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デビュー30周年を迎えるエレファントカ...
「あなたの側で、生きてる音楽。」をコ...

デビュー30周年を迎えるエレファントカシマシが、新旧名曲を織り交ぜた濃密なステージを披露!!【ライブレポート】
「あなたの側で、生きてる音楽。」をコンセプトに、スペースシャワーTVがトップミュージシャンと贈るプレミアムライブ番組「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”」の節目となる20回目に登場したのは今年デビュー30周年を迎えるエレファントカシマシだ。 「30周年、スペースシャワーTVの粋な計らいで実現した特別なステージなので、お話も交えながら楽しくすごせたらと思っています」という言葉どおり、通常よりも多めのMCを挟んでステージとなった。つまり繋がりや流れよりも、個々の曲のパワー、歌のパワー、演奏力で勝負するライブ。1曲入魂の連続によって、30年間を数十分に凝縮したような濃密なステージが展開された。 オープニングナンバーは1stアルバム1曲目の「ファイティングマン」。この曲は宮本浩次(Vo&G)、石森敏行(G)、高緑成治(B)、冨永義之(Dr)という4人のメンバーのみでの演奏となった。叫ぶ、弾く、叩く。そんな肉体の動きがそのままサウンドに直結したようなスリリングなロックンロールがエレファントカシマシというバンドの本質、原点をむきだしにいていく。バンドのたたずまいのかっこよさを具現化したような演奏だ。円形劇場のグローブ座はステージが客席に囲まれていて、ライヴハウスの近さも兼ね備えていて、メンバーの気配までもがダイレクトに伝わってくる。2曲目の「デーデ」からはサポートのヒラマミキオ(G)とSUNNY(Key)とが加わって、6人編成での演奏。エネルギッシュでダイナミックでありながら、精度の高いアンサンブルが見事だ。 「悲しみの果て」「今宵の月のように」「桜の花、舞い上がる道を」など、バンドの転機と直結した曲が数多く披露された。「俺たちの明日」では両手を広げて全身で表現しながらの宮本の渾身のボーカルとシンクロするように白熱していく演奏が圧巻だった。荒井由実のカバー曲でありながら、宮本の強い要望でベストアルバムに収録された「翳りゆく部屋」では歌とバンドが一体となってソウルフルな世界を作り上げていく。30年かけて培ってきた深みと今現在も磨き上げて更新し続けているがゆえの鮮度の高さを兼ね備えた演奏が素晴らしい。一丸となりながらも変幻自在にエネルギーをほとばしらせていたのは「RAINBOW」だ。一糸乱れぬ演奏に大歓声があがる。 30周年ならではのレアな曲も演奏された。そのひとつは音源化されていない古いバージョンの「四月の風」。シンプルなギターサウンドの素朴な味わいもいい。これはまさに春を呼びこむような歌だ。さらに宮本が高校時代に作った曲であり、4人のメンバーが初めて一緒に演奏したという「やさしさ」が披露された。30数年前に作った曲にバンドが今の息吹きを吹き込んでいく。これこそが“生きている音楽”。本編ラストは現時点での最新シングル「夢を追う旅人」だった。最古の曲で始まり最新の曲で終わる構成や、曲にまつわるMCの数々からバンドの歴史も垣間見えた。だがノスタルジックな空気は皆無だった。彼らの演奏がこんなにも生々しく届いてきたのは彼らが1曲1曲の歌と対峙して、今できる最高の演奏を展開していたからだろう。アンコールでは「友達がいるのさ」と「花男」が演奏され、6人が肩を組んで客に挨拶した。「いい顔してるぜ、エブリバディ」と宮本。それはこっちのセリフでもある。ステージ上にいたのは地に足をつけて、挑み続け、前進し続けるバンドの姿だった。 この夜の模様を収録した「SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU” ~エレファントカシマシ~supported by uP!!! の初回放送は3/26(日)21:00~22:00。百聞は一見にしかず。画面からもバンドの息づかいや心意気が伝わるに違いない。 Text:長谷川誠 Photo:岡田貴之 SET LIST 『SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~エレファントカシマシ~ supported by uP!!!』 @東京グローブ座 2017.02.26 01. ファイティングマン 02. デーデ 03. 悲しみの果て 04. 今宵の月のように 05. 桜の花、舞い上がる道を 06. 俺たちの明日 07. 翳りゆく部屋 08. ガストロンジャー 09. RAINBOW 10. 四月の風(古いバージョン) 11. やさしさ 12. 夢を追う旅人 <アンコール> EN1. 友達がいるのさ EN2. 花男   オンエア情報 スペースシャワーTV 「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~エレファントカシマシ~ supported by uP!!!」 初回放送:3/26(日)21:00~22:00(リピート放送あり) 3/29(水)22:00~、4月予定  

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この日限りのコラボを数々披露!!チュー...
スペースシャワーTVが主催するライブイ...

この日限りのコラボを数々披露!!チュートリアルの 徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE Vol.4【ライブレポート】
スペースシャワーTVが主催するライブイベント「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE Vol.4」が、2月18日に東京・チームスマイル・豊洲PITにて開催された。 スペースシャワーTVで放送中の「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」が送るこのイベントは2015年の初開催以来、今回で4回目を迎えた。この日は番組にもゲスト出演したKANA-BOON、SKY-HI、フレデリック、Mrs. GREEN APPLE、鴬谷フィルハーモニーの5組のゲストを迎え、4時間半にわたるステージを繰り広げた。 番組MCのチュートリアル、菅沼ゆりのオープニングトークのあと、トップバッターのフレデリックが登場し「オワラセナイト」でオーディエンスのテンションを一気に高める。中盤ではスペシャルゲストとしてSKY-HIが現れ、フレデリックの演奏に乗せて「Double Down」を熱唱するというこの日限りのサプライズも行われた。 2番手の鴬谷フィルハーモニーは、チュートリアルの徳井義実が率いるバンド。圧巻のサウンドと下ネタ満載の歌詞のギャップが激しすぎる「夏月」でフロアを大爆笑に導いたあと、徳井は「普段はヒドい歌詞の曲が多いんですけど、今日は若い方にも自信を持ってお薦めできる曲を用意してきました」と涼しい顔で言い放つ。その後も個性が強すぎる楽曲を次々と披露し、オーディエンスを楽しませた。 Mrs. GREEN APPLEのライブは「VIP」で始まり、パワフルなパフォーマンスと爽やかなサウンドで観客を大いに盛り上げる。このライブが今年1発目という彼らは、大森元貴(Vo, G)の「“スタート”を大切にしたいと思います」という言葉から、メジャーデビュー曲「StaRt」も披露。ラストの「サママ・フェスティバル!」では、10人のキッズダンサーとともにチュートリアルもステージへ現れ、フロアを盛り上げた。 バックバンドのTHE SUPER FLYERSと登場したSKY-HIは、「逆転ファンファーレ」の華々しいサウンドで幕開けを飾る。キレのあるラップでオーディエンスを圧倒しながら「今日は『SKY-HIなんて全然知らなかったけど、こんなヤツが埋もれてたのか』って言わせるために来た!」と宣言。最後は先ほどフレデリックとコラボパフォーマンスを繰り広げた「Double Down」をギターをかき鳴らしながら歌い上げ、観客に強い印象を残した。 トリのKANA-BOONは「Wake up」からライブを始め、「盛者必衰の理、お断り」「ウォーリーヒーロー」「ないものねだり」などを次々と演奏していく。後半には谷口鮪(Vo, G)の「今年のバレンタインは去年よりチョコの数が減りまして(笑)。その恨みつらみ、そねみひがみを詰め込んで、新曲をやろうと思います!」という言葉から、3月1日リリースのニューシングル「Fighter」もいち早く披露された。 アンコールの「なんでもねだり」ではチュートリアルと菅沼がダンサーとして花道に登場し、おなじみの振り付けを完璧に踊って観客を沸かせる。最後は出演アーティスト全員が再びステージに集結し、この日のオーディエンスに感謝を述べた。 出演者5組はライブパフォーマンスのほか、合間のトークでも活躍。フレデリックは秘蔵写真を公開したり、KANA-BOONはチュートリアルと「コンビ愛対決」を繰り広げたりと、ライブとはまた異なる形でもオーディエンスを楽しませた。 このライブの模様は3月31日にスペースシャワーTVにて放送予定。なお、前日2月17日に同会場で行われたライブイベント「TOKUFUKU LIVE Connect Vol.1」の模様も4月に放送されるので、こちらもお楽しみに。 Photo:上山陽介 SET LIST 『チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.4』 @豊洲PIT 2017.02.18 <フレデリック> M01. オワラセナイト M02. KITAKU BEATS M03. リリリピート M04. ナイトステップ M05. Double Down(SKY-HI) M06. オドループ M07. オンリーワンダー <鴬谷フィルハーモニー> M01. 夏月 M02. 金銭的支援関係 M03. 化ケモノ M04. 金縛り <Mrs. GREEN APPLE> M01. VIP M02. Speaking M03. In the Morning M04. うブ M05. StaRt M06. サママ・フェスティバル! <SKY-HI> M01. 逆転ファンファーレ M02. Ms. Liberty M03. スマイルドロップ M04. As A Sugar~Welcome To The Dungeon~Enter The Dungeon~Tyrant Island M05. Seaside Bound M06. Double Down <KANA-BOON> M01. Wake up M02. 盛者必衰の理、お断り M03. 見たくないもの M04. ウォーリーヒーロー M05. ないものねだり M06. Fighter M07. シルエット アンコール EN1. なんでもねだり EN2. フルドライブ   オンエア情報 スペースシャワーTV 「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.4」 初回放送:3/31(金)22:00~23:30 リピート放送:4月予定  

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記念すべき第1回目はBIGMAMA VS 超特急...
2月17日に東京・豊洲PITにてスペースシ...

記念すべき第1回目はBIGMAMA VS 超特急!「TOKUFUKU LIVE Connect Vol.1」【ライブレポート】
2月17日に東京・豊洲PITにてスペースシャワーTV主催の新ライブイベント「TOKUFUKU LIVE Connect Vol.1」が開催された。 「TOKUFUKU LIVE Connect」はスペースシャワーTVで放送中の「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」発の新しいイベント。ジャンルの異なるアーティストや、リスナーと新たなアーティストをつなぐ場を作りたいという主催者の願いから立ち上げられたもので、同番組にゲスト出演した経験を持つアーティストがライブパフォーマンスを行う。記念すべき初回公演にはBIGMAMAと超特急が登場。現メンバーでの活動が10周年を迎えた歴戦のロックバンドと今勢いに乗るメインダンサー&バックボーカルグループという、ジャンルの垣根を越えた2組の競演が実現した。 番組のアシスタントVJであり、10代女子を中心にファッションアイコンとして絶大な人気を誇る菅沼ゆりがイベントMCとして登場後、早速ライブはスタート。 先攻で登場した超特急は高速アッパーチューン「超えてアバンチュール」でライブをスタートさせる。続く「Drive on week」ではユーキがオーディエンスに向けて振り付け指導をして、一気に会場の熱を引き上げた。リーダーのリョウガはMCで「BIGMAMAさんはロックとクラシックを融合させたスタイル。僕らも少し変わった形のダンスボーカルグループですから、勝手に親近感を持っています」とBIGMAMAへの印象を語る。中盤には彼らの最新アルバム「Dramatic Seven」からの楽曲が3曲連続で披露され、妖艶かつダイナミックなダンスを見せる「Beasty Spider」、愛嬌たっぷりな表情とパフォーマンスでオーディエンスの笑顔を誘う「ライオンライフ」と、7人は多彩な表現を次々と提示していった。 ユースケが「さあみんな、騒ぐ準備はできてますか!?」とフロアに問いかけるとラストスパートへ。彼らのキラーチューン「バッタマン」でユーキが「BIGMAMA-!」と絶叫すると、ダンサーの5人は勢いよく花道へと飛び出した。ラストの「Burn!」では両手を大きくクロスさせる振りを全力で踊り、熱狂のピークをしっかりと作り上げた7人。全8曲のパフォーマンスを終えると、彼らは深々と礼をして自身のステージを終えた。 「No.9」でライブの口火を切ったBIGMAMAは、さわやかなサウンドで冒頭からオーディエンスを魅了。「ラララ」というシンガロングからなだれ込んだ「Mr.&Mrs. Balloon」では金井政人(Vo, G)と柿沼広也(G, Vo)の心地よいハーモニーが会場に響く。続く「Merry-Go-Round」では、5人それぞれが熱のこもったスキルフルなプレイを見せ、ファンの熱狂を誘った。 金井はMCで「スペシャさんから今までいただいたオファーの中で、今回が一番ビックリしました。でも、彼らのライブを観ていたらグッとこみ上げるものがあって。オファーの意味がわかりました」と超特急へリスペクトを捧げる。このあとに披露された「Swan Song」では、彼の「照らしといて」という呼びかけに応えた8号車(超特急ファンの総称)が一斉にペンライトを点灯させるというシーンも。5人は7色の光に照らされながら次々と楽曲を披露し、金井はコール&レスポンスやフロアに降りての熱唱で一体感をぐんぐんと高めていった。ラストナンバーの「until the blouse is buttoned up」ではBIGMAMAファンも8号車も一緒になってタオルを高々と掲げる。パワフルな歌声とパフォーマンスでフロアをまとめ上げた金井は最後に「ありがとうございました。BIGMAMAでした!」と告げ、さっそうと舞台をあとにした。 アンコールでは2組のコラボレーションが実現。BIGMAMA「MUTOPIA」に超特急の7人が体を揺らせば、続く超特急「fanfare」はBIGMAMAの演奏で披露される。花道に立つ超特急のダンサーの5人はBIGMAMAが紡ぎ出す華やかなバンドサウンドに乗せて躍動。大サビでは、金井に寄り添ったコーイチが弾けるような笑顔で歌声を響かせた。全員が息を合わせた大ジャンプでステージが締めくくられると、超特急メンバーは次々に「楽しかった!」と声を上げる。金井も「生まれてきてよかったです」と、対バンの成功をかみしめるように微笑みを浮かべていた。 このイベントの模様は4月にスペースシャワーTVプラスで、5月にはスペースシャワーTVで放送される。 Photo:上山陽介 SET LIST 『TOKUFUKU LIVE Connect Vol.1』 @豊洲PIT 2017.02.17 <超特急> M01. 超えてアバンチュール M02. Drive on week M03. Beasty Spider M04. Seventh Heaven M05. ライオンライフ M06. DJ Dominator M07. バッタマン M08. Burn! <BIGMAMA> M01. No.9 M02. 春は風のように M03. Mr.&Mrs. Balloon M04. Merry-Go-Round M05. Swan Song M06. Paper-craft M07. Make Up Your Mind ~運命に着火する~ M08. 秘密 M09. 神様も言う通りに M10. Sweet Dreams M11. until the blouse is buttoned up <BIGMAMA & 超特急> M01. MUTOPIA / BIGMAMA M02. fanfare / 超特急   オンエア情報 「TOKUFUKU LIVE Connect Vol.1」 スペースシャワーTV プラス 初回放送:4月 スペースシャワーTV  初回放送:5月  

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【BIGMAMA×超特急】当日はコラボステー...
【uP!!!受付】TOKUFUKU LIVE Conne...

【BIGMAMA×超特急】当日はコラボステージも!? ジャンルを越えた2マンイベント直前対談!
【uP!!!受付】TOKUFUKU LIVE Connect Vol.1 チケットのお申し込み受付中!! 詳しくはこちら スペースシャワーTV主催の新イベント、「TOKUFUKU LIVE Connect」が2月17日(金)に豊洲PITで開催される。このイベントは、スペースシャワーTVで放送中のレギュラー番組「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」の番組イベントに出演したアーティストや、これから番組やイベントに出演してほしいアーティストを“つなぐ”イベントであり、ジャンルを超えた2マンで、来てくれる人にも新たなアーティストと出会ってほしい、“つなげたい”という趣旨で企画された。その第1回目として登場するのが、バイオリンを擁するロックバンドBIGMAMAと、史上初のメインダンサー&バックボーカルによる7人・超特急。これまでどんなイベントでも一緒になったことがなかった、「TOKUFUKU LIVE Connect」でしか観られない異色の組み合わせが実現した。 ──今日が初対面ということで、お互いどんなバンドなのか、どんなユニットなのかを探っていきましょうという対談です。聞くところによると、それぞれ相手のことを予習してきてくれたと伺ってますが、まず今回の対バンの話がきて、どう思いましたか。 金井政人(BIGMAMA):僕らは基本的に、来るもの拒まずの精神で活動をしているんですけど。ただ最初にこの話をもらった時は、これまでのスペシャからのオファーでは、いちばん驚きました。スペシャにはデビューしてからずっとお世話になっていて。この10年、音楽的にもアーティストとして成長していく過程も見守ってくれている方々が、今このタイミングでオファーをしてくれたことに、意味と、自分たちのやるべきことみたいなことを感じているんです。ただ、資料に“VS”って書いてあって──。 ユーキ(超特急):ありましたね。 金井:「TOKUFUKU LIVE Connect」、“つなぐ”っていうタイトルでありながら、「BIGMAMA VS 超特急」、“VS”なんだ?って。だから、超特急の資料や動画を見ながら、当日そこにいる方々にどうしたら自分たちの音楽も楽しんでもらえるか、どういう曲が合うかなとか、年明けからメンバーで話していたんですよね。 ──超特急はこの話がきた時はどう感じましたか。 ユーキ:いろいろとBIGMAMAさんについて音楽を聴いたり、動画を見たりして面白いなと思ったのが、ミュージックビデオの撮り方で。きっと周りと同じことをしたくないんだなと、感じたんです。新曲の「Merry-Go-Round」では、登場人物が着物姿だけど外国人だったり。曲をじっくり聴くようなものになっていると思いきや、笑っちゃうようなシーンがあったりとか。人と同じことをしないようなところが個性的だなと思って。超特急も、ただかっこいいを求めている人たちではないんです。そういうところで、ジャンルは違うんですけど、自分としてはリンクするところがありました。 リョウガ(超特急):バイオリンがメンバーにいるのにはびっくりしましたね。ロックと言ったら、熱くて、激しいイメージだったので。そこに、クラシック的な、上品なバイオリンが入っているのは、いい意味で異色で。超特急は、いい意味でも悪い意味でも異色なことをたくさんしているんです。 柿沼広也(BIGMAMA):悪い意味のもあるんだ(笑)。 ──ダンスは、ちょっと面白い要素が入っていますよね。 ユーキ:結構、ダンスは変わってますね。 ──先ほど超特急からBIGMAMAにはバイオリンがいる独自の編成だという話が出ましたが、改めてこの編成になったのは。 金井:これは高校時代にさかのぼるんですけど、当時バイオリンをロックサウンドに入れたバンドが、アメリカにいて。そのコピーバンドからスタートしたんです。この曲かっこいいからやろうよっていう時に、クラスにバイオリンを弾ける子がいて。一緒にやろうよって言ったのが、スタートで。今の東出(真緒)ではないんですけど。次に、バイオリンを入れて、自分たちのオリジナルの曲を作ろうとなったんです。今、世界でもロックバンドでバイオリンをこんなふうに鳴らすバンドは、自分たちしかやってないでしょうっていう自信と信念と、また理想像もあって。辛抱強くやっていけば、さらにバンドとしていい時期が来るんじゃないかと感じてます。 ──超特急といえばメインダンサー&バックボーカルという、他にない構成のグループですが。さっきも言っていたダンスも面白い、コミカルな動きがありますね。ダンスのこだわりはどういうものですか。 ユーキ:かっこいいダンスが踊れる、歌がめっちゃ歌えるグループはいますけど、僕らは、歌よりもダンスがメインの唯一無二のグループなんです。そのダンスも、お客さんと一緒に楽しみたいという思いが強いので。8号車=ファンの人たちが、どうしたらダンスを真似したくなるかなとか、ダサさをどう全力で出すかとか。でもダサいだけじゃダメで。そこを、どう自分たちが自分たちなりにかっこよく 表現するかに、力を注いでいて。キャッチーな曲もあれば、終始躍っている曲もあったり、どんなジャンルでも挑戦していくのをモットーに、いろんな楽曲をいただいているんです。 ──ダンスの振りは自分たちでつけているんですか。 ユーキ:振付師がいるんですけど、振付師も毎回変わるんです。そこも、ジャンルにとらわれないという感じなんです。 ──面白さを追求ということで、これは超特急ならではだなというのは。 ユーキ:前山田健一さんが提供してくれた「バッタマン」(2015年シングル)という曲があって、その曲はユースケがセンターを担当しているんですけど。センターでめちゃくちゃ変顔をしてるんです。変顔+キャッチーな振付があったり、サウンドにはインドネシアのダンスミュージックFUNKOT(ファンコット)を取り入れていて、耳に残るんです。イベントで、全然超特急のことを知らない人たちの前でも、その楽曲をやると最後の方には、みんな一緒にやってくれていたりするんですよね。 ──変顔すごいことになりそうですね。 ユーキ:そうなんですよ、でもそこは元気担当のユースケしかできないので。自分たちもやりますけど、あれを超える人はいないので。 リョウガ:放送事故です。いい意味で、事故ってます(笑)。 柿沼:いいね。いい意味で事故ってるって(笑)。 ──初の対バンということで、お互いのバンドについて訊いてみたいことはありますか。 ユーキ:BIGMAMAさんのライブではコールとかで、何かファンの皆さんとの間で定番になっているようなものってあるんですか。これをやれば、8号車のみんなも楽しんでもらえるようなことってありますかね。 金井:自分たちのライブでは、もともとオーディエンスに対して、何も言わなかったんですよね。自分たちで作りたい曲を作って、それをライブハウスで演奏してたら、勝手にみんな盛り上がっていたっていうのが、スタートで。基本的には自分たちが作っている音楽に自信があって、それを楽しんでくれたらそれでいいと思っているんです。ただそのなかで、音楽でひとつになれる瞬間というか、今ここで、この曲のこの歌詞を一緒に歌ってくれることに意味があるなとかも、喜びとして感じてきて。 柿沼:一緒に歌いたくなるような仕掛けというか、そういうシーンは作ってるんです。でもそれを最初から、「こうしてください」っていうよりは、人の心が動いた瞬間に、その場でしたいことをしてもらえればいいという、ところからスタートしてるので。 ユーキ:とくに決まりごとっていうのはないんですね。 柿沼:そうなんですよね。みんなでタオルを掲げる曲が、1曲あるんですけど。それ以外は、その会場でこのメロディ歌って欲しいなっていう時は、金井が言って、それをみんなで歌ってくれたり。それが定番になることもあるし、あとはお客さんが勝手に盛り上がってくれてることもあるんです。 金井:そんなに気にしてないんですよね(笑)。意外とこっちがこうしようぜってやったことって、じつはそんなに定着しなかったりするんですよ。 柿沼:人って、思い通りには動かないんだなってね(笑)。 ──BIGMAMAから超特急に訊いてみたいことはありますか。 金井:僕らはゼロから曲を作って、作ったものを演奏する、ベストのプレイをするだけなんですけど。超特急の場合は、曲を受け取ってそこから振付けをしたりすると思うんです。この曲はあいつセンターだけど、そこ俺歌いたいのにとか、そこ俺の振りで踊りたいのにみたいなことって、あるのかなって。 柿沼:これ、切り込んでいいやつかな(笑)。 ユーキ:大丈夫です! 金井:俺ここ任されたけど、そうじゃなくないかとか。実際に言うか言わないかは置いておいて、思ったりするんですか。 ユーキ:ありますよ。ああ、今回のこの曲、センターやりたいなって思った時に、ああ、このメンバーがセンターかとか。このソロかっこいいから、自分が踊ってみたかったなとかはありますね。 ──そういったパート決めも、振付師の方が決めるんですか。 ユーキ:でもきっと振付の方も、何か意味があって、このパートの振りを渡してくれたんだろうなと読むんです。ここでこの振りをリョウガに渡したとしたら、それはリョウガがやることに意味があるんだろうと思うし。振付けている方が、僕たちのダンスを見て、この子はこう、この子はこうっていうのがあると思うんです。それで、力不足だなってことにも気づくし。自分でもこういう表現をしたいなって課題にもなるので。やっていて毎回楽しいです。 リョウガ:僕は基本的に、こういうお仕事をしていてあれなんですけども、あまり目立ちたいと思わない人で……。 金井:ええ(笑)! 柿沼:ごめんね、この衣装からその発言がでると思わなかったから(笑)。 リョウガ:こんなキラキラしたもの両肩につけておいてなんですけど(笑)。僕たち超特急は、シングルによって、メンバーそれぞれのセンター曲があるんです。自分がセンターになった時は、すごくプレッシャーを感じますし。曲調的にやったことがない時は、ひとつの挑戦にもなるので。僕がこの振りをやりたいと思う時も、あるかもしれないですけど、むしろ僕が喜びを感じるのは、自分のやるべきことをやりきった時なんですよね。 ユーキ:正反対なんですよね。このふたりは。 ──ダンサー5人いて、みんなが前に前にというわけではないんですね。 ユーキ 立ち位置的には、それぞれで。 リョウガ:みんなジャンルも違ったりするんです。例えば、タクヤはバラード系の、聴かせる曲でセンターが多かったりするし。ユースケは、8号車の皆さんと一緒に踊るとか、ワイワイ熱い系の曲が多かったり。ユーキはかっこいい系で、カイはセクシー系とか、それぞれ役割を持って動いてる感じが、自然とあるのかなって。 金井:ちなみにそれぞれのテーマカラーは、最初に決められていたもの? ユーキ:これは僕が全員のイメージカラーを決めました。それぞれ直感で決めていったんです。ボーカルふたりは、左右対称となる色で黒と白かなと。ダンサー5人は、戦隊モノみたいなイメージで。僕は、赤はやりたくなかったんです──しっかり赤ですけど(笑)。本当は、水色とかがよかったんですけどね。 リョウガ:結構ノリで決まった感じがあるんです。それぞれの担当もあるんですけど、この担当も、思わず聞き返すようなものばかりで。僕なんかは、“ガリガリ担当”っていう、だから何なんだっていう担当だったり。ユーキに関しては、“ドジっ子担当”っていうね(笑)。 柿沼:それは誰が決めたの? リョウガ:それは自分でだったりとか。昔から、ユーキは一週間に5回くらい水こぼしたりしてたから、ドジっ子で。 柿沼:そういう意味では、金井もドジっ子担当だよね? すぐものなくすし。 金井:一日一回何か忘れものしているしね。 ユーキ:一日一回はすごい! リョウガ:尊敬しちゃダメだろ。 ──当日は、お互いのファンが来てくれると思うので、それぞれのファンにどういうところ見てもらえたらなどありますか。 金井:予備知識がなくても、楽しんでもらえるだけの方法や手段は自分たちなりに身につけて、心得ているんですけど。欲を言えば、事前に、ちょっと曲を聴い来てくれると嬉しいです。MVでもいいし、視聴でもいいし、ライブ映像を見てくれても嬉しいけど。曲を聴いて見て、当日、生で実際にバンドで演奏しているのを聴いて、体験して、音源との差や違いを感じてもらえるのはすごく幸せなので。片っ端からBIGMAMAで検索していただいて、よければわりと新しそうなものから。 柿沼:注文多いな(笑)。 金井:普段BIGMAMAのライブに来てくれる子も、この日を一緒に作る超特急の音楽も聴いて来てくれたら、いいファンだなって思いますしね。 ユーキ:僕らも同じく8号車には、僕たちの音楽も楽しんでもらうのはもちろん、今回BIGMAMAの皆さんと一緒にやらせてもらうので。お互いにまた違った音楽性や、また違う楽しさも、8号車の皆さんが味わってくれたらと思います。BIGMAMAのファンの皆さんには、とにかく楽しんでやろうっていう気持ちがひとつでもあれば、僕たちは楽しませる自信はとてもあるので。ぶっ飛んでるライブだけ、なんです。 リョウガ:ん、どういうこと? ユーキ:「超特急って何?」って言われても、言葉で説明できないんですよね。ライブが手っ取り早く、超特急というグループがわかるものなので。とにかく思い切り僕たちが気持ちをぶつけにいくので、受け取ってもらえたら嬉しいなと。壁をぶち壊せたら嬉しいなと思ってます。それかな、一番は。 リョウガ:素直にいろんな衝撃があると思うんですよ。僕たちのファンの方は、ペンライトを持っていて。そういうのはバンドにはないと思いますし。そこに身構えることなく、その日集まる空間、その日にしかない空間なので、感じたまま楽しんでほしいなって思います。 ──当日は、どうなるか楽しみですね。 金井:コネクトというライブの趣旨としては、どちらのことも好きな人が、全員になればよくて。ただ、ほんのちょっとだけ、もしお互いのライブの日にちがかぶった時は、BIGMAMAに行くかなっていう子が増えることを目指すっていう。 リョウガ:そこが“VS”の部分ですね(笑)。 金井:せっかくの機会だから何か一緒にやれたらとは思っているんです。 リョウガ:BIGMAMAさんの生の演奏で何かご一緒できたらそれは贅沢ですね。このイベントでしかできないことをやってみたいです! Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 イベント出演情報 TOKUFUKU LIVE Connect Vol.1 会場:豊洲PIT 時間:18:00開場、19:00開演 出演:BIGMAMA VS 超特急 MC:菅沼ゆり ※詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!受付 TOKUFUKU LIVE Connect Vol.1 受付期間:2017年2月4日(土) 10:00 ~予定枚数に達し次第受付終了 今すぐ申し込む   その他 ■ TOKUFUKU LIVE Connect Vol.1 ■ BIGMAMA オフィシャルサイト ■ 超特急 オフィシャルサイト  

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THE BAWDIESが、6枚目となるオリジナル...

【インタビュー】THE BAWDIES、新たな音楽としてのロックンロールを刻んだアルバム『NEW』が完成!
THE BAWDIESが、6枚目となるオリジナル・アルバム『NEW』を2月8日にリリース!前作『Boys!』から2年2ヵ月ぶりとなる今作。その間彼らは様々な経験を積み、これまで以上にパワフルでエネルギッシュなロックンロールを届けてくれた。アルバムに込められた熱をROY、TAXMAN、JIM、MARCYが語る! ――今回は、前作『Boys!』から2年2ヵ月ぶりのオリジナル・アルバムとなります。その間に3枚のシングルに、配信限定のリリース、go!go!vanillasとのスプリット、初のホールツアーや初のヨーロッパツアー、フランスのロックフェスへの出演など様々な経験をされましたね。 ROY:その2年間は、充実していましたね。止まることなくライブをやり続けていたっていうのも大きくて、ロングツアーこそなかったもののライブの本数は多くて、中でもヨーロッパツアーは大きかったですね。インディーズの頃、オーストラリアツアーで受けた刺激と同じようにまた刺激をもらった感じはありますし、普段と違う環境で、自分達の音楽が鳴る瞬間っていうのはバンドをやっている喜びでもありました。 TAXMAN:僕らのルーツは、アメリカのブラックミュージックにありますけど、ブラックミュージックがロックになったのって、やっぱりイギリスだと思うんで、そういう意味で影響も受けているので、ヨーロッパツアーはずっと昔からやりたくて。そこで感じたのは、僕らはもっと世界でもやっていかなきゃいけないバンドだなって。海外でも僕らのようなバンドってあんまりいなくて、新鮮に写っているんだなっていうのをすごくライブで感じて。日本でデビューしたときに、「何だ?THE BAWDIESって」っていう空気があったと思うんですけど、それと同じような感覚があって。すごく勉強にもなったし刺激も受けたし、自信になりました。もっともっと海外でライブをしていくべきだなと思いましたね。 ROY:それから、go!go!vanillasに限らず去年は若いバンドから刺激をいただいて。ここ2、3年で感じているんですけど、音楽のシーンって移り変わりが早くて。特にフェスで感じるのは若いバンドが増えてお客さんも入れ替わって新たな層が来ている。それは、フェス文化が根付いている結果だとも思うし、今までライブハウスに行かなかったような人達が、テーマパークに行くような感覚でライブに遊びに行けるっていうのは素晴らしいことだと思うんです。ただそういう一方で、音楽シーンを目の前で感じることができるからこそ、シーンの波の中に自分達がいるときって自分達の音楽が伝わりやすい、でも今は俺らは若手じゃないってすごく感じたんです。 JIM:今の若い世代のバンドのライブの作り方が、俺らとは少し違うなっていうのは印象的ですね。言い方がちょっと難しいんですけど、俺らのライブってお客さんを巻き込むって感じだと思うんだけど、今の若い世代のバンドのライブって巻き込むっていうよりは、お客さんも含めてサークルを組むっていうか友達感覚というか。俺らの同世代のバンドって、もちろんお客さんとライブを作っていくんだけど、引っ張っていく系が多いんですよね。今の若いバンドを見ていて、そういう流れではないんだなって、バンドっていう在り方が、どんどん変わっているって感じますよね、どっちが良い悪いではなくて。 ROY:その波の外にいる俺達が、波の先にいる人達に音を届けるには、今まで通りじゃだめだなと感じたんです。波を切り裂いてその奥に届けなきゃいけないから、今まで以上により強いより鋭いものを突き詰めなきゃいけないっていう感覚になっていったっていうのは、この2年間の大きなことですね。THE BAWDIES史上最強のロックンロールを作らないと今の若い人達まで届いていかないと感じましたね。 MARCY:初のホールツアーもあって。ホールって特別な場所だとは思うんですけど、演出とかいろんな見せ方の要素が入ってくる以外は、どこでやっても変わらないと思っていたんです。アリーナもそうですけど会場が広くなることによって、ライブハウスとは違う届け方、姿勢は変わらないですけど、演奏の仕方であったりを変えていかなきゃいけないなと感じましたね。ライブハウスで見せられることを、しっかりホールでも届けられるバンドになりたいなって思いましたね。 ――この2年間は、新たな経験もして、自分達がどんな音楽を、そしてどんなライブを届けなければいけないかを見つめることができたと。 ROY:本質自体は変わらない、ブレない自信もあるからこそ、油断しちゃいけないなと思いましたね。さっきの話に繋がりますけど、シーンではお客さんなりバンドなりがどんどん入れ替わっている中で、本質は変えずに伝え方を変えないと届かないということに気が付いて。それは、向こうに寄り添うということではなくて、自分達の持っている武器をもっと鋭く研いていくっていう、今までの自分達で出したことがないような鋭さで音を作っていくことが必要だと気が付きました。 ――今作『NEW』は、その鋭さは冒頭の「THE EDGE」「HELLO」「45s」と畳み掛けるようにTHE BAWDIESここに参上!と言わんばかりのエネルギッシュなロックンロール・ナンバーに表れています。 ROY:とにかく自分達の中で、誰しもが驚く「何だコレは?」っていうようなサウンド、そこに自分達の鋭さを乗せていく。それこそが、僕らがソニックスの音楽に受けた衝撃だと思うんですよ。整頓された音楽じゃなくて、「何コレ?!」っていうような音楽、それが今一番伝えなきゃいけないことだと思ったんです。それが最初の3曲に詰まっていて、この3曲が出来たことによって自分達の中でひとつ安心したというか、これが出来るんだったら前作『Boys!』を超えていると思いました。 ――「RAINY DAY」では、TAXMANがボーカルを務めています。これまで、TAXMANが歌ったナンバーの中で、一番歌い上げるような楽曲で、2017年にアップデートされたおNEWなロックンロールですね。 TAXMAN:いつもアルバム毎に1曲歌わせてもらっているんですけど、だいたいリフ先行のシンプルなロックンロール・ナンバーっていうのが多かったんです。今回は、いい時間のかけ方をさせてもらえたので何曲か作っていて、今までのようなシンプルなナンバーもありつつ、たまには歌い上げてみようかなと思って作ったのが「RAINY DAY」です。今までのアルバムは、タイトなスケジュールの中で作っていたのですが、今回は時間をかける心のゆとりがあったので、こういう曲ができたのかなと思います。 ――9曲目「MY EVERYTHING」は、基本はアコギ1本で始まって、リズムが新鮮でした。あのドラムは、生音ですか? MARCY:ドラムの生音に打ち込みの音を被せています。打ち込み要素が強いですね。TAXMANの家でデモを作ったときのリズムなんですけど、TAXMANが手で打ち込んでいるリズムが最初で、生では思いつかないようなハットの刻みが機械的なんですよ。 TAXMAN:その打ち込んだ音をMARCYが叩いたスネアの音に貼り付けているんです。 MARCY:あのリズムは、「MY EVERYTHING」で重要な要素で、ライブでも演奏できないと困るなと思って叩いてみたら意外に叩けました。 ――機械的なビートでいて温かみがある感じが新鮮でした。 ROY:ロックンロールバンドなので、打ち込みにしちゃいけない、生でやった上でっていうのが重要なので。 JIM:厳密に言うと打ち込みじゃないからね。MARCYの生のリズムに対して、音をはめていっただけなので。温かいっていうのは、MARCYの叩いているリズムのヨレだったりすると思うんですけど、音はスクエアだから面白い響きになっているんだと思いますね。 ROY:この「MY EVERYTHING」もTAXMANの「RAINY DAY」も、去年の野音のライブで披露してるんだよね。 TAXMAN:「SHAKE,SHOUT & SOUL」は、2015年のホールツアータイトルにもなっていて、ライブの1曲目にやっていたのに、2年間発表してなかったっていうね(笑)。このアルバムのリリース前に、ほとんどの曲をライブでやっているんですよ。 JIM:そういうのは、インディーズぶりだよね。 ――やっと音源で聴けるという(笑)。ラストの12曲目「NEW LIGHT」も名曲で、NAOKIさんプロデュースの楽曲ですね。シンプルで、じっくり低温で温めていくような感触で抜け感もある、THE BAWDIESではまた新しい印象です。 ROY:僕らは、以前NAOKIさんと「LEMONADE」をご一緒させていただいて、その時の温かみのある感触をもう一度お願いしたいとお話したんですけど、NAOKIさんが同じことをするのは面白くないから、THE BAWDIESのまた違った魅力を引き出したいと言ってくれて。僕の書いた曲を一緒に聴いていきながら、NAOKIさんがいらないと思うものはどんどん削ってシンプルにしていくのでサビまで削られて、Aメロで押し切れるって言ってくれていて、この曲どうなっていくんだろうと思ったんですけど(笑)、素晴らしい形になりました。NAOKIさんは、以前からエイミー・ワインハウスとかアラバマ・シェイクスのような、現代的な音作りをしながら古典的なことをやるっていう見せ方をTHE BAWDIESでやってみたいって言ってくれていて。前の俺達だったら、なかなかできなかったんですけど、今ならできるって自分達もNAOKIさんも思って、THE BAWDIESの新たなチャレンジですね。 ――「NEW LIGHT」のある“New lights searching for you (新しい光が君を探している) Brand new days are waiting for you (真新しい日々があなたを待っている) But don't let it stop your flow (自分らしさを失わないで)”というフレーズは、まさにアルバム『NEW』を象徴するフレーズだなと。 ROY:ありがとうございます。レコーディングをしたのは、この曲が最後だった。自分達の核としては最初の3曲としてあるんですけど、もうひとつアルバムの側面をNAOKIさんと作りたいと思って作った曲なので、作曲をしている段階でそういうメッセージ性は考えていましたね。 ――1曲目の「THE EDGE」は、MVの中でも過去の自分と戦うシーンがありましたけど、そういう想いの曲でスタートして、最後の「NEW LIGHT」で、“新しい光が君を探している”なんて、素晴らしいストーリーとなっていますね。タイトル『NEW』に込められた想いは? ROY:古き良きロックンロールの素晴らしさ、魅力をしっかり届けながら、新たな音楽としてロックンロールをしっかり届けるっていうのが『NEW』に込められた一番の想いですね。それに付属して、THE BAWDIESの新たなチャンレンジもたくさん入っています。 ――4枚目のアルバム『1-2-3』は初期衝動、デビュー・アルバムのつもりで作ったということをおっしゃっていて、前作は『Boys!』でした。3枚のアルバムタイトルを使ってキャッチコピーを付けるとしたら、“『1-2-3』と走り出した『Boys!』が、『NEW』な●●●を手に入れた!”。さて、●●●に入る言葉は? ROY:“『1-2-3』と走り出した『Boys!』が、『NEW』な光を手に入れた!” ――いいですね! 今回、初回限定盤には、THE BAWDIES主演の短編映画『NEW』が特典となっています。 TAXMAN:潰れかけたライブハウスを僕らが再生するというストーリーになっています。 ROY:そのライブハウスの名前が“NEW BEAT”なんです。いい作品になりました。自分達で観て感動しましたよ。 TAXMAN:試写で観て、普通に泣いてしまいました。 ――2月19日からは、「NEW BEAT TOUR 2017」がスタートします。 JIM:久々に長いツアーで33本ですね。 MARCY:『NEW』からの楽曲を修行中です(笑)。 TAXMAN:今回のアルバムの楽曲って難しい楽曲もありますし、作りこんでいる曲もありますけど、シンプルなものになっているんで、ライブでも盛り上がると思います。 ROY:楽しみにしていてください! Text:千葉明代 Photo:岩佐篤樹 uP!!!auスマートパスご招待 THE BAWDIES「NEW BEAT TOUR 2017」 uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選で無料ご招待します。詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!auスマートパスご招待 【無料招待】THE BAWDIES「NEW BEAT TOUR 2017」 受付期間2017年1月19日(木) 12:00 ~ 2017年2月6日(月) 12:00まで 今すぐ申し込む   リリース情報 THE BAWDIES 『NEW』 2017年2月8日 発売 初回生産限定盤(CD+DVD) :3,400円(税抜) VIZL-1096 通常盤(CD): 2,800(税抜) VICL-64705 ビクターエンタテインメント   ツアー情報 「NEW BEAT TOUR 2017」 2月19日(日) 新木場 STUDIO COAST 2月25日(土) なんば Hatch 2月26日(日) 名古屋 DIAMOND HALL 3月2日(木) 高知 X-pt 3月4日(土) 高松 MONSTER 3月5日(日) 松山 WstudioRED 3月9日(木) 浜松 窓枠 3月11日(土) 和歌山 SHELTER 3月12日(日) 京都 磔磔 3月17日(金) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE 3月18日(土) 青森 QUARTER 3月20日(祝月) 仙台 Rensa 3月25日(土) 宇都宮 HEAVEN'S ROCK VJ-2 3月26日(日) 郡山 Hip Shot Japan 3月30日(木) 岡山 YEBISU YA PRO 4月1日(土) 広島 CLUB QUATTRO 4月2日(日) 周南 RISING HALL 4月15日(土) 滋賀 U-STONE 4月16日(日) 神戸 Chicken George 4月20日(木) 松本 Sound Hall a.C 4月22日(土) 新潟 LOTS 4月23日(日) 富山 MAIRO 4月27日(木) 熊谷 HEAVEN'S ROCK VJ-1 4月28日(金) 高崎 club FLEEZ 4月30日(日) 水戸 LIGHT HOUSE 5月13日(土) 札幌 Zepp Sapporo 5月21日(日) 東京 NHKホール 5月28日(日) 大阪 オリックス劇場 5月29日(月) 愛知 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール 6月8日(木) 長崎 DRUM Be-7 6月10日(土) 大分 DRUM Be-0 6月11日(日) 福岡市民会館 6月16日(金) 沖縄 桜坂セントラル   その他 ■ THE BAWDIES オフィシャルサイト  

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2012年からスタートした、“あなたの側で...

back number、60倍の高倍率となった観覧権を手にした500名の観客を前に11曲を熱唱!!【ライブレポート】
2012年からスタートした、“あなたの側で、生きてる音楽。”をコンセプトに日本のトップミュージシャンとスペースシャワーTVが送るプレミアムライブ番組、LIVE with YOU。Vol.19として登場したのはback numberだ。昨年末にベストアルバム『アンコール』をリリースし、2017年には自身史上最大規模のアリーナツアー『back number “All Our Yesterdays Tour 2017”』の開催が決定している。 今回の会場は大阪BIG CAT。応募総数が3万通を越える中から60倍の高倍率で観覧券を手にした500名の観客。まさにプレミアムなライブとなった。 ステージ後方にはLIVE with YOUとback numberのロゴが描かれたチョークアートの看板が掲げられ、観客はメンバーの登場を今か今かと待ちわびた。そして開演時刻になりSEが流れ始めると、同時に観客からは手拍子が鳴り響き、村田昭(キーボード)、矢澤壮太(ギター・コーラス)、藤田顕(ギター)という盤石なサポートメンバーと共にback numberの3人(清水依与吏(ボーカル・ギター)、小島和也(ベース)、栗原寿(ドラム))が登場し大歓声が沸き起こった。 登場するや否や清水は会場を見渡しニヤリ。軽くジャンプし準備が整ったところで栗原のカウントで『青い春』がスタート。サビでは観客がジャンプし清水が「踊ろうぜーー!!」と更に観客を煽り、小島も観客に合わせジャンプし会場のボルテージは一気に加速した。すかさず『MOTTO』のイントロが始まると会場からは歓声があがり、ロックモード全開で熱狂空間を生み出した。そして『SISTER』へと続いた。 MCでは観客との会話を楽しみ和やかなムードに。「僕らのおもてなしは一生懸命作った歌を一生懸命やることぐらいしか出来ないけど、お互い最後まで楽しめるように一生懸命頑張るんでよろしくお願いします」と挨拶し、back numberの魅力の1つでもあるバラードを次々と披露していく。 『花束』では会場全体を4色のライトが照らし優しい光に包まれた。最新シングル『ハッピーエンド』、そして冬の情景と共に思いを寄せる相手への気持ちを書き綴った『ヒロイン』に観客は魅入られるように聴き入った。 『003』が始まると小島は客席の前へと駆け寄り観客を煽っていく。『高嶺の花子さん』では清水が「行くぞーーーー!!!」と叫び、今日1番の盛り上がりを見せた。本編ラストナンバーは『スーパースターになったら』。清水の「1、2」のカウントに観客が「1、2、3、4」と応える形でスタート。ラストサビではイヤホンモニターを外し、観客と一緒に歌い上げ、「ありがとう。お前ら愛してるぞ」と叫び本編は幕を閉じた。 アンコールではストレートな気持ちを素直に綴ったラブソング『クリスマスソング』を披露し、ラストのMCでは「僕たちのライブを観たいと言ってくれる人には、なるべく全員に会いたいなと思っているので、これからも頑張って大きなところで出来るバンドになっていきたいなと思っています。良い曲、良い歌詞、それを以てちゃんと良いライブが出来るように……、バンドはそれだけで十分だと思うので、“また来たい”と思ってもらえるように最後1曲やるので楽しんでいって下さい」と話し、拍手が沸き起こる中『そのドレスちょっと待った』のイントロがスタート。サポートメンバーも手拍子を観客に促し、会場が一体感に包まれた。まさに“また来たい”と胸に誓ったライブとなった。 アリーナツアーを控えている彼らの貴重なライブハウスでのプレミアムライブ。放送は2月19日(日)22:00〜23:00。是非、ツアー直前の彼らの“今”をあなたのその目で確かめて、アリーナツアーを体感して欲しい。 Text:高野有珠 Photo:渡邉一生 SET LIST 『SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~back number~ supported by uP!!!』 @大阪 BIGCAT 2017.01.26 01.青い春 02. MOTTO 03. SISTER 04. 花束 05. ハッピーエンド 06. ヒロイン 07. 003 08.高嶺の花子さん 09. スーパースターになったら <アンコール> EN1. クリスマスソング EN2. そのドレスちょっと待った   オンエア情報 スペースシャワーTV 「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~back number~ supported by uP!!!」 初回放送:2/19(日)22:00~23:00(リピート放送あり)  

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BLUE ENCOUNT、静寂の1部に酔いしれ、 激動の2部で熱狂! テーマ違いのプレミアムなライブに4000人が集結!【uP!!!NEXTライブレポート】
KDDIとぴあが演奏時のシリアス手掛けるエンタメサイト「uP!!!」が届けるショーケースイベント「uP!!!NEXT BLUE ENCOUNT~HERO NEVER END」が1月14日・豊洲PITにて開催された。 ライブ当日の3日前にニューアルバム『THE END』をリリースしたばかりのBLUE ENCOUNT(以下、ブルエン)。招待制のライブの依頼を受けて、自ら初のアコースティックライブと、おなじみのバンドセットの二部構成を提案したというのだから、ファンの期待も否応無しに上昇するというものだ。しかも椅子席の「静寂の椅子エン」は会場の豊洲PITにとっても初の試みで、かつセンターステージという、全てがレアな構成だったのだ。 第一部の「静寂の椅子エン」では田邊駿一(Vo.Gt)もMCで話していたが、ファンがTシャツ&ハーフパンツではなく冬の普段着で着席しているという状況自体も珍しく、いい意味で緊張感が漂う。しかもジャジーなBGMが流れる中、あまりにも近いセンターステージにざわめきが止まらない。そんな中、暗転と同時にフロアを駆け巡るスポットライトが照準を合わせたのは会場扉。なんとメンバー各々個別に”プロレス入場“を敢行し。ステージに上がると「武道館でプロレス入場できなかったんで」と念願が叶って満足げだ。初の着席ライブということでお互いに緊張感があるせいか普段以上にトークが長い上に4人のやりとりもラフだ。江口雄也(Gt)はもちろん、ベースの辻村勇太もアコギを持ち、高村佳秀(Dr)はカホンという編成。田邊はハンドマイクだ。そこで1曲目に鳴らされたのは「SMILE」。アコースティック編成でさらにメロディの良さが際立つ。そして360°に歌い掛けるように機材の間を縫うように歩き回る田邊のマインドは当たり前だがバンドセットと同様のものを感じた。 1曲歌っただけですでに汗まみれの田邊。アコースティックスタイルだから大人っぽくなんてことはブルエンにはあり得ないのかもしれない。 シングルでもあり新作においても「とても大事な曲」と紹介して、テンポを落としじっくり聴かせた「だいじょうぶ」、演奏すること自体がレアな「LIFE」では江口の哀愁味溢れる音色とフレージングが曲そのものが持つ深みを改めて認識させてくれた。加えて、ウッドベースが登場しただけで会場がどよめき、辻村がちょっと照れくさそうに鳴らすと、自身のアコギのチューニングと被った田邊が「何弾いてんだよ!」と、またも応酬。バンドセットより笑いが多いぐらいだ。というか、演奏時のシリアス差のギャップがすごい。さてその辻村のウッドベースや江口のセミアコのクリーントーンが見事に調和した「YOU」は、先ほどの「LIFE」と合わせて、この日特にブルエンのミュージシャンシップの高さを感じた選曲だった。 このライブスタイルの緊張感につながる話で、ドラマ「THE LAST COP/ラストコップ」の打ち上げの席で錚々たるキャストを前にその主題歌でもある「LAST HERO」を音響設備のない会場で披露したというMCから、同曲をプレイ。これまでの選曲に比べて明らかにハードでエッジーな原曲を大幅にアレンジ。2本のアコギが作るニュアンスはパーカッシブで、着席ながら拳が上がる。そしてさらに煽るように客席通路に降りて煽る田邊。<最後に流した涙は 最初の僕の希望>、このフレーズがさらにクリアに響き、フロアの一体感もさらに増していく。 ラスト2曲では楽器をエレクトリックに持ち替え、高村もドラムセットに着いての演奏。1曲は前作『≒』収録曲でライブでの披露がレアな「EVE」、そしてドラマチックに歌い上げても歌の芯で捉えることができるいい意味での圧のなさが響いた「はじまり」で本編は終了。すっかりこの形態に感情移入したファンからすぐさまアンコールが起こり、せわしなく再びプロレス入場で応える4人。「もっとやってもいいよね、これ。改めて自分たちの曲を尊いなと思えたし、いい新年のスタートを切れました」と、緊張から解放された笑顔を見せた田邊。選んだ曲は新作『THE END』のアルバム曲として最速披露となる「涙」を演奏し、ブルエンのレパートリーとしては新機軸の心象風景を綴ったラブソングをじっくり聴けるスタイルで味わえたことも大きな収穫だった。 そして「激動の立ちエン」と題された第二部に向け、猛然と設営がリセットされていく様はなかなか凄まじいものがあり、もちろんメンバーも気持ちをリセットして臨んだに違いない。マインドセットの切り替えそのものもまた初めてのチャレンジなのだ。暗転と同時に紗幕に爆発的なイメージビジュアルが投影され、一音が鳴らされたと同時にメンバーのシルエットが浮かび、歓喜の声が上がる。プロレス入場の第一部に負けずとも劣らないサプライズのあるオープニングだ。しかも1曲目に『THE END』収録曲の中でも最もエモ/ラウド寄りのエクストリームなナンバー「HEART」を配置するあたりも挑発的。ライブ初披露とは思えないほどブルエンの演奏力の地肩を見せつけてくれた。そのままシームレスに展開の多い「MEMENTO」につなぎ冒頭からバンドスタイルのカタルシスを存分に放出し、フロアも天井知らずのエネルギーと一体になって、助走なしのトップギア突入。田邊も笑いながら「お前ら容赦ねえな!」とファンの凄まじいリアクションを讃える。 二部構成にした意味をさらに明確にするように立て続けにアッパーなマイナーチューンを連続投下。ハードな「GO CRAZY」で文字通り各々が自由にグルーヴに身を任せ、ダイバーも続出。ギターリフ、ベース、ビートの抜き差しが絶妙な「声」、辻村のスラップや、ストップ&ゴーを繰り返すスリリングな展開から、フロア全体がジャンプで湧き返るサビまで、まるで豊洲PITが一つの生命体のように意志を持ってムーヴする「アンバランス」と、ライブの鉄板チューンも少し懐かしい部分もあるブルエンの名を世に知らしめたアルバム『BAND OF DESTINATION』からのレパートリーが続く。 さらにマイナーのソリッドチューンばかり固めたこのブロックの最後には江口のライトハンドやサイレンのような緊張感あふれるプレイがさらに見えない渦を大きくしていく「ロストジンクス」がプレイされた。エンディングの一音が途切れると同時に男子の雄叫びが上がるほど、歓喜の興奮状態だ。「目の前には信じられない光景が広がってます!やっぱライブハウスだよな!」と満面の笑みで、緊張から解放され自由自在に動き歌う楽しさを爆発させる田邊。ライブハウスを”実家”にたとえ、そのありがたみをファンと共有している。 後半は前半のハード&エッジーな選曲とは打って変わって、高速スカや2ビートメインで明るく盛り上げる。<さぁさぁ準備はできてるか?>から始まる「GO!!」で、フロアに<準備はできてるぞ!>のコール&レスポンスを要求。ここにいる誰もが自由にこのライブを作り上げる一員であることを祝す「LIVER」では、恒例のタオル回しも。そして笑顔のサークルができ、泣き笑いしながら気持ちを噴出するような「THANKS」では、バンドがよりファンの兄貴分としてたくましくその背中を見せているような気持ちになった。 キャッチーなイントロのリフ一発でoiコールが起こり拳が上がった「DAY ×DAY」では後半にアップデートされたアレンジが聴こえたり、この日唯一、第一部でも第二部でも披露された「LAST HERO」では、そのアレンジの対比が確認できたことも大きな収穫だった。 バンドでエレクトリック・アレンジで体感するこの曲の8ビートの力強さは大文字のロックバンド、ブルエンの武器としてこれからも大きな戦力に育っていくだろう。新年一発目に二部構成という切り替えの難しいアプローチにチャレンジし、それを成し遂げようとしている4人は、武道館で見せた新しいバンド像から、さらにまた前進していた。 本編ラスト前の田邊のMCも新しいブルエンの価値観を提示。「今年はバイト先の人に嘘つかずに自信持って『ライブハウス行ってきます!』って言え。お前らが思いっきり泣いたり笑ったりできる場所は俺らが用意してるから。お前らの背中にはこんなクソ熱い4人がついてるから自信持って行け!」と、守るべき場所=ライブハウスへの愛情と、好きなことを貫き通す自信を持つことについて、フラットに言い放った田邊は、もう2017年のブルエンを確実に示唆していた。そんな意志とともに鳴らされた「もっと光を」に優しさが溢れていたのは当然だろう。そして改めて思う、心からいい曲であると。自信を持てと言われたファンは、次は誰かの光にきっとなるだろう。アンコールの「NEVER ENDING STORY」まで、凝縮された13曲を駆け抜けた第二部。「激動の立ちエン」に相応しいエモーションに外の寒風をすっかり忘れるほど。 初の二部構成はバンド、ファン双方にとって大きな収穫と今後へのヒントになったはずだ。 Text:石角友香 Photo:浜野カズシ SET LIST 『uP!!!NEXT BLUE ENCOUNT~HERO NEVER END~』 @豊洲PIT 2017.01.14 1部【静寂の椅子エン】 01. SMILE 02. だいじょうぶ 03. LIFE 04. YOU 05. LAST HERO 06. EVE 07. はじまり <アンコール> EN1. 涙 2部【激動の立ちエン】 01. HEART 02. MEMENTO 03. GO GRAZY 04. 声 05. アンバランス 06. ロストジンクス 07. GO!! 08. LIVER 09. THANKS 10. DAY×DAY 11. LAST HERO 12. もっと光を <アンコール> EN1.NEVER ENDING STORY  

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【uP!!! × 列伝 JAPAN TOUR 2016】一問一答インタビュー ―My Hair is Bad編―
今回で9年目の開催となる、『スペースシャワー列伝15周年記念公演 JAPAN TOUR 2016 supported by uP!!!』の出演アーティストの魅力を探るべく、一問一答インタビューを実施! 出演するバンド達にそれぞれ10個の質問を突撃取材! 列伝TOURへの意気込みや、バンドの近況を答えてもらいました。 第二弾アーティストはMy Hair is Bad!熱いライブでファンを魅了する彼らの素顔をご覧ください。 ――Q1.列伝TOURの出演が決まった瞬間の気持ちは? A.ついに来た!!という気持ちでした。 ――Q2.列伝TOUR出演発表後の反響は? A.「列伝おめでとうございます!」と二万回くらい言われました。 ――Q3.共演バンドそれぞれの印象は? A.フレデリック…踊ってない夜を知らないし、売れてる。 夜の本気ダンス…みんな足が長くて、シャツを着ていて、曲がめちゃよくて、お客さんいっぱいいる。 雨のパレード…同い年なのに、かっこよくておしゃれ。ジェラシー。 ――Q4.影響を受けたアーティストは? A.ELLEGARDENはルーツ ――Q5.バンドメンバーとの出会いは? A.中学、高校の同級生です。 ――Q6.自分のバンドを一言で表すと? A.爆発 ――Q7.最近のマイブームは? A.ポテトサラダがどんどん好きになる ――Q8.自身のバンドのイチオシMVを教えてください! A.真赤、ドラマみたいだ、アフターアワー、元彼氏として、クリサンセマム .embed-container { position: relative; padding-bottom:57.25%; height: 0; overflow: hidden; max-width: 100%; } .embed-container iframe, .embed-container object, .embed-container embed { position: absolute; bottom:15px; left:0; width: 100%; height: 100%; } ――Q9.列伝TOUR2016参戦者に一言! A.期待されてなくとも、期待を超えたい!! ――Q10.意気込みを漢字1文字で表現してください A.「瞬」 出演者 一問一答インタビュー 雨のパレード フレデリック 夜の本気ダンス イベント出演情報 【先着受付】スペースシャワー列伝15周年記念公演 JAPAN TOUR 2016 公演期間:2016年2月18日(木)~2016年3月6日(日) 会場:福岡 DRUM Be-1 ほか 出演:フレデリック/夜の本気ダンス/My Hair is Bad/雨のパレード 受付期間:2015年11月29日(日)10:00~ 予定枚数に達し次第受付終了 イベントHPはこちら 【先着受付】スペースシャワー列伝15周年記念公演 JAPAN TOUR 2016 ※受付は終了しました

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【インタビュー】BLUE ENCOUNT、【静寂...
――まずは初の日本武道館ライブの大成功...

【インタビュー】BLUE ENCOUNT、【静寂の椅子エン】、【激動の立ちエン】の2部構成のフリーライブの中身とは!?
――まずは初の日本武道館ライブの大成功、おめでとうございます! 田邊駿一:ありがとうございます! あのときはもう精一杯で。1ヵ月経とうとする今、やっと思い返せてる感じなんですよ。“武道館でワンマンやったんだ”って。 ――やっぱり違いましたか、武道館のステージは。 田邊:並々ならぬ力を入れないとあそこには立てないってわかりましたね。簡単にあそこに立てる人はいないなって。でも、ちゃんとやり切れたっていう手応えはあって、だから今はめっちゃライブが楽しいんです。 ――肩の荷が下ろせた感覚? 田邊:それもあるんですけど……武道館には神様がいるとはよく言ったもので、ステージに立ってたときにも思ってたけどあとになって神様が力をくれたなってわかるんですよ。あのあとにイベントで初めて代々木競技場第一体育館でやらせてもらったり、さらに今、絶賛学祭ツアー中だったり、ライブハウスというフィールドじゃないところでライブをやってるんですけど、そういう中でも自分たちのライブに余裕を持てるようになってきていて。“ああ、自分たちの音楽っていいんだな”って思いながらやれてるというか、そういう意味でも武道館の神様がいたんだなって思ったんですよね。ご利益をいただいた気がするというか。 辻村勇太:逆に魔物がいる、予期せぬことが起きるって先輩方は言っていて。実は武道館ライブの1ヵ月前くらいからメンバーそれぞれ、体作りをしてたんですよ。やっぱりいい体調で臨みたいので、食事とか睡眠時間とか気をつけて健康的な生活を送ろうと。 ――相当な気合いが伺えます。 辻村:でもコンディションがめちゃくちゃいいぶん、テンションも上がって、本番でめちゃくちゃ動きすぎちゃって(笑)。 田邊:みんな、体バッキバキだったもんね。俺も久々にあんな痩せたもん。 辻村:そう、みんな、けっこう仕上げてたじゃん? 動けるようになってるからこそ、いかに肩の力を抜くかが大変でした。ホント楽しすぎちゃって。そういう意味でも魔物がいたっていうか、浮かれすぎるなよ、ちゃんとやれよってメッセージをもらってる感じでした。でも、もちろん失敗や後悔もあるにはあったけど、それも含めてブルエンらしくやれたからいいかなって。 ――DJ高村の“高村ップ”も素晴らしかったです。あの……度胸が。 一同:あははははははは! 高村佳秀:それ、打ち上げでも言われました。“よくやったよ、オマエは!”って。メンタルはかなり鍛えられましたね。あの直後、自分をまたライブの空気に戻すっていうのがちょっと大変でしたけど(笑)。 ――それにしても盛りだくさんでしたよね。田邊さんから江口さんへのサプライズとか(高校時代、田邊が江口のギターを壊した際、“将来武道館に立ったら返してやるよ”と約束。本当にギターを買い、この日のステージ上で返した)。 江口達也:覚えてたことに驚きましたね。覚えていても買って返してくるようなヤツじゃないと思ってたのでちょっと見直したというか……。 辻村:評価低いな(笑)。 田邊:“いいヤツだと思った”ぐらい言ってくれてもいいのに(笑)。 江口:だって高校のときに壊したものを10年以上経って返すってよくわからないシステムじゃないですか、根本的に(笑)。でも、バンドを始めてからいろんなドラマがあって、その流れの中でまた自分のもとに返ってきたっていうのはやっぱり感慨深かったですね。 ――コール&レスポンスあり、ウェーブあり、全部入りの武道館で。 田邊:出し惜しみすることなく、ベタな武道館ライブというものを僕らがやったらどうなるのか、自分たち自身の伸びしろを知る試金石のひとつにしたかったのもあって、とにかくトゥーマッチにやらせてもらったんです。でも、すごく自信に繋がったのは今の同世代の中でもBLUE ENCOUNTはバラードがしっかり歌えるバンドなんだなって思えたことで。 ――ストリングス隊を迎えての「YOU」「はじまり」は素敵でした。ブルエンにストリングスがあんなにハマるとは。 田邊:今後どうなったとしてもバラードは作り続けていきたいなって僕らも改めて思いましたし、あそこでやってたことでそう気づけたことでもあったんですよね。 ――そして武道館で初披露された新曲「LAST HERO」がいよいよ11月23日にリリースされます。ドラマ『LAST COP』の主題歌としても話題を呼んでいますが、武道館での直談判もすごかったですね、制作スタッフに“ドラマに出させてください”って(笑)。 田邊:怒られるの覚悟でやったんですけど、まさかOKしていただけるとは。 辻村:観に来てくれた友達から“あれって仕込みなの?”って聞かれたけど(笑)。 田邊:仕込みじゃないです。ブルエンはやらせのバンドじゃないですから。むしろ行き当たりばったりすぎて、たまには誰かにいい台本を書いてほしいくらい(笑)。でもホント光栄でしたね。僕らが出演した回もつい先週オンエアしていただいて、反響もめちゃくちゃあって。僕ら、これまでにもいろいろとタイアップをさせていただいていますけど、全部BLUE ENCOUNTをわかっていただいている方々と一緒に仕事できていて、今回もすごくいい雰囲気でやれてるんですよ。僕、刑事ドラマ大好きなんです。「あぶない刑事」が大好きで、熊本にいた頃やってた再放送とかもずっと観ていて。 ――イントロからして刑事ドラマ感が溢れてます。 田邊:『あぶない刑事』大好きっ子だからこそ出てきたものだ自信を持って言えますね。これはもう『あぶ刑事』ファン、刑事ドラマファンの俺に任せとけと。80年代を彷彿とさせてやると(笑)。 ――いわゆる“お仕事”感がないのがいいなぁ。 田邊:ないですね。ブルエンは常に熱量でぶつかってますから。 ――「LAST HERO」はホント 熱量の塊みたいな1曲で。 田邊:僕らの中でも早くもアンセム化しそうな感じがすごくしてます。学祭ツアーでも毎回披露してるんですけど、エグいぐらい盛り上がりますね。リリース前にこんなに盛り上がるのは久々じゃないかな。みんな、歌ってくれるんですよ。ドラマの力も改めて感じますし、自分たちが思いを込めてやったものがちゃんと身を結んでるなって。言うてもいつも通りのブルエンなんですけどね。ドラマの主題歌だって言ってるのにどアタマが英語で始まるとか“世界がクズでも”って言っちゃってるとか。それくらい僕らの自由さを尊重してくれたのもすごくうれしかったです。 ――武道館が成功し、新曲が盛り上がり、追い風が吹いていますね。 田邊:バンドとしての血の巡りがさらによくなってます。今、アルバムの制作中なんですけど、歌うのも歌詞を書くのもすごく楽しくて。歌詞を書くペースとかすごく早くなってるもんね。 高村:しかも前よりももっと素直に書いてる気がするんですよ、メンバーから見て。読んだこっちも一発で“いい歌詞だな”って素直に思えちゃうというか。 田邊:言いたいことを簡潔に言えるようになってきてる気はします。武道館でひとつ伸びしろがわかったおかげで遠慮なくできるっていうか、歌詞に限らず“新しいすごい部分”が出てきてるんですよね。今回はバンドじゃない曲もあるし。 辻村:あるね、打ち込みの。しかも最近のサイケデリックな打ち込みではなくて、けっこうモダンな感じ打ち込みなんですよ。 田邊:他にもブルエンがやりたかったUKロックな曲とか青春パンクとかも入っていて、今回はまたすごく面白いアルバムになりそうです。 ――今、伺っただけでもかなりバラエティに富んでいそう。 江口:振り幅はヤバいですよ、今回。 田邊:今年は4枚シングルを出させていただいて、すでにどの曲もライブで欠かせない曲になってるんですよ。いわば、その4曲が入ったアルバムなわけで。めちゃくちゃ強い4つの柱があるからこそ、他の曲で面白いことをいっぱいやれてるんですよね。BLUE ENCOUNTっていう存在を去年以上に知っていただけたからこそ、より道に迷わせてやろうと思ったんです。あなたが今思っているブルエンを覆すような曲たちを揃えましたという意味で。 ――さて来年は今、お話いただいた1月11日(水)リリースのニュー・アルバム『THE END』に加え、3月からはさらにキャパの大きなツアーも控えていますが、それに先駆けるようにして“uP!!!NEXT BLUE ENCOUNT ~HERO NEVER END~”が開催されますね。 田邊:これは僕らもうれしいです! 2ステージですからね、2ステージ。 ――“uP!!!NEXT”初の2部制という。1部が【静寂の椅子エン】、2部が【激動の立ちエン】とただならぬ予感がします。 辻村:字面はちょっとアレですけど(笑)、けっこうみんなでアイデア絞って出したタイトルなので。 高村:いいと思うよ、わかりやすくて。 ――うん、これもブルエンらしいです。でも、なぜ2部制に? 田邊:完全招待制のライブだし、やるなら普通のライブじゃ面白くない、やっぱりプレミア感のあるものにしたいなと。武道館を経て、静寂も大事にできるバンドだって気づけたからこそ思いっきり椅子に座って聴いてもらおう、みたいな。 江口:武道館っていう椅子ありの会場でいいライブができたことも大きくて。今後ホールでもやりたいなと思ってるし、この先を見据えた上で、椅子で座りのみのライブを提示するっていうのは大事なことかなと。 辻村:もともとやってみたかったっていうのもありますけどね。バラードが歌えるっていう強みがありつつ、どうしてもバラード渋滞が起こってしまっていたので。 ――バラード渋滞(笑)。 辻村:いい曲がいっぱいあっても、バラードばっかり出したり、ライブで続けて演奏する機会もなかなかないけど、聴かせることに特化したライブがあってもいいよねって昔から言っていて。だったらこのタイミングでやるしかないでしょ、と。それで【椅子エン】っていうアイデアが出てきたんです。 ――ワクワクしますね。どんなライブになるんだろう? 辻村:どういうセットリストでいくか、俺らもめちゃくちゃ楽しみで。 田邊:今のところ、まったく真っ白ですけどね(笑)。あ、でもカバーはやりたいな。 ――逆に【立ちエン】も楽しみです。気持ち切り替えが大変かもしれないけど。 田邊:切り替えていかないと無理ですね。でないと【立ちエン】で俺ら、ぶっ倒れますよ(笑)。【椅子エン】は【椅子エン】でかなりエネルギー使うだろうし。ただ、バラード歌ったあとだからノドはパッカーン開いてると思いますけど。 高村:ここは、あえて違う形で2部制をやることに意義があるので。これができたら今後、いろんなことができるようになる気がします。チャレンジという意味でもいい1日になるんじゃないかなと。 ――2017年一発目のライブでもありますし。1年の計は“uP!!!NEXT”にありってことで。 田邊:はい! BLUE ENCOUNT、2017年の意思表示ができる日になるんじゃないかなって思ってます。 Text:本間夕子 Photo:矢部志保 uP!!!先行受付(2次受付) 【完全招待制】uP!!!NEXT BLUE ENCOUNT~HERO NEVER END~ 1部【静寂の椅子エン】1000名様ご招待 2部【激動の立ちエン】3000名様ご招待 開催日程:2017年1月14日(土) 会場:豊洲PIT(東京) 受付期間:~2016年12月18日(日)23:59まで ※詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!NEXT BLUE ENCOUNT~HERO NEVER END~ 申込ページはこちら   リリース情報 BLUE ENCOUNT『LAST HERO』 初回生産限定盤(CD+DVD) SINGLE 発売中 1,759円(税抜) KSCL-2797~2798 Ki/oon Music   BLUE ENCOUNT『LAST HERO』 通常盤(CD) SINGLE 発売中 926円(税抜) KSCL-2799 Ki/oon Music   その他情報 ■ BLUE ENCOUNT オフィシャルサイト  

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NICO Touches the Walls×KEYTALK、一度...
音楽専門チャンネル「スペースシャワーT...

NICO Touches the Walls×KEYTALK、一度聴いたら離れられない2組が高松で競演!【ライブレポート】
音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」と、ぴあ&KDDI(au)が手がける直感エンタメサイト「uP!!!」が主催するライブイベント「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV」。札幌、福岡、名古屋、岡山、東京、大阪、仙台の地を経て、10月16日(日)に今年オープンしたばかりの香川は高松festhalleにて第8回目が開催された。今回は、メジャーデビューして10年目を迎えたNICO Touches the Wallsと、7月にインディーズ時代の楽曲をまとめたアルバム「KTEP COMPLETE」をリリースしたKEYTALKが出演。なお、この2組によるツーマンライブはこの日が初めてとなる。  開場前から高松festhalle周辺には、イベントグッズを求めて並ぶ長蛇の列が見受けられた。開場して開演まではスクリーンで、NICOの光村龍哉(Vo&Gt)とKEYTALKの首藤義勝 (Vo&Ba)が出演した音楽情報バラエティー番組「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」が上映される。出演者のチュートリアルと菅沼ゆりから観客へのメッセージも紹介された。  激しいSEが聴こえ、赤と青の派手なライトでステージが照らされると首藤、寺中友将 (Vo&Gt)、小野武正 (Gt) 、八木優樹 (Dr) の4人が元気いっぱい若さ溢れた状態で走って現れる。手拍子で煽りまくり、インディーズ時代からの代表曲「sympathy」で幕開け。透き通る首藤の歌声と芯が通った寺中の歌声が交互に、そして時には気持ちよく合わさる。そのまま真っ赤なライトに照らされ、「パラレル」へ、フロアからは一気に「オイオイオイ!!!」と力強いコールが起きる。この日の流行語(?!)にもなった「高松、高まる~!?」のMCも大いに沸く。「YURAMEKI SUMMER」で盛り上げた後、そのまま11月23日リリースの新曲「Love me」とアップビートに攻める。  あっという間に終盤を迎えると、寺中が「NICO先輩に最高のパスを出す為に力を貸してもらっていいですか?! 俺も本気にならないといけないので、ビールを頂きます! NICO先輩に捧げます!!」と缶ビールを一気に呑み干す。ガソリン満タンで「MATSURI BAYASHI」、「MONSTER DANCE」と踊れるナンバーでフロアを最高の祭パーティー状態にして嵐のように去っていく。  一方のNICOは、光村、古村大介 (Gt) 対馬祥太郎 (Dr) 坂倉心悟 (B)と静かにスタンバイ。アコギから緩やかな音が爪弾かれ、「ストラト」へ。とにかく光村の歌が強く、一瞬で観客が心を掴まれている事がわかる。続く、「THE BUNGY」ではブルージーなギターが鳴らされ、力強いビートが襲いかかってくる。三十路を超えたキャリアの成せる技なのか、4人が音で楽しんでいる事が何よりも伝わってきた。光村が「新しいライブハウスでかっこいい音を鳴らすには、僕らとあなたたちとの熱狂しかないです!!」と煽る。メジャーデビュー当時の懐かしいナンバー「バニーガールとダニーボーイ」ではイントロが鳴った瞬間、フロアから思わず歓声が起きた。そのまま間髪入れずに「B.C.G」、「妄想隊員A」と畳み掛け、無駄のない攻めを魅せる。  ある意味、この日のハイライトは11月30日リリースの新曲「マシ・マシ」。どっしりと地に足がついた骨太のリズム&ブルース。ミディアムテンポで語りかけるような光村の言葉が、しっかりと心に響く。あまりのかっこよさに、フロア後方の関係者席で呆然と眺めるKEYTALKの姿も印象的であった。これぞ対バンという理想的な光景。  アンコールでは首藤がボーカル、小野がギターという合体バンド「NICOTALK」で登場! KEYTALKの「トラベリング」カバーを披露して、ラストは寺中と八木も加わり、NICOの「手をたたけ」カバーへ。寺中の良かれと思った賑やかしの小道具が、まさかの爆笑スリリングなアクシデントを生み出すが…、その辺りは是非ともオンエアをチェックして頂きたい! このライブの模様は、11月18日(金)24時30分~25時半までスペースシャワーTVにて。真っ向から勝負をした2組の競演を必ず観て頂きたい。 Text:鈴木淳史 Photo:渡邉一生 SET LIST 『uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.8 supported by SPACE SHOWER TV』 @高松festhalle 2016.10.16 KEYTALK 01. sympathy 02. パラレル 03. YURAMEKI SUMMER 04. Love mebr 05. HELLO WONDERLAND 06. FLAVOR FLAVOR 07. MURASAKI 08. プルオーバー 09. MATSURI BAYASHI 10. MONSTER DANCE NICO Touches the Walls 01. ストラト 02. THE BUNGY 03. BAD ROBOT 04. バニーガールとダニーボーイ 05. B.C.G 06. 妄想隊員A 07. マシ・マシ 08. 天地ガエシ 09. ニワカ雨ニモ負ケズ <アンコール> EN1.トラベリング(KEYTALK楽曲) EN2.手をたたけ   オンエア情報 スペースシャワーTV 「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.8 supported by SPACE SHOWER TV」 初回放送:11/18(金)24:30~25:30 リピート:12/2(金)23:00~、12/17(土)20:00~  

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くるり、結成当時のオリジナルメンバー...
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くるり、結成当時のオリジナルメンバーでレア曲含めた16曲を披露!!【ライブレポート】
「あなたの側で、生きてる音楽。」をコンセプトに、スペースシャワーTVがトップミュージシャンと贈るプレミアムライブ番組「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”」。2012年の放送スタート以来、貴重なライブが繰り広げられてきたこの完全無料招待制の人気プログラムの第18弾は、今年20周年を迎えたくるり。9月1日にバンドが結成された立命館大学の音楽サークル「ロックコミューン」部室で行われた「くるりの部室ライブ」のなかで発表されたこのイベントは、初代ドラマー・森信行を迎えた特別編成での開催。代表曲、ヒット曲、レア曲を織り交ぜたセットリストを含め、まさに一夜限りの貴重なライブとなった。 渋谷WWW Xのステージに登場したのは、くるりのオリジナルメンバーである岸田繁(V/G)、佐藤征史(Ba)森信行(Dr)、そして、サポートの野崎泰弘(Key)、山本幹宗(G)。森のシンバルによるカウントから始まったオープニングナンバーは、2000年のヒットチューン「ワンダーフォーゲル」。骨太なバンド・グルーヴとともに「ハローもグッバイもサンキューも言わなくなって」というサビのフレーズが響き、オーディエンスも気持ち良さそうに身体を動かし始める。さらに90年代シューゲイズのテイストを取り入れた「LV30」を披露したあと、最初のMC。 約6,100名の応募者のなかから当選した400名のオーディエンスに「くるりです。みなさん、クジというか、抽選に当たったんやんな?大丈夫ですか、1年の運を使い果たして」と挨拶した後、メンバーを紹介。「結成時のメンバーであり、最近なぜか帯同することになりまして」と森が紹介されると、会場からひときわ大きな歓声が上がった。 その後もキャリアを象徴するナンバーが次々と演奏される。カントリーミュージックをポップに昇華したサウンドのなかで岸田、佐藤の有機的なコーラスが広がる「リバー」、抑制の効いた演奏によって、リリカルな歌の世界をじっくりと堪能できた「ばらの花」。20年のなかで生み出されてきた名曲が、オリジナルメンバーを含む“2016年のくるり”として表現されていく。 「オリジナルメンバーで久しぶりにやって。(森に向かって)どういう心境ですか?」(岸田)「楽しいです。ありがとうございます、ホント」(森)というやりとりを挟み、ライブは後半へ。クラシックの組曲のような構成を持った「ブレーメン」をダイナミックに演奏した後、くるりのアンセムのひとつである「ロックンロール」へ。心地よい推進力を備えたギターリフ、佐藤、森によるエモーショナルなビート、そして「振り返ることなく 天国のドア叩く」というフレーズともに解放されるメロディラインによって、会場の高揚感が一気に上がる。鋭利なブルーズ・フィーリングを感じさせる岸田のギターソロも最高だ。 「ベスト(3枚組オールタイムベスト『くるりの20回転』)も出しましたけど、新しいものもボチボチ作ってますので」(岸田)というMCの後は、初期の名曲「虹」。濃密なサイケデリアと和の情緒が共存したこの曲によって、本編は終了した。  最初のアンコールでは、インディーズ時代のデモ音源「もしもし」(1997年)に収録された「夜行列車と鳥瓜」、7thアルバム「ワルツを踊れ Tanz Walzer」(2007年)に収められている「ハム食べたい」などのレアな楽曲が披露された。そしてラストはデビューシングル「東京」。オリジナルメンバー3人による、もっともベーシックなスタイルで放たれたこの日の「東京」は、くるりの20周年における大きなハイライトと言っていいだろう。 このライブの模様を収録した「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~くるり~supported by uP!!!」の初回放送は12/25(日)22:00~23:00。くるりの軌跡を体感できる貴重なステージをぜひ目撃してほしいと思う。 Text:森朋之 Photo:岸田哲平 SET LIST 『SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~くるり~ supported by uP!!!』 @WWW X 2016.11.21 M01. ワンダーフォーゲル M02. LV30 M03. GO BACK TO CHINA M04. トレイン・ロック・フェスティバル M05. 太陽のブルース M06. キャメル M07. リバー M08. ばらの花 M09. 愉快なピーナッツ M10. ブレーメン M11. ロックンロール M12. 虹 <アンコール> EN1. 尼崎の魚 EN2. 夜行列車と鳥瓜 EN3. ハム食べたい EN4. 東京   オンエア情報 スペースシャワーTV 「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~くるり~ supported by uP!!!」 初回放送:12/25(日)22:00~23:00(リピート放送あり)  

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初の大阪開催!! チュートリアルの 徳ダ...
音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV...

初の大阪開催!! チュートリアルの 徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE Vol.3【ライブレポート】
音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」で放送中のレギュラー番組「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」から生まれたライブイベントが、大阪・なんばHatchで11月10日(木)に開催された。番組同様、チュートリアルと青文字系モデルとして人気を博す菅沼ゆりがMCを務めた。出演は岡崎体育、SiM、THE BAWDIES、そしてチュートリアル・徳井がプライベートで活動を続けるバンド・鴬谷フィルハーモニー。開場から開演までの間は、各出演者が番組に登場した時の回がスクリーンの幕に流された。 開演時間となり、番組紹介の映像と共にステージに颯爽と登場したMC3人から、今回このイベントが3回目にして初の大阪開催であるという説明があり、ライブはいよいよトップバッターのSiMへ。1曲目「Blah Blah Blah」からMAH(Vo)が「跳べ~!」とフロアを煽る。続く「Boring People, Fucking Grays」と、のっけからヘッドバンキングをする観客が続出。MAHは、この日の出演者の音楽がバラエティに富んでいるいることにかけて「今日は全然違う音楽で、お客さんも全然違うけど、そこに寄せていくつもりはない! でも、置いていくつもりもないから!!」と盛り上げる。「KiLLiNG ME」では観客を一度しゃがませ、そこからジャンプさせるなどフロアを大熱狂の渦に巻き込んだ。 2番手は岡崎体育。広いステージにマック1台だけが並ぶ。1曲目「Open」のサウンドが鳴り響く中、本人が普段通りの恰好でキレのいい動きを見せながら登場。“普通の楽曲にありがちなパターン”を説明する愉快なナンバー「Explain」を挟み、関西ではライブ初披露となる「MUSIC VIDEO」へ。You Tube再生回数1300万回を超え、彼の存在を一躍有名にしたナンバーだけに、観客も大熱唱。「SiM、バリかっこ良かった! ビックリした!!」なんていう素直なMCも出る中、昔のナンバー「Okazaki hyper gymnastic」も披露。バンドへのアンチテーゼ(!?)「FRIENDS」では、お馴染みの友人であるお人形も現れて、素敵な共演を魅せてくれた。 3番手は鴬谷フィルハーモニー。ボーカルは徳井、ギターは俳優の柏原収史、その他のバンドメンバーもプロのミュージシャンたちという豪華なバンド。1曲目「夏月」は、その美しい曲名とはかけ離れた下ネタが潜んだナンバー。2曲目「手コキよ今夜もありがとう」も、その名の通り下ネタナンバー! 3曲目「金銭的支援関係」では、歌詞で「パトロン」が連発される。徳井はMCで「番組司会者の権限を最大限に活かして、イベント出演をねじ込みました!」と言っていたが、充分に盛り上げて大トリのTHE BAWDIESにバトンを繋げた。 THE BAWDIESは1曲目「NO WAY」からシンプルなロックンロールをぶちかます。お揃いのスーツというスタイリッシュな見た目とは違い、ゴリゴリの音が鳴らされ、それだけで爆発しているような感覚に陥る。ライブを重ねてきたからこその出音に圧倒されてしまう。「HOT DOG」前の恒例の小芝居では、チュートリアルと菅沼も参加。番組イベントならではのコラボに微笑んでしまうが、そこからの楽曲は爆裂感が半端なく虜になってしまう。続く、「LEMONADE」では一転してミドルテンポで心地よい気分になる。11月30日にリリースされる新曲「THE EDGE」も披露されるが、初めて聴くにも関わらず観客が一瞬でノリノリになっているのが素晴らしかった。 アンコールではROY(Vo)が「音楽は感情の爆発!!」と熱く語り、「IT’S TOO LATE」を。曲の途中にはチュートリアルがメンバーと同じ特注のスーツに身を包んで登場! 最後はTAXMAN(Gt)が音頭を取り、得意の「ワッショイ!!」コールで〆られた。 ステージ転換時には各出演者がオリジナルグッズのプレゼントを兼ねて登場する一幕もあったが、イベント最後も出演者全員が再度登場して記念撮影を。そして、次回Vol.4が年明け2月に東京・豊洲PITで開催されるとの発表があり、この日のライブは幕を閉じた。この模様は、12月2日(金)21時00分からスペースシャワーTVにて放送される。 Text:鈴木淳史 Photo:半田安政(Showcase) オンエア情報 スペースシャワーTV 「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.3」 初回放送:12/2(金)21:00~22:30 リピート放送:12/7(水)19:30~、12/28(水)25:30~

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MAH(SiM)×岡崎体育、人見知りの2人が...
「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」の...

MAH(SiM)×岡崎体育、人見知りの2人がライブ前に初対面!チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.3【対談】
「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」の番組イベント第3弾、「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.3」が11月10日、大阪・なんばHatchで開催される。今回のアクトは、チュートリアルの徳井率いる鴬谷フィルハーモニー、パンク、ラウドシーンを軸に破壊力のあるサウンドで勢力を拡大するSiM、ロックンロールの気高いソウルを磨き続けるTHE BAWDIES、そして今年5月に1stアルバム『BASIN TECHNO』をリリースした話題のニューカマー岡崎体育の3組が競演する。初共演ということもあり、お互いのことを知っておきたいということで、今回はMAH(SiM)と岡崎体育にじっくりと語り合ってもらった。 ――おふたりは今日はじめての対面ですね。 MAH:THE BAWDIESとSiMは、イベントでもよく一緒になったりしていて、仲がいいんだけど。岡崎体育くんとは初めてなので、いろいろ話ができたらなと。 岡崎体育:よろしくお願いします。僕、とてつもない人見知りなんですよ。 MAH:俺もです。 岡崎体育:じゃあ、企画倒れということで。 ――初の対談ということなので、お互いに訊いてみたいことや、自己紹介のような感じからはじめましょうか。 MAH:岡崎体育のルーツは、どういうものなの? 岡崎体育:僕のルーツは、中学のときに任天堂DSのゲームソフトで「大合奏!バンドブラザーズ」という、音ゲーがあって。そのゲームに、作曲ができるサブコンテンツがあったんです。中高生のときは、それで作曲をして遊んでいたんです。大学生になって、本格的に作曲をしてみようとなって、DTMソフトを買ってパソコンで作曲をはじめるのに移り変わっていったんです。 MAH:じゃあ、ずっとひとりで? 岡崎体育:大学の頃に一度、京都の地元の友だちとバンドを組んで。1年半くらいしかやっていないんですけど、バンド経験もあるんです。 MAH:そうだったんだ。なんでひとりでやろうと思ったの? 岡崎体育:バンドの頃からすでに、自分に協調性がないのを薄々勘づいていて。曲と詞、ライブの演出もすべて僕がやっていて。一回、一回、メンバーに伝えないとダメじゃないですか。これが面倒くさいなと思っていて。あまりメンバーに自主性がなかったんですよね。 MAH:わかる(笑)。 岡崎体育:僕が付き合わせている感じになってしまっていて、空気もあまり良くなかったんです。「俺が4人いたらいいのに」とずっと思っていて。音楽活動をするにつれて、ひとりでやっていかなあかんなという気持ちが、どんどん出てきた感じでしたね。SiMはどういうルーツなんですか。 MAH:今、言われて思い出したんだけど。俺が中学生のときに、携帯電話が普及しはじめて。携帯に着メロを作れる機能で、スカの曲とかを作っていたのを思い出した(笑)。でも俺は、高校1年生でバンドを組んでから、15年、バンド一筋でやっていて。SiM自体は、高校3年のときに組んだバンドで。地元が神奈川県の湘南というところなんだけど。 岡崎体育:ヤンキー多いところですね。 MAH:そうそう。地元のライブハウスの先輩も、ゴリゴリにタトゥーが入ってる人ばかりで。レゲエバンドをやってる人が多かったんだけど、その人たちもじつは若い頃はハードコアをやっていて。ハードコアをやっていた人がレゲエをやるのが、地元では定番コースになっていたんだよね。高校生のときにそれを見ていたから、じゃあハードコアとレゲエをやってみようという感じだったかな。でも、さっき言っていた「俺が4人いたらいいのに」っていうのは、わかる(笑)。 岡崎体育:これをメンバーが見てたらどうするんですか。 MAH:大丈夫、大丈夫。バンドじゃないとできないこともあるし、ひとりじゃないとできないこともあるしね。ライブは、どこでやってたの? 岡崎体育:大学時代にバンドをやっていたとき、京都や奈良のライブハウスでやっていたんです。ひとりになってからも、その頃のツテでライブハウスでロックバンドに混ざってやっていたんです。 MAH:どっちだったのか、気になっていたんだよね。バンドと対バンしていたのか、もしくは、バリバリにクラブでもやっていたのかなっていう。 岡崎体育:一回、京都のクラブでDJに混ざってイベントに出演させてもらったんですけど。DJって基本的に、30、40分ノンストップじゃないですか。僕、曲が終わるごとにMCを挟むんです。クラブではその文化がないので、音が止まったらトラブったと思われちゃって、お客さんがトラブったのをなかったことにしようとウワーって盛り上げてくれるんです。僕は、「次の曲の説明したいから、一回、静かにして」っていうのをやってる感じで。これ、クラブ向いてへんかもしれないなと思いました。だから、バンドシーン起源でよかったなと。よく、「ネット発やろ?」って言われるんですよね。 MAH:ああ、そうか。 岡崎体育:歌や演奏を動画投稿するのが流行っているじゃないですか。僕も、ネットを使って自分をアプローチすることが多いから、ネット発だと思われていることも多いんですけど、バンド起源なんですよね。 MAH:それはみんな誤解してるかもしれない。とくにバンド界隈の人は、勘違いしている人もいるんじゃないかな。 岡崎体育:そうなんですよ。もともと僕がバンドをやっていて、バンドに混じって活動していたことを知らずに、僕がずっとロックバンドをディスってると思われてたら、本当に困るなと。ちゃんと愛情があってのことだっていうのをわかってもらえてないと、業界で生きづらくなっていくので。 MAH:それでマジギレされたことあるの(笑)? 岡崎体育:直接はないんですけどね。ただ、噂で聞いたりとか、飲みの席で言われてるんやろうなっていうのは、薄々勘づいてます。 MAH:そんなことないと思うけどなあ。面白いし。 ――MAHさんが、岡崎体育さんを知ったのはどんなタイミングだったんですか。 MAH:みんなと一緒だと思うんですけど、「MUSIC VIDEO」のMVですよね。周りのバンドマンもみんなリツイートしてたし。あれよあれよと言う間に、テレビでもやってたしね。誰だこいつは?!みたいな。 岡崎体育:しかも「MUSIC VIDEO」の中で、SiMっぽいところがあるんですよ。 MAH:りんご持ってるやつ? 岡崎体育:そうです。僕は、映像の脚本には携わっているんですけど、絵コンテや映像には携わってなくて。MVってよく果物を持ってるシーンがあるじゃないですか。なので、果物のどれかにはなるやろうと思って、映像監督にこういう歌詞でと言って、返ってきた映像があれやったんです。映像作品をやってくれているのが、寿司くんという、ヤバイTシャツ屋さんというバンドのボーカルをやっているんですけど。 MAH:そうなんだ? 挨拶したとき、何も言ってなかったけどな。 岡崎体育:SiMのことが大好きなので、大好きすぎてあんなことになってるんだと思います。 MAH:あのMVは面白かったな。でも、あれを見て知ったから、そういう人なのかなって思ってたけど。 岡崎体育:斜めの角度から見てるような。 MAH:そうそう。でもアルバムを聴いたら、シリアスな曲もあるんだなと思って。もっと興味がわいた。 岡崎体育:よかった。「MUSIC VIDEO」みたいなものを世の中に提示したときに、MAHさんのようにまず面白いと思ってくれる人が、わりと少ないんですよ。ミュージシャン界隈や、業界でもそうで。「MUSIC VIDEO」という作品で、岡崎体育というイメージを固まらせている人が多いんです。だからもっと、深く知って欲しいなという気持ちはあるんですよね。 MAH:でもSiMも、それこそりんご持ってる「KILLING ME」のMVがひとり歩きしちゃって。別にこれが、“ザ”SiMじゃないんだけどなっていう葛藤はあった。それは多分、みんなが抱えることだと思うんだよね。カン違いもされると思うけど、これからライブをやって、見てもらえる機会が増えていくだろうし。俺もまだ、ライブ見たことがないから、すごい楽しみですね。 ――せっかくですから、岡崎体育さんから、MAHさんに訊いてみたいことはありますか。 岡崎体育:さっき、ひとりで活動をするその気持ちもわかるとおっしゃってくれたじゃないですか。もうちょっとそこを深く掘り下げて聞いていきたいんです。自分の音楽を発信する形が、“バンド”であることについて、いいこと、悪いことはありますか。 MAH:バンドって人間が集まってやるわけだから、SiMだったら、大の大人が4人集まってやるのは大変なんだけど。最大のいいところは、自分では思いつかないアイディアを出してくれるところじゃないのかな。それは音楽や活動に関してもそうで。曲を作っていると、サビにいく前のキメとかどうしてもワンパターンになっていくじゃない。そういうところで、スタジオで4人で合わせていると、そんなキメ自分では思いつかなかったわとか、そんなのがあったり。 岡崎体育:単純に脳みその数が違うっていう。 MAH:そう。それは、いいなと思うし。あとはやっぱり、キツさや嬉しさが分け合えるというかね。あったかい話になっちゃうけど、キツいねって言える相手がいたり、良かったねって言い合える仲間がいるのはいいんじゃないかな。でも、ひとりで全部やってやったぜっていう気持ちよさもあるんじゃない? 岡崎体育:もちろん、それもありますね。 MAH:「FRIENDS」(アルバム『BASIN TECHNO』収録)で歌ってるお金の件はね、わかるよ(笑)。 岡崎体育:バンドの動かぬ事実ですよね(笑)。ひとつ聞いてみたかったんですけど、バッチバチのケンカってしたことあるんですか。 MAH:SiMって特殊で、お互いに干渉しないようにしていて。それこそ「KILLING ME」の頃のレコーディング中に、いちばんのケンカみたいのがあって。でもケンカにもならないんだよね。4人ともが内に溜め込んで、爆発したら「バンド辞める」って言い出すタイプで。それが爆発したのが、「KILLING ME」を作ってるときで、いちばんバンドの関係が最悪だった。当時はまだ金もないし、でもツアーしなきゃいけないからバイトもできない状況で、お互い心が狭くなっていて。それから少しずつバンドが売れていって、心に余裕ができて。話し合いをしたわけではないんだけど、自然と干渉するのはやめようってなっていたんだよね。プライベートはお互いに何をやってるのか、一切知らない。 岡崎体育:お笑い芸人ではよく聞く話ですね。ロックバンドは私生活でも仲がいいイメージがあったんですけど、SiMの精神的なものは、お笑い芸人の感じに近いんですかね。 MAH:自分たちでもそう思う。そもそも、仲がいい同士で集まって音楽をはじめたわけじゃなくて。俺はずっと上に行きたいと思っていて、こいつなら一緒にやれるかもっていう感じでひとりひとり仲間が増えてSiMになったから。そこはみんな一致してるんだよね。だからお互いに、良くも悪くもドライで。メンバーで肩組んで写真とか撮らないし(笑)。でも絶対、音楽やるとしたらこのメンバーでやるのがいいっていうのが間違いなくあって。それはSiMが他のバンドと違うところかな。 岡崎体育:僕は、楽屋とか移動でメンバーと話したりできるから、バンドって羨ましいなと思っていたんですけど、SiMに関しては羨ましくないです。 MAH:そうだねえ(笑)。でもさ、ひとりだとライブの日とかに喋り相手がいないじゃない? どうするの。 岡崎体育:今でこそマネージャーやレーベル担当の人がいるから、その人と話せるようになったんですけど。それ以前はひとりで楽屋のイスに座って、ずっと携帯を見てるフリをしてました。一回、Twitterを1年くらい遡ったことがあります。 ――ふたりにとって、ライブとはどういうものですか。 岡崎体育:僕は、自己顕示欲の排水溝。 MAH:垂れ流しってことだ。 岡崎体育:垂れ流しですね。僕、ひとりっ子で。別に友達が少なかったわけじゃないんですけど、家に帰るとひとりで何か作って遊ぶことが多いんですよね。むっちゃ難しい迷路書いたり。家の壁に割り箸をつけていって、そこの上にビー玉を落としてそれが落ちていくのを見たりとか。 MAH:ピタゴラスイッチ的なやつだね。DSで曲を作りはじめるのも、そういうところから繋がっていくんだ。なるほどね。 岡崎体育:そういうのをやってたら、親がちょっと褒めてくるんですよ。「すごいな、こんな複雑な迷路作って」とか。それが快感で、人に褒めてもらうのってうれしいことだなって。そこから、ものづくりの精神を養っていったんです。ライブはその延長なんです。自分が作りたいものや、世の中に出したいものをバーと垂れ流して、それをお客さんが一個一個拾ってくれて、面白いと思ってもらっているという、そのサイクルが今、幸せでしょうがないんですよね。SiMにとってのライブっていうのは。 MAH:これは聞かれるたびに答えが違ってるんだよね。12年目の今は、お客さんとの答え合わせかな? CDを聴いたり、ビデオを観たりして、みんなは「SiMってこんなバンド」とか「MAHさんってこんな人」っていうイメージをそれぞれが膨らませるわけじゃない。それを一回、整理する場というか。アルバムのツアーでは、この曲はこういう気持ちで書いた曲ですっていうのを長々と説明をして曲をやるときもあるしね。Twitterとかよりも、肉声で伝えることの方が伝わると思うから。そういう意味で、お客さんの認識を一回揃える場所かなと思っていて。最初の頃は、それこそ、自己顕示欲の排水溝っていうときもあったし。12年目の今は、そんな感じかな。 ――それでは最後に、イベントに向けて一言ずつお願いします。 岡崎体育:SiMとTHE BAWDIESがロックバンドで、僕だけピンで出るから、そこの違いを明確に出そうと思ってます。今までロックバンドとたくさんやってきましたけど、最近はアイドルや、弾き語りの人ともやる機会が増えてきて、ジャンルレスな世界に入っていってたんですけど。初心に帰って、牙をむいていこうと思ってます。 MAH:ほう、牙をむいてくるのか。じゃあ、若い芽は摘んでおかないとね(笑)。SiMとTHE BAWDIESだけでもだいぶお客さんは違うと思うし、それこそ岡崎体育くんも違うお客さんを持ってるだろうし。まあ、いちばんになれればいいかな。いちばんになります。多分、THE BAWDIESもそう思ってるだろうからね。楽しみだね。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 イベント出演情報 チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.3 会場:なんばHatch(大阪) 日時:2016年11月10日(木) 17:45開場、18:30開演 MC:チュートリアル/菅沼ゆり LIVE ACT:鴬谷フィルハーモニー/岡崎体育/SiM/THE BAWDIES uP!!!受付 チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE vol.3 受付期間2016年9月24日(土) 10:00 ~予定枚数に達し次第受付終了 今すぐ申し込む   番組情報 スペースシャワーTV 「uP!!! presents MUSIC SHOWER チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」 初回放送:毎週金曜 19:30~20:00 リピート放送:毎週日曜24:00~、毎週水曜24:30~ ■オフィシャルサイトはこちら ■イベントオフィシャルサイトこちら   その他情報 ■ THE BAWDIES オフィシャルサイト ■ SiM オフィシャルサイト ■ 岡崎体育 オフィシャルサイト  

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NICO Touches the Walls×KEYTALK「この...
10月16日、香川県・高松festhalleで行わ...

NICO Touches the Walls×KEYTALK「この日を制したものが四国を制すると思ってますので、ガチンコで」【LIVE HOLIC vol.8対談・後編】
10月16日、香川県・高松festhalleで行われる「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC vol.8」は、NICO Touches the WallsとKEYTALKが登場する。前回は互いのバンドの印象について、また音楽観についての話を中心に聞いたが、後編の今回はライブについて。そして11月にリリースとなるそれぞれのニュー・シングルについての話も伺った。 インタビュー前編はこちら ――今回は、ライブへの思いを聞いていきたいと思います。2バンドとも、イベントやフェス等で一緒になることは多いですが、お互いのライブは見ていますか。 光村龍哉:7月にあった、JOIN ALIVE 2016でのライブが良かったよね。 首藤義勝:ありがとうございます。 光村:その日は、順番が前後で。ステージに着いた時にちょうどKEYTALKがやっている最中だったんだけど。わりと夕方から夜にかけてくらいの時間帯で、すごくいい雰囲気だったじゃない? 俺らあまりそういう時間帯での出番が少ないから、ここぞとばかりにスロウな曲とかをセットリストに入れていったの。照明も映えるし、気持ちいいだろうなと思って。でもその手前で、KEYTALKがバンバン盛り上げてるのを見て、俺もうらやましくなっちゃって(笑)。これは、失敗したなあと。 首藤:いやいやいや。 光村:ライブ中、演奏しながらずっと義勝の横顔が浮かんでいてですね──。 首藤:そんなわけないじゃないですか! 光村:しかもあれだけの幅広い曲を、自然体で淡々と歌って、淡々と弾いてるから、なおさら末恐ろしいなと思っていて。 首藤:今日はもう、褒められすぎて具合悪くなりそうです。 ――首藤さんは、口数が減ってきましたね。 光村:ここでKEYTALKを弱らせておいて、LIVE HOLIC当日にはNICOがガツンといこうという、作戦(笑)。 首藤:……心理戦だったんですね(笑)。 ――でも今回は、ツーマンで真っ向勝負ですから。お互いに最高のステージになるといいですね。 光村:そうですね。KEYTALKは自分の価値観みたいなものの違いや、変化を意識させてくれたバンドなので。そういう意味でも、自分としてもここから先のさらに新しい価値観みたいなものを見つけられるヒントが多分いっぱいあると思うし。楽しみですね。きっとKEYTALKも現在進行形で、さっきのフェスの話じゃないけど、もっとこうしたいとか、もっとこうならないかっていうような選択肢っていっぱいあるでしょ。 首藤:確かに。 光村:歳は近いんだけど別のものを持っているもの同士だからこそ、いい刺激になると思うんです。僕らが、さらに先輩と同じステージに上がっていくにあたって、どういうものを残していくのかっていうのを、僕らは背負っている世代だと思っているので。そういう意味でも、ちゃんと意味のあるものが残せるライブになりそうだなと思っています。 ――作品のたびにもそういった投げかけを考えていますね。 光村:それがモチベーションとなっている、というのもありますからね。お客さんよりも半歩先に行っていたい思いはつねにあって。それはお客さんと導いていくためにね。その逆の、お客さんが導いていくもっていうのは、ミュージシャンは考えなくてもいいんじゃないかなと思うんですよね。作るのは僕らだし。 首藤:そうですね、まずは今回のLIVE HOLICでNICOのライブをしっかりと生で目撃して、勉強したいです。勉強します。 光村:いや、そのまんまやったらいいって。今のそのまんまやってくれたら、俺らもどうやって戦うかを考えられるから(笑)。 首藤:もう、怖い怖い(笑)! やっぱり、バンドとしての経験値だったり、数値でいったら勝てないんですよ。実力もそうだし、光村さんの歌のパワーだってすごいし。それは生で見ないと学べないことも多いと思うんです。今後、曲を作ったりする上での、何かを見つけられたらなと思うんです。僕も今の状況に、満足しているわけではまったくなくて。KEYTALKはフェスの盛り上げ役みたいな感じですけど、フェスで盛り上がるっていう項目って、絶対天井が見えちゃっているわけですよね。プラスアルファの何かは、いつも考えているので。多分、NICOを間近で見ることで、何かいいことが起きるんじゃないかなって思うんです。そういうのは、どんどん刺激をもらいたいと思ってます。 ――両バンドともに、11月には新作のリリースが控えています。NICOは11月30日(水)にシングル「マシ・マシ」がリリースとなります、すでに夏のフェスでもプレイしている曲ですが、今回はどんな曲になっていますか。 光村:「マシ・マシ」は、僕らのシングルの中ではBPMがいちばん遅い曲になっているんですよね。かといってバラードではなくて、QUEENでいうところの「We Will Rock You」的な感じかな。これもひとつ、僕ら的には、次の世代だったり、来年以降にこういう曲がもっともっとお客さんにとって、大事になったらいいなという願いがあるです。NICOのファンだけじゃなくて、音楽が好きで今のバンドをたくさん聴いているような子や、フェスに来てくれている人が、こういうカルチャーももっと好きになってくれたらいいなと思って作った曲で。ここ何年かでは、いちばんいい曲書けたなっていう曲なんです。 首藤:おおお! 光村:これがシングルだなと思った。「これをシングルにしてくれ」って、メンバーやレコード会社にも頼んだ曲だったから、ちゃんとシングルになってよかったなと。NICOなりの提案ができた曲だと思う。 ――KEYTALKは11月23日(水)にシングル「Love me」がリリースされます。こちらはどんな曲ですか。 首藤:じつは僕らも今回、BPMというのはテーマでもあったんです。肉づけすれば盛り上がってしまうBPMっていうのはあるんですけど、そこからぐっと落として130くらいになっているのかな? このテンポ感、このビート感で踊れるようになって欲しいなっていう思いがあるんです。そういうところでは、通じるものはありますね。 光村:きっと来年くらいにぐっと変わるんですよ、トレンドが。 首藤:変えていきたいですよね。 ――両者とも、仕掛けているシングルですね。 首藤:そうですね。この曲がリード曲になったのは、僕は嬉しかったですし。ちょっとずつ、これがはまっていってくれたらうれしいなという曲で。満足度も高いんです。だから、早く聴いて欲しいなと思ってます。ポップで、歌詞もかなり普遍的なラヴソングでもあるんですけど。女の子のお客さんが多い中で、男子が聴いても、グッときてくれる歌になったらいいなとは考えてました。 ――では、LIVE HOLICに向けてのお話も伺ってきます。今回の会場が、高松festhalleで、今年できたばかりの新しいライブハウスだそうですが、ここはふたりとも初めてですか? 首藤:初めてですね。広いんですよね? ――四国最大級の会場だそうです。 光村:高松といえば、DIMEとかオリーブホールとかではやったことありますね。結構、むかしから四国には行っているんですけど、とくに最初の頃は高松ばかり行っていましたね。鶴丸ってうどん屋知ってる? 首藤:はい、もちろん。 光村:前乗りで夜中とかに到着すると、鶴丸しかやってないじゃない? それで鶴丸に行っておでんとか食べながら、過ごしたりという、高松といえば鶴丸なんです。それが、しばらく高松に行かなくなった時期があって、今年久しぶりにMONSTER baSHのフェスでで高松に行った時に、鶴丸がめちゃくちゃキレイになっていて、びっくりした。その時に、自分の重ねたキャリアを感じました。 首藤:鶴丸を見て。 光村:それでまたこうして新しいライブハウスができるわけでしょ。で、800人規模なんて高松で集めたことないし、燃えますね。四国最大規模ということは、その日を制したものが四国を制すると。2バンドで、制しましょうね。 首藤:はい、ガッチリと──とかいって、これもまた油断させるパターンですかね? 光村:はははは。 ――ツーマンということで、お互いへのリクエストなどありますか。 光村:KEYTALK好きとしては、本番でも何か一緒にやりたいですけどね。 首藤:やっていただけるなら、それは是非。 光村:2バンドで何かできたら面白いですよね。「MONSTER DANCE」を、どこかの1パートだけ僕らに譲ってもらうとか? 僕らのステージでKEYTALKの曲をいきなりはじめるのもいいですけどね。そしたら、いやでも出てこなきゃいけない空気になるでしょ? せっかくだから、2バンドでお互いの曲じゃないのをやってもいいしね。それこそ、サザンやってもいいしね。カラオケ大会になりそうだけど。(笑)。 首藤:たしかに、サザンだとそういうノリになりそうですね(笑)。 光村:まあでも、KEYTALKはいろんな音楽要素が体に入っているバンドだと思うので、きっと何を投げてもいいし、何でもできるんだろうなという期待しかしてない。 首藤:心が潰れそうです! 光村:僕らは、不器用なんで……。 首藤:それ、ずるくないですか!? でも何が起こるか楽しみですね。 ――では最後に、ライブに向けて一言ずつお願いします。 光村:この日を制したものが四国を制すると思ってますので、ガチンコでいきたいと思います。 首藤:ツーマンは食うか食われるかなので……ええと、これで先輩たちと仲良くなれたらいいなと思ってます。 Text:吉羽さおり Photo:矢部志保 イベント出演情報 uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.8 supported by SPACE SHOWER TV 会場:高松festhalle 日時:2016年10月16日(日) 17:00開場、18:00開演 出演:NICO Touches the Walls/KEYTALK   その他情報 ■ NICO Touches the Walls オフィシャルサイト ■ KEYTALK オフィシャルサイト  

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NICO Touches the Walls×KEYTALK「つい...
10月16日(日)、香川県・高松festhalle...

NICO Touches the Walls×KEYTALK「ついに来たな、というただのファンみたいな気持ちです」【LIVE HOLIC vol.8対談・前編】
10月16日(日)、香川県・高松festhalleで行われる「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC vol.8」は、NICO Touches the WallsとKEYTALKが登場。現在ロックシーンの先端を走る両者であり、フェスやツアーでも各地で沸かしているバンドだが、ツーマンとなると意外な組み合わせでもある。しかし話を聞いてみれば、相思相愛。サウンドのアプローチや方法論はそれぞれで色濃くありながら、どちらのバンドも歌心を大事にしていたりと共通点もある。今回は互いのバンドの印象について、おふたりに話を聞いた。 ――10月16日(日)に「LIVE HOLIC vol.8」で共演することになりましたが、最初にこの2組でと聞いた時には、意外な組み合わせだなと思ったんですが。 光村龍哉:ということになるんですかね?でも僕はKEYTALKがインディーズ・デビューした時くらいに、すごくいいバンドだなと思ってその時出ていたCDを全部買っていて。いつか一緒にやりたいなと思って、対バンしたい相手としては必ずKEYTALKの名前を出していたんですよ。 首藤義勝:うわ、そうだったんですか。 光村:なので、僕は意外な感じではないんですよね。ついに来たな、というただのファンみたいな気持ちです。 首藤:ありがとうございます(笑)。 ――KEYTALKを知ったきっかけは何だったんですか。 光村:ラジオかテレビだったと思うんですけど、「Sympathy」(2ndミニ・アルバム『 SUGAR TITLE』収録)という曲で。3分ちょいの曲ですけど、イントロから最後までの展開の早さと、メロディの泣きっぷりがクセになっちゃって。これはもうCDを買おうと、買い揃えました。そしたら他にもむちゃくちゃいい曲があって。「トラベリング」(1stミニ・アルバム『TIMES SQUARE』とか。 首藤:ああ、ありがとうございます。 光村:それで最初に会ったのは、凛として時雨のイベントかな? 首藤:赤坂BLITZですね。 光村:その前にも会ってはいた気がするけど、それまではずっとCDを買っていたんですけど、「MONSTER DANCE」のサンプルを初めてもらって、ああ、これでもう買わなくていいんだな、と(笑)。 首藤:はははは! 光村:これからはもらえるんだな、嬉しいなって思った。 ――首藤さんにとってはNICO Touches the Wallsはどんなバンドですか。 首藤:ずっと、いちリスナーとして聴いていたバンドですね。10代の頃に、最初に友だちに貸してもらったのをきっかけに知って。僕もいつか対バンしてみたいなと思っていたんです。まさか、CDを聴いてくださっていたとは……しかも買ってくれていたとは思いもせず。それはついさっき、知ったんですよ。それで、感動していたところでした。 ――とくにそのことは言ってなかったんですね。 光村:義勝くんには言ってなかったかもね。ドラムの八木ちゃんとかは何回か飲みに行ったりしていて、そういう話をしていたんですけど。やっぱりなかなかね、「CD買ってます」とかって言いづらいもので。隠していたわけではないんですけどね、いう機会がなくて。 ――このふたりで話をする機会っていうのは、あまりなかったんですか。 光村:そうですね、あまりなかったですね。何年か前のSWEET LOVE SHOWERの時に、話しかけてもらったのが初めてでしたね。その時に、義勝くんが「光村さん、サザンオールスターズ好きなんですよね」って言ってくれて。そう、すごい好きなんだよっていう話をしたら、義勝くんもサザンが好きでということで。どんなところが好きなのっていう話になっていって、たしか「ミス・ブランニューデイ」が好きだって言ってたんだよね? 首藤:はい、好きですね。 光村:それか、「栞のテーマ」かどちらかと言っていて。なるほどなと思って。僕も「ミス・ブランニューデイ」はすごく好きで、きっとKEYTALKの、とくに義勝くんの書くメロディのキュンとくるポイントって、そこなんだなと。そういうところで意外と繋がっていたのかもね、という話をしたんです。 首藤:僕はサザンがルーツなんですが、普段それを共有できることがなくて、近しいバンドでサザンを掘り下げるほど好きな人が少なかったんですよね。だから話をできたのが嬉しかったんです。しかも事前に、NICO Touches the Wallsをウィキペディアで調べていて、サザンが好きらしいと知っていたので。これは一回、話しかけようと思っていたところに、SWEET LOVE SHOWERがあったので。もう、バキバキに緊張しながら話しかけました。 光村:ウィキペディアを見て、話しかけに来てくれるなんてねえ? ――話すきっかけを見つけてきてくれるなんて嬉しいですよね。 首藤:すいません、現代っ子で(笑)。 光村:でも意外と、年齢はあまり変わらないんだよね。2つ、3つくらいしか変わらないのかな。バンドをはじめたのは何年くらい? 首藤:2007年とかからやっているんです。 光村:じゃあ、高校卒業して少し経ってからくらいか。僕らもそれくらいなので、同じような感じですよね。 首藤:でもNICOはデビューが早かったから、すごい大先輩というイメージがあるんですけどね。 ――NICOもいつの間にか、先輩バンドになってきましたね。 光村:そうですね。でも長らく僕らずっと一番下だったんですよね。キューンレコードの中でも、全然下が入ってこなかったから、誰にでも敬語で話す癖が抜けないみたいなのが長らくあった。多分、KEYTALKぐらいですよ、その辺りから下の子たちがバーッと出てきて。あっという間に、フェスでもものすごいお客さんを集めだして。年齢は近いんですけど、独特のカルチャーの違いというか、憧れの質みたいものが違うのかなっていうのは、思ってはいましたね。KEYTALKのインディーズの頃のCDとかを聴いていると、洋楽の影響というよりも、邦楽をブラッシュアップしてという感じがあって。 首藤:ああ、うん。そこですね。 光村:そこが僕らの場合はどちらかというと、洋楽ありきでそれに近い邦楽のバンドを見ると、メラメラ燃えるっていうか。じゃあ、俺らは別の手段でいこうっていう。あいつらがアメリカできたら、こっちはイギリスでいこうじゃないですけど、洋楽至上主義というのとは違いますけどね。そこにジレンマがあってやっていたんですよね。でも、今のバンドたちがフェスとかでシンプルお客さんを盛り上げているのを見ると、あまりそういうことって気にしなくてもいいのかなって思ったりもして。価値観を学べたかなと思うんですよねKEYTALKとか周りの子たちを見ていると。 ――この数年でそうやって下の世代のバンドが急激に増えましたが、それが怖い感じはあるんですか。 光村:怖くはないですよ。怖くはないけど、みんなめちゃくちゃ感じいいなとは思ってます(笑)。 首藤:はははは。 光村:すごいみんな慕ってくれるし、ちゃんと僕らの曲も聴いてくれているし。僕の場合は結構、先輩に対して負けたくないっていうのがあったので。年が近い人ほど、なんとなく距離を保ちながらも、闘争心はむき出しっていうところはあったので。今の、その感じ良さが逆に怖いなと思ったときはありますね(笑)。これ、何を考えているんだろうって。もしかして、いい気にさせられて飲まれちゃうパターンかなとか。わざとやってるの? 首藤:そんなことないですよ!! ないです。僕らとしては、本当に先に走ってる先輩という感じで、そういう人たちの音楽を聴いて育ってきたんですよね。追いつこう、追い越そうというのはあまり思わないんです。NICOももちろん、僕らが高校生で楽器をはじめた頃に、ELLEGARDENやAsian Kung-Fu Generationとか、ギターロックのブームみたいのがちょうど起こっていたりして。フェスに見に行って目撃して、「かっこいいな、こういうことをしたいな」っていう感じだったんですよね。簡単にいうと目標みたいなもので、それは変わらないんですよね。 ――いちリスナーとして、10代の時とかにフェスを体験しているかどうかで、世代的にも違った感覚はあるかもしれないですね。 光村:そこが、大きく違うんだなって今、聞いていて思いましたね。フェスに行くっていう文化が、なかったんですよ。僕がバンドを組んだ年に、友だちに誘われてROCK IN JAPANを観に行ったくらいで。次行った2年後は、出る側だったので。 首藤:早いですね。 光村:正直、フェスっていうとお客さんというよりは出る側の感覚の方がピンとくるというか。結構、お客さんとしてフェスに行ったりしてた? 首藤:何回か行ってましたね。 光村:その発想があまりなかったかもしれない。どちらかというと、ワンマンを見に行くとか、ライブハウスに行った方が曲いっぱいやってくれるんじゃないの?っていう感覚だったかも。フェスだとどうしても演奏時間も短かったりするから、となるとそっちの方が勿体無いんじゃないかなと思っちゃって。敬遠するっていうのはありましたね。 首藤:バンドをやっている側からしたら、すごくいいお客さんですよね、ワンマンとかにきてくれるっていうのは(笑)。みんなその思いでやっているから。 ――みなさん今、フェスに出演して盛り上げるはもちろん、そこからそのお客さんたちをいかにしてライブハウスに連れてくるかというのを考えていますしね。 光村:そうそう。フェスだと、わっと盛り上がる曲ができたりして、それがまたCDに跳ね返ってきたりするじゃない? そうなると自分が思っていた、CDを聴いてかっこいいと思ってライブに行ってみようという感じとは、また少し違う構図のものになってきているのは、事実だから。そこの感覚の違いは、何年か悩んだところでしたね。だからそこに自然にいられるのは、うらやましい。 ――KEYTALKとしては、自分たちならではの音楽は、どういう風に作り上げていったんですか。 首藤:段々となんですよね。ライブで、もっとフロアの光景がこうなったらいいなとか、簡単にいうと盛り上がったらいいなっていうところからはじまって。段々とサビでお客さんの手が上がるようになってきて。なるほど、こういう曲がいいんだなっていうことの繰り返しなんです。お客さんの反応をすごい気にしていたかもしれない。 ――特徴のひとつである、どんどん曲が展開していくような面白さもその中からでき上がっていったんですか。 首藤:あれは、純粋に遊び心で(笑)。最初のうちは、びっくりされましたけど、ライヴでやっていったら逆にそれが気持ち良く感じてもらえるようにもなっていったんですよね。 光村:どんどん特殊になっていきますよね(笑)。 首藤:ありがとうございます。 光村:とはいえ、かいつまんでいるセンスがとても良いバンドだと思うんです。どれだけいろんな要素を盛り込んでも、筋が通っているのが見える。それが面白いバンドなんですよね。 ……つづく Text:吉羽さおり Photo:矢部志保 イベント出演情報 uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC VOL.8 supported by SPACE SHOWER TV 会場:高松festhalle 日時:2016年10月16日(日) 17:00開場、18:00開演 出演:NICO Touches the Walls/KEYTALK   その他情報 ■ NICO Touches the Walls オフィシャルサイト ■ KEYTALK オフィシャルサイト  

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「史上最大規模!野外で遊び心いっぱいの奇想天外な一夜」【uP!!!NEXTライブレポート】水曜日のカンパネラ〜FREE LAGOOOOOON!!!〜
 話題のアーティストの無料招待型ショーケース・イベント「uP!!!NEXT」の第13弾は、6月にメジャー第1弾アルバム『UMA』をリリースした水曜日のカンパネラが登場した。「水曜日のカンパネラ〜FREE LAGOOOOOON!!!〜」と題した今回のライブの舞台は、東京・台場にある潮風公園(太陽の広場・野外特設ステージ)。水曜日のカンパネラのワンマン史上最大規模の会場であり、また野外のスケール感をたっぷりと活かした遊び心あふれる夜となった。  4千人を超える招待客が集まった会場。「FREE LAGOOOOOON!!!」と描かれた会場へと向かうゲートをくぐり抜けると、メインのステージの他に、飾り付けのされた高所作業用のトラック、また「ラー」のミュージックビデオでコラボレートしライブではすっかりお馴染みになっている「日清カレーメシ」の特設ステージもあったりと、はじまる前からワクワクするような光景が広がっている。  開演の19時半、一台の救急車がサイレンを鳴らして会場に向かってきた。何が起こったのかと観客がどよめくなか、会場に最新アルバム『UMA』からの「チュパカブラ」のファットなビートのエレクトロサウンドと歌が響きわたり、ステージのスクリーンには救急車内の様子が映し出された。ストレッチャーに乗せられれているのは、ボーカルのコムアイ。そして、興奮の声や拍手で包まれた会場を、ストレッチに乗って移動しながらステージへ向かう。仕掛けたっぷりの会場と、これまでも奇想天外なパフォーマンスで魅了してきた水曜日のカンパネラだが、まさか救急車で乗りつけるとは。オープニングからこのライブへの期待値が急上昇した。  最新アルバム『UMA』からの曲だけでなく、これまで発表してきた全作品からチョイスした、新旧のファンが楽しめるセットリストとなったこの日。「ディアブロ」では、《いい湯だね いい湯だね 手の指の皮がふやけるね》《いい湯だね いい湯だね ほどほどにしないとのぼせるね》のパートを観客と大合唱したり、「ウランちゃん」での小刻みなビートに乗ってダンスするコムアイに大きな歓声が上がったかと思うと、続く「モスラ」では会場やステージの照明が消え、コムアイのもつ懐中電灯の明かりだけが灯るなかで歌い上げる。 怪しげに自らの顔を照らして会場を練り歩きながら歌い、カレーメシのステージへと到着したコムアイ。そこで歌われるのは、もちろん「ラー」だ。カレーメシくんと新しくなったカレーメシくんも登場し、観客へ商品をふるまうなど祭のような賑やかさだ。「わたしが初めて観たライブが、海辺でやっていたaikoさんのフリーライブ。その時にライブを協賛していたメーカーのお茶がもらえたのだけど、10年経って、自分も同じように海辺でフリーライブをしている。人生、何があるかわからないなと改めて思う」と、コムアイは感慨深げだ。  しかしまだまだライブは前半。続く「メデューサ」では、コムアイが頭にミラーボールをつけ、観客のスマホのライトで照らしてもらいながら、再び会場を練り歩いて歌う。会場一面が光の海と化したなか、キラキラとその光を乱反射させながら高所作業車に上ると、「雪男イエティ」を披露した。「初めての野外でのワンマンで、今回も大幅に予算オーバーでやらせてもらいました」と語るコムアイ。「メインのステージも、時間にしたら15分くらいしか使ってないのにしっかりと作ってもらって(笑)」とこの空間を作り上げたスタッフに感謝をしながら、「楽しかったから、恒例にしたいと思ってます。また遊びに来てください」と笑顔を見せた。 そして「ラスト2曲」との声とともに、ライブ初披露の新曲「松尾芭蕉」をライトを手にしたダンサーたちとともに魅せ、「桃太郎」ではコムアイが大きな透明のウォーターボールのなかに入って歌い、まさに桃太郎の桃状態で客席へドンブラコ……という無謀な展開に。しかし、コロコロ転がるゆえに、なかのコムアイも立っていられず転がってしまって不完全燃焼だったからか、「ちゃんとみんなに挨拶がしたいから、もう1曲やろうかな」とセットリストに「ドラキュラ」を追加。会場中を回って、観客とふれあいながら歌い、熱気たっぷりのまま幕を閉じた。 ライブ内で、11月からはじまるワンマン・ツアーにも触れたコムアイ。このフリーライブでの工夫たっぷりの面白さや、楽しさは、来るツアーへのいいバトンになった。 Text:吉羽さおり Photo:横山マサト NEWS VR映像で映像配信決定!!! 【10月1日公開予定】 水曜日のカンパネラ初の野外ワンマン・ライブ「 uP!!!NEXT~水曜日のカンパネラ FREE LAGOOOOOON!!!~」の様子を360°のVR映像でお届けします! オリジナル特製ハコスコを ご購入済みの方は、付属の限定動画用シリアルコードをハコスコアプリに入力することで、 閲覧可能となります! ※一部映像はハコスコアプリトップ「水曜日のカンパネラVR」チャンネルより 無料でお楽しみいただけます。 ■ハコスコ情報サイト https://store.hacosco.com/users/wedcamp/movies

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【STAND ALONE Vol.2対談/後編】「いい...
大木伸夫(ACIDMAN) × TAKUMA(10-FEET...

【STAND ALONE Vol.2対談/後編】「いい意味で、ふたりで陰と陽になればいいかなって」
大木伸夫(ACIDMAN) × TAKUMA(10-FEET)  大木伸夫(ACDIMAN)とTAKUMA(10-FEET)を迎えて行なわれる、「InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.2」。フェスなどでは多く共演していながらも、それぞれに音楽的にも個性が強く、2マンとしては意外な組み合わせにも見えるふたり。インタビューの後半では、そのふたりの共通点や、互いがどう思っているのかなど語り合ってもらった。 ――ACIDMANと10-FEETは、デビュー時期も近いですよね。 大木:デビューはほぼ一緒じゃないかな。 ――同期として、以前から交流はあったんですか。 大木:最初の頃はなかったですね。存在はもちろん知っていたんですけど、初めて会ったのは何年だったんだろう、仙台だっけ? TAKUMA:会うたのはそうか。 大木:デビューして2、3年くらいにちらっと会って、話をしたくらいだけど。その後に、2007年にRIZEと10-FEETとACIDMANの3バンドでTrinity TripというZEPP TOURを回ったんです。 TAKUMA:伝説のね。 大木:そこで一気に3バンドとも仲良くなった感じなんですよね。 ――世代も近いバンドたちですね。当時はお互いにどういうバンドだと思っていましたか。 大木:会う前は「RIVER」(2002年)のPVしか知らなかったから、面白そうな、ふざけたやつ出てきたなっていうか(笑)。あとうちのかあちゃんが好きで、「10-FEETってバンドの「RIVER」という曲がすごくいいわよ」って。 ――お母さんお勧めのバンドで(笑)。 大木:そうそう。でも当時は接点があまりなかったので、そのくらいの認識しかなかったんです。 TAKUMA:(笑)。ACIDMANは、コワモテではないけどそんなに話しそうではないなと思ってましたね。寡黙でクールな感じっていうか。僕らもバンドマンの友だちばっかりやから、音源やライブと普段がわりと近い人もいれば、全然ちがう人もいるというのも知ってるから、ACIDMANどっちやろうなと――めちゃめちゃ面白いほうでした。 大木:はははは。チャラチャラだったね。 ――その時のツアーでは、毎回ライブ後にみんなで打ち上げをするような感じですか? 大木:ほぼ毎会場ね。 TAKUMA:打ち上げで仲良くなった感があったもんな。 大木:で、それぞれのバンドが交代でトリをやることになっていて。大阪のライブだったかな、アンコールで俺のギターが調子悪くて出なくなった時、TAKUMAとJESSEが舞台袖からバッと出てきて、盛り上げてくれて。すごい、いいグルーヴになったのをきっかけに、そこから毎回、全員出ることになった(笑)。 TAKUMA:なんかよかったよな(笑)。自然やった。 大木:そうそう。ほんと嬉しくて、あの時は。 TAKUMA:知り合ってすぐって、そういうことはなかなかでけへんよな。 大木:そうなんだよ。 TAKUMA:こういうこと嫌がるかなとか、考えるやん。あのときはまったく考えへんかった。 大木:若かったんだろうな、全員(笑)。 TAKUMA:打ち上げの会話でも、ふつうなら、「普段なに聴くの?」からはじまって、「お酒は好きなん?」とか、「どんな女が好みなん?」とかがあって、お前はこういうこと考えて生きてんねんなって、お互いわかりはじめて。最後は、なんかもうとりあえず脱ごう、くらいの感じの関係になっていくんですけど(笑)。初日から、もうここ(脱ごう)だったんですよ。いちばん最後に伝えることから入ったみたいな。お互い、それがよかったんですよね。 ――それは、深まりますね(笑)。 大木:その後は、いろんなフェスでしょっちゅう一緒になっているので。 TAKUMA:でも音楽のこととかバンドのこととか、話しだしたのは最近やもんな(笑)。 大木:そういえばそうだよね。 TAKUMA:お互い、なに聴いてんのとか知らんし。 ――あまり、音楽に対する向き合い方とか、バンドの姿勢というような話はなかったんですね。 TAKUMA:全然せえへんかった。お互いにフォーカス決めて話したのは、この間が初くらいやもんな。アホみたいな話しか今までしてこなかったもんな。 大木:そう、お前宇宙好きなんだ!っていうところから。 TAKUMA:そうそう(笑)。トピックはともあれ、真剣にしゃべったのは初ぐらいで。ほんなら、話題も合うたんですけど、ものに対する見解にシンパシーを感じて。これは今日、長なるぞっていう(笑)。 ――宇宙が共通項だったとは。 大木:あとは“笑い”。TAKUMAは京都の人だから、笑いに対してのストイックさはこっちも負けてらんないというかね。 TAKUMA:全然負けてない。 ――音楽の面、バンドをやる上での共通点というのは何かありますか。 大木:3ピースというのはいちばんデカいですかね。そんなにいないんですよ、3ピースでギター/ヴォーカルっていうのが。あとはソングライターをひとりでやっていることで、抱えているもの、考えていること、責任とか、そういうところではシンパシーを感じる。TAKUMAがライブで言っていることとか、ちょっとした表情とかでも、わかるわっていうのが多いんですよね。 TAKUMA:ほんまに同じですね、そこは。同じやろうなと思ってずっと付き合ってきたんですけど、この間、宇宙の話をして、同じだった(笑)。 ――そこで気づけた(笑)。 TAKUMA:本の話とか、いろいろしたんですけど。これが面白かった、なにが面白かったいうところが合うんですよね。例えば、何々は世間にとってはアクション映画やけど、ちがうよね、もっと文学的だよねとか、科学的だよねとか。そういうところがすごく話が合う。ものを見る角度が、合う。 大木:好きなものの琴線、ここが好きだっていうところが似てると思う。 TAKUMA:似てる。で、そこは一緒やけども、捉え方とかそれを評する時のことばが面白いから。だから、話していて面白いんですよね。これ、一緒なだけやったらたぶん盛り上がらないし。ちょいちょいボケとか入れてくるから。「おい、真剣に聴いてもうたやんけ!」っていう(笑)。 ――大木さんは、ボケずにはおれないんですね。 大木:そうそう。 TAKUMA:楽しい男やなと思います、ほんまに。何をやるのにしても、これをやるのなら、こういうところに楽しさがあるでしょうと、見せ方、聴かせ方を面白くしてくれそうやなっていう印象はすごくあります。 ――では、弾き語りについては、どう見せようと思っていますか。 TAKUMA:僕はほんとに、ノーアイディアというか。むかしの戦でいう歩兵ですか。もう、槍持っていくしかないっていう。どっからどう攻めてとか、そういうこともなければ。 大木:弾き語りかもわからない(笑)。 TAKUMA:もう、槍持って行くしかない(笑)。 大木:ほぼ目を閉じてるよね。で、よく見たら、ごぼうだった!みたいなね。 TAKUMA:でも、行くしかないってう(笑)。 ――大木さんはどうですか。 大木:俺はいつも弾き語りは座りながらやっているんです。でも今回は、STAND ALONEとうことで、立って弾き語りするのが初めてなのもあるし、俺の曲ってちょっと暗かったりするものが多いので、そういう空気感にはなるだろうなとは思いますね。こんなふうにおちゃらけておきながらなんですけど、やっぱり歌になるとね変わっちゃうんですよね、人間が。しんみりとした、大人っぽい雰囲気になればいいなと思いますね。いい意味で、ふたりで陰と陽になればいいかなって。 ――敢えて、お互いにリクエストなどはありますか。 大木:なんだろうなあ。でもすべてが初めて見ることだから、求めないですけどね。最初から楽しみだし、見てみたいっていうのがあるから。 TAKUMA:ちなみに、ルーパー(録音・再生のできるエフェクター)とか使ったりするの? 大木:ちょっと使う。でも結局、やってみたんだけど、使わないほうがいいことに気づいて。使うと型にはまっちゃって、アコギの良さがあまり出なくなってくる。リズムをループして、アコギを刻んでいると、今何でアコギやってるんだ、なぜリズムを欲しがったんだ?ってなってきちゃって。一度しか使ってないかな、リズムのループは。 TAKUMA:僕も使ったことないんですよね。なんかみんな上手で、ギターのボディとかをドンツツ、タンって叩いて、それをループさせてやらはるんですけど、そういうのがへたなんで、「ドンツツ…あっ タン」っていう声も入れてしまうタイプなんです。 大木:はははは! TAKUMA:雰囲気が台無しなんで、やめておいたほうがいいんですよ。 ――ふたりの話を聞いているとどんな一夜となるか、期待感しかないです。 TAKUMA:でもうまくいっても失敗しても、酒の肴になるし。 大木:たしかに。 TAKUMA:うまくいっても失敗しても、またちがう形で一緒にやろうやっていえる相手でもあるから。引いてみた時には、ネガティヴじゃないっていうか。大変やし難しいから緊張はやまほどあるんですけど。 大木:でも、初めての試みなので、楽しみながらやりたいなと思います。 TAKUMA:普段のバンドのライブでもそうですけど、ふいに、理由もわからず緊張する日と、全然せえへん日があるので。後者であることを願ってます。 大木:もう祈るしかない(笑)。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 ライブ情報 InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.2 supported by uP!!! SOLD OUT!! 会場:品川プリンスホテル クラブeX 日時:2016年9月23日(金) 17:30開場、19:00開演 出演:大木伸夫(ACIDMAN)、TAKUMA(10-FEET)   その他情報 ■ STAND ALONE オフィシャルサイト ■ ACIDMAN オフィシャルサイト ■ 10-FEET オフィシャルサイト  

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【STAND ALONE Vol.2対談/前編】「弾き...
大木伸夫(ACIDMAN) × TAKUMA(10-FEET...

【STAND ALONE Vol.2対談/前編】「弾き語りが苦手とか嫌いよりも、“大木好き”が勝ってもうた(笑)」
大木伸夫(ACIDMAN) × TAKUMA(10-FEET)  9月23日に、「InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.2」の開催が決定した。今回の出演は、ACIDMANの大木伸夫と、10-FEETのTAKUMAのふたり。ともにライブ猛者としてライブシーンを引っ張っているもの同士であり、またデビュー時期も同期と言える間柄だ。とはいえ、弾き語りでの2マンというのはなかなか想像も予測もつかない組み合わせでもある。インタビューの前半では、ふたりが思う、“弾き語り”へのイメージをうかがった。 ――「STAND ALONE」は弾き語りによるライブですが、ふたりは弾き語りライブは結構やっているんですか。 大木:僕は、何年か前からやらせてもらうようになってますね。いちばん最初は、他局ですけどJ-WAVEのDJの(藤田)琢己くんが「下北沢GARAGEで弾き語りのイベントやるからやってみない?」と、声をかけてくれたんですよね。だから結構前かな。 TAKUMA:僕は2011年の震災後に、岩手県大船渡でイベントをやっている知人がいて、「歌いに来てくれへんか」ということで、行って。2ヵ所くらいかな、やりましたね。 ――TAKUMAさんは、それが最初の弾き語りですか? TAKUMA:あとは京都で友だちがやってる、セッションナイトみたいな形ですね。弾き語りをやっていた山田仁という友だちが10年前くらいに亡くなっちゃって。毎年友だちで集まって、みんなで彼の曲を歌う山田仁ナイトっていうのをやっているんです。そこでは1、2曲しかやらないので、弾き語りでライブという感じではないかもしれないですけどね。 ――ACIDMANでは、原曲をリアレンジしたSecond lineシリーズの音源があったり、アコースティック曲もありますよね。 大木:弾き語りをはじめたのは、その前だったんです。その、GARAGEでのライブがきっかけで、アコースティックっぽいものをもっとやってみようっていうふうになった感じなんです。それまでは、恥ずかしいのもあるし、バンドでやってるものなので、というのがあったかな。 ――TAKUMAさんはどうですか。 TAKUMA:僕、ヘタなんで。アコースティックギターもヘタやし、弾き語りそのものもヘタなんですよ。ヘタっていうか、激ヘタなんですよね(笑)。なので、何かを見せたり聴かせたりというよりかは、みんなで宴会をやってるときに、「おい、なんかやれよ」って言われてやるくらいの感じでしかできないので。4年に一回やるかどうかくらいですよ。 ――では、今回この出演の話がきたときには率直にどう思ったんですか。 大木:嬉しかったですよ。去年や今年はとくに、そういう話が多かったんですよ。前回は車谷浩司さんと名古屋でやらせてもらったり、小林武史さんのイベントで弾き語りをやらせてもらったりと、アコースティックも多くやらせてもらっているから。先日も、福島県の楢葉町の竜田駅で、6年ぶりの盆踊りがあって。トラックがステージになっているんですけど、そこで弾き語りをやってきました。 TAKUMA:それ、いいなあ。 ――機会が増えているんですね。では、今回の2マンの相手がTAKUMAさんだと聞いたときはどう思いましたか。 大木:最初にお話をいただいたとき、「誰がいい? 誰と一緒にやりたいか」というのもあったんですよ。いろいろ候補を挙げながら、そのなかでTAKUMAは弾き語りをやってるのを見たことがないから、やってみたいなと。それでお願いをしたら、OKをくれたということで。 ――では、大木さんからのオファーなんですね。 大木:オファーというよりは攻撃みたいな(笑)? 案の定「いややわぁ~」って返ってきましたけどね。 ――TAKUMAさんは、いちばん弾き語りが想像できない相手だったんですか? 大木:というよりは、さっき本人はヘタだと言ってましたけど、TAKUMAの歌がすごく好きで。心の歌というか、弾き語りは絶対合うだろうなというのはありましたね。 TAKUMA:そんなことはないです、決して(笑)。 大木:テンション芸ではないTAKUMAを見たいっていう。 TKAUMA:いや、テンション芸になるって。アコースティック、っていうだけになる。 ――TAKUMAさんは話がきたときに、いやだとは言いつつもこれは引き受けようと思ったんですか。 TAKUMA:絶っ対、断ろうと思いました、最初は。 大木:はははは。 TAKUMA:まず、なんでやねんって。できるわけないと思ったし、「弾き語りのこういうイベントがあって、これこれこういうキャパでこういうシチュエーションで――」と説明されて、もう絶対ない!って言ったんですけど(笑)。紐解いていったら、どうやら大木さんとふたりみたいですと言われて。マジでなんで俺なん? いい感じにマッチングするアーティストいっぱいいるやんっていう。でもこれは、何かしらの意図をもって誘ってくれてんやなっていうのはすぐにわかったし。これは俺が逆の立場だったら、受けてくれたらめっちゃ嬉しいし、出ようと思って。いろんなことは後から考えようと。アコースティック、弾き語りが苦手とか嫌いよりも、“大木好き”が勝ってもうた(笑)。 ――ちなみに「STAND ALONE」の第1回目(山中さわお(the pillows)×ホリエアツシ(ストレイテナー))はおふたりもよくご存じだと思いますが、ストレイテナーのホリエさんが出演しています。話を訊いたりはしているんですか。 TAKUMA:その後に話を聞きました。「あれ、やるんだ」って。 大木:そう、フェスの会場でね。ステージが回転するんだけど、ホリエ君は自分が逆回転して動いてないように見せたっていう話を訊いて、そんなことをやらなきゃいけないんだっていう(笑)。何か考えなきゃいけないんだなていうのを、そこで知って。 TAKUMA:それ、言われたらもうでけへんやんって。 大木:それか、やるしかないでしょ(笑)。 ――その第1回目では、最後に山中さわおさんとホリエさんのふたりでセッションをしたんです。そういうこともできるので、ふたりでという形式は面白いですね。 TAKUMA:将棋とかしたいですね。 大木:将棋(笑)? ――弾き語りは無視ですか(笑)。 大木:まあ、なにか有効的に活用したいですね。ステージ回るし、中華とかやりやすいじゃないですか。 TAKUMA:小籠包とかがね、ゆっくり回ってくるみたいな。 ――アコースティック、弾き語りでのライブをやってみて、そこで得たものがバンドへ還元されることというのはありますか。 大木:歌の意味がすごく大事になってきた。言葉の意味というか。音楽の聴き方が、より、根本的になってきた感じですね。どんなメロディで何を歌うのがいちばん大事で。それに気づけるようになってきたことですね。 TAKUMA:曲にというよりは、ライブに対して少しくらいは持って帰れることはあるかもしれないですけどね。普段のバンドの時のほうが、やっぱり、慣れていたり精度もアコースティックよりも高いので。例えば、歌い方でも、弾き語りやったらタイムラグも自由にできますけど、そこはバンドではあまりできることじゃないので。その前のMCの言い方で、ああこういうのも自分のバンドではありかもなって思えるものとかはあるかもしれない。でも、弾き語りする時って、うまく言えないんですけど、普段自分でやってる曲とかをカバーしている感覚がちょっとだけあって。 大木:うんうん。 TAKUMA:普段バンドでやるときは、その曲と一体化しているんですけど、アコースティックになると慣れていないせいか、“その曲をやっている”という自覚がどこかに少しあるような気がしていて。それは、よくよく考えたらそんなに悪いものでもなくて。もともとカラオケやバンドをはじめたときってコピーからはじまったし。好きな人の好きな歌をカバーして歌うときの楽しさと、自分がバンドで自分の曲をやるときの楽しさ、やりがいや面白さって少しちがう気がしていますね。音楽って誰かの曲を歌ったり、好きな歌をカラオケで歌ってるときの楽しさが、本来の奏でる楽しさのひとつだなと思うときがある。そういう意味では、誰かの曲をやっているような感覚――これは、回数を重ねていけばなくなるでしょうけど。それがじつは、ひょっとしたらいいものかもしれないなとは思うんです。まだ、弾き語りがどういうものか答えが出ずやってる段階ですけど、少なくとも、それを面白いなと思いながらやれているのはいいことかな。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 ※後編は9月20日(火)に更新 ライブ情報 InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.2 supported by uP!!! SOLD OUT!! 会場:品川プリンスホテル クラブeX 日時:2016年9月23日(金) 17:30開場、19:00開演 出演:大木伸夫(ACIDMAN)、TAKUMA(10-FEET)   その他情報 ■ STAND ALONE オフィシャルサイト ■ ACIDMAN オフィシャルサイト ■ 10-FEET オフィシャルサイト  

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2バンド8人がひとつのステージで競演!...
 THE BAWDIESとgo!go!vanillasによるス...

2バンド8人がひとつのステージで競演!発売当日にフリーライブを敢行!!【ライブレポート】
 THE BAWDIESとgo!go!vanillasによるスプリット・シングル『Rockin’ Zombies』の発売日である7月20日、代々木公園でスペシャル・フリーライブ〈THE BAWDIES×go!go!vanillas Free Live“Rockin’ Zombies”supported by au〉が行なわれた。  最初にステージに登場したのは、THE BAWDIESからROY(vo/b)とgo!go!vanillasから牧 達弥(vo/g)のふたり。そして「夏祭りをしようと思います」(ROY)と宣言すると、まずはアコースティックでThe Monkeesのカバー曲「Daydream Believer」を披露した。牧のギターにROYが英語詞で歌い、2番では牧が日本語バージョンで歌い、そしてクライマックスでは、ふたりでハーモニーを響かせる。このオープニングからそれぞれのバンドの色も魅せるという、なかなかニクい演出だ。今回のスペシャル・フリーライブでは、通常の対バン形式でなく2バンド8人がひとつのステージで競演し続ける、と予めアナウンスされていたが、ここからはまさに両バンドが入り乱れた“祭り”のステージとなった。  THE BAWDIESが「HOT DOG」を、そしてgo!go!vanillasが「マジック」をという順で曲を披露したのだが、「HOT DOG」ではバニラズの長谷川プリティ敬祐(b)やジェットセイヤ(ds)が登場し、最後はダブル・ドラムで盛り上げたり。「マジック」では、THE BAWDIESのTAXMAN(g)がギターソロをきめたり、MARCY(ds)がドラムをプレイして、オーディエンスの興奮を上げていく。またお互いの演奏を、集まったオーディエンスよりも楽しそうに眺めたり、隙あらばステージ中央に飛び出していこう、目立ってやろうという心意気もうかがえる。これができるのは、気心知れた間柄だからでもある。  このスプリット・シングル『Rockin’ Zombies』は、同じ事務所に所属し、世代はちがえど同じくロックンロールを愛し、それぞれの形でロックンロール愛を表現する2バンドで作り上げたもの。ROYは、「兄弟のような仲なのに、一度しか対バンをしたことがなかったから、一緒にツアーを回ってみたかった」と、今作のリリースに至った経緯をMCで語る。せっかく作るなら互いの曲をカバーしようということで、THE BAWDIESが「COUNTER ACTION」を、バニラズは「イッツ・トゥー・レイト」をカバーした(※ちなみにこのカバーが聴けるのは、期間限定盤のみ)。通常THE BAWDIESは英語詞、go!go!vanillasは日本語で歌うバンドだが、カバーではサウンドのアレンジだけでなく、歌詞についても、日本語詞を英語詞に、英語詞を日本語詞にと各バンドの解釈で歌詞をつけた。単なるカバーを超えたカバーとなっていて、面白い。 ライブ中盤ではこの互いのカバーを披露し、またスプリットでの新曲go!go!vanillas「ヒンキーディンキ―パーティークルー」、THE BAWDIES「45s」をプレイし、代々木の夕暮れをロックンロールで染めていった。  最後は2バンドがステージに揃って、THE BAWDIESの「KEEP ON ROCKIN’」のセッションがスタート。「この8人と、今日集まってくれた方も全員参加です」(ROY)と、お祭りムードを加速させる。 ROYが「Rockin’ Zombies流のハンドクラップを、牧に伝授してもらいます」といえば、牧が「今日は全員をロックンロールな人間にして帰らせるぜ」と音頭をとってオーディエンスを一体化。そして「次はシャウトだ! 今度はわたしに付いてきてください」とROYがコール&レスポンスを指揮する。時には、「日頃からカイワレでも食べてるんですか? 大声を振り切ったところがシャウトですよ」と煽ったり、抜き打ち検査だとプリティやMARCYを指名してシャウトさせる。会場は、大きなシンガロングや賑やかなハンドクラップと、笑顔とジャンプとが入り乱れた、ハッピーなカオス状態となっていた。 両バンドともに普段のライブでの顔とはまたちがって、いつも以上にやんちゃな遊び心にあふれていて、居心地がいい。ちょっとしたドタバタ感や悪ノリ感も、このメンツが揃うといつもこんな感じなんだろうな、バンドっていいなと思わせるものだった。10月よりこの2組で全国スプリットツアーがスタートする。この日のステージを見れば、相当に濃い、ロックンロールなツアーとなることはまちがいない。 Text:吉羽さおり Photo:浜野カズシ

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森山直太朗、活動再開後初となるプレミ...
“あなたの側で、生きてる音楽。”をコン...

森山直太朗、活動再開後初となるプレミアムライブでニューアルバム「嗚呼」の収録曲を披露!!【ライブレポート】
“あなたの側で、生きてる音楽。”をコンセプトに、スペースシャワーTVがトップミュージシャンと送るプレミアムライブ番組「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”」に森山直太朗が登場! 昨年秋から今年の春にかけての活動“小休止”を経て、約1年7か月ぶりとなるニューアルバム「嗚呼」を6月1日にリリースしたばかりの森山。アルバム発表後初めての本格的なライブとなったこのステージで彼は、新旧の楽曲を織り交ぜながら、豊かで奥深い歌を響かせてくれた。 ライブは名曲「夏の終わり」(2003年)でスタート。ノスタルジックな情景と切実なメッセージ性が溶け合うこの曲を森山は、凛とした鋭さと大らかな優しさを共存させたファルセット・ボイスで歌い上げる。その美しい余韻が残るなか、ニューアルバムのタイトル曲「嗚呼」へ。喜び、悲しみ、慟哭、気づきなどを含んだ“嗚呼”という言葉を、普遍的な魅力を持った歌に結びつけるパフォーマンスからは、現在の森山の状態の良さ、そして、アルバム「嗚呼」の充実ぶりがはっきりと伝わってきた。ストリングスを交えたオーガニックな手触りのバンドサウンドも楽曲の世界観をしっかりと引き立てていた。 「ここZepp Tokyoに足を運んでくださって、ありがとうございます。本来ならば私のほうからみなさまのほうに伺って、直接ご挨拶するのが筋なんですけども。逆に来てきていただく形になっちゃって、ほんとごめんね!」というMCで会場の雰囲気をやわらげた後は、心地よい高揚感をたたえたアップテンポの楽曲を次々と披露していく。4つ打ちのビートと軽やかなストリングスを軸にしたサウンドのなかで“魂”を巡る寓話的な歌詞が広がる「魂、それはあいつからの贈り物」、キャッチーな歌メロと日常の風景を切り取った歌詞がひとつになったロックチューン「電車から見たマンションのベランダに干してあったピンク色のシャツ」。600名の観覧者(応募数は約9000通)も一斉に立ち上がり、手拍子をしながら楽しそうに体を揺らしている。リズムと歌が混ざり合うことで生まれる自然な盛り上がりもまた、森山の音楽の大きな魅力なのだ。「初めてやる曲が多いですからね。ちょっと守りに入ろうとしている自分をみなさんに鼓舞されました」と笑顔で話す森山からも、このライブを思い切り楽しもうとしていることが感じられた。 この後、森山はゆっくりとオーディエンスに向かって語り掛けた。去年(2015年)の9月末から少しだけ活動を休み、その間は静かな毎日を過ごしていたこと。いろいろと思考を巡らせるなかで、ポロポロと曲を作り始め、そこからたくさんの出会いが生まれたこと。そして、アルバム「嗚呼」はひとつの覚悟を持って作った作品であること――その後に演奏された「金色の空」は「情けない自分に向き合うように書いた」というバラードナンバー。ドラマティックなラインを描く旋律、「生きているよ 生きているよ 思い違いでも」というあまりにも切実なフレーズ、静かで確かな決意が込められたボーカルが生み出す感動は、このライブのクライマックスだったと言っていいだろう。 “どんなことがあっても自分の人生を進んでいくんだ”という強い思いを綴った「生きる(って言い切る)」で本編は終了。アコースティックギターの弾き語りによる「本当の君」から始まったアンコールでも彼は、色彩豊かな音楽性を存分に描き出してみせた。アルバム「嗚呼」の楽曲が初めて空気に触れたこの日のステージ。その貴重な瞬間をぜひ、オンエアで体感してほしいと思う。 Text:森朋之 Photo:釘野孝宏 SET LIST 『SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~森山直太朗~ supported by uP!!!』 @Zepp Tokyo 2016.06.09 01. 夏の終わり 02. 嗚呼 03. とは 04. 魂、それはあいつからの贈り物 05. 電車から見たマンションのベランダに干してあったピンク色のシャツ 06. 星屑のセレナーデ 07. 太陽 08. 金色の空 09. 生きる(って言い切る) <アンコール> EN1. 本当の君 EN2. フォークは僕に優しく語りかけてくる友達   オンエア情報 スペースシャワーTV 「SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~森山直太朗~ supported by uP!!!」 初回放送:6/25(土)21:00~22:00(リピート放送あり) リピート放送:7月予定  

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 音楽専門チャンネル「スペースシャワ...

9mm Parabellum Bullet×THE ORAL CIGARETTES、圧倒的存在感を誇る2組が仙台で激突!【ライブレポート】
 音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」と、ぴあ&KDDI(au)がコラボレートする直感エンタメサイト「uP!!!」が主催するライブイベント「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV」が、5月26日(木)に仙台Rensaで行われた。2014年にスタートしたこのスペシャルなイベントも、今回で7回目を数える。 今回の出演アーティストは、9mm Parabellum BulletとTHE ORAL CIGARETTES。今まさに日本のロック界を牽引する9mmと、その背中を追い人気実力ともに急上昇中のオーラルの対バンとあって、チケットは当然のごとくソールドアウト。開場とともに、チケットを手にすることができたラッキーなファンたちが続々と流れ込む。と、ステージ上のスクリーンでは、9mm・菅原卓郎(Vo/Gt)とオーラル・山中拓也(Vo/Gt)が出演した音楽情報バラエティー番組「チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」が映し出される。チュートリアルの軽妙なトークによって引き出されたふたりの意外な一面に、会場からは笑いが起こった。 午後7時。ついに、ライヴの幕が開く。まずは、THE ORAL CIGARETTESの登場だ。ステージが真っ赤なライトに照らし出されると、そこには、ロックシーンのこれからを背負って立つ4人の姿があった。 「STARGET」で一気に会場をヒートアップさせた山中は「今日は、9mmパイセンをつぶしにきたんで」と、堂々の宣戦布告。そして「GET BACK」「A-E-U-I」とたたみかける。「A-E-U-I」では、オーディエンスがシングアロングし、見事な一体感を味わうことができた。インディーズのときに“オーラルは9mm好きでしょ。9mmっぽいよね”と言われたことがあるという山中は、MCで「今日はここで9mmとの違いを証明せんと。正々堂々、オーラルはオーラルであることを証明してやりますよ!」と高らかに宣言。 そして1stフルメジャーアルバムの中から「起死回生STORY」、「嫌い」と続く。歌謡曲にも似た哀愁漂うメロディーと歌詞に心を鷲掴みにされるこの「嫌い」は、山中の艶っぽいヴォーカルがひときわ際立った。 オーラルは、山中の体調不良でツアーをキャンセルしたことがある。MCではそのことに触れ「入院してるときさ、もう待ってくれる人もいなくなっちゃうんだろうなって思ってたの。でも、戻ってきたら会場がパンパンでさ。それで、仙台って俺にとって特別な地になったんだよね」と。そして「感謝の思いを込めて…」と、「出会い街」をドロップ。さらには、7月にリリースされる新曲「DIP-BAP」、「カンタンナコト」そして「狂乱Hey Kids!!」でライヴを締めくくった。  転換のインターヴァルの後、照明が落とされ、深紅のライトがステージを照らす。と、上手から9mm Parabellum Bulletが登場する。もはや、カリスマバンドのひとつといってもいい9mmの存在感は圧巻の一言だ。そして注目の1曲目は、最新アルバム「Waltz on Life Line」からの「Lost!!」。さすがのアクトで、会場は瞬く間に熱狂の渦へと巻き込まれてゆく。 続いて「Black Market Blues」「誰も知らない」、そしてヒットチューン「新しい光」へ。キャッチ―なメロディーが印象的なナンバーに、オーディエンスも一緒になって歌い、踊り、ライヴならではのハッピーなヴァイブスが漂った。  そして菅原が「かっこいいのができたので、聴いてください」と、ニューアルバム「Waltz on Life Line」から「ロンリーボーイ」を披露。滝善充(Gt)の超絶テクニックと重厚感あるサウンドに、9mmというバンドが常に進化し続けているということを思い知らされた。 そして、ドラマチックな「Termination」に続き、泣くように歪んだギターサウンドが印象的な「カモメ」。菅原の魂のヴォーカルにオーディエンスも聴き入り、演奏終了と同時に大きな拍手が沸き起こった。と、ここで仙台出身の中村和彦(Ba)による地元恒例のMC…と思いきや、中村が話し始めた途端にステージの照明が落ちるというハプニングが発生し会場が笑いで包まれた。そこからたたみかけるように「太陽が欲しいだけ」「ハートに火をつけて」と、9mmのアンセムといもいえる楽曲が続き「Cold Edge」「反逆のマーチ」「生命のワルツ」で、ライヴを締めくくった。 鳴り止まない拍手に再登場したあとは「今日はいい夜なんでもう1曲だけ…」(菅原)と、1曲披露し舞台を去った。こうして歴史的な対バンイベントは幕を閉じたのであった。 熱量の多いこのライヴ模様は、6月24日(金)24時よりスペースシャワーTVにてオンエアされるので、ぜひチェックを!(リピート放送:7月予定) Text:岡沼美樹恵 撮影:岸田哲平 SET LIST 『uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.7 supported by SPACE SHOWER TV』 @仙台Rensa 2016.05.26 THE ORAL CIGARETTES 01.STARGET 02.GET BACK 03.A-E-U-I 04.起死回生STORY 05.嫌い 06.出会い街 07.DIP-BAP 08.カンタンナコト 09.狂乱 Hey Kids!! 9mm Parabellum Bullet 01.Lost!! 02.Black Market Blues 03.誰も知らない 04.新しい光 05.ロンリーボーイ 06.Termination 07.カモメ 08.太陽が欲しいだけ 09.ハートに火をつけて 10.Cold Edge 11.反逆のマーチ 12.生命のワルツ   オンエア情報 スペースシャワーTV 「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.7 supported by SPACE SHOWER TV」 初回放送:6月24日(金)24:00~25:00 リピート放送:7月予定  

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9mm Parabellum Bullet×THE ORAL CIGARE...
 第7回目を迎えたuP!!!SPECIAL LIVE HO...

9mm Parabellum Bullet×THE ORAL CIGARETTES/「バンドのいいところが発揮できる夜、発見が多い夜になったらいいですね」【LIVE HOLIC対談・後編】
 第7回目を迎えたuP!!!SPECIAL LIVE HOLICは、仙台Rensaを舞台に、9mm Parabellum BulletとTHE ORAL CIGARETTESが激突する。対談後編では、互いのライブについての思いを中心に、ツーマンへの意気込みを語ってもらった。 インタビュー前編はこちら ――以前年末に対バンした時はイベント形式で時間も短かったと思いますが、今回はツーマンということで時間もたっぷりとあります。それぞれの思いをぶつけられるステージになりそうですね。 菅原卓郎:30分くらいだと、よしここからっていう時に終わっちゃうんですよね。 山中拓也:時々、あともう1曲、これをやりたいのに、時間がっていうことがあったり。 菅原:でも30分のライブも、1時間半のライブも疲れ方って一緒じゃない? 山中:一緒ですね。 ――ひとつのステージにかけるエネルギーは同じなんですね。 菅原:終わったーっていう感じは一緒なんですよ。不思議だよね。 山中:ツーマンだと相手のことを考えるから、すごく素敵だなと思っていて。MCひとつにしても、相手のことを知ってないと喋れないし。初めてのツーマンの時って、相手を知ろうとできるんですよね。「ああ、この人たちってこういうところあるんだ」というのを知れるのがツーマンのいいところだなと思うから。お客さんは、今回のライブを見て、これからオーラルと9mmがどういうふうに、このロックシーンを歩んでいくのかや、ふたつのバンドの関係性も、楽しみになるんじゃないかなと思っていて。このツーマンを経て、次にオーラルと9mmが対バンする機会があった時に、どういう関係性でイベントを一緒にやっているのかとかも、繋がってくることだと思うから。 ――初のツーマンで、LIVE HOLICはいいライブになりそうです。9mmParabellum Bulletは、ニュー・アルバム『Waltz on life Line』がリリースされてからのライブになりますね。 菅原:まだアルバム・ツアーは始まってないんだけど、5月は結構ライブが続いているんです。もうアルバムの新曲も披露しているから、LIVE HOLICの頃はいい感じの時期になっているんじゃないですかね(笑)。新曲は、やると思いますよ。じつは、年末に出たオーラルとのイベントの時も、新曲をやったりしていたんです。短いステージでもわりと、できそうな隙があると、やっちゃうようにしているんですよね。ステージでやらないとわからないことがあるじゃない? 山中:ありますね、ある。 菅原:できるだけ先に――しかもまだお客さんは誰も知らないわけからね、間違ったって関係ないし。 山中:わかる! 菅原:歌詞がなくてもいいし。1番しかなくても、1番を2回歌えばいい。という感じで、実験するつもりでよくやるんですよ。でもまあ、もうアルバムが完成しちゃっているので、ちゃんと完成した形でやりますけどね。 ――THE ORAL CIGARETTESもアルバム『FIXION』のツアー時から、夏にリリース予定のシングル「DIP-BAP」を披露していましたよね。 山中:やっぱり、まずはライブでやってみないと。ほんとわからないんですよね? 菅原:わからないよね。レコーディングしてないやつをやるのも、いいよ。 山中:9mmのライブを観る時って、新曲やってるイメージがすごい強くて。「新曲やります」、「え、また新曲あるの?」っていう。それは、すごいなと思って。短い尺のステージでも、1時間とかない尺でも、ちゃんと新曲を入れてくるっていうのは、すごい。 ――自分たちのツアーやライブだけではなく、対バン・ライブやイベントで新曲をポンとできちゃうっていうのは、強みですね。 菅原:イベントや対バンのライブのほうが、どういうリアクションが得られるのかがわかるし、いちばんピュアな状態だと思うんですよ。しかも対バン・ライブで、誰もその曲を知らないとなったら、そこにいるのは、みんな本当に初対面のリスナーになるわけじゃないですか。9mmの曲は知ってるけど、新曲は誰も知らないから。そういうふうに演奏することが多いんですよね。あと、バンドもピリッとするしね。新曲になると急に、ステージングが小さくなるとか(笑)。 山中:はははは。 菅原:集中してんなぁっていうね。 ――いい緊張の瞬間ですね。 菅原:ライブでやって体に入ってる曲じゃないと、ステージングって自由なものが出てこないから。だからツアーでも、頭の方と終わりの方では、もちろん曲のクオリティもどんどん変われば、ステージングも変わるしね。なんとなく、その曲のなかで、ここで暴れるんだなとか、ここはがっちり合わせていかないとダメなんだとか、“お約束”も生まれてくるしね。 山中:メンバーの動きも、リリースまでに把握できるようになる。ああ、こいつはここでこうやっているんだなとか。 菅原:あそこで前に出たいんだ、とかね。LIVE HOLICでも、俺たちが新曲で探ってる様子が、もしかしたら見れると思います。 ――今回は仙台でのライブとなります。9mmは出身のメンバーがいるので、ゆかりのある土地ではありますね。 菅原:仙台はベースの(中村)和彦の出身地ですね。どんな場所も特別ですけどね、でも仙台でやれるのはうれしいですよね。東京でのツーマンと違って、別のところでできるっていうのがいい。 山中:その土地、その土地でフロアの雰囲気も独特で、全然違いますもんね。 菅原:和彦は、仙台でだけはMCするんです(笑)。その他の46都道府県は俺がひとりで喋ってますけど。 山中:めっちゃレアなの見れるじゃないですか! ――あの下の位置に構えてるマイクが、立つんだ(笑)。 菅原:そうそう(笑)。仙台の9mmのファンは、それがわかってるから、和彦がマイクを上げるのと一緒に、オーって歓声が上がって。コントみたいになりますよ。 山中:オーラルはこの間のツアーで仙台Rensaには行っているんですけど。すごく好きなハコですね。ステージ上からの景色も好きだし。最初に仙台Rensaに出たとき、すごく緊張してたのを覚えていて。で、この間のツアーを回った時に、その緊張感が若干薄くなって、自信じゃないですけど、ひとつステップアップできた感覚があったんです。その後に戻ってこれるRensaでのライブなので。またちがう感覚が、ライブ前には出てくるんだろうなっていうのはありますね。あと、仙台は一度、ライブを飛ばしてしまったことがあって。その時、仙台のお客さんはこれで離れちゃうかなって思ったんですけど。その次にやったイベントもすぐに売り切れて。待ってくれている人がちゃんといるんだなって、思い入れもあるんですよね。行くの楽しみですね。 菅原:うん。人がいいよね。 ――では改めて、どんなライブになりそう、またどんなライブにしたいですか。 山中:僕らも読めない感覚があるんですけど、オーラルとしてはやっぱり噛みついていきたいというのはありますね。オーラルの良さもちゃんと見せられればいいなと思うし。そのなかで、自分が9mmのライブを観て感じたリスペクト感も、お客さんに伝えていきたいと思っていて。噛みつくだけじゃなく、ふたつのバンドの関係性が見えるような、ライブができたらいいなと思ってます。 菅原:じゃあ、噛みつき返しでね(笑)。先輩だからといって胸を貸すとは言わないからね。絶対オーラルよりもいいライブしたいですよね。というかしなきゃだめだよね。しかも仙台の出身のメンバー要るのにかっこ悪いことできないから。気合入れてやりたいなと思っています。 ――お互い、お客さんをかっさらう気持ちで。 菅原:そうですね。最初の話じゃないですけど、仮にバンド同士が似ていると思っているところが、もしかしたらあるかもしれないけど、ステージ見たら全然違うってわかると思うんですよね。それでも、まだ近いところがあるとしたら、それはお互いのバンドのファンが共有できるところ、良さがわかるってことだと思うから。バンドのいいところが発揮できる夜、発見が多い夜になったらいいですね。 山中:そうですね。僕は、9mmのこともっと知りたいですね。 ――これまでメンバー同士で、個々に交流もなかったんですか。 菅原:それこそほんとに初めましてくらいの状態なんですよ。バンドメンバーにひらがなの人がいるな(9mm:かみじょうちひろ、オーラル:あきらかにあきら)っていうくらいの共通点はあるんですけど。年末のイベントの打ち上げの時は、そのひらがなのふたりが喋ってた。 山中:あと、バンドの綴り難しいつながりですよね(笑)。 菅原:そう、「CIGARETTES」とか中高生はなかなか難しいね(笑)。「Parabellum」もね、そもそも英語じゃないんだもん(笑)。 ――たしかに(笑)。先ほどのMCでも、オーラルも基本的にしゃべるのは山中君ひとりですよね? 山中:そうです。基本的には、メンバーはあまり喋らないですよね。ボロ出ちゃうので(笑)。僕も含めてなんですけど、みんな抜けてるところあるので。喋ると、「あれ、そんな感じだったんですか?」ってなっちゃうから。ワンマン・ライブではそういうところを見せてもいるんですけどね。 菅原:そんなの、俺ひとりで垂れ流しまくってる! ――この2バンドはこうして普段喋っているムードと、音との飛距離が大きいバンドだと思います。いつも、曲やライブにあるあの感じ、狂気はどこから出てくるんだろうっていうのはある。 山中:うん。なんなんですかね、あれ。 菅原:そうしたいだけなんだと思うんですよね。何かしたいっていうか、そうしなきゃやれないってことが表現に繋がっていくと思うんですよね。理由はわからないけど、やらなきゃいけないような気がするっていうのが、ライブをしたり、歌ったり、曲を作って演奏したいってことだと思うから。だから、さっき根暗って言っていたけど、根暗な人はわりとそういうところは溜まっていくしね。 山中:溜まっていきますね。 菅原:で、出さないといけないから。 ――それが表に出た時に、相当に鋭いものになってる。 菅原:それはエネルギーの強さだってことだと思うので。それが激しいエネルギーで出る人もいるし、すごく美しく繊細なもので出る人もいる。9mmとオーラルはわりと、ドーンとやるほうなんだろうなと。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 イベント出演情報 9mm Parabellum Bullet、THE ORAL CIGARETTESが激突!「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC vol.7」 開催日程:2016年5月26日(木) 会場:仙台Rensa(宮城)

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9mm Parabellum Bullet×THE ORAL CIGARE...
 第7回目を迎えた「uP!!!SPECIAL LIVE ...

9mm Parabellum Bullet×THE ORAL CIGARETTES/ライブ猛者2バンドの初のマッチアップが実現!【LIVE HOLIC対談・前編】
 第7回目を迎えた「uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC」は、仙台Rensaを舞台に、9mm Parabellum BulletとTHE ORAL CIGARETTESが激突する。アクロバティックとすら表したい躍動的でドラマに富んだステージで魅せる9mmと、現在行く先々のライブハウスを沸かせ、ライブとともにファンを増やしているオーラル。ライブ猛者2バンドの初のマッチアップとなる期待の一夜だ。今回はそれぞれのフロントマンに、それぞれのバンドの印象やライブへの熱い思いを語ってもらった。 インタビュー後編はこちら ――この2バンドは、もう知り合って長いんですか? 山中拓也:最初に会ったのは、昨年の年末ですよね? 菅原卓郎:そうだね。会っただけなら、その前からフェスの会場でとかイベントでもあるんですけど。ちゃんと話をしたのは、その年末のイベントだったのかな。 ――お互いにバンドとしてはどう見ていましたか。 山中:雲の上の存在ですよね。僕は以前、ライブハウスで働いていたんですけど、その時に9mmのコピーをやっている子たちをたくさん見ていたんです。それで9mmってすごいねんなっていうので、9mmというバンドを認識していたんです。あとは、僕らインディーズの時に、行く先々のライブハウスの店長に、「9mm好きすぎるやろ」って言われたり。 ――ああ、ちょっと言わんとしてることはわかる気がするんですけどね。 山中:でも誰かに似てるって言われるのイヤやから、意地でも9mm聴かへん、ってその時は思っていたんです。でも一昨年かな? 初めてライブを見させてもらったんですけど、衝撃を受けて。こんなヤバいライブするバンドやったんやと。 ――菅原さんはTHE ORAL CIGARETTESはどういうバンドだと思っていましたか。 菅原:曲は聴いたことがあったんですけど、ちゃんと同じ対バンイベントに出たのが昨年末が初めてだったから、そこで、ああこういうライブをするんだとか、あの曲のがライブだとこうなるんだっていうのをちゃんと観たんです。それが、初めてだったんですよね。やっぱり活きがいいなというのは、思いました(笑)。 山中:はははは。 菅原:当たり前ですけどね。自分たちとは世代が違うバンドなんだなっていうのが、わかりましたね。似てるって言われるのって、イヤなもんだよね。複雑な気持ちになると思うんですよ。でも、前の世代のバンドが新しいバンドたちを聴く時に、ヒントになっちゃうから、どうしてもね。そういう意味では、9mmと似ているところもあるし――根本は、全然似てないと思うけどね。そういうこともわかりましたね。言われるのは、まあ、わかるよ、っていう。でもそれってイヤよねっていうね。 山中:そうなんです。 ――自分たちで言われる部分っていうのも、ちょっとわかったりもするんですか。 山中:わかるっていうか、きっと、ライブハウスの人はいろんなバンドを観てるから。あてはめたがるんだろうなっていう感覚で話を聞いていたんです。 菅原:うん、そうなんだよね。 山中:嬉しかったんですよ、9mmに似てるって言ってくれるからには、なにかそういうものがあって、言ってくれてるわけだから嬉しいことなんですけど。ただ単純に、誰かにあてはめられるのが、あまり好きじゃないから。これで僕が9mmを聴くと、終わってしまうと――。 菅原:はははは。 山中:そう思っていたんです。 ――ライブに対する考え方などはもしかしたらシンクロするところはあるのかなと思いますが、9mmはライブへの思いというのはどういうものですか。 菅原:ライブをしてこそのバンドだと思っているので。曲を作っているよりも、その作った曲を演奏してること、バンドを名乗る場所としてライブというのはありますよね。 ――結成時から、ライブに対する思いは変わりませんか。 菅原:ちょこちょこと変わってきてはいると思うんですけど、4人で演奏するために集まって、それを実際にステージやるんだっていう、いちばんシンプルな考えは全然変わっていないですね。 ――とにかくアグレッシブなライブで、9mmのステージって何か起こっていますよね(笑)。そのライブの衝撃で、バンドの名前も大きく広がっていったと思うんです、“ライブ”への強い思いも感じていたんですが。 菅原:当たり前のこととして、ライブがいいバンドでありたいなと言うのはつねに思っていますね。 ――個人的に、こんなライブを観て衝撃だったということや、影響していることはあるんですか。 菅原:いろいろありすぎてわからないですけど、例えば、BRAHMANを観て受ける衝撃もあるし、Mr.Childrenを観て受ける衝撃もあるわけじゃないですか。いろんなものがあるので、これとは言えないんですけど。自分でバンドを続けていて、今日のライブはほんとによかった、会場が本当にひとつになっていたということのほうが、影響は大きいですね。あとは自分以外のライブを観に行くと、自分も今すぐライブをやりたいっていう感じになるから。 山中:ああ、ありますね。 菅原:例えばオーラルと誰かが対バンしているイベントを見に行って、その日がすげえいい夜だったりすると、なんで俺今日ライブないんだろう? みたいなね(笑)。そんな感じになって帰りますよ。 ――THE ORAL CIGARETTESはライブはもちろん、対バン・ライブというものも、とても大事にしていますね。 山中:そうですね。バンドに対しての考え方は、9mmの世代の先輩たちから教えてもらったことがすごく多いかなと思っていて。オーラルの前からもバンドは真剣にやっていて、もう10年くらいになるんです。大阪とか近畿でやりはじめた時には、奈良でバンドのシーンが盛り上がっていて。そこはほとんど年上で、7つとか離れた先輩と奈良のシーンを作るというところでやっていたんです。 菅原:そうなんだ。 山中:打ち上げひとつでも、先輩にビールを注ぐときには、ちゃんとラベルを上に向けて、両手で注げ!っていうようなね(笑)。 菅原:マジか! めんどくせーな。 山中:そういう人もいたりしましたけど。それも今になってみれば役には立っているというか。シーンとか仲間とか、でもその仲間がいるから、自分たちがそこからどう飛びぬけてやろうかとか。そういう考えができるようになったのは、上の先輩がいてくれたからという気がします。 ――どう見せるかというステージングも、そこで考えていったり? 山中:めっちゃ考えましたね。そのシーンでは、ハードコアとかメロコア・バンドの先輩たちとやっていたので。そのなかで自分たちは、音楽的には全く違ったし、自分たちの音楽でどう見せるか考えなきゃダメだったので。じゃあ、この先輩たちに勝つパフォーマンスって、何をしたらいいんだろうとかは考えましたね。先輩に、「ダサいで」って平気で言われる環境にもありましたけど。でもきっと、先輩のこの「ダサい」は嫉妬してるなと言い聞かせてやったり。試行錯誤でしたね。これからもまだ、考えることはいっぱいあるしということですけどね。 ――9mmはそういう環境で、しのぎを削ってきたのはありますか。 菅原:僕らは、シーンみたいなものに属すこともないくらいお客さんがいなかったので(笑)。横浜でライブしていたんですけど、友だちがバーッと集まってくれるような時は、そこそこですけど。そうじゃないときは、5人とか、3人とかですからね。はじめの頃って。だからあまりビールちゃんと注げみたいのないんですけどね。そもそも苦手なんですけどね。 山中:ないですよね(笑)。 菅原:だから、あまりシーンみたいなものはなくて。俺たちの世代のあたりって、シーンがあるように見えるんだと思うんだけど、俺はあまり気にしてないというか。バンドの方じゃなくて、シーンというのはお客さんの方だと思っていて。そこに集まっている人が、同じようなものを求めているというかね。そういう状態のことを言うんじゃないかと思うから。だから、どこかにいたような気分が全然ないんです。ずっといる場所が、自分の場所という感じで。もちろん、仲のいいバンドや対バンするバンドは、傾向で言えばあるんだけど。the telephonesとよく一緒にやっていたり、凛として時雨とやるとか。でもそれはシーンだなという感じもないんですよね。 ――以前、凛として時雨のTKさんに話を聞いた時に、時雨もやはりどこにも属さない感じがあるということを言っていて、「9mmもそうだよね」と話していたんですよね。この年代って、そういう個々のオリジナリティみたいなものを追求してるのかなっていう。 菅原:そうですね。中にはthe telephonesみたいに、横のつながりだったり、上や下にも繋がっているバンドもいるし。わりと、9mmと時雨は、それぞれぽつんといて。でも全然毛色がちがうけれど、THE BAWDIESのようなバンドがいたりね。ただ、みんなすごく仲がいいし、認め合っている。音楽ではくくれないけれど、お互いの音楽をリスペクトしていて、人同士が仲良くてっていう。これをシーンを呼ぶべきかわからないんですね(笑)。 山中:ああ。でも僕らから見たら、それがシーンに見えている気がしていて。音楽的なシーンというよりも、その時代を作り上げている人たちという感覚だから。 菅原:そうかもしれないね。その、“何とも言えないバンド”が揃ってる年代がありますっていうことでは、たしかにそうだよね(笑)。 ――オーラルは対バン相手が、ジャンル問わずで色とりどりですよね。とういうところで一緒にやろうとなるんでしょう。 山中:音よりも、僕らは人で選んでいるというのはありますね。もちろん、音のリスペクトもあってなんですけど。そこよりも、バンドに対しての精神的なものが合う人じゃないと一緒にやりたくないなというのは、バンド内であって。だから、めちゃめちゃ音楽好きでも、喋ってみて、この人は考え方があまり自分たちとは合わないかもって思っちゃったら、誘いにくかったりもするんです。で、気づけば、バンド以外のところでお酒を飲みに行くとなった時に、自分の周りにいる人たちの共通点みたいのが見えてきて。みんな、根暗っていう(笑)。そういうふうに自然に集まるんだなと思ったし。でもそこでバンドに対しての感情は通じるものがある。自分たちのイベントだとそういうところを基準で誘っているかなと思います。 ――9mmがイベントでバンドを誘う時は、どんなふうに。 菅原:対バンしてみたいとか、好きなバンドであるとか。あとは客観的に9mmとそのバンドの名前がポンと並んでいたら、何じゃこりゃ? とか行きたいなって思うかどうか、っていうことくらいですかね。あとは、実際に会って対バンしようよって言った約束を果たすとかね。今度やろうよって、そういえば話していたから誘いたいなっていう。というすごく当たり前の感じだけどね。 ――今回の9mm Parabellum BulletとTHE ORAL CIGARETTESという並びも、おもしろいですよね。初のツーマンですが、互いのファンから見てようやくきたかという思いもあれば、一方でどうなるんだろうと読めない部分もある。 菅原:そうなんですよね。今はフェスがあるから、名前が並んでいることはよくあるんだけど。出演してる側はお互いのステージが見れるのは少なかったりするんですよ。だから、お客さんは、「あそこでオーラルと9mmが対バンしてるの見たよ」って気分の人が結構いると思うんだけど(笑)。こっちとしては、全然ちがうんだよね。だから、すごく楽しみだったりする。 Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子 ※後編は近日中に公開! イベント出演情報 9mm Parabellum Bullet、THE ORAL CIGARETTESが激突!「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC vol.7」 開催日程:2016年5月26日(木) 会場:仙台Rensa(宮城) uP!!!をご覧のauスマートパス会員様を抽選で無料ご招待します。詳しくは申込ページよりご確認ください。 uP!!!auスマートパスご招待 【無料招待】9mm Parabellum Bullet、THE ORAL CIGARETTESが激突!「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC vol.7」 受付期間2016年5月2日(月) 10:00 ~ 2016年5月16日(月) 12:00まで 今すぐ申し込む

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 InterFM897とぴあのタッグによる新イ...

山中さわお×ホリエアツシ、リスペクトしあう2人の弾き語りライブ【ライブレポート】
 InterFM897とぴあのタッグによる新イベント「STAND ALONE」が、4月23日、品川にあるクラブexで開催された。この「STAND ALONE」は、ロック・シーンで活躍するアーティストが、たったひとりその歌と楽器とで勝負をする、弾き語りによる対バン・イベント。イベントの今後を占う(?)、記念すべき第1回目の出演は、山中さわお(the pillows)とホリエアツシ(ストレイテナー)という、公私ともに長い付き合いのあるふたりが揃った。事前に行われた対談時から、普段から弾き語りライブはやるけれども、もっとこぢんまりとした会場で飲みながらやっているとか、こんなユルい俺たちが1回目で大丈夫なのかなどと口にしていたふたりだったが、軽口を叩きながらもビシッと決める、さすがのステージを見せる一夜となった。  まず登場したのは、山中さわお。「こんばんは、今日はホリエアツシのライブにようこそ。ミスター宴会芸、山中さわおです」と会場に挨拶をし、すでに心地よくアルコールも入れているのか「安心してください、チケットの千円分のライブはします。あとの分は、ホリエ君がやってくれますから」などなどと会場をわかせたりと、のっけから饒舌だ。なかなか歌に入らないが、この助走のトークでおとなしかったオーディエンスも心が解き放たれた様子。弾き語りであるけれど、静かに、かしこまって聴かなくてもいいのだという雰囲気が、自然と会場に広がっていく。 そんななかで、1曲目にthe pillowsの「Last Holiday」を高らかに響かせた。弾き語りとはいえ、使うのはいつものエレキギターで、足元にはいくつものエフェクターが並ぶ。心地よいストロークや、エフェクティヴなフレーズを織り交ぜたギター・サウンドに、力強い歌声をのせ聴かせていった。そして続く曲からは、カバーを披露。山中が東京に出てきた20歳くらいの時から好きで、形は違ったものの影響を受けた先輩の曲を、とTheピーズの「どっかにいこー」を。そして、15歳の頃から神様のように思っていたという佐野元春の「約束の橋」を、「初めて歌うので不安があるけれど――と、ハードルを下げたところで、まあまあいければいいかな」と、歌い上げる。また、後輩バンドであるシュリスペイロフの「レコード」も、カバー。いいなと思った曲は、それがたとえ若手バンドの曲でもさらりと歌ってみせる。そして、ストレイテナーのカバー「EVERGREEN」の前には、今日本でいちばんかっこいいバンド、世界に誇れるバンドだと熱弁をふるい、「いやあ、酒がすすむなあ」とじつに嬉しそうな顔をしながら、ギターを爪弾く。こういう姿を見ると、ロック少年のまま大人になった人なんだなと、改めて思う。  観客が360度囲む円形のステージで、回転装置もついたこのクラブeXならではの舞台を活かして、歌うごとに回転させてみたり、回りながらホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を、♪エンダァァ~と歌い上げたり、ぐいぐいとお酒もすすんでトークが止まらなかったりで、後半はちょっと時計を気にしながらのプレイ。といっても、オーディエンスは、まだもっと聴きたいと声を上げる。「聴かせる曲と、ノリのいい曲とどっちがいい? じゃあ、拍手で決めよう。え? どっちもやるの」、「ホリエ君、おしてもいいかな」と、「レッサーハムスターの憂鬱」と、最新アルバム『STROLL AND ROLL』から「ブラゴダルノスト」、また自身のソロ作『破壊的イノベーション』から「マロリー」を披露。会場に大きな手拍子を起こした。 最後は、「Sweet Bugy Days」でたっぷりとした歌声を聴かせ、拍手喝さいの中、小走りでステージを去っていった。ミスター宴会芸だと自分では言うけれど、ギター一本と、豊かでつややかなボーカルだけで迫力ある音楽を紡ぎ、軽妙なトークや楽しそうに音楽を語り、チャーミングな笑顔で見せる、全方位のステージはとても贅沢なものだった。  続いて、アコースティック・ギターと、楽屋に差し入れされたというボトル(これが、どれだけ酔わせるつもりだったんだというくらい、大きなボトル)を抱え登場したホリエアツシ。ひとしきり会場を見渡して、「ストレイテナー、ホリエアツシです。よろしくお願いします」と、軽快にギターを刻み、「Wonderfornia」を歌う。山中が、“日本でいちばん好きなボーカル”だと語る、繊細さと深みとを持ちあわせた歌声は、シンプルなギターのカッティングに映え、オーディエンスが一気に引き込まれていった。 続いて演奏された「Reminder」は、彼にはとても珍しく「あ、まちがえた」と笑顔を見せるシーンもあったけれど、ミディアムテンポの弾き語りならではのアレンジが施されていて、ドリーミーに響きわたる。頭の2曲ですっかり、会場が歌に酔いしれている状態だ。  「STAND ALONEの第2回目の開催は、僕とさわおさんにかかっていると聞きました」と切り出して、「普段の僕らの弾き語りのスタンスでは、この規模のステージはお断りだったんです。でも、さわおさんとふたりということで出演を決めました」とこのライブへの思いを語る。そして「日本でいちばんかっこいいバンドはテナーだなんて、言ってくれるのさわおさんくらいだ」と言う。インディーズ時代から目をかけてもらい、(当時今よりもとがっていた)さわおさんがストレイテナーを好きだと言ってくれていたおかげで、僕らはほかのロック・バンドたちにナメられなかったんだと、語った。そんなリスペクトのある友人関係が、こうして今も続いていて、こうしてライブという形で垣間見えるのが、とてもいい。 そして、中盤はホリエもまたカバーを披露。まずは弾き語りでは必ずプレイしているという、レディオヘッドの「High and Dry」、また自分たちが下北沢などのライブハウスに出ていた時代からずっとかっこいいと思っていたバンド、Syrup16gの「Reborn」を歌った。the HIATUSの細美武士に誘われ、東北に歌いに行くようになったのが、弾き語りをはじめるきっかけだったそうだが、その時にONE OK ROCKのTakaとも何度か一緒になり、ホリエがギター、TakaがボーカルでONE OK ROCKの「Where You Are」を披露していそうだが、それをこのステージではひとりでプレイした。また、自分は欲深いからカバーするなら原曲を超えたいけれど、the pillowsは超えられる気がしないからやらない、と言いながらも「ハイブリッドレインボー」をカバーしたりと、幅広い選曲が新鮮で、楽しい。  後半は、リリースされたばかりのニュー・シングル「シーグラス」を早速弾き語りバージョンで披露。バルコニー席から、「ホリエー、ホリエく~ん」と声援を送る山中に微笑みながら、ラストに「彩雲」を歌った。美しいメロディと、歌声とが、静かにじっくりと会場に染み込んでいって、最後の一音とともにオーディエンスの熱い拍手がわき起こった。  アンコールにはふたりで登場し、ストレイテナーの「Farewell Dear Deadman」と、the pillowsの「RUNNERS HIGH」を披露。前者では、ふたりのハーモニーを堪能し、後者はオーディエンスの手拍子をリズムに、ハイエナジーなギター・アンサンブルと歌を聴かせた。 こうしてセッションが聴けるのも、STAND ALONEというイベントの魅力になっていくのだろうと思うと、これからも楽しみだ。何にせよこの記念すべき第1回目、「俺たちで大丈夫か」とふたりは言うが、なかなか次へのハードルが高いすばらしいライブだったと思う。いつものライブとは違う、アーティストのパーソナルな部分や相手との距離感が見える、弾き語りならではの醍醐味がある一夜だった。 Text:吉羽さおり Photo:高田梓 SET LIST 山中さわお×ホリエアツシ 「InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.1 supported by uP!!! 」 2016年4月23日 クラブeX 山中さわお 01. Last Holiday 02. どっかにいこー 03. 約束の橋 04. レコード 05. EVERGREEN 06. レッサーハムスターの憂鬱 07. ブラゴダルノスト 08. Mallory 09. Sweet Baggy Days ホリエアツシ 01. Wonderfornia 02. REMINDER 03. High and Dry 04. Reborn 05. Wherever you are 06. ハイブリッド レインボウ 07. シーグラス 08. 彩雲 <アンコール> 09. Farewell Dear Deadman 10. RUNNERS HIGH uP!!! auスマートパスプレゼント 山中さわお、ホリエアツシサイン入りSTAND ALONE Vol.1オリジナルバッグ プレゼント 受付期間:2016年4月25日(月) 12:00~2016年5月6日(金) 12:00まで ※詳しくは申込ページよりご確認ください。 【プレゼント】山中さわお、ホリエアツシサイン入りSTAND ALONE Vol.1オリジナルバッグ 申込ページはこちら

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「なによりも、ホリエ君と演るっていう...
山中さわお(the pillows)×ホリエアツ...

「なによりも、ホリエ君と演るっていうのが楽しみ」【STAND ALONE Vol.1 インタビュー後編】
山中さわお(the pillows)×ホリエアツシ(ストレイテナー) インタビュー前編はこちら ――ふたりの親交としてはもう十数年になりますね、最初はどういったものだったんですか。 山中:ストレイテナーが『SKELETONIZED』(2002年)を出した頃からだから、15年くらいになるのか。すぐ仲良くなったよね。 ――音楽の話で打ち解けたんですか? ホリエ:さっきの若手のバンドによくCDをもらうという話がありましたけどまさにそんな感じでしたね(※前編参照)。CDを渡したらさわおさんが聴いてくれて。いい曲書くね、みたいな話からですよね。 山中:「何で、ベースいないの?」って最初はそればっかり言ってたと思う。 ホリエ:最初はそうですね。 山中:「ベースがいない良さが出てないよ」って。 ホリエ:最初の時はそこまでヘコまされてない。 山中:あ、心の声が(笑)。 ホリエ:「ベースいないんだ、へえ」って言ってCD受け取ってもらえたのが最初で。まさか聴いてくれているとは思ってなかったんですけど、何ヵ月か後に会った時に、「ああ、ホリエ君。よかったよ、“ROCKSTEADY”」って曲名まで覚えていてくれて。歌詞がすごくよかったよって。 山中:歌詞も細かく覚えてたんだよね。 ホリエ:こんなことあるんだって思いましたよね、こんな先輩いるんだって。 山中:ちょうどテナーにひなっち(日向秀和/B)が入ったばかりの頃だったかな、「TENDER」をやっているのをクアトロで観た時に、この曲はベースがいなかったら絶対にやらなかったんだろうなと思って、ベースが入ってよかったと思った。 ――そこから変わらずに15年経っても一緒にライブで共演できる状況や、お互いに音楽を続けていることは感慨深くもありますね。 山中:長くやっていると、もうその積み重ねですよね。個人的な話をすると、ピロウズは4月に『STROLL AND ROLL』というアルバムが出るんですけど、オリジナル・メンバーの上田ケンジ(b)が24年ぶりに一緒にレコーディングをしていて。当時は仲たがいして、絶対にそんな日はこないと思っていたけど、お互いに音楽を辞めてなかったから、こういうこともあるんだなと思ったし。26年もやってると、一生ついていきますと熱心にライブに来ていたファンがいなくなって。その子が結婚して子どもを産んで、子どもが大きくなって15年ぶりにまた熱心に来てくれている人もいるんだよね。長く続けていることが偉いとはまったく思わないんだけど、長く続けて知った面白さもたしかにあって。今回の場合はね、ホリエくんとはフェスもあるし、わりと定期的に会っちゃうじゃない? 久しぶりではないから、感慨深いとかではないんだけど。 ホリエ:去年も福岡のライブの後、3時くらいまでいましたしね(笑)。 ――ピロウズとストレイテナーの2マンライブ「the pillows presents “Deadman&Lostman”」ですね。 ホリエ:あんなに仲の良さそうなピロウズは初めて見ました。 山中:最近仲いいんだよ(笑)。26年目で、初めて仲良くなったという、絶対にそんなことないと思ってたけどね。 ホリエ:あんな一体感のある打ち上げ初めてでしたもん(笑)。あの日の打ち上げが、2015年のベスト打ち上げだって、もう何度も掘り返しては話題にしてるくらいで。 山中:マジか(笑)。たしかに、あの日は俺たち調子よかったんだよね。テナーがギブアップして帰った後も、まだキャッキャキャッキャしながら飲んでたからね(笑)。 ――そのくらい長い付き合いですが、初期の頃から知るストレイテナーは今どんなバンドになったと思っていますか。 山中:テナーは、数少ない理想的な成功を遂げたバンドじゃないかな。例えば、成功するために、売れるためにと何かしらみんなの好みに寄せようという誘惑だったり、いろんな大人の声が聞こえてくることがあると思うんですけど。変わることが一切なく、オルタナティヴなままで武道館でライブをした稀有なバンドだと思うし。今の若者は、俺らの世代よりも洋楽を聴いてないと思うんだけど、そりゃ聴かないよなと思うんですよね。20年前よりも、日本にかっこいいバンドが確実にいるので。テナーもそうだけど、当時、洋楽を聴いていた俺の気分みたいに聴けるバンドが山ほどいるからね。それは、聴かくなるよなと思う。ただ、バンドのメンバーがどんどん増えていくのは珍しいなと思ったけど。 ――そうですね。2人からベースが入って3人になり、現在はさらにギターが加わって4人編成へというバンドは、なかなかいないですね。 山中:最近の曲でも、「Super Magical Illusion」(2014年シングル)かな。あの曲の途中にも、ちょっと悪ふざけしたようなパートがあるじゃない? テナーのああいう感じがすごく好きなんだよね。悪ふざけしてるのに、テナーがやるからかっこよくなっちゃってるんだけど(笑)。 ホリエ:あの展開がすごく好きですって言われるんですけど、そのすごく好きですのところに面白さを感じてほしいんですけどね(笑)。結構、ピュアに好きだって言われると、ああそうかってなりますよね。 山中:茶化したつもりが、褒められちゃうっていうね。でもそうだよね、普通にかっこいいじゃっんってものになってるから(笑)。でも、ずっとそういうスタンスでやってきて、普通に武道館でやれちゃうっていうのは、快挙じゃないかな。 ――曲のちょっとした遊び心やひねくれた感覚は、ふたりの間でもかなり通じ合う部分ですね。 ホリエ:まちがいなく(笑)。たぶん、さわおさんと出会った頃はいちばんクセが強かった頃だったと思いますね。その当時は、自分がかっこいいと思うバンドと、ダサいと思うバンドに完全な境界があったというか。それこそ、大人から何を言われようが、いやそれは俺たちに言ったところで絶対にきかないしなっていう態度だったと思うんです。でも当時さわおさんが言っていたんですよね、「そういうのは、後々どうでもよくなるんだよ」って。「やったほうが得だと言われることはやっておきな」って。 山中:そういうこともあったね。 ホリエ:テレビに出たくないとか、言うけど、テレビなんて出られるうちが花だぞみたいなことをね(笑)。 山中:でも、俺は出ないけどね、って(笑)。 ホリエ:そういうふうに言ってもらったことが、後々になって効いてきますよね。言ってた通りだなと思って。今だったら僕が後輩に言いますもん、「出たほうがいいよ」って。だって俺たちはもう出れないもんって。 ――いろいろ教えられたことがあったんですね。 ホリエ:めちゃくちゃありますね。2004年に、ピロウズのトリビュート盤『シンクロナイズド・ロッカーズ』に参加させてもらったことが、いろんなことへのきっかけになっているので。そこからは、ただ若手を引っ張り上げただけじゃなくて、公私ともにおつきあいさせてもらっていたんです。 山中:当時は、ホリエ君と細美君(the HIATUS)と3人でいつも遊んでたよね(笑)。よく家飲みしてたし。で、ホリエ君がDJやってるって言ったら、じゃあ、ちょっと遊びに行こうと行って。新しいおしゃれな音楽ばかりかかると、俺にもわかるロックをかけてくれってお願いしたりとか。 ――そこまでの間柄の人は、後輩でも結構いるんですか。 山中:いるんだけど、やっぱりね……わかりやすくたとえるためにずうずうしいこと言うけど、例えば、俺がダウンタウンまっちゃんだとするじゃない? 若手の時は千原ジュニアがいつも遊んでくれるわけよ。でも千原ジュニアもあれだけ売れてくると、千原ジュニアにも後輩ができて、自分のペースで動く世界が出てくるというかね。俺はずっと、今来いって言って来れる人とばかり遊んでるので、ホリエ君に今来いとはもうさすがに言えないのでね(笑)。この前もちゃんと約束して遊んだもんね。そのかわりに、なかなか帰さなかったけど。 ホリエ:店が閉まって追い出され、またちがう店に行くという(笑)。 ――そういう長い交流が、今回のSTAND ALONEのステージでいい形になりそうですね。 山中:もう、楽しくしかならないじゃない? せっかくだからふたりでのセッションも考えたいし。 ホリエ:そうですね。じつはこれだけ長いお付き合いの中でさわおさんの弾き語りを見たのは、一度だけで。それも某バンドマンの結婚パーティだったので。あそこよりはやりやすいんじゃないかなという(笑)。 山中:ああいうパーティではご清聴いただけないからね(笑)。 ホリエ:みんな、ご歓談しかしてないから(笑)。 山中:なによりも、ホリエ君とやるっていうのが楽しみという、それに尽きるかな。その日は飲むでしょ? ホリエ:飲みます。今日ここで話をするまでは、特別な日だと思っていたんですけど、あまり特別な日にならなさそうな気がしてきたので(笑)。 山中:はははは。 ホリエ:リラックスして。そのリラックスした雰囲気をお客さんにも楽しんでもらえるような努力をしようかなと思いますね。だからさわおさんが飲むなら、僕もオープン前から飲もうかなと。 山中:ふたりともグデングデンはまずいぞ。 ――STAND ALONE1回目にして、伝説回になりそうな予感ですね。 ホリエ:完璧じゃないですかね、この組み合わせは。 Text:吉羽さおり Photo:橋本塁 撮影協力:寺田倉庫Studio GVIDO ライブ情報 InterFM897×ぴあ presents STAND ALONE Vol.1 supported by uP!!! 会場:品川プリンスホテル クラブeX 日時:2016年4月23日(土) 17:00開場、18:00開演 出演:山中さわお(the pillows)、ホリエアツシ(ストレイテナー)   その他情報 ■ the pillows オフィシャルサイト ■ ストレイテナー オフィシャルサイト  

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