そうなんですよ。もともと僕がバンドをやっていて、バンドに混じって活動していたことを知らずに、僕がずっとロックバンドをディスってると思われてたら、本当に困るなと。ちゃんと愛情があってのことだっていうのをわかってもらえてないと、業界で生きづらくなっていくので。 MAH:それでマジギレされたことあるの(笑)? 岡崎体育:直接はないんですけどね。ただ、噂で聞いたりとか、飲みの席で言われてるんやろうなっていうのは、薄々勘づいてます。 MAH:そんなことないと思うけどなあ。面白いし。 ――MAHさんが、岡崎体育さんを知ったのはどんなタイミングだったんですか。 MAH:みんなと一緒だと思うんですけど、「MUSIC VIDEO」のMVですよね。周りのバンドマンもみんなリツイートしてたし。あれよあれよと言う間に、テレビでもやってたしね。誰だこいつは?!みたいな。 岡崎体育:しかも「MUSIC VIDEO」の中で、SiMっぽいところがあるんですよ。 MAH:りんご持ってるやつ? 岡崎体育:そうです。僕は、映像の脚本には携わっているんですけど、絵コンテや映像には携わってなくて。MVってよく果物を持ってるシーンがあるじゃないですか。なので、果物のどれかにはなるやろうと思って、映像監督にこういう歌詞でと言って、返ってきた映像があれやったんです。映像作品をやってくれているのが、寿司くんという、ヤバイTシャツ屋さんというバンドのボーカルをやっているんですけど。 MAH:そうなんだ? 挨拶したとき、何も言ってなかったけどな。 岡崎体育:SiMのことが大好きなので、大好きすぎてあんなことになってるんだと思います。 MAH:あのMVは面白かったな。でも、あれを見て知ったから、そういう人なのかなって思ってたけど。 岡崎体育:斜めの角度から見てるような。 MAH:そうそう。でもアルバムを聴いたら、シリアスな曲もあるんだなと思って。もっと興味がわいた。 岡崎体育:よかった。「MUSIC VIDEO」みたいなものを世の中に提示したときに、MAHさんのようにまず面白いと思ってくれる人が、わりと少ないんですよ。ミュージシャン界隈や、業界でもそうで。「MUSIC VIDEO」という作品で、岡崎体育というイメージを固まらせている人が多いんです。だからもっと、深く知って欲しいなという気持ちはあるんですよね。 MAH:でもSiMも、それこそりんご持ってる「KILLING ME」のMVがひとり歩きしちゃって。別にこれが、“ザ”SiMじゃないんだけどなっていう葛藤はあった。それは多分、みんなが抱えることだと思うんだよね。カン違いもされると思うけど、これからライブをやって、見てもらえる機会が増えていくだろうし。俺もまだ、ライブ見たことがないから、すごい楽しみですね。 ――せっかくですから、岡崎体育さんから、MAHさんに訊いてみたいことはありますか。 岡崎体育:さっき、ひとりで活動をするその気持ちもわかるとおっしゃってくれたじゃないですか。もうちょっとそこを深く掘り下げて聞いていきたいんです。自分の音楽を発信する形が、“バンド”であることについて、いいこと、悪いことはありますか。 MAH:バンドって人間が集まってやるわけだから、SiMだったら、大の大人が4人集まってやるのは大変なんだけど。最大のいいところは、自分では思いつかないアイディアを出してくれるところじゃないのかな。それは音楽や活動に関してもそうで。曲を作っていると、サビにいく前のキメとかどうしてもワンパターンになっていくじゃない。そういうところで、スタジオで4人で合わせていると、そんなキメ自分では思いつかなかったわとか、そんなのがあったり。 岡崎体育:単純に脳みその数が違うっていう。 MAH:そう。それは、いいなと思うし。あとはやっぱり、キツさや嬉しさが分け合えるというかね。あったかい話になっちゃうけど、キツいねって言える相手がいたり、良かったねって言い合える仲間がいるのはいいんじゃないかな。でも、ひとりで全部やってやったぜっていう気持ちよさもあるんじゃない? 岡崎体育:もちろん、それもありますね。 MAH:「FRIENDS」(アルバム『BASIN TECHNO』収録)で歌ってるお金の件はね、わかるよ(笑)。 岡崎体育:バンドの動かぬ事実ですよね(笑)。ひとつ聞いてみたかったんですけど、バッチバチのケンカってしたことあるんですか。 MAH:SiMって特殊で、お互いに干渉しないようにしていて。それこそ「KILLING ME」の頃のレコーディング中に、いちばんのケンカみたいのがあって。でもケンカにもならないんだよね。4人ともが内に溜め込んで、爆発したら「バンド辞める」って言い出すタイプで。それが爆発したのが、「KILLING ME」を作ってるときで、いちばんバンドの関係が最悪だった。当時はまだ金もないし、でもツアーしなきゃいけないからバイトもできない状況で、お互い心が狭くなっていて。それから少しずつバンドが売れていって、心に余裕ができて。話し合いをしたわけではないんだけど、自然と干渉するのはやめようってなっていたんだよね。プライベートはお互いに何をやってるのか、一切知らない。 岡崎体育:お笑い芸人ではよく聞く話ですね。ロックバンドは私生活でも仲がいいイメージがあったんですけど、SiMの精神的なものは、お笑い芸人の感じに近いんですかね。 MAH:自分たちでもそう思う。そもそも、仲がいい同士で集まって音楽をはじめたわけじゃなくて。俺はずっと上に行きたいと思っていて、こいつなら一緒にやれるかもっていう感じでひとりひとり仲間が増えてSiMになったから。そこはみんな一致してるんだよね。だからお互いに、良くも悪くもドライで。メンバーで肩組んで写真とか撮らないし(笑)。でも絶対、音楽やるとしたらこのメンバーでやるのがいいっていうのが間違いなくあって。それはSiMが他のバンドと違うところかな。 岡崎体育:僕は、楽屋とか移動でメンバーと話したりできるから、バンドって羨ましいなと思っていたんですけど、SiMに関しては羨ましくないです。 MAH:そうだねえ(笑)。でもさ、ひとりだとライブの日とかに喋り相手がいないじゃない? どうするの。 岡崎体育:今でこそマネージャーやレーベル担当の人がいるから、その人と話せるようになったんですけど。それ以前はひとりで楽屋のイスに座って、ずっと携帯を見てるフリをしてました。一回、Twitterを1年くらい遡ったことがあります。 ――ふたりにとって、ライブとはどういうものですか。 岡崎体育:僕は、自己顕示欲の排水溝。 MAH:垂れ流しってことだ。 岡崎体育:垂れ流しですね。僕、ひとりっ子で。別に友達が少なかったわけじゃないんですけど、家に帰るとひとりで何か作って遊ぶことが多いんですよね。むっちゃ難しい迷路書いたり。家の壁に割り箸をつけていって、そこの上にビー玉を落としてそれが落ちていくのを見たりとか。 MAH:ピタゴラスイッチ的なやつだね。DSで曲を作りはじめるのも、そういうところから繋がっていくんだ。なるほどね。 岡崎体育:そういうのをやってたら、親がちょっと褒めてくるんですよ。「すごいな、こんな複雑な迷路作って」とか。それが快感で、人に褒めてもらうのってうれしいことだなって。そこから、ものづくりの精神を養っていったんです。ライブはその延長なんです。自分が作りたいものや、世の中に出したいものをバーと垂れ流して、それをお客さんが一個一個拾ってくれて、面白いと思ってもらっているという、そのサイクルが今、幸せでしょうがないんですよね。SiMにとってのライブっていうのは。 MAH:これは聞かれるたびに答えが違ってるんだよね。12年目の今は、お客さんとの答え合わせかな? CDを聴いたり、ビデオを観たりして、みんなは「SiMってこんなバンド」とか「MAHさんってこんな人」っていうイメージをそれぞれが膨らませるわけじゃない。それを一回、整理する場というか。アルバムのツアーでは、この曲はこういう気持ちで書いた曲ですっていうのを長々と説明をして曲をやるときもあるしね。Twitterとかよりも、肉声で伝えることの方が伝わると思うから。そういう意味で、お客さんの認識を一回揃える場所かなと思っていて。最初の頃は、それこそ、自己顕示欲の排水溝っていうときもあったし。12年目の今は、そんな感じかな。 ――それでは最後に、イベントに向けて一言ずつお願いします。 岡崎体育:SiMとTHE BAWDIESがロックバンドで、僕だけピンで出るから、そこの違いを明確に出そうと思ってます。今までロックバンドとたくさんやってきましたけど、最近はアイドルや、弾き語りの人ともやる機会が増えてきて、ジャンルレスな世界に入っていってたんですけど。初心に帰って、牙をむいていこうと思ってます。 MAH:ほう、牙をむいてくるのか。じゃあ、若い芽は摘んでおかないとね(笑)。SiMとTHE BAWDIESだけでもだいぶお客さんは違うと思うし、それこそ岡崎体育くんも違うお客さんを持ってるだろうし。まあ、いちばんになれればいいかな。いちばんになります。多分、THE BAWDIESもそう思ってるだろうからね。楽しみだね。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 イベント出演情報 チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.3 会場:なんばHatch(大阪) 日時:2016年11月10日(木) 17:45開場、18:30開演 MC:チュートリアル/菅沼ゆり LIVE ACT:鴬谷フィルハーモニー/岡崎体育/SiM/THE BAWDIES uP!!!受付 チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.3 受付期間2016年9月24日(土) 10:00 ~予定枚数に達し次第受付終了 今すぐ申し込む   番組情報 スペースシャワーTV 「uP!!! presents MUSIC SHOWER チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」 初回放送:毎週金曜 19:30~20:00 リピート放送:毎週日曜24:00~、毎週水曜24:30~ ■オフィシャルサイトはこちら ■イベントオフィシャルサイトこちら   その他情報 ■ THE BAWDIES オフィシャルサイト ■ SiM オフィシャルサイト ■ 岡崎体育 オフィシャルサイト  

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NICO Touches the Walls×KEYTALK「この...
10月16日、香川県・高松festhalleで行わ...

NICO Touches the Walls×KEYTALK「この日を制したものが四国を制すると思ってますので、ガチンコで」【LIVE HOLIC vol.8対談・後編】
10月16日、香川県・高松festhalleで行われる「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC vol.8」は、NICO Touches the WallsとKEYTALKが登場する。前回は互いのバンドの印象について、また音楽観についての話を中心に聞いたが、後編の今回はライブについて。そして11月にリリースとなるそれぞれのニュー・シングルについての話も伺った。 インタビュー前編はこちら ――今回は、ライブへの思いを聞いていきたいと思います。2バンドとも、イベントやフェス等で一緒になることは多いですが、お互いのライブは見ていますか。 光村龍哉:7月にあった、JOIN ALIVE 2016でのライブが良かったよね。 首藤義勝:ありがとうございます。 光村:その日は、順番が前後で。ステージに着いた時にちょうどKEYTALKがやっている最中だったんだけど。わりと夕方から夜にかけてくらいの時間帯で、すごくいい雰囲気だったじゃない? 俺らあまりそういう時間帯での出番が少ないから、ここぞとばかりにスロウな曲とかをセットリストに入れていったの。照明も映えるし、気持ちいいだろうなと思って。でもその手前で、KEYTALKがバンバン盛り上げてるのを見て、俺もうらやましくなっちゃって(笑)。これは、失敗したなあと。 首藤:いやいやいや。 光村:ライブ中、演奏しながらずっと義勝の横顔が浮かんでいてですね──。 首藤:そんなわけないじゃないですか! 光村:しかもあれだけの幅広い曲を、自然体で淡々と歌って、淡々と弾いてるから、なおさら末恐ろしいなと思っていて。 首藤:今日はもう、褒められすぎて具合悪くなりそうです。 ――首藤さんは、口数が減ってきましたね。 光村:ここでKEYTALKを弱らせておいて、LIVE HOLIC当日にはNICOがガツンといこうという、作戦(笑)。 首藤:……心理戦だったんですね(笑)。 ――でも今回は、ツーマンで真っ向勝負ですから。お互いに最高のステージになるといいですね。 光村:そうですね。KEYTALKは自分の価値観みたいなものの違いや、変化を意識させてくれたバンドなので。そういう意味でも、自分としてもここから先のさらに新しい価値観みたいなものを見つけられるヒントが多分いっぱいあると思うし。楽しみですね。きっとKEYTALKも現在進行形で、さっきのフェスの話じゃないけど、もっとこうしたいとか、もっとこうならないかっていうような選択肢っていっぱいあるでしょ。 首藤:確かに。 光村:歳は近いんだけど別のものを持っているもの同士だからこそ、いい刺激になると思うんです。僕らが、さらに先輩と同じステージに上がっていくにあたって、どういうものを残していくのかっていうのを、僕らは背負っている世代だと思っているので。そういう意味でも、ちゃんと意味のあるものが残せるライブになりそうだなと思っています。 ――作品のたびにもそういった投げかけを考えていますね。 光村:それがモチベーションとなっている、というのもありますからね。お客さんよりも半歩先に行っていたい思いはつねにあって。それはお客さんと導いていくためにね。その逆の、お客さんが導いていくもっていうのは、ミュージシャンは考えなくてもいいんじゃないかなと思うんですよね。作るのは僕らだし。 首藤:そうですね、まずは今回のLIVE HOLICでNICOのライブをしっかりと生で目撃して、勉強したいです。勉強します。 光村:いや、そのまんまやったらいいって。今のそのまんまやってくれたら、俺らもどうやって戦うかを考えられるから(笑)。 首藤:もう、怖い怖い(笑)! やっぱり、バンドとしての経験値だったり、数値でいったら勝てないんですよ。実力もそうだし、光村さんの歌のパワーだってすごいし。それは生で見ないと学べないことも多いと思うんです。今後、曲を作ったりする上での、何かを見つけられたらなと思うんです。僕も今の状況に、満足しているわけではまったくなくて。KEYTALKはフェスの盛り上げ役みたいな感じですけど、フェスで盛り上がるっていう項目って、絶対天井が見えちゃっているわけですよね。プラスアルファの何かは、いつも考えているので。多分、NICOを間近で見ることで、何かいいことが起きるんじゃないかなって思うんです。そういうのは、どんどん刺激をもらいたいと思ってます。 ――両バンドともに、11月には新作のリリースが控えています。NICOは11月30日(水)にシングル「マシ・マシ」がリリースとなります、すでに夏のフェスでもプレイしている曲ですが、今回はどんな曲になっていますか。 光村:「マシ・マシ」は、僕らのシングルの中ではBPMがいちばん遅い曲になっているんですよね。かといってバラードではなくて、QUEENでいうところの「We Will Rock You」的な感じかな。これもひとつ、僕ら的には、次の世代だったり、来年以降にこういう曲がもっともっとお客さんにとって、大事になったらいいなという願いがあるです。NICOのファンだけじゃなくて、音楽が好きで今のバンドをたくさん聴いているような子や、フェスに来てくれている人が、こういうカルチャーももっと好きになってくれたらいいなと思って作った曲で。ここ何年かでは、いちばんいい曲書けたなっていう曲なんです。 首藤:おおお! 光村:これがシングルだなと思った。「これをシングルにしてくれ」って、メンバーやレコード会社にも頼んだ曲だったから、ちゃんとシングルになってよかったなと。NICOなりの提案ができた曲だと思う。 ――KEYTALKは11月23日(水)にシングル「Love me」がリリースされます。こちらはどんな曲ですか。 首藤:じつは僕らも今回、BPMというのはテーマでもあったんです。肉づけすれば盛り上がってしまうBPMっていうのはあるんですけど、そこからぐっと落として130くらいになっているのかな? このテンポ感、このビート感で踊れるようになって欲しいなっていう思いがあるんです。そういうところでは、通じるものはありますね。 光村:きっと来年くらいにぐっと変わるんですよ、トレンドが。 首藤:変えていきたいですよね。 ――両者とも、仕掛けているシングルですね。 首藤:そうですね。この曲がリード曲になったのは、僕は嬉しかったですし。ちょっとずつ、これがはまっていってくれたらうれしいなという曲で。満足度も高いんです。だから、早く聴いて欲しいなと思ってます。ポップで、歌詞もかなり普遍的なラヴソングでもあるんですけど。女の子のお客さんが多い中で、男子が聴いても、グッときてくれる歌になったらいいなとは考えてました。 ――では、LIVE HOLICに向けてのお話も伺ってきます。今回の会場が、高松festhalleで、今年できたばかりの新しいライブハウスだそうですが、ここはふたりとも初めてですか? 首藤:初めてですね。広いんですよね? ――四国最大級の会場だそうです。 光村:高松といえば、DIMEとかオリーブホールとかではやったことありますね。結構、むかしから四国には行っているんですけど、とくに最初の頃は高松ばかり行っていましたね。鶴丸ってうどん屋知ってる? 首藤:はい、もちろん。 光村:前乗りで夜中とかに到着すると、鶴丸しかやってないじゃない? それで鶴丸に行っておでんとか食べながら、過ごしたりという、高松といえば鶴丸なんです。それが、しばらく高松に行かなくなった時期があって、今年久しぶりにMONSTER baSHのフェスでで高松に行った時に、鶴丸がめちゃくちゃキレイになっていて、びっくりした。その時に、自分の重ねたキャリアを感じました。 首藤:鶴丸を見て。 光村:それでまたこうして新しいライブハウスができるわけでしょ。で、800人規模なんて高松で集めたことないし、燃えますね。四国最大規模ということは、その日を制したものが四国を制すると。2バンドで、制しましょうね。 首藤:はい、ガッチリと──とかいって、これもまた油断させるパターンですかね? 光村:はははは。 ――ツーマンということで、お互いへのリクエストなどありますか。 光村:KEYTALK好きとしては、本番でも何か一緒にやりたいですけどね。 首藤:やっていただけるなら、それは是非。 光村:2バンドで何かできたら面白いですよね。「MONSTER DANCE」を、どこかの1パートだけ僕らに譲ってもらうとか? 僕らのステージでKEYTALKの曲をいきなりはじめるのもいいですけどね。そしたら、いやでも出てこなきゃいけない空気になるでしょ? せっかくだから、2バンドでお互いの曲じゃないのをやってもいいしね。それこそ、サザンやってもいいしね。カラオケ大会になりそうだけど。(笑)。 首藤:たしかに、サザンだとそういうノリになりそうですね(笑)。 光村:まあでも、KEYTALKはいろんな音楽要素が体に入っているバンドだと思うので、きっと何を投げてもいいし、何でもできるんだろうなという期待しかしてない。 首藤:心が潰れそうです! 光村:僕らは、不器用なんで……。 首藤:それ、ずるくないですか!? でも何が起こるか楽しみですね。 ――では最後に、ライブに向けて一言ずつお願いします。 光村:この日を制したものが四国を制すると思ってますので、ガチンコでいきたいと思います。 首藤:ツーマンは食うか食われるかなので……ええと、これで先輩たちと仲良くなれたらいいなと思ってます。 Text:吉羽さおり Photo:矢部志保 イベント出演情報 uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.8 supported by SPACE SHOWER TV 会場:高松festhalle 日時:2016年10月16日(日) 17:00開場、18:00開演 出演:NICO Touches the Walls/KEYTALK   その他情報 ■ NICO Touches the Walls オフィシャルサイト ■ KEYTALK オフィシャルサイト  

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NICO Touches the Walls×KEYTALK「つい...
10月16日(日)、香川県・高松festhalle...

NICO Touches the Walls×KEYTALK「ついに来たな、というただのファンみたいな気持ちです」【LIVE HOLIC vol.8対談・前編】
10月16日(日)、香川県・高松festhalleで行われる「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC vol.8」は、NICO Touches the WallsとKEYTALKが登場。現在ロックシーンの先端を走る両者であり、フェスやツアーでも各地で沸かしているバンドだが、ツーマンとなると意外な組み合わせでもある。しかし話を聞いてみれば、相思相愛。サウンドのアプローチや方法論はそれぞれで色濃くありながら、どちらのバンドも歌心を大事にしていたりと共通点もある。今回は互いのバンドの印象について、おふたりに話を聞いた。 ――10月16日(日)に「LIVE HOLIC vol.8」で共演することになりましたが、最初にこの2組でと聞いた時には、意外な組み合わせだなと思ったんですが。 光村龍哉:ということになるんですかね?でも僕はKEYTALKがインディーズ・デビューした時くらいに、すごくいいバンドだなと思ってその時出ていたCDを全部買っていて。いつか一緒にやりたいなと思って、対バンしたい相手としては必ずKEYTALKの名前を出していたんですよ。 首藤義勝:うわ、そうだったんですか。 光村:なので、僕は意外な感じではないんですよね。ついに来たな、というただのファンみたいな気持ちです。 首藤:ありがとうございます(笑)。 ――KEYTALKを知ったきっかけは何だったんですか。 光村:ラジオかテレビだったと思うんですけど、「Sympathy」(2ndミニ・アルバム『 SUGAR TITLE』収録)という曲で。3分ちょいの曲ですけど、イントロから最後までの展開の早さと、メロディの泣きっぷりがクセになっちゃって。これはもうCDを買おうと、買い揃えました。そしたら他にもむちゃくちゃいい曲があって。「トラベリング」(1stミニ・アルバム『TIMES SQUARE』とか。 首藤:ああ、ありがとうございます。 光村:それで最初に会ったのは、凛として時雨のイベントかな? 首藤:赤坂BLITZですね。 光村:その前にも会ってはいた気がするけど、それまではずっとCDを買っていたんですけど、「MONSTER DANCE」のサンプルを初めてもらって、ああ、これでもう買わなくていいんだな、と(笑)。 首藤:はははは! 光村:これからはもらえるんだな、嬉しいなって思った。 ――首藤さんにとってはNICO Touches the Wallsはどんなバンドですか。 首藤:ずっと、いちリスナーとして聴いていたバンドですね。10代の頃に、最初に友だちに貸してもらったのをきっかけに知って。僕もいつか対バンしてみたいなと思っていたんです。まさか、CDを聴いてくださっていたとは……しかも買ってくれていたとは思いもせず。それはついさっき、知ったんですよ。それで、感動していたところでした。 ――とくにそのことは言ってなかったんですね。 光村:義勝くんには言ってなかったかもね。ドラムの八木ちゃんとかは何回か飲みに行ったりしていて、そういう話をしていたんですけど。やっぱりなかなかね、「CD買ってます」とかって言いづらいもので。隠していたわけではないんですけどね、いう機会がなくて。 ――このふたりで話をする機会っていうのは、あまりなかったんですか。 光村:そうですね、あまりなかったですね。何年か前のSWEET LOVE SHOWERの時に、話しかけてもらったのが初めてでしたね。その時に、義勝くんが「光村さん、サザンオールスターズ好きなんですよね」って言ってくれて。そう、すごい好きなんだよっていう話をしたら、義勝くんもサザンが好きでということで。どんなところが好きなのっていう話になっていって、たしか「ミス・ブランニューデイ」が好きだって言ってたんだよね? 首藤:はい、好きですね。 光村:それか、「栞のテーマ」かどちらかと言っていて。なるほどなと思って。僕も「ミス・ブランニューデイ」はすごく好きで、きっとKEYTALKの、とくに義勝くんの書くメロディのキュンとくるポイントって、そこなんだなと。そういうところで意外と繋がっていたのかもね、という話をしたんです。 首藤:僕はサザンがルーツなんですが、普段それを共有できることがなくて、近しいバンドでサザンを掘り下げるほど好きな人が少なかったんですよね。だから話をできたのが嬉しかったんです。しかも事前に、NICO Touches the Wallsをウィキペディアで調べていて、サザンが好きらしいと知っていたので。これは一回、話しかけようと思っていたところに、SWEET LOVE SHOWERがあったので。もう、バキバキに緊張しながら話しかけました。 光村:ウィキペディアを見て、話しかけに来てくれるなんてねえ? ――話すきっかけを見つけてきてくれるなんて嬉しいですよね。 首藤:すいません、現代っ子で(笑)。 光村:でも意外と、年齢はあまり変わらないんだよね。2つ、3つくらいしか変わらないのかな。バンドをはじめたのは何年くらい? 首藤:2007年とかからやっているんです。 光村:じゃあ、高校卒業して少し経ってからくらいか。僕らもそれくらいなので、同じような感じですよね。 首藤:でもNICOはデビューが早かったから、すごい大先輩というイメージがあるんですけどね。 ――NICOもいつの間にか、先輩バンドになってきましたね。 光村:そうですね。でも長らく僕らずっと一番下だったんですよね。キューンレコードの中でも、全然下が入ってこなかったから、誰にでも敬語で話す癖が抜けないみたいなのが長らくあった。多分、KEYTALKぐらいですよ、その辺りから下の子たちがバーッと出てきて。あっという間に、フェスでもものすごいお客さんを集めだして。年齢は近いんですけど、独特のカルチャーの違いというか、憧れの質みたいものが違うのかなっていうのは、思ってはいましたね。KEYTALKのインディーズの頃のCDとかを聴いていると、洋楽の影響というよりも、邦楽をブラッシュアップしてという感じがあって。 首藤:ああ、うん。そこですね。 光村:そこが僕らの場合はどちらかというと、洋楽ありきでそれに近い邦楽のバンドを見ると、メラメラ燃えるっていうか。じゃあ、俺らは別の手段でいこうっていう。あいつらがアメリカできたら、こっちはイギリスでいこうじゃないですけど、洋楽至上主義というのとは違いますけどね。そこにジレンマがあってやっていたんですよね。でも、今のバンドたちがフェスとかでシンプルお客さんを盛り上げているのを見ると、あまりそういうことって気にしなくてもいいのかなって思ったりもして。価値観を学べたかなと思うんですよねKEYTALKとか周りの子たちを見ていると。 ――この数年でそうやって下の世代のバンドが急激に増えましたが、それが怖い感じはあるんですか。 光村:怖くはないですよ。怖くはないけど、みんなめちゃくちゃ感じいいなとは思ってます(笑)。 首藤:はははは。 光村:すごいみんな慕ってくれるし、ちゃんと僕らの曲も聴いてくれているし。僕の場合は結構、先輩に対して負けたくないっていうのがあったので。年が近い人ほど、なんとなく距離を保ちながらも、闘争心はむき出しっていうところはあったので。今の、その感じ良さが逆に怖いなと思ったときはありますね(笑)。これ、何を考えているんだろうって。もしかして、いい気にさせられて飲まれちゃうパターンかなとか。わざとやってるの? 首藤:そんなことないですよ!! ないです。僕らとしては、本当に先に走ってる先輩という感じで、そういう人たちの音楽を聴いて育ってきたんですよね。追いつこう、追い越そうというのはあまり思わないんです。NICOももちろん、僕らが高校生で楽器をはじめた頃に、ELLEGARDENやAsian Kung-Fu Generationとか、ギターロックのブームみたいのがちょうど起こっていたりして。フェスに見に行って目撃して、「かっこいいな、こういうことをしたいな」っていう感じだったんですよね。簡単にいうと目標みたいなもので、それは変わらないんですよね。 ――いちリスナーとして、10代の時とかにフェスを体験しているかどうかで、世代的にも違った感覚はあるかもしれないですね。 光村:そこが、大きく違うんだなって今、聞いていて思いましたね。フェスに行くっていう文化が、なかったんですよ。僕がバンドを組んだ年に、友だちに誘われてROCK IN JAPANを観に行ったくらいで。次行った2年後は、出る側だったので。 首藤:早いですね。 光村:正直、フェスっていうとお客さんというよりは出る側の感覚の方がピンとくるというか。結構、お客さんとしてフェスに行ったりしてた? 首藤:何回か行ってましたね。 光村:その発想があまりなかったかもしれない。どちらかというと、ワンマンを見に行くとか、ライブハウスに行った方が曲いっぱいやってくれるんじゃないの?っていう感覚だったかも。フェスだとどうしても演奏時間も短かったりするから、となるとそっちの方が勿体無いんじゃないかなと思っちゃって。敬遠するっていうのはありましたね。 首藤:バンドをやっている側からしたら、すごくいいお客さんですよね、ワンマンとかにきてくれるっていうのは(笑)。みんなその思いでやっているから。 ――みなさん今、フェスに出演して盛り上げるはもちろん、そこからそのお客さんたちをいかにしてライブハウスに連れてくるかというのを考えていますしね。 光村:そうそう。フェスだと、わっと盛り上がる曲ができたりして、それがまたCDに跳ね返ってきたりするじゃない? そうなると自分が思っていた、CDを聴いてかっこいいと思ってライブに行ってみようという感じとは、また少し違う構図のものになってきているのは、事実だから。そこの感覚の違いは、何年か悩んだところでしたね。だからそこに自然にいられるのは、うらやましい。 ――KEYTALKとしては、自分たちならではの音楽は、どういう風に作り上げていったんですか。 首藤:段々となんですよね。ライブで、もっとフロアの光景がこうなったらいいなとか、簡単にいうと盛り上がったらいいなっていうところからはじまって。段々とサビでお客さんの手が上がるようになってきて。なるほど、こういう曲がいいんだなっていうことの繰り返しなんです。お客さんの反応をすごい気にしていたかもしれない。 ――特徴のひとつである、どんどん曲が展開していくような面白さもその中からでき上がっていったんですか。 首藤:あれは、純粋に遊び心で(笑)。最初のうちは、びっくりされましたけど、ライヴでやっていったら逆にそれが気持ち良く感じてもらえるようにもなっていったんですよね。 光村:どんどん特殊になっていきますよね(笑)。 首藤:ありがとうございます。 光村:とはいえ、かいつまんでいるセンスがとても良いバンドだと思うんです。どれだけいろんな要素を盛り込んでも、筋が通っているのが見える。それが面白いバンドなんですよね。 ……つづく Text:吉羽さおり Photo:矢部志保 イベント出演情報 uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.8 supported by SPACE SHOWER TV 会場:高松festhalle 日時:2016年10月16日(日) 17:00開場、18:00開演 出演:NICO Touches the Walls/KEYTALK   その他情報 ■ NICO Touches the Walls オフィシャルサイト ■ KEYTALK オフィシャルサイト  

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「史上最大規模!野外で遊び心いっぱいの奇想天外な一夜」【uP!!!NEXTライブレポート】水曜日のカンパネラ〜FREE LAGOOOOOON!!!〜
 話題のアーティストの無料招待型ショーケース・イベント「uP!!!NEXT」の第13弾は、6月にメジャー第1弾アルバム『UMA』をリリースした水曜日のカンパネラが登場した。「水曜日のカンパネラ〜FREE LAGOOOOOON!!!〜」と題した今回のライブの舞台は、東京・台場にある潮風公園(太陽の広場・野外特設ステージ)。水曜日のカンパネラのワンマン史上最大規模の会場であり、また野外のスケール感をたっぷりと活かした遊び心あふれる夜となった。  4千人を超える招待客が集まった会場。「FREE LAGOOOOOON!!!」と描かれた会場へと向かうゲートをくぐり抜けると、メインのステージの他に、飾り付けのされた高所作業用のトラック、また「ラー」のミュージックビデオでコラボレートしライブではすっかりお馴染みになっている「日清カレーメシ」の特設ステージもあったりと、はじまる前からワクワクするような光景が広がっている。  開演の19時半、一台の救急車がサイレンを鳴らして会場に向かってきた。何が起こったのかと観客がどよめくなか、会場に最新アルバム『UMA』からの「チュパカブラ」のファットなビートのエレクトロサウンドと歌が響きわたり、ステージのスクリーンには救急車内の様子が映し出された。ストレッチャーに乗せられれているのは、ボーカルのコムアイ。そして、興奮の声や拍手で包まれた会場を、ストレッチに乗って移動しながらステージへ向かう。仕掛けたっぷりの会場と、これまでも奇想天外なパフォーマンスで魅了してきた水曜日のカンパネラだが、まさか救急車で乗りつけるとは。オープニングからこのライブへの期待値が急上昇した。  最新アルバム『UMA』からの曲だけでなく、これまで発表してきた全作品からチョイスした、新旧のファンが楽しめるセットリストとなったこの日。「ディアブロ」では、《いい湯だね いい湯だね 手の指の皮がふやけるね》《いい湯だね いい湯だね ほどほどにしないとのぼせるね》のパートを観客と大合唱したり、「ウランちゃん」での小刻みなビートに乗ってダンスするコムアイに大きな歓声が上がったかと思うと、続く「モスラ」では会場やステージの照明が消え、コムアイのもつ懐中電灯の明かりだけが灯るなかで歌い上げる。 怪しげに自らの顔を照らして会場を練り歩きながら歌い、カレーメシのステージへと到着したコムアイ。そこで歌われるのは、もちろん「ラー」だ。カレーメシくんと新しくなったカレーメシくんも登場し、観客へ商品をふるまうなど祭のような賑やかさだ。「わたしが初めて観たライブが、海辺でやっていたaikoさんのフリーライブ。その時にライブを協賛していたメーカーのお茶がもらえたのだけど、10年経って、自分も同じように海辺でフリーライブをしている。人生、何があるかわからないなと改めて思う」と、コムアイは感慨深げだ。  しかしまだまだライブは前半。続く「メデューサ」では、コムアイが頭にミラーボールをつけ、観客のスマホのライトで照らしてもらいながら、再び会場を練り歩いて歌う。会場一面が光の海と化したなか、キラキラとその光を乱反射させながら高所作業車に上ると、「雪男イエティ」を披露した。「初めての野外でのワンマンで、今回も大幅に予算オーバーでやらせてもらいました」と語るコムアイ。「メインのステージも、時間にしたら15分くらいしか使ってないのにしっかりと作ってもらって(笑)」とこの空間を作り上げたスタッフに感謝をしながら、「楽しかったから、恒例にしたいと思ってます。また遊びに来てください」と笑顔を見せた。 そして「ラスト2曲」との声とともに、ライブ初披露の新曲「松尾芭蕉」をライトを手にしたダンサーたちとともに魅せ、「桃太郎」ではコムアイが大きな透明のウォーターボールのなかに入って歌い、まさに桃太郎の桃状態で客席へドンブラコ……という無謀な展開に。しかし、コロコロ転がるゆえに、なかのコムアイも立っていられず転がってしまって不完全燃焼だったからか、「ちゃんとみんなに挨拶がしたいから、もう1曲やろうかな」とセットリストに「ドラキュラ」を追加。会場中を回って、観客とふれあいながら歌い、熱気たっぷりのまま幕を閉じた。 ライブ内で、11月からはじまるワンマン・ツアーにも触れたコムアイ。このフリーライブでの工夫たっぷりの面白さや、楽しさは、来るツアーへのいいバトンになった。 Text:吉羽さおり Photo:横山マサト NEWS VR映像で映像配信決定!!! 【10月1日公開予定】 水曜日のカンパネラ初の野外ワンマン・ライブ「 uP!!!NEXT~水曜日のカンパネラ FREE LAGOOOOOON!!!~」の様子を360°のVR映像でお届けします! オリジナル特製ハコスコを ご購入済みの方は、付属の限定動画用シリアルコードをハコスコアプリに入力することで、 閲覧可能となります! ※一部映像はハコスコアプリトップ「水曜日のカンパネラVR」チャンネルより 無料でお楽しみいただけます。 ■ハコスコ情報サイト https://store.hacosco.com/users/wedcamp/movies

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【STAND ALONE Vol.2対談/後編】「いい...
大木伸夫(ACIDMAN) × TAKUMA(10-FEET...

【STAND ALONE Vol.2対談/後編】「いい意味で、ふたりで陰と陽になればいいかなって」
大木伸夫(ACIDMAN) × TAKUMA(10-FEET)  大木伸夫(ACDIMAN)とTAKUMA(10-FEET)を迎えて行なわれる、「InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.2」。フェスなどでは多く共演していながらも、それぞれに音楽的にも個性が強く、2マンとしては意外な組み合わせにも見えるふたり。インタビューの後半では、そのふたりの共通点や、互いがどう思っているのかなど語り合ってもらった。 ――ACIDMANと10-FEETは、デビュー時期も近いですよね。 大木:デビューはほぼ一緒じゃないかな。 ――同期として、以前から交流はあったんですか。 大木:最初の頃はなかったですね。存在はもちろん知っていたんですけど、初めて会ったのは何年だったんだろう、仙台だっけ? TAKUMA:会うたのはそうか。 大木:デビューして2、3年くらいにちらっと会って、話をしたくらいだけど。その後に、2007年にRIZEと10-FEETとACIDMANの3バンドでTrinity TripというZEPP TOURを回ったんです。 TAKUMA:伝説のね。 大木:そこで一気に3バンドとも仲良くなった感じなんですよね。 ――世代も近いバンドたちですね。当時はお互いにどういうバンドだと思っていましたか。 大木:会う前は「RIVER」(2002年)のPVしか知らなかったから、面白そうな、ふざけたやつ出てきたなっていうか(笑)。あとうちのかあちゃんが好きで、「10-FEETってバンドの「RIVER」という曲がすごくいいわよ」って。 ――お母さんお勧めのバンドで(笑)。 大木:そうそう。でも当時は接点があまりなかったので、そのくらいの認識しかなかったんです。 TAKUMA:(笑)。ACIDMANは、コワモテではないけどそんなに話しそうではないなと思ってましたね。寡黙でクールな感じっていうか。僕らもバンドマンの友だちばっかりやから、音源やライブと普段がわりと近い人もいれば、全然ちがう人もいるというのも知ってるから、ACIDMANどっちやろうなと――めちゃめちゃ面白いほうでした。 大木:はははは。チャラチャラだったね。 ――その時のツアーでは、毎回ライブ後にみんなで打ち上げをするような感じですか? 大木:ほぼ毎会場ね。 TAKUMA:打ち上げで仲良くなった感があったもんな。 大木:で、それぞれのバンドが交代でトリをやることになっていて。大阪のライブだったかな、アンコールで俺のギターが調子悪くて出なくなった時、TAKUMAとJESSEが舞台袖からバッと出てきて、盛り上げてくれて。すごい、いいグルーヴになったのをきっかけに、そこから毎回、全員出ることになった(笑)。 TAKUMA:なんかよかったよな(笑)。自然やった。 大木:そうそう。ほんと嬉しくて、あの時は。 TAKUMA:知り合ってすぐって、そういうことはなかなかでけへんよな。 大木:そうなんだよ。 TAKUMA:こういうこと嫌がるかなとか、考えるやん。あのときはまったく考えへんかった。 大木:若かったんだろうな、全員(笑)。 TAKUMA:打ち上げの会話でも、ふつうなら、「普段なに聴くの?」からはじまって、「お酒は好きなん?」とか、「どんな女が好みなん?」とかがあって、お前はこういうこと考えて生きてんねんなって、お互いわかりはじめて。最後は、なんかもうとりあえず脱ごう、くらいの感じの関係になっていくんですけど(笑)。初日から、もうここ(脱ごう)だったんですよ。いちばん最後に伝えることから入ったみたいな。お互い、それがよかったんですよね。 ――それは、深まりますね(笑)。 大木:その後は、いろんなフェスでしょっちゅう一緒になっているので。 TAKUMA:でも音楽のこととかバンドのこととか、話しだしたのは最近やもんな(笑)。 大木:そういえばそうだよね。 TAKUMA:お互い、なに聴いてんのとか知らんし。 ――あまり、音楽に対する向き合い方とか、バンドの姿勢というような話はなかったんですね。 TAKUMA:全然せえへんかった。お互いにフォーカス決めて話したのは、この間が初くらいやもんな。アホみたいな話しか今までしてこなかったもんな。 大木:そう、お前宇宙好きなんだ!っていうところから。 TAKUMA:そうそう(笑)。トピックはともあれ、真剣にしゃべったのは初ぐらいで。ほんなら、話題も合うたんですけど、ものに対する見解にシンパシーを感じて。これは今日、長なるぞっていう(笑)。 ――宇宙が共通項だったとは。 大木:あとは“笑い”。TAKUMAは京都の人だから、笑いに対してのストイックさはこっちも負けてらんないというかね。 TAKUMA:全然負けてない。 ――音楽の面、バンドをやる上での共通点というのは何かありますか。 大木:3ピースというのはいちばんデカいですかね。そんなにいないんですよ、3ピースでギター/ヴォーカルっていうのが。あとはソングライターをひとりでやっていることで、抱えているもの、考えていること、責任とか、そういうところではシンパシーを感じる。TAKUMAがライブで言っていることとか、ちょっとした表情とかでも、わかるわっていうのが多いんですよね。 TAKUMA:ほんまに同じですね、そこは。同じやろうなと思ってずっと付き合ってきたんですけど、この間、宇宙の話をして、同じだった(笑)。 ――そこで気づけた(笑)。 TAKUMA:本の話とか、いろいろしたんですけど。これが面白かった、なにが面白かったいうところが合うんですよね。例えば、何々は世間にとってはアクション映画やけど、ちがうよね、もっと文学的だよねとか、科学的だよねとか。そういうところがすごく話が合う。ものを見る角度が、合う。 大木:好きなものの琴線、ここが好きだっていうところが似てると思う。 TAKUMA:似てる。で、そこは一緒やけども、捉え方とかそれを評する時のことばが面白いから。だから、話していて面白いんですよね。これ、一緒なだけやったらたぶん盛り上がらないし。ちょいちょいボケとか入れてくるから。「おい、真剣に聴いてもうたやんけ!」っていう(笑)。 ――大木さんは、ボケずにはおれないんですね。 大木:そうそう。 TAKUMA:楽しい男やなと思います、ほんまに。何をやるのにしても、これをやるのなら、こういうところに楽しさがあるでしょうと、見せ方、聴かせ方を面白くしてくれそうやなっていう印象はすごくあります。 ――では、弾き語りについては、どう見せようと思っていますか。 TAKUMA:僕はほんとに、ノーアイディアというか。むかしの戦でいう歩兵ですか。もう、槍持っていくしかないっていう。どっからどう攻めてとか、そういうこともなければ。 大木:弾き語りかもわからない(笑)。 TAKUMA:もう、槍持って行くしかない(笑)。 大木:ほぼ目を閉じてるよね。で、よく見たら、ごぼうだった!みたいなね。 TAKUMA:でも、行くしかないってう(笑)。 ――大木さんはどうですか。 大木:俺はいつも弾き語りは座りながらやっているんです。でも今回は、STAND ALONEとうことで、立って弾き語りするのが初めてなのもあるし、俺の曲ってちょっと暗かったりするものが多いので、そういう空気感にはなるだろうなとは思いますね。こんなふうにおちゃらけておきながらなんですけど、やっぱり歌になるとね変わっちゃうんですよね、人間が。しんみりとした、大人っぽい雰囲気になればいいなと思いますね。いい意味で、ふたりで陰と陽になればいいかなって。 ――敢えて、お互いにリクエストなどはありますか。 大木:なんだろうなあ。でもすべてが初めて見ることだから、求めないですけどね。最初から楽しみだし、見てみたいっていうのがあるから。 TAKUMA:ちなみに、ルーパー(録音・再生のできるエフェクター)とか使ったりするの? 大木:ちょっと使う。でも結局、やってみたんだけど、使わないほうがいいことに気づいて。使うと型にはまっちゃって、アコギの良さがあまり出なくなってくる。リズムをループして、アコギを刻んでいると、今何でアコギやってるんだ、なぜリズムを欲しがったんだ?ってなってきちゃって。一度しか使ってないかな、リズムのループは。 TAKUMA:僕も使ったことないんですよね。なんかみんな上手で、ギターのボディとかをドンツツ、タンって叩いて、それをループさせてやらはるんですけど、そういうのがへたなんで、「ドンツツ…あっ タン」っていう声も入れてしまうタイプなんです。 大木:はははは! TAKUMA:雰囲気が台無しなんで、やめておいたほうがいいんですよ。 ――ふたりの話を聞いているとどんな一夜となるか、期待感しかないです。 TAKUMA:でもうまくいっても失敗しても、酒の肴になるし。 大木:たしかに。 TAKUMA:うまくいっても失敗しても、またちがう形で一緒にやろうやっていえる相手でもあるから。引いてみた時には、ネガティヴじゃないっていうか。大変やし難しいから緊張はやまほどあるんですけど。 大木:でも、初めての試みなので、楽しみながらやりたいなと思います。 TAKUMA:普段のバンドのライブでもそうですけど、ふいに、理由もわからず緊張する日と、全然せえへん日があるので。後者であることを願ってます。 大木:もう祈るしかない(笑)。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 ライブ情報 InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.2 supported by uP!!! SOLD OUT!! 会場:品川プリンスホテル クラブeX 日時:2016年9月23日(金) 17:30開場、19:00開演 出演:大木伸夫(ACIDMAN)、TAKUMA(10-FEET)   その他情報 ■ STAND ALONE オフィシャルサイト ■ ACIDMAN オフィシャルサイト ■ 10-FEET オフィシャルサイト  

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【STAND ALONE Vol.2対談/前編】「弾き...
大木伸夫(ACIDMAN) × TAKUMA(10-FEET...

【STAND ALONE Vol.2対談/前編】「弾き語りが苦手とか嫌いよりも、“大木好き”が勝ってもうた(笑)」
大木伸夫(ACIDMAN) × TAKUMA(10-FEET)  9月23日に、「InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.2」の開催が決定した。今回の出演は、ACIDMANの大木伸夫と、10-FEETのTAKUMAのふたり。ともにライブ猛者としてライブシーンを引っ張っているもの同士であり、またデビュー時期も同期と言える間柄だ。とはいえ、弾き語りでの2マンというのはなかなか想像も予測もつかない組み合わせでもある。インタビューの前半では、ふたりが思う、“弾き語り”へのイメージをうかがった。 ――「STAND ALONE」は弾き語りによるライブですが、ふたりは弾き語りライブは結構やっているんですか。 大木:僕は、何年か前からやらせてもらうようになってますね。いちばん最初は、他局ですけどJ-WAVEのDJの(藤田)琢己くんが「下北沢GARAGEで弾き語りのイベントやるからやってみない?」と、声をかけてくれたんですよね。だから結構前かな。 TAKUMA:僕は2011年の震災後に、岩手県大船渡でイベントをやっている知人がいて、「歌いに来てくれへんか」ということで、行って。2ヵ所くらいかな、やりましたね。 ――TAKUMAさんは、それが最初の弾き語りですか? TAKUMA:あとは京都で友だちがやってる、セッションナイトみたいな形ですね。弾き語りをやっていた山田仁という友だちが10年前くらいに亡くなっちゃって。毎年友だちで集まって、みんなで彼の曲を歌う山田仁ナイトっていうのをやっているんです。そこでは1、2曲しかやらないので、弾き語りでライブという感じではないかもしれないですけどね。 ――ACIDMANでは、原曲をリアレンジしたSecond lineシリーズの音源があったり、アコースティック曲もありますよね。 大木:弾き語りをはじめたのは、その前だったんです。その、GARAGEでのライブがきっかけで、アコースティックっぽいものをもっとやってみようっていうふうになった感じなんです。それまでは、恥ずかしいのもあるし、バンドでやってるものなので、というのがあったかな。 ――TAKUMAさんはどうですか。 TAKUMA:僕、ヘタなんで。アコースティックギターもヘタやし、弾き語りそのものもヘタなんですよ。ヘタっていうか、激ヘタなんですよね(笑)。なので、何かを見せたり聴かせたりというよりかは、みんなで宴会をやってるときに、「おい、なんかやれよ」って言われてやるくらいの感じでしかできないので。4年に一回やるかどうかくらいですよ。 ――では、今回この出演の話がきたときには率直にどう思ったんですか。 大木:嬉しかったですよ。去年や今年はとくに、そういう話が多かったんですよ。前回は車谷浩司さんと名古屋でやらせてもらったり、小林武史さんのイベントで弾き語りをやらせてもらったりと、アコースティックも多くやらせてもらっているから。先日も、福島県の楢葉町の竜田駅で、6年ぶりの盆踊りがあって。トラックがステージになっているんですけど、そこで弾き語りをやってきました。 TAKUMA:それ、いいなあ。 ――機会が増えているんですね。では、今回の2マンの相手がTAKUMAさんだと聞いたときはどう思いましたか。 大木:最初にお話をいただいたとき、「誰がいい? 誰と一緒にやりたいか」というのもあったんですよ。いろいろ候補を挙げながら、そのなかでTAKUMAは弾き語りをやってるのを見たことがないから、やってみたいなと。それでお願いをしたら、OKをくれたということで。 ――では、大木さんからのオファーなんですね。 大木:オファーというよりは攻撃みたいな(笑)? 案の定「いややわぁ~」って返ってきましたけどね。 ――TAKUMAさんは、いちばん弾き語りが想像できない相手だったんですか? 大木:というよりは、さっき本人はヘタだと言ってましたけど、TAKUMAの歌がすごく好きで。心の歌というか、弾き語りは絶対合うだろうなというのはありましたね。 TAKUMA:そんなことはないです、決して(笑)。 大木:テンション芸ではないTAKUMAを見たいっていう。 TKAUMA:いや、テンション芸になるって。アコースティック、っていうだけになる。 ――TAKUMAさんは話がきたときに、いやだとは言いつつもこれは引き受けようと思ったんですか。 TAKUMA:絶っ対、断ろうと思いました、最初は。 大木:はははは。 TAKUMA:まず、なんでやねんって。できるわけないと思ったし、「弾き語りのこういうイベントがあって、これこれこういうキャパでこういうシチュエーションで――」と説明されて、もう絶対ない!って言ったんですけど(笑)。紐解いていったら、どうやら大木さんとふたりみたいですと言われて。マジでなんで俺なん? いい感じにマッチングするアーティストいっぱいいるやんっていう。でもこれは、何かしらの意図をもって誘ってくれてんやなっていうのはすぐにわかったし。これは俺が逆の立場だったら、受けてくれたらめっちゃ嬉しいし、出ようと思って。いろんなことは後から考えようと。アコースティック、弾き語りが苦手とか嫌いよりも、“大木好き”が勝ってもうた(笑)。 ――ちなみに「STAND ALONE」の第1回目(山中さわお(the pillows)×ホリエアツシ(ストレイテナー))はおふたりもよくご存じだと思いますが、ストレイテナーのホリエさんが出演しています。話を訊いたりはしているんですか。 TAKUMA:その後に話を聞きました。「あれ、やるんだ」って。 大木:そう、フェスの会場でね。ステージが回転するんだけど、ホリエ君は自分が逆回転して動いてないように見せたっていう話を訊いて、そんなことをやらなきゃいけないんだっていう(笑)。何か考えなきゃいけないんだなていうのを、そこで知って。 TAKUMA:それ、言われたらもうでけへんやんって。 大木:それか、やるしかないでしょ(笑)。 ――その第1回目では、最後に山中さわおさんとホリエさんのふたりでセッションをしたんです。そういうこともできるので、ふたりでという形式は面白いですね。 TAKUMA:将棋とかしたいですね。 大木:将棋(笑)? ――弾き語りは無視ですか(笑)。 大木:まあ、なにか有効的に活用したいですね。ステージ回るし、中華とかやりやすいじゃないですか。 TAKUMA:小籠包とかがね、ゆっくり回ってくるみたいな。 ――アコースティック、弾き語りでのライブをやってみて、そこで得たものがバンドへ還元されることというのはありますか。 大木:歌の意味がすごく大事になってきた。言葉の意味というか。音楽の聴き方が、より、根本的になってきた感じですね。どんなメロディで何を歌うのがいちばん大事で。それに気づけるようになってきたことですね。 TAKUMA:曲にというよりは、ライブに対して少しくらいは持って帰れることはあるかもしれないですけどね。普段のバンドの時のほうが、やっぱり、慣れていたり精度もアコースティックよりも高いので。例えば、歌い方でも、弾き語りやったらタイムラグも自由にできますけど、そこはバンドではあまりできることじゃないので。その前のMCの言い方で、ああこういうのも自分のバンドではありかもなって思えるものとかはあるかもしれない。でも、弾き語りする時って、うまく言えないんですけど、普段自分でやってる曲とかをカバーしている感覚がちょっとだけあって。 大木:うんうん。 TAKUMA:普段バンドでやるときは、その曲と一体化しているんですけど、アコースティックになると慣れていないせいか、“その曲をやっている”という自覚がどこかに少しあるような気がしていて。それは、よくよく考えたらそんなに悪いものでもなくて。もともとカラオケやバンドをはじめたときってコピーからはじまったし。好きな人の好きな歌をカバーして歌うときの楽しさと、自分がバンドで自分の曲をやるときの楽しさ、やりがいや面白さって少しちがう気がしていますね。音楽って誰かの曲を歌ったり、好きな歌をカラオケで歌ってるときの楽しさが、本来の奏でる楽しさのひとつだなと思うときがある。そういう意味では、誰かの曲をやっているような感覚――これは、回数を重ねていけばなくなるでしょうけど。それがじつは、ひょっとしたらいいものかもしれないなとは思うんです。まだ、弾き語りがどういうものか答えが出ずやってる段階ですけど、少なくとも、それを面白いなと思いながらやれているのはいいことかな。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 ※後編は9月20日(火)に更新 ライブ情報 InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.2 supported by uP!!! SOLD OUT!! 会場:品川プリンスホテル クラブeX 日時:2016年9月23日(金) 17:30開場、19:00開演 出演:大木伸夫(ACIDMAN)、TAKUMA(10-FEET)   その他情報 ■ STAND ALONE オフィシャルサイト ■ ACIDMAN オフィシャルサイト ■ 10-FEET オフィシャルサイト  

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2バンド8人がひとつのステージで競演!...
 THE BAWDIESとgo!go!vanillasによるス...

2バンド8人がひとつのステージで競演!発売当日にフリーライブを敢行!!【ライブレポート】
 THE BAWDIESとgo!go!vanillasによるスプリット・シングル『Rockin’ Zombies』の発売日である7月20日、代々木公園でスペシャル・フリーライブ〈THE BAWDIES×go!go!vanillas Free Live“Rockin’ Zombies”supported by au〉が行なわれた。  最初にステージに登場したのは、THE BAWDIESからROY(vo/b)とgo!go!vanillasから牧 達弥(vo/g)のふたり。そして「夏祭りをしようと思います」(ROY)と宣言すると、まずはアコースティックでThe Monkeesのカバー曲「Daydream Believer」を披露した。牧のギターにROYが英語詞で歌い、2番では牧が日本語バージョンで歌い、そしてクライマックスでは、ふたりでハーモニーを響かせる。このオープニングからそれぞれのバンドの色も魅せるという、なかなかニクい演出だ。今回のスペシャル・フリーライブでは、通常の対バン形式でなく2バンド8人がひとつのステージで競演し続ける、と予めアナウンスされていたが、ここからはまさに両バンドが入り乱れた“祭り”のステージとなった。  THE BAWDIESが「HOT DOG」を、そしてgo!go!vanillasが「マジック」をという順で曲を披露したのだが、「HOT DOG」ではバニラズの長谷川プリティ敬祐(b)やジェットセイヤ(ds)が登場し、最後はダブル・ドラムで盛り上げたり。「マジック」では、THE BAWDIESのTAXMAN(g)がギターソロをきめたり、MARCY(ds)がドラムをプレイして、オーディエンスの興奮を上げていく。またお互いの演奏を、集まったオーディエンスよりも楽しそうに眺めたり、隙あらばステージ中央に飛び出していこう、目立ってやろうという心意気もうかがえる。これができるのは、気心知れた間柄だからでもある。  このスプリット・シングル『Rockin’ Zombies』は、同じ事務所に所属し、世代はちがえど同じくロックンロールを愛し、それぞれの形でロックンロール愛を表現する2バンドで作り上げたもの。ROYは、「兄弟のような仲なのに、一度しか対バンをしたことがなかったから、一緒にツアーを回ってみたかった」と、今作のリリースに至った経緯をMCで語る。せっかく作るなら互いの曲をカバーしようということで、THE BAWDIESが「COUNTER ACTION」を、バニラズは「イッツ・トゥー・レイト」をカバーした(※ちなみにこのカバーが聴けるのは、期間限定盤のみ)。通常THE BAWDIESは英語詞、go!go!vanillasは日本語で歌うバンドだが、カバーではサウンドのアレンジだけでなく、歌詞についても、日本語詞を英語詞に、英語詞を日本語詞にと各バンドの解釈で歌詞をつけた。単なるカバーを超えたカバーとなっていて、面白い。 ライブ中盤ではこの互いのカバーを披露し、またスプリットでの新曲go!go!vanillas「ヒンキーディンキ―パーティークルー」、THE BAWDIES「45s」をプレイし、代々木の夕暮れをロックンロールで染めていった。  最後は2バンドがステージに揃って、THE BAWDIESの「KEEP ON ROCKIN’」のセッションがスタート。「この8人と、今日集まってくれた方も全員参加です」(ROY)と、お祭りムードを加速させる。 ROYが「Rockin’ Zombies流のハンドクラップを、牧に伝授してもらいます」といえば、牧が「今日は全員をロックンロールな人間にして帰らせるぜ」と音頭をとってオーディエンスを一体化。そして「次はシャウトだ! 今度はわたしに付いてきてください」とROYがコール&レスポンスを指揮する。時には、「日頃からカイワレでも食べてるんですか? 大声を振り切ったところがシャウトですよ」と煽ったり、抜き打ち検査だとプリティやMARCYを指名してシャウトさせる。会場は、大きなシンガロングや賑やかなハンドクラップと、笑顔とジャンプとが入り乱れた、ハッピーなカオス状態となっていた。 両バンドともに普段のライブでの顔とはまたちがって、いつも以上にやんちゃな遊び心にあふれていて、居心地がいい。ちょっとしたドタバタ感や悪ノリ感も、このメンツが揃うといつもこんな感じなんだろうな、バンドっていいなと思わせるものだった。10月よりこの2組で全国スプリットツアーがスタートする。この日のステージを見れば、相当に濃い、ロックンロールなツアーとなることはまちがいない。 Text:吉羽さおり Photo:浜野カズシ

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森山直太朗、活動再開後初となるプレミ...
“あなたの側で、生きてる音楽。”をコン...

森山直太朗、活動再開後初となるプレミアムライブでニューアルバム「嗚呼」の収録曲を披露!!【ライブレポート】
“あなたの側で、生きてる音楽。”をコンセプトに、スペースシャワーTVがトップミュージシャンと送るプレミアムライブ番組「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”」に森山直太朗が登場! 昨年秋から今年の春にかけての活動“小休止”を経て、約1年7か月ぶりとなるニューアルバム「嗚呼」を6月1日にリリースしたばかりの森山。アルバム発表後初めての本格的なライブとなったこのステージで彼は、新旧の楽曲を織り交ぜながら、豊かで奥深い歌を響かせてくれた。 ライブは名曲「夏の終わり」(2003年)でスタート。ノスタルジックな情景と切実なメッセージ性が溶け合うこの曲を森山は、凛とした鋭さと大らかな優しさを共存させたファルセット・ボイスで歌い上げる。その美しい余韻が残るなか、ニューアルバムのタイトル曲「嗚呼」へ。喜び、悲しみ、慟哭、気づきなどを含んだ“嗚呼”という言葉を、普遍的な魅力を持った歌に結びつけるパフォーマンスからは、現在の森山の状態の良さ、そして、アルバム「嗚呼」の充実ぶりがはっきりと伝わってきた。ストリングスを交えたオーガニックな手触りのバンドサウンドも楽曲の世界観をしっかりと引き立てていた。 「ここZepp Tokyoに足を運んでくださって、ありがとうございます。本来ならば私のほうからみなさまのほうに伺って、直接ご挨拶するのが筋なんですけども。逆に来てきていただく形になっちゃって、ほんとごめんね!」というMCで会場の雰囲気をやわらげた後は、心地よい高揚感をたたえたアップテンポの楽曲を次々と披露していく。4つ打ちのビートと軽やかなストリングスを軸にしたサウンドのなかで“魂”を巡る寓話的な歌詞が広がる「魂、それはあいつからの贈り物」、キャッチーな歌メロと日常の風景を切り取った歌詞がひとつになったロックチューン「電車から見たマンションのベランダに干してあったピンク色のシャツ」。600名の観覧者(応募数は約9000通)も一斉に立ち上がり、手拍子をしながら楽しそうに体を揺らしている。リズムと歌が混ざり合うことで生まれる自然な盛り上がりもまた、森山の音楽の大きな魅力なのだ。「初めてやる曲が多いですからね。ちょっと守りに入ろうとしている自分をみなさんに鼓舞されました」と笑顔で話す森山からも、このライブを思い切り楽しもうとしていることが感じられた。 この後、森山はゆっくりとオーディエンスに向かって語り掛けた。去年(2015年)の9月末から少しだけ活動を休み、その間は静かな毎日を過ごしていたこと。いろいろと思考を巡らせるなかで、ポロポロと曲を作り始め、そこからたくさんの出会いが生まれたこと。そして、アルバム「嗚呼」はひとつの覚悟を持って作った作品であること――その後に演奏された「金色の空」は「情けない自分に向き合うように書いた」というバラードナンバー。ドラマティックなラインを描く旋律、「生きているよ 生きているよ 思い違いでも」というあまりにも切実なフレーズ、静かで確かな決意が込められたボーカルが生み出す感動は、このライブのクライマックスだったと言っていいだろう。 “どんなことがあっても自分の人生を進んでいくんだ”という強い思いを綴った「生きる(って言い切る)」で本編は終了。アコースティックギターの弾き語りによる「本当の君」から始まったアンコールでも彼は、色彩豊かな音楽性を存分に描き出してみせた。アルバム「嗚呼」の楽曲が初めて空気に触れたこの日のステージ。その貴重な瞬間をぜひ、オンエアで体感してほしいと思う。 Text:森朋之 Photo:釘野孝宏 SET LIST 『SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~森山直太朗~ supported by uP!!!』 @Zepp Tokyo 2016.06.09 01. 夏の終わり 02. 嗚呼 03. とは 04. 魂、それはあいつからの贈り物 05. 電車から見たマンションのベランダに干してあったピンク色のシャツ 06. 星屑のセレナーデ 07. 太陽 08. 金色の空 09. 生きる(って言い切る) <アンコール> EN1. 本当の君 EN2. フォークは僕に優しく語りかけてくる友達   オンエア情報 スペースシャワーTV 「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~森山直太朗~ supported by uP!!!」 初回放送:6/25(土)21:00~22:00(リピート放送あり) リピート放送:7月予定  

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 音楽専門チャンネル「スペースシャワ...

9mm Parabellum Bullet×THE ORAL CIGARETTES、圧倒的存在感を誇る2組が仙台で激突!【ライブレポート】
 音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」と、ぴあ&KDDI(au)がコラボレートする直感エンタメサイト「uP!!!」が主催するライブイベント「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV」が、5月26日(木)に仙台Rensaで行われた。2014年にスタートしたこのスペシャルなイベントも、今回で7回目を数える。 今回の出演アーティストは、9mm Parabellum BulletとTHE ORAL CIGARETTES。今まさに日本のロック界を牽引する9mmと、その背中を追い人気実力ともに急上昇中のオーラルの対バンとあって、チケットは当然のごとくソールドアウト。開場とともに、チケットを手にすることができたラッキーなファンたちが続々と流れ込む。と、ステージ上のスクリーンでは、9mm・菅原卓郎(Vo/Gt)とオーラル・山中拓也(Vo/Gt)が出演した音楽情報バラエティー番組「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」が映し出される。チュートリアルの軽妙なトークによって引き出されたふたりの意外な一面に、会場からは笑いが起こった。 午後7時。ついに、ライヴの幕が開く。まずは、THE ORAL CIGARETTESの登場だ。ステージが真っ赤なライトに照らし出されると、そこには、ロックシーンのこれからを背負って立つ4人の姿があった。 「STARGET」で一気に会場をヒートアップさせた山中は「今日は、9mmパイセンをつぶしにきたんで」と、堂々の宣戦布告。そして「GET BACK」「A-E-U-I」とたたみかける。「A-E-U-I」では、オーディエンスがシングアロングし、見事な一体感を味わうことができた。インディーズのときに“オーラルは9mm好きでしょ。9mmっぽいよね”と言われたことがあるという山中は、MCで「今日はここで9mmとの違いを証明せんと。正々堂々、オーラルはオーラルであることを証明してやりますよ!」と高らかに宣言。 そして1stフルメジャーアルバムの中から「起死回生STORY」、「嫌い」と続く。歌謡曲にも似た哀愁漂うメロディーと歌詞に心を鷲掴みにされるこの「嫌い」は、山中の艶っぽいヴォーカルがひときわ際立った。 オーラルは、山中の体調不良でツアーをキャンセルしたことがある。MCではそのことに触れ「入院してるときさ、もう待ってくれる人もいなくなっちゃうんだろうなって思ってたの。でも、戻ってきたら会場がパンパンでさ。それで、仙台って俺にとって特別な地になったんだよね」と。そして「感謝の思いを込めて…」と、「出会い街」をドロップ。さらには、7月にリリースされる新曲「DIP-BAP」、「カンタンナコト」そして「狂乱Hey Kids!!」でライヴを締めくくった。  転換のインターヴァルの後、照明が落とされ、深紅のライトがステージを照らす。と、上手から9mm Parabellum Bulletが登場する。もはや、カリスマバンドのひとつといってもいい9mmの存在感は圧巻の一言だ。そして注目の1曲目は、最新アルバム「Waltz on Life Line」からの「Lost!!」。さすがのアクトで、会場は瞬く間に熱狂の渦へと巻き込まれてゆく。 続いて「Black Market Blues」「誰も知らない」、そしてヒットチューン「新しい光」へ。キャッチ―なメロディーが印象的なナンバーに、オーディエンスも一緒になって歌い、踊り、ライヴならではのハッピーなヴァイブスが漂った。  そして菅原が「かっこいいのができたので、聴いてください」と、ニューアルバム「Waltz on Life Line」から「ロンリーボーイ」を披露。滝善充(Gt)の超絶テクニックと重厚感あるサウンドに、9mmというバンドが常に進化し続けているということを思い知らされた。 そして、ドラマチックな「Termination」に続き、泣くように歪んだギターサウンドが印象的な「カモメ」。菅原の魂のヴォーカルにオーディエンスも聴き入り、演奏終了と同時に大きな拍手が沸き起こった。と、ここで仙台出身の中村和彦(Ba)による地元恒例のMC…と思いきや、中村が話し始めた途端にステージの照明が落ちるというハプニングが発生し会場が笑いで包まれた。そこからたたみかけるように「太陽が欲しいだけ」「ハートに火をつけて」と、9mmのアンセムといもいえる楽曲が続き「Cold Edge」「反逆のマーチ」「生命のワルツ」で、ライヴを締めくくった。 鳴り止まない拍手に再登場したあとは「今日はいい夜なんでもう1曲だけ…」(菅原)と、1曲披露し舞台を去った。こうして歴史的な対バンイベントは幕を閉じたのであった。 熱量の多いこのライヴ模様は、6月24日(金)24時よりスペースシャワーTVにてオンエアされるので、ぜひチェックを!(リピート放送:7月予定) Text:岡沼美樹恵 撮影:岸田哲平 SET LIST 『uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.7 supported by SPACE SHOWER TV』 @仙台Rensa 2016.05.26 THE ORAL CIGARETTES 01.STARGET 02.GET BACK 03.A-E-U-I 04.起死回生STORY 05.嫌い 06.出会い街 07.DIP-BAP 08.カンタンナコト 09.狂乱 Hey Kids!! 9mm Parabellum Bullet 01.Lost!! 02.Black Market Blues 03.誰も知らない 04.新しい光 05.ロンリーボーイ 06.Termination 07.カモメ 08.太陽が欲しいだけ 09.ハートに火をつけて 10.Cold Edge 11.反逆のマーチ 12.生命のワルツ   オンエア情報 スペースシャワーTV 「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.7 supported by SPACE SHOWER TV」 初回放送:6月24日(金)24:00~25:00 リピート放送:7月予定  

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9mm Parabellum Bullet×THE ORAL CIGARE...
 第7回目を迎えたuP!!!SPECIAL LIVE HO...

9mm Parabellum Bullet×THE ORAL CIGARETTES/「バンドのいいところが発揮できる夜、発見が多い夜になったらいいですね」【LIVE HOLIC対談・後編】
 第7回目を迎えたuP!!!SPECIAL LIVE HOLICは、仙台Rensaを舞台に、9mm Parabellum BulletとTHE ORAL CIGARETTESが激突する。対談後編では、互いのライブについての思いを中心に、ツーマンへの意気込みを語ってもらった。 インタビュー前編はこちら ――以前年末に対バンした時はイベント形式で時間も短かったと思いますが、今回はツーマンということで時間もたっぷりとあります。それぞれの思いをぶつけられるステージになりそうですね。 菅原卓郎:30分くらいだと、よしここからっていう時に終わっちゃうんですよね。 山中拓也:時々、あともう1曲、これをやりたいのに、時間がっていうことがあったり。 菅原:でも30分のライブも、1時間半のライブも疲れ方って一緒じゃない? 山中:一緒ですね。 ――ひとつのステージにかけるエネルギーは同じなんですね。 菅原:終わったーっていう感じは一緒なんですよ。不思議だよね。 山中:ツーマンだと相手のことを考えるから、すごく素敵だなと思っていて。MCひとつにしても、相手のことを知ってないと喋れないし。初めてのツーマンの時って、相手を知ろうとできるんですよね。「ああ、この人たちってこういうところあるんだ」というのを知れるのがツーマンのいいところだなと思うから。お客さんは、今回のライブを見て、これからオーラルと9mmがどういうふうに、このロックシーンを歩んでいくのかや、ふたつのバンドの関係性も、楽しみになるんじゃないかなと思っていて。このツーマンを経て、次にオーラルと9mmが対バンする機会があった時に、どういう関係性でイベントを一緒にやっているのかとかも、繋がってくることだと思うから。 ――初のツーマンで、LIVE HOLICはいいライブになりそうです。9mmParabellum Bulletは、ニュー・アルバム『Waltz on life Line』がリリースされてからのライブになりますね。 菅原:まだアルバム・ツアーは始まってないんだけど、5月は結構ライブが続いているんです。もうアルバムの新曲も披露しているから、LIVE HOLICの頃はいい感じの時期になっているんじゃないですかね(笑)。新曲は、やると思いますよ。じつは、年末に出たオーラルとのイベントの時も、新曲をやったりしていたんです。短いステージでもわりと、できそうな隙があると、やっちゃうようにしているんですよね。ステージでやらないとわからないことがあるじゃない? 山中:ありますね、ある。 菅原:できるだけ先に――しかもまだお客さんは誰も知らないわけからね、間違ったって関係ないし。 山中:わかる! 菅原:歌詞がなくてもいいし。1番しかなくても、1番を2回歌えばいい。という感じで、実験するつもりでよくやるんですよ。でもまあ、もうアルバムが完成しちゃっているので、ちゃんと完成した形でやりますけどね。 ――THE ORAL CIGARETTESもアルバム『FIXION』のツアー時から、夏にリリース予定のシングル「DIP-BAP」を披露していましたよね。 山中:やっぱり、まずはライブでやってみないと。ほんとわからないんですよね? 菅原:わからないよね。レコーディングしてないやつをやるのも、いいよ。 山中:9mmのライブを観る時って、新曲やってるイメージがすごい強くて。「新曲やります」、「え、また新曲あるの?」っていう。それは、すごいなと思って。短い尺のステージでも、1時間とかない尺でも、ちゃんと新曲を入れてくるっていうのは、すごい。 ――自分たちのツアーやライブだけではなく、対バン・ライブやイベントで新曲をポンとできちゃうっていうのは、強みですね。 菅原:イベントや対バンのライブのほうが、どういうリアクションが得られるのかがわかるし、いちばんピュアな状態だと思うんですよ。しかも対バン・ライブで、誰もその曲を知らないとなったら、そこにいるのは、みんな本当に初対面のリスナーになるわけじゃないですか。9mmの曲は知ってるけど、新曲は誰も知らないから。そういうふうに演奏することが多いんですよね。あと、バンドもピリッとするしね。新曲になると急に、ステージングが小さくなるとか(笑)。 山中:はははは。 菅原:集中してんなぁっていうね。 ――いい緊張の瞬間ですね。 菅原:ライブでやって体に入ってる曲じゃないと、ステージングって自由なものが出てこないから。だからツアーでも、頭の方と終わりの方では、もちろん曲のクオリティもどんどん変われば、ステージングも変わるしね。なんとなく、その曲のなかで、ここで暴れるんだなとか、ここはがっちり合わせていかないとダメなんだとか、“お約束”も生まれてくるしね。 山中:メンバーの動きも、リリースまでに把握できるようになる。ああ、こいつはここでこうやっているんだなとか。 菅原:あそこで前に出たいんだ、とかね。LIVE HOLICでも、俺たちが新曲で探ってる様子が、もしかしたら見れると思います。 ――今回は仙台でのライブとなります。9mmは出身のメンバーがいるので、ゆかりのある土地ではありますね。 菅原:仙台はベースの(中村)和彦の出身地ですね。どんな場所も特別ですけどね、でも仙台でやれるのはうれしいですよね。東京でのツーマンと違って、別のところでできるっていうのがいい。 山中:その土地、その土地でフロアの雰囲気も独特で、全然違いますもんね。 菅原:和彦は、仙台でだけはMCするんです(笑)。その他の46都道府県は俺がひとりで喋ってますけど。 山中:めっちゃレアなの見れるじゃないですか! ――あの下の位置に構えてるマイクが、立つんだ(笑)。 菅原:そうそう(笑)。仙台の9mmのファンは、それがわかってるから、和彦がマイクを上げるのと一緒に、オーって歓声が上がって。コントみたいになりますよ。 山中:オーラルはこの間のツアーで仙台Rensaには行っているんですけど。すごく好きなハコですね。ステージ上からの景色も好きだし。最初に仙台Rensaに出たとき、すごく緊張してたのを覚えていて。で、この間のツアーを回った時に、その緊張感が若干薄くなって、自信じゃないですけど、ひとつステップアップできた感覚があったんです。その後に戻ってこれるRensaでのライブなので。またちがう感覚が、ライブ前には出てくるんだろうなっていうのはありますね。あと、仙台は一度、ライブを飛ばしてしまったことがあって。その時、仙台のお客さんはこれで離れちゃうかなって思ったんですけど。その次にやったイベントもすぐに売り切れて。待ってくれている人がちゃんといるんだなって、思い入れもあるんですよね。行くの楽しみですね。 菅原:うん。人がいいよね。 ――では改めて、どんなライブになりそう、またどんなライブにしたいですか。 山中:僕らも読めない感覚があるんですけど、オーラルとしてはやっぱり噛みついていきたいというのはありますね。オーラルの良さもちゃんと見せられればいいなと思うし。そのなかで、自分が9mmのライブを観て感じたリスペクト感も、お客さんに伝えていきたいと思っていて。噛みつくだけじゃなく、ふたつのバンドの関係性が見えるような、ライブができたらいいなと思ってます。 菅原:じゃあ、噛みつき返しでね(笑)。先輩だからといって胸を貸すとは言わないからね。絶対オーラルよりもいいライブしたいですよね。というかしなきゃだめだよね。しかも仙台の出身のメンバー要るのにかっこ悪いことできないから。気合入れてやりたいなと思っています。 ――お互い、お客さんをかっさらう気持ちで。 菅原:そうですね。最初の話じゃないですけど、仮にバンド同士が似ていると思っているところが、もしかしたらあるかもしれないけど、ステージ見たら全然違うってわかると思うんですよね。それでも、まだ近いところがあるとしたら、それはお互いのバンドのファンが共有できるところ、良さがわかるってことだと思うから。バンドのいいところが発揮できる夜、発見が多い夜になったらいいですね。 山中:そうですね。僕は、9mmのこともっと知りたいですね。 ――これまでメンバー同士で、個々に交流もなかったんですか。 菅原:それこそほんとに初めましてくらいの状態なんですよ。バンドメンバーにひらがなの人がいるな(9mm:かみじょうちひろ、オーラル:あきらかにあきら)っていうくらいの共通点はあるんですけど。年末のイベントの打ち上げの時は、そのひらがなのふたりが喋ってた。 山中:あと、バンドの綴り難しいつながりですよね(笑)。 菅原:そう、「CIGARETTES」とか中高生はなかなか難しいね(笑)。「Parabellum」もね、そもそも英語じゃないんだもん(笑)。 ――たしかに(笑)。先ほどのMCでも、オーラルも基本的にしゃべるのは山中君ひとりですよね? 山中:そうです。基本的には、メンバーはあまり喋らないですよね。ボロ出ちゃうので(笑)。僕も含めてなんですけど、みんな抜けてるところあるので。喋ると、「あれ、そんな感じだったんですか?」ってなっちゃうから。ワンマン・ライブではそういうところを見せてもいるんですけどね。 菅原:そんなの、俺ひとりで垂れ流しまくってる! ――この2バンドはこうして普段喋っているムードと、音との飛距離が大きいバンドだと思います。いつも、曲やライブにあるあの感じ、狂気はどこから出てくるんだろうっていうのはある。 山中:うん。なんなんですかね、あれ。 菅原:そうしたいだけなんだと思うんですよね。何かしたいっていうか、そうしなきゃやれないってことが表現に繋がっていくと思うんですよね。理由はわからないけど、やらなきゃいけないような気がするっていうのが、ライブをしたり、歌ったり、曲を作って演奏したいってことだと思うから。だから、さっき根暗って言っていたけど、根暗な人はわりとそういうところは溜まっていくしね。 山中:溜まっていきますね。 菅原:で、出さないといけないから。 ――それが表に出た時に、相当に鋭いものになってる。 菅原:それはエネルギーの強さだってことだと思うので。それが激しいエネルギーで出る人もいるし、すごく美しく繊細なもので出る人もいる。9mmとオーラルはわりと、ドーンとやるほうなんだろうなと。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 イベント出演情報 9mm Parabellum Bullet、THE ORAL CIGARETTESが激突!「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC vol.7」 開催日程:2016年5月26日(木) 会場:仙台Rensa(宮城)

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9mm Parabellum Bullet×THE ORAL CIGARE...
 第7回目を迎えた「uP!!!SPECIAL LIVE ...

9mm Parabellum Bullet×THE ORAL CIGARETTES/ライブ猛者2バンドの初のマッチアップが実現!【LIVE HOLIC対談・前編】
 第7回目を迎えた「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC」は、仙台Rensaを舞台に、9mm Parabellum BulletとTHE ORAL CIGARETTESが激突する。アクロバティックとすら表したい躍動的でドラマに富んだステージで魅せる9mmと、現在行く先々のライブハウスを沸かせ、ライブとともにファンを増やしているオーラル。ライブ猛者2バンドの初のマッチアップとなる期待の一夜だ。今回はそれぞれのフロントマンに、それぞれのバンドの印象やライブへの熱い思いを語ってもらった。 インタビュー後編はこちら ――この2バンドは、もう知り合って長いんですか? 山中拓也:最初に会ったのは、昨年の年末ですよね? 菅原卓郎:そうだね。会っただけなら、その前からフェスの会場でとかイベントでもあるんですけど。ちゃんと話をしたのは、その年末のイベントだったのかな。 ――お互いにバンドとしてはどう見ていましたか。 山中:雲の上の存在ですよね。僕は以前、ライブハウスで働いていたんですけど、その時に9mmのコピーをやっている子たちをたくさん見ていたんです。それで9mmってすごいねんなっていうので、9mmというバンドを認識していたんです。あとは、僕らインディーズの時に、行く先々のライブハウスの店長に、「9mm好きすぎるやろ」って言われたり。 ――ああ、ちょっと言わんとしてることはわかる気がするんですけどね。 山中:でも誰かに似てるって言われるのイヤやから、意地でも9mm聴かへん、ってその時は思っていたんです。でも一昨年かな? 初めてライブを見させてもらったんですけど、衝撃を受けて。こんなヤバいライブするバンドやったんやと。 ――菅原さんはTHE ORAL CIGARETTESはどういうバンドだと思っていましたか。 菅原:曲は聴いたことがあったんですけど、ちゃんと同じ対バンイベントに出たのが昨年末が初めてだったから、そこで、ああこういうライブをするんだとか、あの曲のがライブだとこうなるんだっていうのをちゃんと観たんです。それが、初めてだったんですよね。やっぱり活きがいいなというのは、思いました(笑)。 山中:はははは。 菅原:当たり前ですけどね。自分たちとは世代が違うバンドなんだなっていうのが、わかりましたね。似てるって言われるのって、イヤなもんだよね。複雑な気持ちになると思うんですよ。でも、前の世代のバンドが新しいバンドたちを聴く時に、ヒントになっちゃうから、どうしてもね。そういう意味では、9mmと似ているところもあるし――根本は、全然似てないと思うけどね。そういうこともわかりましたね。言われるのは、まあ、わかるよ、っていう。でもそれってイヤよねっていうね。 山中:そうなんです。 ――自分たちで言われる部分っていうのも、ちょっとわかったりもするんですか。 山中:わかるっていうか、きっと、ライブハウスの人はいろんなバンドを観てるから。あてはめたがるんだろうなっていう感覚で話を聞いていたんです。 菅原:うん、そうなんだよね。 山中:嬉しかったんですよ、9mmに似てるって言ってくれるからには、なにかそういうものがあって、言ってくれてるわけだから嬉しいことなんですけど。ただ単純に、誰かにあてはめられるのが、あまり好きじゃないから。これで僕が9mmを聴くと、終わってしまうと――。 菅原:はははは。 山中:そう思っていたんです。 ――ライブに対する考え方などはもしかしたらシンクロするところはあるのかなと思いますが、9mmはライブへの思いというのはどういうものですか。 菅原:ライブをしてこそのバンドだと思っているので。曲を作っているよりも、その作った曲を演奏してること、バンドを名乗る場所としてライブというのはありますよね。 ――結成時から、ライブに対する思いは変わりませんか。 菅原:ちょこちょこと変わってきてはいると思うんですけど、4人で演奏するために集まって、それを実際にステージやるんだっていう、いちばんシンプルな考えは全然変わっていないですね。 ――とにかくアグレッシブなライブで、9mmのステージって何か起こっていますよね(笑)。そのライブの衝撃で、バンドの名前も大きく広がっていったと思うんです、“ライブ”への強い思いも感じていたんですが。 菅原:当たり前のこととして、ライブがいいバンドでありたいなと言うのはつねに思っていますね。 ――個人的に、こんなライブを観て衝撃だったということや、影響していることはあるんですか。 菅原:いろいろありすぎてわからないですけど、例えば、BRAHMANを観て受ける衝撃もあるし、Mr.Childrenを観て受ける衝撃もあるわけじゃないですか。いろんなものがあるので、これとは言えないんですけど。自分でバンドを続けていて、今日のライブはほんとによかった、会場が本当にひとつになっていたということのほうが、影響は大きいですね。あとは自分以外のライブを観に行くと、自分も今すぐライブをやりたいっていう感じになるから。 山中:ああ、ありますね。 菅原:例えばオーラルと誰かが対バンしているイベントを見に行って、その日がすげえいい夜だったりすると、なんで俺今日ライブないんだろう? みたいなね(笑)。そんな感じになって帰りますよ。 ――THE ORAL CIGARETTESはライブはもちろん、対バン・ライブというものも、とても大事にしていますね。 山中:そうですね。バンドに対しての考え方は、9mmの世代の先輩たちから教えてもらったことがすごく多いかなと思っていて。オーラルの前からもバンドは真剣にやっていて、もう10年くらいになるんです。大阪とか近畿でやりはじめた時には、奈良でバンドのシーンが盛り上がっていて。そこはほとんど年上で、7つとか離れた先輩と奈良のシーンを作るというところでやっていたんです。 菅原:そうなんだ。 山中:打ち上げひとつでも、先輩にビールを注ぐときには、ちゃんとラベルを上に向けて、両手で注げ!っていうようなね(笑)。 菅原:マジか! めんどくせーな。 山中:そういう人もいたりしましたけど。それも今になってみれば役には立っているというか。シーンとか仲間とか、でもその仲間がいるから、自分たちがそこからどう飛びぬけてやろうかとか。そういう考えができるようになったのは、上の先輩がいてくれたからという気がします。 ――どう見せるかというステージングも、そこで考えていったり? 山中:めっちゃ考えましたね。そのシーンでは、ハードコアとかメロコア・バンドの先輩たちとやっていたので。そのなかで自分たちは、音楽的には全く違ったし、自分たちの音楽でどう見せるか考えなきゃダメだったので。じゃあ、この先輩たちに勝つパフォーマンスって、何をしたらいいんだろうとかは考えましたね。先輩に、「ダサいで」って平気で言われる環境にもありましたけど。でもきっと、先輩のこの「ダサい」は嫉妬してるなと言い聞かせてやったり。試行錯誤でしたね。これからもまだ、考えることはいっぱいあるしということですけどね。 ――9mmはそういう環境で、しのぎを削ってきたのはありますか。 菅原:僕らは、シーンみたいなものに属すこともないくらいお客さんがいなかったので(笑)。横浜でライブしていたんですけど、友だちがバーッと集まってくれるような時は、そこそこですけど。そうじゃないときは、5人とか、3人とかですからね。はじめの頃って。だからあまりビールちゃんと注げみたいのないんですけどね。そもそも苦手なんですけどね。 山中:ないですよね(笑)。 菅原:だから、あまりシーンみたいなものはなくて。俺たちの世代のあたりって、シーンがあるように見えるんだと思うんだけど、俺はあまり気にしてないというか。バンドの方じゃなくて、シーンというのはお客さんの方だと思っていて。そこに集まっている人が、同じようなものを求めているというかね。そういう状態のことを言うんじゃないかと思うから。だから、どこかにいたような気分が全然ないんです。ずっといる場所が、自分の場所という感じで。もちろん、仲のいいバンドや対バンするバンドは、傾向で言えばあるんだけど。the telephonesとよく一緒にやっていたり、凛として時雨とやるとか。でもそれはシーンだなという感じもないんですよね。 ――以前、凛として時雨のTKさんに話を聞いた時に、時雨もやはりどこにも属さない感じがあるということを言っていて、「9mmもそうだよね」と話していたんですよね。この年代って、そういう個々のオリジナリティみたいなものを追求してるのかなっていう。 菅原:そうですね。中にはthe telephonesみたいに、横のつながりだったり、上や下にも繋がっているバンドもいるし。わりと、9mmと時雨は、それぞれぽつんといて。でも全然毛色がちがうけれど、THE BAWDIESのようなバンドがいたりね。ただ、みんなすごく仲がいいし、認め合っている。音楽ではくくれないけれど、お互いの音楽をリスペクトしていて、人同士が仲良くてっていう。これをシーンを呼ぶべきかわからないんですね(笑)。 山中:ああ。でも僕らから見たら、それがシーンに見えている気がしていて。音楽的なシーンというよりも、その時代を作り上げている人たちという感覚だから。 菅原:そうかもしれないね。その、“何とも言えないバンド”が揃ってる年代がありますっていうことでは、たしかにそうだよね(笑)。 ――オーラルは対バン相手が、ジャンル問わずで色とりどりですよね。とういうところで一緒にやろうとなるんでしょう。 山中:音よりも、僕らは人で選んでいるというのはありますね。もちろん、音のリスペクトもあってなんですけど。そこよりも、バンドに対しての精神的なものが合う人じゃないと一緒にやりたくないなというのは、バンド内であって。だから、めちゃめちゃ音楽好きでも、喋ってみて、この人は考え方があまり自分たちとは合わないかもって思っちゃったら、誘いにくかったりもするんです。で、気づけば、バンド以外のところでお酒を飲みに行くとなった時に、自分の周りにいる人たちの共通点みたいのが見えてきて。みんな、根暗っていう(笑)。そういうふうに自然に集まるんだなと思ったし。でもそこでバンドに対しての感情は通じるものがある。自分たちのイベントだとそういうところを基準で誘っているかなと思います。 ――9mmがイベントでバンドを誘う時は、どんなふうに。 菅原:対バンしてみたいとか、好きなバンドであるとか。あとは客観的に9mmとそのバンドの名前がポンと並んでいたら、何じゃこりゃ? とか行きたいなって思うかどうか、っていうことくらいですかね。あとは、実際に会って対バンしようよって言った約束を果たすとかね。今度やろうよって、そういえば話していたから誘いたいなっていう。というすごく当たり前の感じだけどね。 ――今回の9mm Parabellum BulletとTHE ORAL CIGARETTESという並びも、おもしろいですよね。初のツーマンですが、互いのファンから見てようやくきたかという思いもあれば、一方でどうなるんだろうと読めない部分もある。 菅原:そうなんですよね。今はフェスがあるから、名前が並んでいることはよくあるんだけど。出演してる側はお互いのステージが見れるのは少なかったりするんですよ。だから、お客さんは、「あそこでオーラルと9mmが対バンしてるの見たよ」って気分の人が結構いると思うんだけど(笑)。こっちとしては、全然ちがうんだよね。だから、すごく楽しみだったりする。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 ※後編は近日中に公開! イベント出演情報 9mm Parabellum Bullet、THE ORAL CIGARETTESが激突!「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC vol.7」 開催日程:2016年5月26日(木) 会場:仙台Rensa(宮城) uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選で無料ご招待します。詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!auスマートパスご招待 【無料招待】9mm Parabellum Bullet、THE ORAL CIGARETTESが激突!「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC vol.7」 受付期間2016年5月2日(月) 10:00 ~ 2016年5月16日(月) 12:00まで 今すぐ申し込む

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 InterFM897とぴあのタッグによる新イ...

山中さわお×ホリエアツシ、リスペクトしあう2人の弾き語りライブ【ライブレポート】
 InterFM897とぴあのタッグによる新イベント「STAND ALONE」が、4月23日、品川にあるクラブexで開催された。この「STAND ALONE」は、ロック・シーンで活躍するアーティストが、たったひとりその歌と楽器とで勝負をする、弾き語りによる対バン・イベント。イベントの今後を占う(?)、記念すべき第1回目の出演は、山中さわお(the pillows)とホリエアツシ(ストレイテナー)という、公私ともに長い付き合いのあるふたりが揃った。事前に行われた対談時から、普段から弾き語りライブはやるけれども、もっとこぢんまりとした会場で飲みながらやっているとか、こんなユルい俺たちが1回目で大丈夫なのかなどと口にしていたふたりだったが、軽口を叩きながらもビシッと決める、さすがのステージを見せる一夜となった。  まず登場したのは、山中さわお。「こんばんは、今日はホリエアツシのライブにようこそ。ミスター宴会芸、山中さわおです」と会場に挨拶をし、すでに心地よくアルコールも入れているのか「安心してください、チケットの千円分のライブはします。あとの分は、ホリエ君がやってくれますから」などなどと会場をわかせたりと、のっけから饒舌だ。なかなか歌に入らないが、この助走のトークでおとなしかったオーディエンスも心が解き放たれた様子。弾き語りであるけれど、静かに、かしこまって聴かなくてもいいのだという雰囲気が、自然と会場に広がっていく。 そんななかで、1曲目にthe pillowsの「Last Holiday」を高らかに響かせた。弾き語りとはいえ、使うのはいつものエレキギターで、足元にはいくつものエフェクターが並ぶ。心地よいストロークや、エフェクティヴなフレーズを織り交ぜたギター・サウンドに、力強い歌声をのせ聴かせていった。そして続く曲からは、カバーを披露。山中が東京に出てきた20歳くらいの時から好きで、形は違ったものの影響を受けた先輩の曲を、とTheピーズの「どっかにいこー」を。そして、15歳の頃から神様のように思っていたという佐野元春の「約束の橋」を、「初めて歌うので不安があるけれど――と、ハードルを下げたところで、まあまあいければいいかな」と、歌い上げる。また、後輩バンドであるシュリスペイロフの「レコード」も、カバー。いいなと思った曲は、それがたとえ若手バンドの曲でもさらりと歌ってみせる。そして、ストレイテナーのカバー「EVERGREEN」の前には、今日本でいちばんかっこいいバンド、世界に誇れるバンドだと熱弁をふるい、「いやあ、酒がすすむなあ」とじつに嬉しそうな顔をしながら、ギターを爪弾く。こういう姿を見ると、ロック少年のまま大人になった人なんだなと、改めて思う。  観客が360度囲む円形のステージで、回転装置もついたこのクラブeXならではの舞台を活かして、歌うごとに回転させてみたり、回りながらホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を、♪エンダァァ~と歌い上げたり、ぐいぐいとお酒もすすんでトークが止まらなかったりで、後半はちょっと時計を気にしながらのプレイ。といっても、オーディエンスは、まだもっと聴きたいと声を上げる。「聴かせる曲と、ノリのいい曲とどっちがいい? じゃあ、拍手で決めよう。え? どっちもやるの」、「ホリエ君、おしてもいいかな」と、「レッサーハムスターの憂鬱」と、最新アルバム『STROLL AND ROLL』から「ブラゴダルノスト」、また自身のソロ作『破壊的イノベーション』から「マロリー」を披露。会場に大きな手拍子を起こした。 最後は、「Sweet Bugy Days」でたっぷりとした歌声を聴かせ、拍手喝さいの中、小走りでステージを去っていった。ミスター宴会芸だと自分では言うけれど、ギター一本と、豊かでつややかなボーカルだけで迫力ある音楽を紡ぎ、軽妙なトークや楽しそうに音楽を語り、チャーミングな笑顔で見せる、全方位のステージはとても贅沢なものだった。  続いて、アコースティック・ギターと、楽屋に差し入れされたというボトル(これが、どれだけ酔わせるつもりだったんだというくらい、大きなボトル)を抱え登場したホリエアツシ。ひとしきり会場を見渡して、「ストレイテナー、ホリエアツシです。よろしくお願いします」と、軽快にギターを刻み、「Wonderfornia」を歌う。山中が、“日本でいちばん好きなボーカル”だと語る、繊細さと深みとを持ちあわせた歌声は、シンプルなギターのカッティングに映え、オーディエンスが一気に引き込まれていった。 続いて演奏された「Reminder」は、彼にはとても珍しく「あ、まちがえた」と笑顔を見せるシーンもあったけれど、ミディアムテンポの弾き語りならではのアレンジが施されていて、ドリーミーに響きわたる。頭の2曲ですっかり、会場が歌に酔いしれている状態だ。  「STAND ALONEの第2回目の開催は、僕とさわおさんにかかっていると聞きました」と切り出して、「普段の僕らの弾き語りのスタンスでは、この規模のステージはお断りだったんです。でも、さわおさんとふたりということで出演を決めました」とこのライブへの思いを語る。そして「日本でいちばんかっこいいバンドはテナーだなんて、言ってくれるのさわおさんくらいだ」と言う。インディーズ時代から目をかけてもらい、(当時今よりもとがっていた)さわおさんがストレイテナーを好きだと言ってくれていたおかげで、僕らはほかのロック・バンドたちにナメられなかったんだと、語った。そんなリスペクトのある友人関係が、こうして今も続いていて、こうしてライブという形で垣間見えるのが、とてもいい。 そして、中盤はホリエもまたカバーを披露。まずは弾き語りでは必ずプレイしているという、レディオヘッドの「High and Dry」、また自分たちが下北沢などのライブハウスに出ていた時代からずっとかっこいいと思っていたバンド、Syrup16gの「Reborn」を歌った。the HIATUSの細美武士に誘われ、東北に歌いに行くようになったのが、弾き語りをはじめるきっかけだったそうだが、その時にONE OK ROCKのTakaとも何度か一緒になり、ホリエがギター、TakaがボーカルでONE OK ROCKの「Where You Are」を披露していそうだが、それをこのステージではひとりでプレイした。また、自分は欲深いからカバーするなら原曲を超えたいけれど、the pillowsは超えられる気がしないからやらない、と言いながらも「ハイブリッドレインボー」をカバーしたりと、幅広い選曲が新鮮で、楽しい。  後半は、リリースされたばかりのニュー・シングル「シーグラス」を早速弾き語りバージョンで披露。バルコニー席から、「ホリエー、ホリエく~ん」と声援を送る山中に微笑みながら、ラストに「彩雲」を歌った。美しいメロディと、歌声とが、静かにじっくりと会場に染み込んでいって、最後の一音とともにオーディエンスの熱い拍手がわき起こった。  アンコールにはふたりで登場し、ストレイテナーの「Farewell Dear Deadman」と、the pillowsの「RUNNERS HIGH」を披露。前者では、ふたりのハーモニーを堪能し、後者はオーディエンスの手拍子をリズムに、ハイエナジーなギター・アンサンブルと歌を聴かせた。 こうしてセッションが聴けるのも、STAND ALONEというイベントの魅力になっていくのだろうと思うと、これからも楽しみだ。何にせよこの記念すべき第1回目、「俺たちで大丈夫か」とふたりは言うが、なかなか次へのハードルが高いすばらしいライブだったと思う。いつものライブとは違う、アーティストのパーソナルな部分や相手との距離感が見える、弾き語りならではの醍醐味がある一夜だった。 Text:吉羽さおり Photo:高田梓 SET LIST 山中さわお×ホリエアツシ 「InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.1 supported by uP!!! 」 2016年4月23日 クラブeX 山中さわお 01. Last Holiday 02. どっかにいこー 03. 約束の橋 04. レコード 05. EVERGREEN 06. レッサーハムスターの憂鬱 07. ブラゴダルノスト 08. Mallory 09. Sweet Baggy Days ホリエアツシ 01. Wonderfornia 02. REMINDER 03. High and Dry 04. Reborn 05. Wherever you are 06. ハイブリッド レインボウ 07. シーグラス 08. 彩雲 <アンコール> 09. Farewell Dear Deadman 10. RUNNERS HIGH uP!!! auスマートパスプレゼント 山中さわお、ホリエアツシサイン入りSTAND ALONE Vol.1オリジナルバッグ プレゼント 受付期間:2016年4月25日(月) 12:00~2016年5月6日(金) 12:00まで ※詳しくは申込ページよりご確認ください。 【プレゼント】山中さわお、ホリエアツシサイン入りSTAND ALONE Vol.1オリジナルバッグ 申込ページはこちら

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「なによりも、ホリエ君と演るっていう...
山中さわお(the pillows)×ホリエアツ...

「なによりも、ホリエ君と演るっていうのが楽しみ」【STAND ALONE Vol.1 インタビュー後編】
山中さわお(the pillows)×ホリエアツシ(ストレイテナー) インタビュー前編はこちら ――ふたりの親交としてはもう十数年になりますね、最初はどういったものだったんですか。 山中:ストレイテナーが『SKELETONIZED』(2002年)を出した頃からだから、15年くらいになるのか。すぐ仲良くなったよね。 ――音楽の話で打ち解けたんですか? ホリエ:さっきの若手のバンドによくCDをもらうという話がありましたけどまさにそんな感じでしたね(※前編参照)。CDを渡したらさわおさんが聴いてくれて。いい曲書くね、みたいな話からですよね。 山中:「何で、ベースいないの?」って最初はそればっかり言ってたと思う。 ホリエ:最初はそうですね。 山中:「ベースがいない良さが出てないよ」って。 ホリエ:最初の時はそこまでヘコまされてない。 山中:あ、心の声が(笑)。 ホリエ:「ベースいないんだ、へえ」って言ってCD受け取ってもらえたのが最初で。まさか聴いてくれているとは思ってなかったんですけど、何ヵ月か後に会った時に、「ああ、ホリエ君。よかったよ、“ROCKSTEADY”」って曲名まで覚えていてくれて。歌詞がすごくよかったよって。 山中:歌詞も細かく覚えてたんだよね。 ホリエ:こんなことあるんだって思いましたよね、こんな先輩いるんだって。 山中:ちょうどテナーにひなっち(日向秀和/B)が入ったばかりの頃だったかな、「TENDER」をやっているのをクアトロで観た時に、この曲はベースがいなかったら絶対にやらなかったんだろうなと思って、ベースが入ってよかったと思った。 ――そこから変わらずに15年経っても一緒にライブで共演できる状況や、お互いに音楽を続けていることは感慨深くもありますね。 山中:長くやっていると、もうその積み重ねですよね。個人的な話をすると、ピロウズは4月に『STROLL AND ROLL』というアルバムが出るんですけど、オリジナル・メンバーの上田ケンジ(b)が24年ぶりに一緒にレコーディングをしていて。当時は仲たがいして、絶対にそんな日はこないと思っていたけど、お互いに音楽を辞めてなかったから、こういうこともあるんだなと思ったし。26年もやってると、一生ついていきますと熱心にライブに来ていたファンがいなくなって。その子が結婚して子どもを産んで、子どもが大きくなって15年ぶりにまた熱心に来てくれている人もいるんだよね。長く続けていることが偉いとはまったく思わないんだけど、長く続けて知った面白さもたしかにあって。今回の場合はね、ホリエくんとはフェスもあるし、わりと定期的に会っちゃうじゃない? 久しぶりではないから、感慨深いとかではないんだけど。 ホリエ:去年も福岡のライブの後、3時くらいまでいましたしね(笑)。 ――ピロウズとストレイテナーの2マンライブ「the pillows presents “Deadman&Lostman”」ですね。 ホリエ:あんなに仲の良さそうなピロウズは初めて見ました。 山中:最近仲いいんだよ(笑)。26年目で、初めて仲良くなったという、絶対にそんなことないと思ってたけどね。 ホリエ:あんな一体感のある打ち上げ初めてでしたもん(笑)。あの日の打ち上げが、2015年のベスト打ち上げだって、もう何度も掘り返しては話題にしてるくらいで。 山中:マジか(笑)。たしかに、あの日は俺たち調子よかったんだよね。テナーがギブアップして帰った後も、まだキャッキャキャッキャしながら飲んでたからね(笑)。 ――そのくらい長い付き合いですが、初期の頃から知るストレイテナーは今どんなバンドになったと思っていますか。 山中:テナーは、数少ない理想的な成功を遂げたバンドじゃないかな。例えば、成功するために、売れるためにと何かしらみんなの好みに寄せようという誘惑だったり、いろんな大人の声が聞こえてくることがあると思うんですけど。変わることが一切なく、オルタナティヴなままで武道館でライブをした稀有なバンドだと思うし。今の若者は、俺らの世代よりも洋楽を聴いてないと思うんだけど、そりゃ聴かないよなと思うんですよね。20年前よりも、日本にかっこいいバンドが確実にいるので。テナーもそうだけど、当時、洋楽を聴いていた俺の気分みたいに聴けるバンドが山ほどいるからね。それは、聴かくなるよなと思う。ただ、バンドのメンバーがどんどん増えていくのは珍しいなと思ったけど。 ――そうですね。2人からベースが入って3人になり、現在はさらにギターが加わって4人編成へというバンドは、なかなかいないですね。 山中:最近の曲でも、「Super Magical Illusion」(2014年シングル)かな。あの曲の途中にも、ちょっと悪ふざけしたようなパートがあるじゃない? テナーのああいう感じがすごく好きなんだよね。悪ふざけしてるのに、テナーがやるからかっこよくなっちゃってるんだけど(笑)。 ホリエ:あの展開がすごく好きですって言われるんですけど、そのすごく好きですのところに面白さを感じてほしいんですけどね(笑)。結構、ピュアに好きだって言われると、ああそうかってなりますよね。 山中:茶化したつもりが、褒められちゃうっていうね。でもそうだよね、普通にかっこいいじゃっんってものになってるから(笑)。でも、ずっとそういうスタンスでやってきて、普通に武道館でやれちゃうっていうのは、快挙じゃないかな。 ――曲のちょっとした遊び心やひねくれた感覚は、ふたりの間でもかなり通じ合う部分ですね。 ホリエ:まちがいなく(笑)。たぶん、さわおさんと出会った頃はいちばんクセが強かった頃だったと思いますね。その当時は、自分がかっこいいと思うバンドと、ダサいと思うバンドに完全な境界があったというか。それこそ、大人から何を言われようが、いやそれは俺たちに言ったところで絶対にきかないしなっていう態度だったと思うんです。でも当時さわおさんが言っていたんですよね、「そういうのは、後々どうでもよくなるんだよ」って。「やったほうが得だと言われることはやっておきな」って。 山中:そういうこともあったね。 ホリエ:テレビに出たくないとか、言うけど、テレビなんて出られるうちが花だぞみたいなことをね(笑)。 山中:でも、俺は出ないけどね、って(笑)。 ホリエ:そういうふうに言ってもらったことが、後々になって効いてきますよね。言ってた通りだなと思って。今だったら僕が後輩に言いますもん、「出たほうがいいよ」って。だって俺たちはもう出れないもんって。 ――いろいろ教えられたことがあったんですね。 ホリエ:めちゃくちゃありますね。2004年に、ピロウズのトリビュート盤『シンクロナイズド・ロッカーズ』に参加させてもらったことが、いろんなことへのきっかけになっているので。そこからは、ただ若手を引っ張り上げただけじゃなくて、公私ともにおつきあいさせてもらっていたんです。 山中:当時は、ホリエ君と細美君(the HIATUS)と3人でいつも遊んでたよね(笑)。よく家飲みしてたし。で、ホリエ君がDJやってるって言ったら、じゃあ、ちょっと遊びに行こうと行って。新しいおしゃれな音楽ばかりかかると、俺にもわかるロックをかけてくれってお願いしたりとか。 ――そこまでの間柄の人は、後輩でも結構いるんですか。 山中:いるんだけど、やっぱりね……わかりやすくたとえるためにずうずうしいこと言うけど、例えば、俺がダウンタウンまっちゃんだとするじゃない? 若手の時は千原ジュニアがいつも遊んでくれるわけよ。でも千原ジュニアもあれだけ売れてくると、千原ジュニアにも後輩ができて、自分のペースで動く世界が出てくるというかね。俺はずっと、今来いって言って来れる人とばかり遊んでるので、ホリエ君に今来いとはもうさすがに言えないのでね(笑)。この前もちゃんと約束して遊んだもんね。そのかわりに、なかなか帰さなかったけど。 ホリエ:店が閉まって追い出され、またちがう店に行くという(笑)。 ――そういう長い交流が、今回のSTAND ALONEのステージでいい形になりそうですね。 山中:もう、楽しくしかならないじゃない? せっかくだからふたりでのセッションも考えたいし。 ホリエ:そうですね。じつはこれだけ長いお付き合いの中でさわおさんの弾き語りを見たのは、一度だけで。それも某バンドマンの結婚パーティだったので。あそこよりはやりやすいんじゃないかなという(笑)。 山中:ああいうパーティではご清聴いただけないからね(笑)。 ホリエ:みんな、ご歓談しかしてないから(笑)。 山中:なによりも、ホリエ君とやるっていうのが楽しみという、それに尽きるかな。その日は飲むでしょ? ホリエ:飲みます。今日ここで話をするまでは、特別な日だと思っていたんですけど、あまり特別な日にならなさそうな気がしてきたので(笑)。 山中:はははは。 ホリエ:リラックスして。そのリラックスした雰囲気をお客さんにも楽しんでもらえるような努力をしようかなと思いますね。だからさわおさんが飲むなら、僕もオープン前から飲もうかなと。 山中:ふたりともグデングデンはまずいぞ。 ――STAND ALONE1回目にして、伝説回になりそうな予感ですね。 ホリエ:完璧じゃないですかね、この組み合わせは。 Text:吉羽さおり Photo:橋本塁 撮影協力:寺田倉庫Studio GVIDO ライブ情報 InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.1 supported by uP!!! 会場:品川プリンスホテル クラブeX 日時:2016年4月23日(土) 17:00開場、18:00開演 出演:山中さわお(the pillows)、ホリエアツシ(ストレイテナー)   その他情報 ■ the pillows オフィシャルサイト ■ ストレイテナー オフィシャルサイト  

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「音楽を楽しむことと、超リラックスし...
山中さわお(the pillows)×ホリエアツ...

「音楽を楽しむことと、超リラックスした弾き語り」【STAND ALONE Vol.1インタビュー前編】
山中さわお(the pillows)×ホリエアツシ(ストレイテナー) InterFM897とぴあによる新たなライブ・イベント「STAND ALONE」が開催される。ロック・シーンで活躍するアーティストがたったひとり舞台に立ち、歌と楽器のみで勝負するというコンセプトで、普段のライブとはちがったアーティストの一面を楽しんでもらおうというライブ。その第1回目に選ばれたのは、山中さわお(the pillows)とホリエアツシ(ストレイテナー)のふたり。何度も対バン経験があり、15年来の仲の両者だが、弾き語りでの対バンは初めてという新鮮な組み合わせだ。ということで、互いの弾き語りへの姿勢を探り合いながら、イベントに向けての話をうかがった。 ――4月23日に、STAND ALONEの第1回目が開催されますが、まずは出演のオファーがあった時にはどう思いました。 山中:相手がホリエ君だったので、すぐにOKしましたね。 ホリエ:ただ、この会場(クラブeX)自体はちょっとイヤなんですよね? 山中:会場は、うん、イヤだね。 ――はっきりと言いますね(笑)。たしかに弾き語りとしては大きな会場ですよね。しかも、お客さんに360度囲まれてた円形のステージという作りです。 山中:冗談抜きで、俺は宴会芸としてずっと弾き語りをやってきたのに、急に素晴らしい大きな会場なので、不安はあるんですけどね。まあ、自分はいつも通りリラックスしてやろうと思ってるけど、来てよかったなと思ってもらえることはやりたいよね。 ホリエ:普段、さわおさんが弾き語りをやるのはどういうところなんですか? 山中:普通のライブハウスでやってるよ。所謂ライブハウスならどこでも。 ホリエ:弾き語りでは、ソロ作での曲が中心ですか? 山中:ピロウズもやるしソロもやるし、カバーもやる。カバーは結構、多めかな? ホリエ:うん、僕もまったく同じですね。 山中:そうだよね。ただ弾き語りは、ステージに譜面台を置いていいというルールが自分にはあって。譜面を置けるので、そんなに練習をしなくてもカバーとかが気軽にできるんだよね。気軽に楽しめるから、レア感もあって、いいのかなっていう感じでやってるかな。 ――ある程度のセットリストだけで、あとはその時の気分で曲を決めるようなこともありますか? 山中:そうですね。ちょっと多めに歌詞カードを用意してあって。喋りすぎたなと思ったら、これは削ろうという感じでやってるし、ギター・ソロとかもないわけだからさ、1番2番だけで終わってしまおうとかもあるしね。 ホリエ:これは3コーラスやったら次の曲ができなくなるな、っていうのをその場で察知して2番で終わらせたりもしますね。 山中:このSTAND ALONEの第1回目で適当なふたりでいいのかな(笑)。俺、ホリエ君は適当じゃないと思ってたら、結構適当なんだね? ホリエ:スタンスはまったく同じです(笑)。 山中:ギターのほかに、鍵盤でもやったりする? ホリエ:一度だけ鍵盤を試したことがあったんです。それは、自分の曲を歌うんじゃなくて、大河ドラマの『篤姫』のオープニング曲があまりにも好きすぎて、ピアノを耳コピしたんです。それをなぜか弾き語りのステージでやろうっていう。 山中:え、インストってこと? ホリエ:インストです。バン、ババーンとやってたんですけど、これが酔っぱらってて全然弾けなくて(笑)。 山中:じゃあ語ってもないし弾いてもないっていうことだね(笑)。 ホリエ:それ以来、鍵盤は置かないことにしました。 山中:今回の企画は、チケット代の8割分はホリエ君がやってくれると思っていたんだけどな(笑)。2割ぐらいを俺が担おうかなという気分でいたのに、まさかの。 ホリエ:別にお客さんへのプレゼントでも用意しておきましょうか(笑)。 山中:じゃあ、ひとり3千円相当くらのプレゼントをって――高いわ(笑)! ――先ほど、“酔っぱらって”という話が出てきますが、弾き語りでは、軽くお酒を飲みながら演奏するというのが多いですか? 山中:僕は、長いことやってますけど相変わらず音楽が好きなんですよね。弾き語りは、限りなくカラオケに誘われたのと同じ気分なんですよね。自分からカラオケには行かなけれど、「カラオケ行く?」って誘われて行って、頼まれたらなんぼでも歌うよっていう感じなんですよ。歌うのが好きなので。ステージに立つ人間として、しっかりリハーサルをしなくても、観に来た人がまた来たいなって思うことがちょっとできたりもするんですよ。で、それを楽しむ人も、まあまあいてくれるので(笑)。もともとは自分が楽しむためにというか、酒飲んでも許されるだろうという感じだったんですけど、酔っぱらっているならではの爆発力がたまにあってね。弾き語りって、ダイレクトに歌詞がズドンと響くじゃない。 ホリエ:たしかに。 山中:感情が爆発しているから、怪我の功名で意外とよかったということもあって。MCも含めてね、普段なら恥ずかしくて言わないようなことも、ちょっと言えたりするんですよ。そういう良さをわかっていただける人が来るという感じで、リラックスしてやってます――という言い訳を長々としました(笑)。 ホリエ:まったくの同意見です(笑)。 山中:そうだよね。楽しいんだよね。 ホリエ:楽しいですよね。曲そのものの良さや、歌詞の確信みたいなものに、弾き語りで初めて触れてくれて、改めてレコーディング音源を聴いた時、それがよりよくなることもあるとも言われますしね。こういう歌だったんだっていうのが、じつはあまり伝わってなかったりするのかなと思ったりしますけど(笑)。 山中:とくに、俺もホリエ君も歌詞が説明的ではないので、パッと目に見えるものからもう一枚めくる感覚があるというか、深く興味を持ってくれないとわからないものも好きじゃない? その理解のスピードは縮まるかもね、弾き語りの方が。 ――普段のバンドのライブでは、MCも限られてくると思うんです。弾き語りの方がリラックスしている分、より喋る機会も多くなりそうですね。 ホリエ:弾き語りのイベントの方が、持ち時間も決まっていなかったりしますからね。普段のライブでは、なるべく曲をやろうと思うんですけど。弾き語りはステージに上って、「じゃあ、何やろっかな」って言っちゃいますもんね(笑)。 ――弾き語りだからこそやりたい曲っていうのもありますか。 山中:実際、ピロウズでライブでは一回もやってない曲を、弾き語りではやってるんだよね。バンドのライブではどうしても優先順位からは外れちゃう曲があって。でも、自分が生み出したかわいい曲だから、弾き語りで解消したりもしているし。ロック・バンドではいくら名曲でも、バラードを3、4曲続けることはないんですよ。でも弾き語りならよかったりするじゃない? そういうルールがない良さがあるのかな。 ホリエ:バンドではしばらくやらなくなっている曲を、いきなりやろうかって言っても何で? ってなるじゃないですか。それこそ、さっきのカラオケの話じゃないですけど、カラオケに行って誰かが勝手に、「ピロウズのこの曲、好きなんだよね」って入れてマイク渡されるみたいなノリで歌えちゃうというか。歌詞さえ覚えていれば、リクエストされても歌えるので。 山中:俺とかホリエ君は、音楽を楽しむことと、超リラックスした感じをセットしたものを弾き語りでやっているんですよね。おそらく秦基博君とかの弾き語りは、なんとなくやっちゃおうじゃないよね。というか、もっとちゃんとやってるのかと思ってたよ、ホリエ君は(笑)。 ホリエ:ちゃんとしたイベントはわりと断ってきてます(笑)。会場がデカすぎるとか。 ――弾き語り自体は、いつ頃からやっていたんですか。 ホリエ:僕は震災後ですね。the HIATUSの細美君が、震災直後からギター持って東北に歌いに行っていたんですよね。そこで「今度ホリエさんも連れてきてくださいよ」って言われて、その約束を果たすためにというのが最初だったんです。それまでは弾き語りをやってなかったですね。ストレイテナーのライブのなかで、1度だけやったことがあったんですけど。それ以外では、バンドを抜け出してひとりで歌うのは、あまり考えられなくて。ソロでentをやったりしていたんですけど、あれはむしろ弾き語りとは程遠いというか。 山中:entは、打ち込みだしね。 ホリエ:きっかけがなかったら、やろうとすらしなかったと思うので。 ――というのは、抵抗感があった? ホリエ:ありましたね。バンドで作ってるものだから、バンドで演奏したほうが絶対いいだろうっていうのがあったので。実際に、歌いに行ったんですけど、自分の曲を知らない人の前で弾き語りをすることも多かったんですよ。最初は、どうやったら気持ちを伝えられるのかと、自問自答ばかりで。もっと、ほかの人の歌も歌えるようになりたいなと思ったんですよね。それこそ、秦(基博)君とかハナレグミの曲を歌ったりして、段々とそれが楽しくなってきたんですよ。 ――さわおさんは、弾き語りをはじめるきっかけはあったんですか。 山中:もう覚えてないんですよね。特別なことだと思っていなかったので、音楽をはじめた時からなんとなくタイミングがあったらやっていたので。ホリエ君が言ったような、ストーリーはまったくないんですよ。ただ、ピロウズはピロウズの活動ペースがあるので、もっと音楽をやりたいってことですかね。ひとりだと、スケジュールも自分次第なので、そのぐらいかなぁ。 ――カバーの話が出ましたが、選曲基準はあるんですか。 ホリエ:自分が歌って気持ちがいい曲がいいですよね。もともと大好きで、覚えたいなと思っていたレディオヘッドの「High and Dry」ははじめた頃からありましたけど。あとは、ハナレグミが好きなんですけど、ハナレグミの曲と言ったら普通のリスナーは何の曲を思い浮かべるだろうなって考えて選んだりもしますね。 ――みんなが知っている曲というのは、弾き語りでは大きなポイントですかね。 ホリエ:他にも、共演者が歌っているのを聴いてすごくよくて。それを覚えて、次に一緒にやれたらいいなとか、そういうつながりも出てきたり。細美君とは、2、3曲ずつくらい一緒にできる曲があるんですよね。 山中:へええ。 ホリエ:自分でやろうと言ってthe HIATUSの曲を一生懸命覚えたんですけど、本番で酔っぱらいすぎちゃって、歌詞が一個も思い出せなくて。ハモるからとか言っておいて、全然ハモらなかったけど(笑)。 山中:俺もカバーはいろいろやるんだけど、ホリエ君とは逆で、若手の、まだもしかしたらみんなが知らないバンドの名曲を、「こんなにいい曲あるんだよ」って紹介したいというのがあって。そういうのを歌うことが多いかな。 ――それは洋楽・邦楽問わずですか? 山中:邦楽ばっかり。基本、洋楽は滅多にやらない。 ホリエ:それは意外。ルーツ的なところからチョイスしてやるのかなと思ってた。 山中:前はやっていたかな。どうしても酒を飲みながらやっていると、歌詞がおぼつかなくなっていって。 ホリエ:たしかに、覚えるのも面倒くさくなってきますしね(笑)。僕も1曲だけ若手の曲がありますね、FOLKSの、「Replica」というすごく好きな曲があって。それを「昨日、新曲作りました」って言ってやる(笑)。 山中:はははは! いいね。 ――若いバンドはいろいろリサーチもしているんですか。 山中:リサーチはしないんだけど、僕はよくCDをいただくので、出会うんですよ。俺InterFmのディレクターなのかなってくらいCDもらうんですよね。 ――それでお眼鏡に適うとさわおさんがカバーをしてくれるって、すごい特典だと思います(笑)。 ホリエ:すごいよね。 山中:あとは俺、すぐに自分のラジオ番組でもかけるしね。だからもらっちゃうんだろうね。まあ、弾き語りでもらってすぐの若手のやつの曲はなかなかやらないと思うけど。 ホリエ:普通はしないですよね。なんせ歌詞を覚えるのは、重労働ですからね。 山中:それでもステージには譜面台や歌詞を置かないんだね。 ホリエ:覚えたいというのがまずあるんですけど。覚えたけどちょっと自信がなくて歌詞カードを置くじゃないですか。一回見だしちゃうと、もうダメなんですよ(笑)。 山中:その通りのライブを俺はやっている(笑)。俺の場合譜面に、ここから2番だよとか、線を引いてあったり、酔っぱらった俺に親切にしてあるからね(笑)。自分の曲でも全部コード書くからね。酔っぱらった俺はまったく信用できないので、いざとなったら書いてあるという安心感でやるという。真面目だか不真面目だかわかんない話でしょ(笑)。 ホリエ:カンニングペーパーをめちゃくちゃ念入りに作るやつみたいな。さっきから、さわおさんは「俺、ポンコツだから」っていう安心感をずっと与えてきてますけど、仕込みは完璧にしてくるってことですよね(笑)。 山中:そりゃそうだよ! ホリエ:それを知っておいてよかった(笑)。 Text:吉羽さおり Photo:橋本塁 撮影協力:寺田倉庫Studio GVIDO ※後編は4月15日(金)に更新 ライブ情報 InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.1 supported by uP!!! 会場:品川プリンスホテル クラブeX 日時:2016年4月23日(土) 17:00開場、18:00開演 出演:山中さわお(the pillows)、ホリエアツシ(ストレイテナー)   その他情報 ■ the pillows オフィシャルサイト ■ ストレイテナー オフィシャルサイト  

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2014年に9年ぶりとなるアルバムを発表し...

「ライブもそうだし、歌もそうだけど、僕くらいは開いていたいなとは思います」 【銀杏BOYZインタビュー後編】
2014年に9年ぶりとなるアルバムを発表し、同時期に峯田以外のメンバー3名が脱退。以降、リスナーから様々な声が飛び交う中、それでも実直に自身の音楽、表現活動を、突き詰めてきた峯田和伸。  あれから2年を経た今年の銀杏BOYZは初頭から堰を切ったかのようなラジカルな活動が目立つ。3月には合計4時間半にも及ぶDVD『愛地獄』を発売。続く4月13日(水)にはシングル『生きたい』をリリース。6月からは8年ぶりとなる全国ツアーを控える中、峯田の個人名義ではNHK BSプレミアム『プレミアムドラマ 奇跡の人』にも主演したりと、それまでのバイオグラフィを振り返ってみても珍しいほど過密な動きである。 『uP!!!』ではこの濃厚な時期の銀杏BOYZ、そして峯田にとっての“今の時代”の表現に賭ける思いを2週に渡って深く聞いた。後編の今回は、シングル『生きたい』を経て全国ツアーへ賭ける思い、「開いていたい」という峯田自身のこれからの表現について語ってもらった。 インタビュー前編はこちら ——人の内面に訴えかけるような『生きたい』と、どこまでもポップな『ぽあだむ クボタタケシ REMIX Version Ⅱ』の2曲のバランスが、今の銀杏BOYZと言えますでしょうか。 なんかもっと器用に出来れば良いんですけどね。でも、どうしてもこうなっちゃう。  実は今日もドラマの撮影だったんですけど、ロケで通りかかった焼き鳥屋さんで、ロックバンドのシングルかな? ガンガン流れてて。「愛してるよー♪」っていう歌詞で、メッチャ良い曲なんです。それを聴いて「負けたらダメだ。負けてらんねぇ」と思ったけど、ただ僕はもう少し「それを言っちゃオシメぇよ」っていうところを歌詞で追求したいとも思ったんです。  普段、みんなが心の中で思っているのに、控えていたり、言語化出来ていないようなことをシンプルに歌詞にしたい。「それ言っちゃうんですか?」みたいな。例えば、ただ「愛してるよ」だけじゃなくて、終わった後、ゴムを抜いたときに、ちょっと付いてる向こうの陰毛の様子とか。そういうのがちょっと入っていないと、僕にとってのラブソングにはならないんです。  本当の恋愛をしていればさ、向こうの嫌な匂いも嗅いじゃうし、生々しい瞬間がイヤでもあるもんね。だから、そういう要素も何パーセントか入っている恋愛の歌も、これからはいっぱい作っていきたい。「周りがこういう曲を作っていないから作ろう」とかではないんだけど、例えばGOING STEADYの頃の『さくらの唄』にしても、もう汚いところも綺麗なところも全部さらけ出さないと、まず自分が納得出来なかったからね。あの感じで、2016年の今の空気感、38歳になった自分がやったら、言葉は当然変わってくると思うけど、それが楽しみなんです。  そして、そういう歌を、全く音楽に興味のない人とか、凹んでる人とか、ナントカ系女子でもナントカ系男子でもなんでもいいけどさ(笑)、そういう人にも聴いて欲しい。「なんだよ、この変な歌」「なんか面白いな、この歌」とか感想はなんでもいいんで、音楽とかけ離れた人にも届けたい。だから、『生きたい』はラーメン屋さんとか牛丼屋さんとかで流れてて欲しいですね、USENとかで。 ——前後しますが、DVD『愛地獄』は2008年、2011年、2015年の銀杏BOYZのライブを4時間半も収録していて。銀杏BOYZの歴史上、非常に意味のある作品だと思いました。 峯田:でも、4時間半になるとは思わなかったです、作る前は(笑)。まぁでも、しょうがないんですけどね。2008年、2011年まではメンバーがいて。「アルバムをリリースして、全国ツアーをやれたら」っていう目標があったけど、それが出来ないままメンバーが抜けていって、なんか宙ぶらりんになっちゃって。  これはたぶん僕だけじゃなくて、お客さんもたぶんそうだと思う。アルバムを手に入れることは出来たけど、「生で聴く」「ライブを楽しむ」っていう意味では悔しい部分があったと思うんです。でも、せめてあのときの4人が、あれだけ本気で音楽をやっていたものを、ちゃんと僕ら側から発信して、作品を出したかったんです。  さらに、「もう3人はいないけど、今の峯田はこんな感じでやってるんだよ」っていうのも出しておかないと、なんか次へ進めなかったから。だから、YouTubeとかではない4時間半のライブDVDを出せて、やっとケジメを付けられたかなとは思っています。 ——その経緯があっての、6月からの8年ぶりの全国ツアーもより楽しみに思います。 峯田:僕もすごく楽しみです。前と同じことをやろうと狙いたくもないし、どういう風になるかはわからないけど、ただ変わらないこととしては、僕が一番カッコいい届け方がしたいな、ということ。それはライブだけじゃなくて、パッケージもそうなんですけど、ダサいものは絶対に届けたくないんです。やっぱり観に来てくれる人、怖いですよ。細かく観てるからさ、僕がやっていることを。  11年前にアルバムを出したときは、まさか僕たちが作る音楽が、誰かの人生に影響を及ぼすなんて思ってなくて。僕らはただ勝手に「派手なことをやろうぜ!」って始めただけなのに、「銀杏BOYZを聴いて、バンドをやろうと思いました」「絵を描き始めました」「写真を撮り始めました」なんて声を聞くと、やっぱり怠けてらんないなと思う。カッコ良い先輩でいたいじゃん、やっぱり。だって、僕は全部カッコ良い先輩たちから影響を受けて、そして、その先輩たちは今もずっとカッコ良いままだから。だから、本当に気が抜けないなと思っています。  あと、これはライブに限らずだけど、世の中がどうあっても、僕くらいは開いていたいなっていう。なんか昔はね、ネットとかが普及して、もっとみんな“世界”を身近に感じられるようになるんじゃないかと思ってたんです。  でも、実際はその逆で、結果ネットがあることから自分の居やすい場所にしか居なくなっちゃって、世界を知るどころか、本当に限られた趣味の中で生きるとか、すごい狭くなってる気がするんです。表面上では「LINEで友だちと繋がってて楽しい」とかがあると思うけど、実は逆に閉じていってる気もするんです。もちろん、その気持ちもわからなくもないですよ。怖いもん、世の中は。  でも、ライブもそうだし、歌もそうだけど、どんな世の中であっても僕くらいは開いていたいなとは思っています。今の自分が気持ちいいものを全部出して、お客さんに届けて。どういう反応があるか、受け入れてもらえるのかどうかはわからないけど、ただ、それをやり続けるしか僕には出来ないですから。 Text:松田義人(deco) Photo:村井香 ライブ情報 銀杏BOYZ「世界平和祈願ツアー 2016」 公演期間:2016年6月22日(水) Zepp DiverCity ~ 2016年8月3日(水)なんばHatch ※詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。 リリース情報 銀杏BOYZ『生きたい』 Single 2016年4月13日発売 1,200円(SKOOL-034) 初恋妄℃学園   銀杏BOYZ『愛地獄』 DVD 発売中 6,500円(2枚組)(SKOOL-0030_031) 初恋妄℃学園   銀杏BOYZ『愛地獄』 Blu-ray 発売中 7,500円(2枚組)(SKOOL-032_033) 初恋妄℃学園   その他情報 ■オフィシャルサイト  

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「まず最初に『あなたに伝えたいことが...
2014年に9年ぶりとなるアルバムを発表し...

「まず最初に『あなたに伝えたいことがあります』って言わないとダメだと思ってるんです」【銀杏BOYZインタビュー前編】
2014年に9年ぶりとなるアルバムを発表し、同時期に峯田以外のメンバー3名が脱退。以降、リスナーから様々な声が飛び交う中、それでも実直に自身の音楽、表現活動を、突き詰めてきた峯田和伸。  あれから2年を経た今年の銀杏BOYZは初頭から堰を切ったかのようなラジカルな活動が目立つ。3月には合計4時間半にも及ぶDVD『愛地獄』を発売。続く4月13日(水)にはシングル『生きたい』をリリース。6月からは8年ぶりとなる全国ツアーを控える中、峯田の個人名義ではNHK BSプレミアム『プレミアムドラマ 奇跡の人』にも主演したりと、それまでのバイオグラフィーを振り返ってみても珍しいほど過密な動きである。 『uP!!!』ではこの濃厚な時期の銀杏BOYZ、そして峯田にとっての“今の時代”の表現に賭ける思いを2週に渡って深く聞いた。前編の今回は、この2年のライブの様子と、シングル『生きたい』を完成させた経緯を語ってもらった。 ——今年に入ってから銀杏BOYZの活動が活発ですね。それまでの銀杏BOYZの流れから見ると、特に過剰な印象です。 峯田:詰め込み過ぎだよね(笑)。でも、何故かはわからないけど、僕はいつも本当に0か100で、それしか出来ないんです。もうちょっと、60くらいの感じでキープ出来れば良いんだろうけど、それが出来ないんです。  ただ、2年前にアルバムを2枚やっと出せて、長いトンネルから抜けたことで、その辺りから外向きな感じというか、僕の中でオープンな感覚にはなったんです。この2年間は曲もよく出来るようになったのは確か。「曲が出来たから、ライブをやろう」とか、「光のなかに立っていてね」「BEACH」が出る前に比べれば、かなり外向きになりましたよ。たぶん、アルバムがまだ出来上がってなかったら、そういう感じにはならなかったと思います。 ——確かにライブはこの2年間で増えていて、特に去年は多かった気がします。オリジナルメンバーの3人が抜けた後、サポートメンバーと演奏したりとか。 峯田:去年も結構やりました。でも、去年はまだサポートメンバーとは結成して1年も経っていない大学生バンドみたいな感じだったかな。バンドって、経験をいっぱい積むしかないですから。それを去年やってた感じですね。物足りなさって、ライブでは絶対に感じたくないから。  それで今年1月に東京でザ・コレクターズとやって、その後、名古屋と大阪でキング・ブラザースとやって。それくらいから、僕とサポートメンバーとでやっと「これが気持ちいいな」っていうのが掴めた気がします。 ——また、特に最近の銀杏BOYZのライブでは、その時間に、そこでしか聴けない音楽に賭ける思いを、より感じるようになりました。 峯田:僕自身がそうなんだけど、以前に比べてライブに行かなくなったんです。本も買わなくなったし、お金もあんまり使わなくなった。  でも、ライブのお客さんって自分でチケットを買って、電車に乗って、その瞬間を楽しみに来てくれるわけですけど、それはすごいことです。別にその場に観に行かなくてもさ、「今日のセットリストはこうだった」「こんな感じのライブだった」なんていう情報は、ネットでいくらでもわかるわけじゃないですか。「現場に行かなくても、情報だけでいいんだ」っていう楽しみ方もあるのかもしれないけど、実際に生で観に来てくれるお客さんのエネルギーってよっぽどだと思う。なんか10年前のお客さんの感じとはちょっと違うと思う。だからこそ、こっちも本当に自分が言いたいこと、歌いたいことをライブでやらなくちゃダメだと考えるようにもなりました。  そんな中で生まれたのが『生きたい』っていう曲だったんです。ライブでの挨拶代わりの曲という意味で。例えば今から10年前だったら、ライブの一番始めに『ハイこんにちは! どうも銀杏BOYZです! 1、2、3、4! 街はイルミネーション♪』で良かったかもしれないけど、2016年にライブを観に来てくれるお客さんに対しては、違うと思ってて。  MCで最初に『来てくれてありがとう』みたいな言葉を100個並べるよりも、1曲で良いから、まず最初に『あなたに伝えたいことがあります』って言わないとダメだと思ってるんです。 ——より人の内面に訴えかけるような……。 峯田:本当は僕の中に、どっちもあるものなんですけどね、人の内面に訴えるようなものと、ポップなものと。  普段、僕が部屋で曲を作るとき、降ってくるのはメッチャポップな曲ばかりで、『生きたい』みたいな曲って、そんなにポンポン降って出来るものではなかったんです。でも、その『生きたい』にしても、最初に曲の骨組みが出来てからシングルとしてリリースするまで4年くらいかかっちゃってるから。まず、この曲を完成させて、ライブに来てくれるお客さんたちへ訴えないと、やっぱり自分が納得出来ないという。だから、今はまず『生きたい』をライブの一発目の挨拶代わりにするのが、最優先だったんです。 ——ポップということで言えば、シングル『生きたい』のカップリング『ぽあだむ クボタタケシ REMIX Version Ⅱ』は、2年前のアルバムに収録された『ぽあだむ』をよりポップにして、さらに壮大な構成になっていますね。後半ではストリングスっぽい音源が入っていたり。 峯田:あれ、生なのかどうなのかも、実は僕いっさい知らないの。もう全部リミックスしてくれた、クボタタケシさんに任せっぱなしで。出来上がったのを聴かせてもらって、初めて「ウワーッ!」と。どういう工夫をしてくれたのかまではわかんないんです。 ——それまではDIY精神というか、できるところは全て自分たちでやっていた印象ですが。 峯田:もうそれもヤメました(笑)。以前はメンバーとか自分で絶対にやれるところまでやろうと思ってやってたんだけど、それはもう終わったし、それを突き詰めたアルバムは出来上がったんで。だから、今はまた違う感じになってるんです。  もちろん、例えば「今こういうのがキテるから、その要素を入れよう」「時代的に、このデザイナーがカッコ良いから、この人に頼もう」とかではないですよ。そんなことをするのなら、できるだけ周りにいる人に頼むっていうのは変わらないです。「デザインができる人が友だちにいたら、この人」「写真を撮ってる人がいたら、この人」っていう。  このやり方は僕としてはすごく良いんですよ。「また峯田、MCでなんか出すとか言ってたけど、そんなやり方だから、またどうせ2年くらいかかるんでしょ」という声もすごくわかるけど、でも、これは最初にバンドを始めたときに決めたことだから。色んなフィルターを通すと、濁っちゃうこともあるけど、このやり方なら濁らないで届けることが出来るんです。  ただ、そこに、例えば本当にその曲に合いそうな人とかであれば、それまで面識がなかった人でも、積極的にお願いしたいなっていう。それでお願いしたのがクボタタケシさんだったんです。  僕は結婚してないけど、例えると、“曲”って自分の子どもみたいな感じだと思うんです。「この子はこういう性格で、こういう顔で、こういう体型だから。この子に合いそうな服を持ってる人。こういう子のことをたぶん一番よく知っていそうな人に頼みたい」っていう。だから、自分たちで何から何まで「お前はこうだから、これ着な!」ではなくて、その子に合いそうな人がいたら、もう任せちゃう。  そういう意味では『ぽあだむ』はクボタタケシさんという信頼のおける人にお願いして、本当に良かったですよ。すごい良い仕上がりにしてくれました。 Text:松田義人(deco) Photo:村井香 ※後編は4月4日(月)に更新 ライブ情報 銀杏BOYZ「世界平和祈願ツアー 2016」 公演期間:2016年6月22日(水) Zepp DiverCity ~ 2016年8月3日(水)なんばHatch ※詳細は申込みフォームにてご確認ください。 受付期間:2016年3月25日(金)12:00~ 2016年3月30日(水)12:00 【先行受付】銀杏BOYZ「世界平和祈願ツアー 2016」 受付は終了しました リリース情報 銀杏BOYZ『生きたい』 Single 2016年4月13日発売 1,200円(SKOOL-034) 初恋妄℃学園   銀杏BOYZ『愛地獄』 DVD 発売中 6,500円(2枚組)(SKOOL-0030_031) 初恋妄℃学園   銀杏BOYZ『愛地獄』 Blu-ray 発売中 7,500円(2枚組)(SKOOL-032_033) 初恋妄℃学園   その他情報 ■オフィシャルサイト  

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ORANGE RANGE×04 Limited Sazabys、 “縁...
2月24日、大阪・なんばHatchで行なわれ...

ORANGE RANGE×04 Limited Sazabys、 “縁を大事にしていきたい”【対談・後編】
2月24日、大阪・なんばHatchで行なわれる「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC vol.6」で初めて対バンする、ORANGE RANGEと04 Limited Sazabys。前回はお互いの印象や音楽について語り合ってもらったが、後編の今回はそれぞれの企画イベントや、ライブに対する思い、そして来る「LIVE HOLIC」に向けた意気込みを訊いた。 対談前編はこちら ――前回のインタビューでは、ORANGE RANGEは自主レーベルを立ち上げてからは、また対バンライブも積極的にやっているというお話でしたが。ふだん、対バンでのライブの時は、相手のバンドともよく話をしたり、コミュニケーションをとりますか。 YAMATO:そうですね。GEN君とも今日が初対面で、最初のうちは言葉を選びながらの会話ですけど、イベントが終わって、気づけば仲良くなってたりしますし。そういうことが多いですね。最初は緊張しますけど、くだらない話で盛り上がったりしてすぐに打ち解けるんですよね。それはお互い、ジャンルは関係なく音楽をやっていて、それもバンドという形でやってる、というところが大きいと思います。対バンのイベントは、いい場所だなと思いますね。 ――今は、対バンでも下の世代のバンドも増えていると思いますが、若いバンドたちが追い上げてくることに危機感を抱くなんていうことはない? YAMATO:僕たちがそういうのは、滅相もないと言いますか(笑)。むしろ、そういうバンドから、いっぱいもらいたいんですよね。アイディアもそうだし、どんなふうに演奏してどんなふうに歌ってるとか、どんどん自分たちに取り入れたいと思ってるんですよね。だから、楽しんでますよ。つねにレベルアップできるのが、対バンのライブですし。その経験でまた、ワンマンでのライブもレベルアップしていくというか。バンドとして、いつまでも満足しないのはそういう追求心があるからなんだろうなと。 ――では04 Limited Sazabysについては、YAMATOさんはどんなところが面白いと思っていますか? YAMATO:勢いがあるバンドだと思いますね(笑)。観ていて、自分もダイブしたいって思うし、歌いたいし。そういう意欲を沸かせてくれるバンドかな。 GEN:そう思ってもらえるのは、嬉しいですね。 ――ORANGE RANGEは、近年さらに曲の自由度も上がっていて、突き抜けたおもしろさがありますね。だからこそ、対バン相手としては、やりがいもあれば、難敵でもある(笑)。 GEN:どうやるんだろうっていうのはありますよね。僕も実際のライブはフェスでしかまだ観たことがないんですけど、とにかく盛り上げ方もうまいし。まず、みんなが知ってるヒット曲を持ってるっていうのは、力がありますしね。だから、今回どんなステージをやるんだろう?っていうのが、楽しみなんですよね。 ――今回の「LIVE HOLIC」でも、そういったみんなが知ってるキラーチューンも聴けたら最高です。 YAMATO:そうですね(笑)。基本、対バンでのライブはお祭り騒ぎだと思っているので。過去の曲だったり、あとはこの間までアルバム『TEN』のツアーをしていたんですけど、新しいアルバムにも聴いてほしい曲がたくさんあるので、織り交ぜつつ。とにかく、楽しい時間を過ごせるようなセットリストにしたいですね。 ――はい、アルバム『TEN』はかなり面白い作品でしたからね。 YAMATO:自由にやりました。もう何をやってもOKだろう?みたいのは、ここ何年かやってきて自信になっているし。今の環境がすべて、自分たち発信なので。上がってきたアイディアに、すぐに取り組める環境があって。すごく自由です。 ――遊びが形になっていたり、仲間内の会話やネタがそのまま形になっていくような感覚が強くなっている気がします。 YAMATO:シュールなのが好きなんですよね。あまり万人受けすることをしたくないというか、ちょっとハズレたがりなんですよね。それがウケてくれれば、とっても幸いなことなんです。基本はみんな自己満足でやってるんだと思いますね。 ――そういったことでは、GENさんもひねくれた要素がありますね。 GEN:そうです(笑)。僕も、テクノとかラップも好きで、むしろ普段聴く音楽は、自分でやってるような音楽はあまり聴かないんです。もういっぱい聴いてきたからですかね? ずっとメロコアシーンでも活動していたし、おなか一杯になったのかもしれないんですけど(笑)。 ――それで今、どんどん新しいことをしようと。 GEN:むかしは、こんな曲を作ったら今のお客さんがテンション下がっちゃうかなとか、気にしながらやっていた部分もあるんですけど。今は、自分たちが納得がいけば、いいかなっていう感じなんですよね。 YAMATO:うん、お客さんの顔色をうかがいたくはないんだよね。自分たちのやっているものに対して、信念を貫くというか。そこで聴いてくれたり、盛り上がってくれたら最高で。 ――04 Limited Sazabysは、メジャー・デビューをして何か意識的な面で変化していったことはありますか。 GEN:関わる人が増えたのは、大きいですね。以前は、いい意味で自己満足でやれていたところがあったんです。ライブでも、自分たちが興奮してやりきれたら、いいライブができたなっていう気持ちになっていたんですけど。最近はそういうことでもないのかなと、思うようにもなって。ちゃんと会場の後ろまで届けなきゃいけないし、関係者だったり、対バンだったり、観てくれるお客さん以外の人も納得させたい。そういうふうに、意識は変わったかもしれない。それがもっとできるだろうと思ってます。 ――春に行なうバンド主催のフェス「YON FES 2016」もその、もっとできるだろうという思いが込められているんですか。 GEN:自分たちでこういう大きなフェスをできたらいいなっていうのを、じゃあ、実際にやってみたらどうなるんだろう?っていうのがありますね。いいバンドをたくさん呼んで、しかも主催として自分たちが最後に出てくるわけですから。対バンの人たちも納得させるライブをやらないといけないと思うし、いい意味でプレッシャーになりますね。 YAMATO:そういったイベントを自分たちでやるって、とてもいいことだと思うんです。それも早い段階でやるのは今後にもつながると思うんです。僕らの自主企画イベントはむかしやっていて、一時期やらなくなり、最近またやっていて。改めて、大事だなって思うんですよね。誰が盛り上げるとか、誰が盛り上がったとか、そういうのは自分たちで決めることじゃなく、お客さんが決めるものでもあるし。 GEN:まさに、そうなんですよね。 YAMATO:そうやってみんなで集まって、いちイベントを起こしたり、一緒にライブをすることで、みんながハッピーになるのであれば、やり続ける意味がありますしね。音楽は自由だってよく言うじゃないですか。その自由だっていうのは、ジャンルや表現の話ではなくて、音楽というなかで自由に遊ぶことだったり、観る人聴く人が自由に楽しむことだと思うんです。 ――改めて自主企画のイベントをはじめて、ORANGE RANGEとしての対バンイベントの意義っていうのは変わりました? YAMATO:そうですね、今は縁をテーマに活動している感じですね。それこそ、今年は結成15周年イヤーというのもあって、今まで対バンしてきた友達だったり、関わってきたバンドとか、いろんな縁があったので。今後のイベントでもそうですけど、その縁やつながりを大事にしていきたいなと思うんです。自分たちの力で今この場にいるわけではないので。それは大事にしたいなと思ってます。 ――今回のLIVE HOLICもまたその縁のひとつになりそうですね。 GEN:縁があってよかったです(笑)。 YAMATO:いやいや、こちらこそ。これもまた何かの縁ですからね。また今後自分たちのイベントにも呼べるような、また逆に呼んでもらえるような、一緒に来てくれたみんなと楽しい時間を過ごせればそれに越したことはないので。そうやって縁を大事にしていきたいです。 ――それでは、2月24日の「LIVE HOLIC vol.6」には、どんな期待をしてますか。 GEN:この組み合わせが決まった時、メンバーみんな嬉しくて、楽しみで。それこそ、対バンなので、仲良くさせてもらいたいし、仲良くなりたいんですけど、ライブではORANGE RANGEに勝ちたいっていう気持ちもありますしね。どう戦おうか?っていうのは、楽しみですね。この組み合わせ、面白いなって思いますしね。 ――お互いのファンにとってみても、新しい体験にありそうですね。 GEN:対バンがいると、僕らのことを知らないお客さんもいるんですよね。そういうアウェーなところがアガりますね。ずっとメロコアシーンで活動してきて、そのシーンを飛び出してギターロックのバンドと一緒にやるようになった時の感覚を忘れないというか(笑)。いかに爪跡を残すかっていうのは、バンドをやっていて自分がいちばん興奮するところではあるんですよね。だから、ORANGE RANGEのお客さんの前でも、納得させられたらなと思いますね。 YAMATO:僕らも対バンしているバンドは、メロコアが多かったりするんです。なので、お客さんにはメロコアしか聴かないっていう人が多かったりするんですけど、もっといろんなジャンルもあるよっていうのを、音楽で納得させられるようなライブになればいいなと。そのあたりを楽しんでもらえれば嬉しいですね。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 イベント出演情報 ORANGE RANGE、04 Limited Sazabys出演「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC vol.6 supported by SPACE SHOWER TV」 開催日程:2016年2月24日(水) 会場:なんばhatch(大阪) 出演:ORANGE RANGE/04 Limited Sazabys   その他情報 ■ ORANGE RANGE オフィシャルサイト ■ 04 Limited Sazabys オフィシャルサイト

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今年で2回目!!チュートリアル番組イベン...
スペースシャワーTVにて放送中のチュー...

今年で2回目!!チュートリアル番組イベント、アーティスト同士のコラボレーションに挑戦【ライブレポート】
スペースシャワーTVにて放送中のチュートリアルがMCを務めるレギュラー番組「uP!!! presents MUSIC SHOWER チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」の企画イベントが、2月20日に東京・豊洲PITにて開催された。 昨年に続いての開催となった今回のイベントには、go!go!vanillas、私立恵比寿中学、BIGMAMA、BLUE ENCOUNT、LiSAという個性豊かなライブアクトに加え、チュートリアルの徳井義実が率いるバンド・鴬谷フィルハーモニーが登場。集まった約3000人の観客は、ライブありトークありの盛りだくさんのイベントを楽しんだ。 チュートリアルの2人とニコルによる軽妙なオープニングトークを経て、ライブアクトの先陣を切ったのはBLUE ENCOUNT。田邊駿一(Vo, G)の「はーじまるよー!」という威勢のいい挨拶で幕を開けたライブでは、チュートリアルの大ファンという田邊が「LIVER」の演奏中に徳井を呼び込みダンスをする演出もあり、大盛り上がりとなった。 続く鴬谷フィルハーモニーは、サウンドこそさわやかだが歌詞の内容は下ネタという「夏月」や「付き合う気はないけど」でフロアをざわつかせる。徳井は「MCの権力を使って出させていただいています!」と開き直り、タキシード姿で堂々と熱唱。ラストを飾った東京オリンピック非公認応援ソング「赤いまんまる」では、私立恵比寿中学の真山りか、松野莉奈、小林歌穂、中山莉子がダンサーとして華を添え会場を熱狂させた。 登場するなり、ランウェイに駆け出し観客にアピールしたのはgo!go!vanillas。彼らは「エマ」「カウンターアクション」などダンサブルで陽気なロックチューンを連投してフロアを揺らした。 私立恵比寿中学は「ebiture」をバックに勢いよく現れると「大人はわかってくれない」を皮切りに、「ハイタテキ!」「金八DANCE MUSIC」「未確認中学生X」とハイボルテージなナンバーを畳み掛けオーディエンスのテンションを引き上げていく。ラストはミディアムテンポのウインターソング「フユコイ」をパフォーマンスし、柔らかな空気を残してステージをあとにした。 直後の転換時間ではブルエンが再登場し、エビ中の安本彩花、廣田あいか、星名美怜をボーカルに迎えて「SMILE」をアコースティックバージョンで披露するコーナーも。チュートリアルとニコルを巻き込んでのセッションを観客は大いに楽しんだ。 「最高に楽しんでいきましょう!」という言葉でライブをスタートさせたLiSAは、ステージを縦横無尽に動き回りながら挑発的なパフォーマンスを展開する。ランウェイで披露された「シルシ」では、情感豊かな歌声を会場中に響かせていた。 そして長時間にわたるイベントのトリを飾ったBIGMAMAは、序盤は「荒狂曲“シンセカイ”」「Swan Song」といったクラシックの名曲とロックサウンドを融合させたナンバーをプレイ。ライブの後半では金井政人(Vo, G)が「責任を持って、皆さんを気持ちよーく、ぐっすり眠れるようにしますので!」という宣言から「Sweet Dreams」につなげ、会場を酔わせる一幕もあった。 その後のアンコールでは、金井の呼び込みでチュートリアルとニコルがバンドに加わり、「until the blouse is buttoned up」のコラボセッションが実現。この日限りの豪華な共演が、5時間半にわたったイベントのフィナーレを彩った。 なおイベントの模様は3月30日(水)22:00より1時間半にわたってスペースシャワーTVで放送される。濃厚な一夜をオンエアで追体験してみよう。 Text:中野明子 Photo:釘野孝宏 オンエア情報 スペースシャワーTV 「uP!!! presents MUSIC SHOWERチュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE Vol.2」 初回放送:3/30(水)22:00~23:30 リピート放送:4月予定

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4組のバンドがライバル心を剥き出し!!...
今年で9回目を迎えた「スペースシャワー...

4組のバンドがライバル心を剥き出し!!列伝 JAPAN TOUR 2016 ツアーファイナル 【ライブレポート】
今年で9回目を迎えた「スペースシャワー列伝」ジャパンツアーのファイナルが赤坂BLITZで行われた。出演は、フレデリック、夜の本気ダンス、My Hair is Bad、雨のパレードという新たな時代を切り開く可能性を秘めた4組のバンド。全国9会場のチケットを見事ソールドアウトさせた彼らは、互いのライバル心を剥き出しにしながら、そのファイナルの地で列伝の歴史に新たな1ページを刻むエネルギッシュなステージを繰り広げた。 オープニングアクトはスペシャ主催のオーディション「DayDreamBeliever」でグランプリに輝いた4人組TRY TRY NIICHE。美しいピアノのイントロによる「水面の果て」を皮切りに、その演奏の真ん中に“歌”を置いた繊細なナンバーを届けていく。エッジの効いたダンスナンバー「Cガール」では、ヲクヤマ(Vo・pf)が「踊れる準備はできてますか?」と夜の本気ダンスを真似てみたり、柴山大樹(G)はフレデリックの「オドループ」のギターを弾いたりと、後に出演する先輩バンドの胸を借りてオーディエンスの心を掴む場面も。昨年7月に結成されたばかりとは思えない完成度の高いステージで存在感を残した。 本編の一番手として登場したのは3月2日にメジャーデビューを果たしたばかりのアート系4人組ロックバンド、雨のパレード。全員が黒い衣装で姿を現すと、電子ドラム、サンプラーなどを駆使した前衛的なナンバー「epoch」からフロアに言い様のない陶酔感を生み出していく。MCでは「メジャーもインディーも関係ないけれど、偉大な通過点になるようにしたいです」と、福永浩平(Vo)。新たな環境に身を置く決意を語ると、続く「Tokyo」が素晴らしかった。九州出身の福永が見た東京。あらゆる人が夢を追い求めて訪れるその場所は、“夢を捨てても生きていける街だ”と歌う。そして、ラストナンバー「new place」では、福永は感情を昂ぶらせて絶叫。一見、オシャレなクリエイティブ集団という佇まいの雨パレだが、彼らはそこにとんでもない激情を隠し持つバンドだった。 続いては、剥き出しの感情をぶつける、怖いもの知らずのパフォーマンスを見せた新潟の狂犬、My Hair is Bad。「真赤」からスタートしたアグレッシブなステージで、いきなり聴き手の感情をかき乱していく。MCでは椎木知仁(Vo・G)が最前列の柵に身を乗り出して、熱い口調でツアーを振り返った。「全部いちばんになると思ってたけど、何ヵ所か負けましたっ!」。唯一のインディーズバンドでもあるマイヘアは、周りのバンドが敵に見えていた。しかし、次第に認め合い、深まったバンド同士の絆を、熱いトーキングブルースにのせて赤裸々に綴る。そして最後に、わずか30秒で駆け抜けたファストチューン「クリサンセマム」へ。そこで椎木は「この4バンドでまたやりましょう!」と力強く叫んだ。それは今回のツアーを通じてマイヘアがかけがえもないものを手に入れたことを物語っていた。 通称“MCモンスター”の異名をとる鈴鹿秋斗(Dr)が「踊れる準備はできてますかー!?」と呼びかけてスタートした夜の本気ダンスは、いきなり真骨頂のダンスロック「By My Side」でフロアをもみくちゃにした。町田建人(G)が奏でる泣きのギターリフ、マイケル(B)&鈴鹿の強靭なリズム隊。00年代のロックンロールリバイバルに影響を受けた夜ダンのグルーヴは、頭で感じるより先に体を動かしてしまう破壊力がある。そして、9日にリリースされるメジャーデビューアルバム『DANCEABLE』の新曲「Crazy Dancer」、米田貴紀(Vo・G)がハンドマイクで歌い、キレのある足さばきを見せた「fuckin' so tired」へ。果てしない狂騒の中、「新しい時代を引っ張っていくのは俺たちだ!」と宣言した鈴鹿の言葉は決してビッグマウスではない。そう確信する圧倒的なパフォーマンスだった。 「幸せなどつき合いをしようや!」。個性派ぞろいの2016年の列伝ツアーの最後を締めくくったのは、そんな連中に負けない中毒性の高い独自のロックを貫く神戸発のフレデリックだった。1曲目の「オワラセナイト」から、ユニークな語感に3人の緻密な演奏が絶妙のバランスで重なるナンバーを次々に披露。「うわさのケムリの女の子」ではステージ一面にスモークを焚く演出で幻想的なムードを作り上げると、バンドの代表曲「オドループ」では、ハンドクラップでフロアを一体に。ラストは、「俺たちはNo.1にはなれへんかったかもしれん。でもオンリーワンです!」と、三原健司(Vo・G)が熱く叫んで届けた新曲「オンリーワンダー」へ。言葉にできない想いの丈をすべて歌へと込めた熱演だった。 アンコールで再びステージに戻ってきたフレデリック。健司は一緒にツアーを回った仲間に「大好きだ」とメッセージを伝えたが、中でもマイヘアに向けた言葉は印象的だった。「初めての福岡公演。1本目。椎木にMCで“俺は踊ってない夜”(=「オドループ」のこと)しか知らない”ってケンカを売られた。めっちゃ嫌いになった。でも9ヵ所回ってひっくり返された。大好きになった」と。全員がNo.1になりたい負けず嫌いなバンドマンたちだ。互いの意地とプライドをぶつけ合うツアーの道中には、ファイナルだけ見るとわからない葛藤もあっただろう。そんなツアーの物語を想像させるMCに胸が熱くなる。 そして、フレデリックが「ハローグッバイ」を披露したあと、全バンドを呼び込んでラストセッションへ。披露したのは斉藤和義の「歩いて帰ろう」カバーだ。フレデリック、マイヘア、雨パレ、夜ダン。総勢15名がステージに並び、順番にボーカルをとる大円団。その途中でマイヘアの椎木が「ちょっと待って!列伝ツアーいろいろ迷惑をおかけしてすみませんでしたっ!」と切り込んだ。そして、フレデリックとの“福岡の夜”に触れて、改めて「オドループ」をリクエスト。全員で「オドループ」を歌うという異例のフィナーレとなった。 このツアーの模様は、4月15日(金)24時からドキュメンタリー編を、さらに4月22日(金)24時からはライブ編を2週にわたり、オンエアすることが決定した。各地で新しい世代の風を巻き起こしながら、大きく成長した4組の様子をぜひ目撃してほしい。 Text:秦理絵 Photo:古渓一道 SET LIST 『スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2016 ツアーファイナル』 @赤坂BLITZ 2016.03.06 TRY TRY NIICHE (OPENING ACT) 01. 水面の果て 02. さよならエイミー 03. Cガール 04. initiation 雨のパレード 01. epoch 02. 揺らぎ巡る君の中のそれ (New recording) 03. Tokyo 04. encore 05. new place My Hair is Bad 01. 真赤 02. アフターアワー 03. 元彼氏として 04. マイハッピーウェディング 05. フロムナウオン 06. 優しさの行方 07. クリサンセマム 夜の本気ダンス 01. By My Side 02. WHERE? 03. Crazy Dancer 04. fuckin’ so tired 05. 戦争 フレデリック 01. オワラセナイト 02. 愛の迷惑 03. プロレスごっこのフラフープ 04. うわさのケムリの女の子 05. オドループ 06. オンリーワンダー En. ハローグッバイ <アンコール> EN1.歩いて帰ろう(斉藤和義カバー) EN2.オドルーブ   オンエア情報 スペースシャワーTV 「スペースシャワー列伝15周年記念公演 JAPAN TOUR 2016 supported by uP!!!」 ドキュメンタリー編:4月15日(金)24:00~25:00 ライブ編:4月22日(金)24:00~25:00 リピート放送:5月予定  

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uP!!!NEXT、2400人が興奮に包まれたプレミアムな一夜【ライブレポート】
新木場STUDIO COASTで行なわれた「uP!!! NEXT」は、全国10都市をまわるワンマンツアー「音楽隊」を終えたばかりの、米津玄師が登場した。この日のライブ・タイトルは“一夜”。米津玄師としてデビューする以前より、ハチ名義でニコニコ動画にオリジナル作品を投稿し、アルバムを発表するなど、音楽家としてのキャリアは長いものの、じつはライブ活動をはじめたのは米津玄師として2ndアルバム『YANKEE』(2014年)をリリースしてからのこと。3rdアルバム『Bremen』を携えた全国ツアー「音楽隊」は、自身にとって2度目のツアーだった。楽曲がCMに起用されたりとファンのすそ野が広がっている現在、ライブやツアーを行なうことが発表されるや、すぐにチケットがプレミア化するほど貴重であり、彼の生み出す万華鏡的にポップなサウンド世界を体感したいという声はとても大きい。今回の“一夜”はまさに、とっておきのプレミアムなライブだ。 ツアー直後ということもあり、「音楽隊」の舞台セットを持ち込んでツアーの裏ファイナルのような位置づけとなったこの日。影絵を使ったオープニングからミディアム・テンポの美しくエモーショナルな「ウィルオウィスプ」へ、という流れで物語が幕を開けると、満員の会場が一気に熱を帯びた。続く「アンビリーバーズ」では、米津はギターを置きハンドマイクで歌う。 ドラム、ベース、ギターに米津が加わった4人編成のバンドだが、「アンビリーバーズ」では、ベースとギターがシンセを弾き、後半は米津がフロアタムを叩きながらオーディエンスの歓声を大きくしていく。いいツアーを重ねてきたのだろう、その充実感がバンド・メンバーとのアンサンブルやパフォーマンスに繋がっていて、「フローライト」のキラキラとしたファンキーなビートとボーカルに、オーディエンスはジャンプし、会場一体となって♪ラララの大合唱をする。 「早々と3曲やったところで、速い曲もやりたいんだけど、みんなついてこれるかな? ちゃんとついてきてくれるのかな?」という呼びかけで1stアルバム『diorama』から「ゴーゴー幽霊船」、そして「Undercover」から「Neon Sign」へと引き締まったプレイで聴かせる。わずかにビブラートのかかった歌声は艶があって、ファンクやR&Bのエッセンスがまじったサウンドにとてもよく似合う。ライブで改めて、彼の歌のうまさやボーカルに着目した人も多いだろう。ハチ名義でリリースした曲のセルフカバーとなる「ドーナツホール」では、ステージ上にネコのネオンサインが瞬いて会場はさらなる歓喜に沸いた。 会場から「楽しい!」という声が上がると、「いや、俺の方が100倍楽しいからね」と応え、「じつは残りあと2曲になっちゃったんだよ」と残念そうに語る米津。朝までやろうよというオーディエンスの声に、「そこまで言うなら朝までやっちゃう?――やらないけどね」と笑う。こんな観客とのやり取りもまた楽しい。 そして、ラストのブロックとなった「ホープランド」から、「Blue Jasmine」へと流れていった。アルバム『Bremen』でもラストを飾る2曲は、耳に残るエヴァーグリーンなメロディと、エモーショナルな歌声や叫びが狂おしくも美しく響き渡る、次へとつながる曲。拍手喝さいの中で終了した本編は、あっという間という言葉がぴったりなほど、短い時間に感じられた。 「ちょうど全国ツアーが終わったばかりでほっとしていた矢先に、このライブがあったので。どうやってモードを切り替えていこうかと思っていたけれど。こうしてみんなの顔を見られるのは、こんなに元気がもらえるものなんだなと思っていなかったので。ほんとうにありがとう」。アンコールに登場した米津が、照れくさそうに語っていたのが印象的だ。ライブをはじめて以降の作品にも反映されているが、こうしたライブを通して、そこで得たエネルギーが曲や歌の力になっていくんだろう。そんなライブやオーディエンス、作品とのいいサイクルが芽生えていることを思うステージ。「アイネクライネ」で締めくくった米津玄師の“一夜”は、特別でかけがえのないライブとなった。 Text:吉羽さおり Photo:hajime kamiiisaka

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